駐車スペースのタイプ
  オープンタイプ カーポートタイプ ピロティータイプ ガレージタイプ
特徴 駐車スペースのみ・屋外平置きタイプ 簡易な屋根をかけたタイプ 建物の1階部分に停める 屋根・壁・出入口扉をもつ車庫
メリット 建設コストが安い 雨や日差しから塗装を守れる 車へのいたずらが防止しやすい 外観がよい
デメリット 雨ざらし 若干、費用がかかる 上の階へエンジン音が響く 建設コストがかさむ
予算 0円~ 約20万円~約50万円 建設費に含まれる 建設費に含まれる
イメージ図
敷地状況とカースペースの位置
■北入りの特徴

北側に駐車スペースとサービスヤード
(洗濯物干しやゴミの一時置き場など家事に利用できる屋外スペース)等を配置でき、南側に広く庭をとれます。

庭を広くとろうとすると北側に寄せての配置となります。玄関周りが狭くなりすぎないように注意しましょう。

駐車スペースと外壁の距離が近くなる ので、窓や給排気口の位置に十分配慮が必要です。
■南入りの特徴

南側に駐車スペースをとるので、整った形の住宅プランが配置しやすくなります。

敷地が狭い場合、庭の広さが制限されます。

庭やリビングのプライバシー確保のため、植栽や門扉をつけるとよいでしょう。

駐車スペース側には、騒音や排気が気になる居室の配置は避けるとよいでしょう。
■東(西)入りの特徴

駐車スペース、サービスヤードを北側にとれるので、南側に広く庭をとれます。

駐車スペースと外壁との距離が近くなるので、窓や給排気口の位置に配慮しましょう。
直角駐車
イメージ図
タイヤの動線
前面道路の幅員と理想的な間口の大きさ
補足資料
平行駐車
イメージ図
車のサイズと理想的な奥行き・間口
  奥行き 間口
軽自動車 2.0m 4.1m
カローラクラス 2.3m 6.8m
セルシオクラス 2.4m 7.7m
車体の大きさの目安
(単位:mm)
  車種・グレード 全長 全幅 全高
セダン トヨタ セルシオ 5015 1830 1470
トヨタ クラウン 4840 1780 1470
トヨタ カローラ 4410 1695 1480
RV トヨタ アルファード 4840 1805 1935
ホンダ オデッセイ 4765 1800 1550
トヨタ ウィッシュ 4560 1695 1590
コンパクト トヨタ ヴィッツ 3750 1695 1520
ホンダ フィット 3845 1675 1525
日産 キューブ 3900 1670 1645
自転車・バイク置き場
ぎりぎりのスペースでは、使用頻度が高い場合、とても不便です。
自転車が乱雑におかれていると、景観も悪くなり、大切な車に傷をつける原因にもなります。
可能ならば、車庫スペースと兼用する場所ではなく、独立したスペースを設けたいものです。
■1台あたり駐輪スペースの目安
自転車 0.7m×2m
バイク 1.5m×2m
すみ切り
出し入れをしやすいように道路への出入口はできるだけ見通しをよくし、またすみ切りを設けると車の出し入れがしやすくなります。
イメージ図
高齢者の方への配慮
(1) 間口を広くとる(車イスでの乗り降りの場合には、1.4m以上の幅が必要です。)
補助装置の例
補助装置の例パレットがスライド
(2) 後退時の衝突防止として車止めを設置するとよいでしょう。
(3) つまずき防止のため段差をつくらないようにしましょう。
(4) 車をのせたパレットがスライドして、車を駐車スペースにおさめてくれる補助装置等もあります。
幹線道路からの道のり
住宅街の中ですと、一方通行や細い道が多く、車での移動がおっくうになる場合もありますので、あらかじめ幹線道路から新居までの道のりを確認しておきましょう。
屋根
車は大丈夫なように見えても、常に雨や直射日光にさらされると汚れや塗装の傷みは 早いものです。またうっかりしていると鳥のフンや樹木からの虫でよごれることもあります。車体を守るためにも、屋根があるとよいです。
紫外線や雨、雪などから車体を守るだけでなく、車内温度の上昇の抑制にも役立ちます。
段差と傾斜
道路とカースペースの段差はもちろん、車道と歩道の段差もチェックしましょう。サスペンションによっては家族全員が乗ると車体がかなり沈み込む場合もあります。段差が気になる場合には、段差スロープを活用するとよいでしょう。車がのりあげても音が静かなものや、反射テープを貼り付けて夜間時の 視認性を高めているものもあります。
反射テープ
いたずら・盗難対策
シャッター付きのガレージなど外部からの侵入を防ぐのが一番ですが、オープンな駐車スペースでは以下の工夫が有効です。
(1) 住宅内からの車の視認性
住宅内から駐車スペースの様子がわかれば、不審者がいた場合、声をかける等によっていたずら等を未然に防ぐことができます。
(2) 照明の設置
夜間に常時点灯させなくても、侵入者用センサーとの連動で点灯すれば維持費は安くすみますし、効果的です。
(3) 防犯カメラの設置
費用がかかりますが、抑止効果が期待でき、録画をしておけば後からチェックできます。
(4) 外部からの侵入防止
門扉等の設置は、外からの侵入がしにくいため防犯性は高いようです。
熱線センサ 明るさセンサ
人の気配を検知して点灯したり、消灯するセンサ
周囲が暗くなると自動的に点灯し、明るくなると消灯するセンサ
暗がりができないように十分な明かりを確保します。植栽がある場合は、植栽周りのライトアップも兼ねるとよいでしょう。
ライトのイメージ図
メンテナンス
車は手入れが大事。車は意外と汚れやすいものですから、洗車のための水栓はぜひ設置したいものです。また床は、コンクリートやタイルで仕上げると排水しやすく、床の清掃も容易です。
■駐車スペース周りにカー用品(洗車・修理)の収納スペースがあると便利です。
■車のそばに屋外コンセントが設置してあれば、電動工具や電動ウォッシャー の使用にも便利です。