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安全な街はどこ?
日本では「水と安全はタダ」と言われていたのはひと昔前までの話。今や、水だってお金をかけて手に入れる時代です。エビアン、ヴォルビック、コントレックス・・・自分の好みや体調に合わせて選ぶのが当然になってきました。安全もまた、しかり。自分の生活や家族構成に合わせて、住まいの安全を選びましょう。
安心できる暮らしのためには、安全な街に住むこと、そして住まいに安全対策をすること、の2点が挙げられます。ここでは、安全な街とは?について見ていきましょう。なお、「住まいへの安全対策」に関しましては、トピックス「防犯対策の基礎知識」をご覧下さい。

さて、「安全な街はどこか!?」ですが、まずは図1・表1をご覧下さい。この図は、東京都の平成14年から16年にかけての犯罪発生率(件数/面積)の変遷です。(参照:警視庁HP http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/toukei/yokushi/yokushi.htm)罪種は「ひったくり」「住居対象侵入盗(空き巣)」「事務所等侵入盗(事務所荒らし)」「車上ねらい」「粗暴犯※」の5罪種です。(※粗暴犯とは暴行罪・傷害罪・傷害致死罪・脅迫罪・恐喝罪・凶器準備集合罪を言います)これを見ると、大きく犯罪発生率の変化した地域があるというよりは3年ともほぼ同じような分布になっていることがよくわかります。
23区全体を見てみますと、新宿区や豊島区(池袋)、台東区(上野)などの繁華街の付近が一番多くなっています。それ以外ですと、西側(練馬区・杉並区・中野区etc)の方が、東側(江戸川区・墨田区・葛飾区etc)と比べて犯罪の発生率は低いと言えます。(ただし、これはあくまで、「犯罪件数/面積」ですので面積の広い世田谷区・大田区などは犯罪の発生件数の割には低くなっています。)

図1.犯罪発生率の移り変わり
図1.犯罪発生率の移り変わり

表1 平成18年 区ごとの犯罪発生件数
  刑法犯罪件数
千代田区 434
中央区 284
港区 495
新宿区 870
文京区 204
台東区 466
墨田区 292
江東区 568
品川区 371
目黒区 234
大田区 622
世田谷区 1059
渋谷区 749
中野区 402
杉並区 741
豊島区 732
北区 476
荒川区 178
板橋区 638
練馬区 881
足立区 935
葛飾区 443
江戸川区 819
合計 12893
※上記の表の数字は区の面積や人口、世帯数、繁華街の有無等が関係しており一概に数だけでの比較はできませんので、ご了承下さい。

次に、具体的にどのような犯罪がどの街で多いのかを見ていきましょう。図2をご覧下さい。これは「粗暴犯※」の犯罪発生の分布です。発生率が高いのは、新宿、池袋、渋谷、恵比寿、新橋、下北沢・・・これらの共通点は?複数の路線が乗り入れている駅ですね。やはり繁華街の付近は発生率が高くなっているようです。それ以外は、錦糸町、入谷、新小岩、小岩、綾瀬、金町、竹ノ塚…etc、やはり東側の区が高くなっております。山手線の西側は中央線沿いに八王子まで、急行停車駅の周辺を中心に、高い地域が伸びています。

図2.粗暴犯
図2.粗暴犯

続いて、図3をご覧下さい。こちらは「住宅対象侵入盗(空き巣)」の犯罪発生率です。こちらの犯罪発生率はターミナル駅周辺と並んで、西麻布、南青山、広尾、神泉、成城学園、二子玉川、自由が丘…etc の高級住宅街が目立ちます。空き巣は世帯数の多い区では比例して多くなってしまうのですが、特にお金のありそうな家を標的にするため、豪邸の集まる地域でおのずとから高くなるものと思われます。このような地域にお住まいになる際には、ホームセキュリティを導入されるのがよろしいのではないでしょうか?

図3.住宅等侵入
図3.住宅等侵入

最後に図4をご覧下さい。これは「ひったくり」の犯罪発生率です。多いのは江戸川区(平井)、大田区(大森)など不特定多数の集まる遊興施設(競馬場、競艇場etc)のあるところや、ビジネスマンの多いオフィス街、成城学園前、自由が丘等の高級住宅街です。つまり、お金を持った人が歩いていそうな地域に多くなっています。 総括すると、犯罪が多いのは人の多く集まるところと、お金の多く集まるところ(お金持ちの多い場所、儲けた人のいそうな場所)と言えます。

図4.ひったくり
図4.ひったくり

ところが、周りを犯罪多発地域に囲まれながら、圧倒的に犯罪の少ない区がひとつ。それは・・・「文京区」です!なぜでしょうか?区内の交番の数や、自治体の取り組み状況(参照:http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/an_machi/zititai.htm)は周囲の区と比べても特に違いは見られません。ということは、住んでいる方々の防犯意識が高いのか、犯罪を起こす状況になりにくいのか・・・。確かに少し物件相場は高めですが、身の安全を考えて住む場所を選ぶとき、選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょう?

さてさて、そんなこんなで見てきまして、結局どこが安全なの?となってしまいましたが、結局は利便性の高い場所は犯罪数も多くなっているのです。また、その地域の治安と、住人の所得や物件の相場がある程度比例しているのも事実です。地域の安全性と利便性、それに価格、何をどの程度重視するのか、ご自身の生活と照らし合わせて考えてみましょう。

最後に、安全な街を選ぶ時に避けたほうがよいチェックポイントを、個人的にですがいくつかご紹介いたします。

  • 道路沿いの塀や高架下などに落書きが多い
  • 路駐や放置自転車が多い
  • 空き地が多い
  • 夜の公園に暴走族や浮浪者が集まっている
  • 街灯が少ない
などなど。同じ駅であっても北と南で雰囲気ががらりと違うなんてことも。
いくつかの時間帯に、複数人で実際に歩いてみることをおすすめします。  
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