住宅関連新聞記事ダイジェスト No.416  2012/1/12~2012/1/18

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【日本経済新聞】
1  不忍池周辺に江戸の景色を 都、上野公園を再整備
2  クラッシー、世田谷区で保育と家事の一体サービス
3  埼玉県寄居町、ホンダや大和ハウスと連携しエコタウン建設 
4  カプセルタワーの一室、公園に引っ越し 黒川紀章氏代表作
5  二子玉川、30階複合ビル着工 事業費392億円、15年完成
6  リスト、横浜にEVカーシェア・太陽光発電付き分譲住宅
7  東邦レオ、屋上庭園を低コストで 既存建築物に施工するプラン
8  大田区の4商店街、旧東海道の街並み再現
9  セキスイハイム東北、住宅施工を2割増の月100棟体制に
10  12月末の都心オフィス空室率、前月比0.11ポイント上昇 3カ月連続悪化
11  横浜市、水道管の耐震化を加速 4カ年計画で対策費2割増
12  「木密」の耐火促進で「特区」創設 都、建て替えに税減免

【朝日新聞】
13  家選び、「職近・親近」がトレンドに リクルート予測
14  市営住宅入居者、組員か照会 福岡・久留米、同意得ずに
15  「東京23区、家賃5万円以下」
16  二本松の新築マンションで高線量

【読売新聞】
17  黒川紀章氏の作品、さいたま市へ
18  都市主要駅の防災強化へ…避難路・備蓄庫を整備
19  省エネ都市、開発を強化…電機各社

【日経産業新聞】
20  スマートシティのエネ供給インフラ、30年に倍増の77兆円
21  TOTO、キッチン用の湯の無駄遣い減らす水栓
22  ネクスト、タイで物件検索サイト「ホームズ」開設 
23  セコム、マンション入居者対象に老人ホーム優先入居
24  太陽光発電の蓄電で提携、京セラとニチコンが新システム
25  ALSOK、家庭向け警備事業を東京ガスから継承
26  三和シヤッター、LIXILにドアなどOEM供給
27  スターツ、ブラジルで不動産仲介 邦人向けに拠点
28  野村不動産など4社、神戸で省エネ集合住宅 太陽光と蓄電池連動
29  横浜プリンス跡地マンション、販売拠点14日開設 東京建物
30  LIXIL系、中古住宅の仲介一括支援 耐震や改修ローン

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1  不忍池周辺に江戸の景色を 都、上野公園を再整備  2012/1/18 日本経済新聞
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 東京都は4月から、上野公園(東京・台東)の不忍池周辺を歴史的な景観を楽しめる水辺として再整備する。樹木の植え替えなどで江戸時代の絵画にも描かれた景観を再現、遊歩道などを設けて回遊性も高める。下町文化を紹介する施設も拡充する。5月の東京スカイツリー(同・墨田)の開業により、周辺地域で増加が予想される国内外からの観光客を取り込む拠点にしたい考えだ。
 4月にも着工し、2~3年で完成させる。まず、不忍池周辺に生い茂っている樹木を植え替えたり、景観を遮っている枝を切ったりする。園内にある寛永寺清水堂から不忍池までの視界を確保し、江戸時代に上野周辺を描いた絵のような眺望の再現を目指す。遊歩道も整備するほか、池の入り口には壁から水を流す人工の滝もつくる。

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2  クラッシー、世田谷区で保育と家事の一体サービス  2012/1/17 日本経済新聞
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 育児支援や家事代行のクラッシー(徳島市)は、東京都内で乳幼児の保育と家事代行をセットにしたサービスを始めた。第1弾として待機児童数が多い世田谷区に専用施設を開設。乳幼児を預かると同時に、定期的にスタッフが自宅を訪れて料理や洗濯を手伝う。1~2年以内に都内で3施設まで増やす。
 世田谷区新町に「おうちde保育 ステラ桜新町園」をオープンした。新しい施設は西欧風の2階建ての一軒家(床面積約170平方メートル)で、0~2歳児を対象に平日午前7時半から午後8時半まで預かる。定員は18人。0歳児は3人、1~2歳児は6人に対して1人の保育士を付ける。

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3  埼玉県寄居町、ホンダや大和ハウスと連携しエコタウン建設  2012/1/16 日本経済新聞
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 埼玉県寄居町は太陽光発電などを活用してエネルギーの地産地消を進める「エコタウン」の整備に乗り出す。ホンダや大和ハウス工業など民間企業と実現に向けた研究会を設置。2013年秋をメドに400戸の住宅を用意し、地域内の電力需給を調整する仕組みを構築する。同町は埼玉県が計画している同様のプロジェクトの候補地になっているが、民間との連携により実現のスピードを上げる。
 17日に研究会を設置する。大和ハウス、ホンダのほか、ホンダグループの太陽電池の製造・販売会社や不動産・建設会社など計6社が参加する。4月に具体的な実施計画をまとめて、正式なプロジェクトチームを結成。参加企業をエレクトロニクスや光ファイバー関連など10社程度に広げる。

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4  カプセルタワーの一室、公園に引っ越し 黒川紀章氏代表作  2012/1/16 日本経済新聞
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 建築家黒川紀章氏(1934~2007年)の代表作で、老朽化に伴い建て替え予定の集合住宅「中銀カプセルタワービル」(東京都中央区)の一室が16日、同じく黒川氏設計の埼玉県立近代美術館(さいたま市)に寄贈され、美術館が管理する北浦和公園(同)の一角に設置された。
 建築時の状態を保つ直方体のモデルルーム(縦2.6メートル、横4.1メートル、高さ2.5メートル)で、重さ約3.8トン。円形の窓からベッドやユニットシャワー、AV機器を備えた約4.5畳の室内が見える。

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5  二子玉川、30階複合ビル着工 事業費392億円、15年完成  2012/1/14 日本経済新聞
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 東京急行電鉄などは13日、再開発中の東急線二子玉川駅周辺で、オフィスやホテル、シネマコンプレックスが入る大規模複合ビルの建設に着手した。地上30階建ての高層棟と4階建ての低層棟で構成し、総事業費は約392億円。2015年6月の完成を目指す。同ビルの完成で約11.2ヘクタールの「二子玉川ライズ」再開発が完了する。
 大規模ショッピングセンター(SC)と大規模マンションの間にある約3.1ヘクタールの敷地に、延べ床面積15万6400平方メートルのビルを建設する。SCやマンションとは歩行者専用通路でつなぎ、街全体の回遊性を高める。

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6  リスト、横浜にEVカーシェア・太陽光発電付き分譲住宅  2012/1/13 日本経済新聞
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 不動産会社のリスト(横浜市、北見尚之社長)は日産カーレンタルソリューション(千葉市)などと組み、日産野球場跡地(横浜市旭区)に電気自動車(EV)のカーシェアリングを導入した太陽光発電付きの戸建て住宅団地を開発する。住宅とEVの販売連携の第1弾と位置付け、エネルギーを効率的に使用する住宅のモデルとして売り込む。
 新たに建設を決めた住宅は「リストガーデンダイヤモンドパーク」。2013年にかけ、日産教育センター(同市旭区)に隣接する約1万9000平方メートルの敷地に、約50億円を投じて127棟の住宅を建てる。同社が100棟以上の分譲戸建て住宅の団地を一度に開発するのは初めて。
 土地は昨年3月に日産自動車から購入した。今年7月に着工し、10月までに約20棟を完成させ第1期の分譲を予定している。

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7  東邦レオ、屋上庭園を低コストで 既存建築物に施工するプラン  2012/1/13 日本経済新聞
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 緑化資材開発・販売の東邦レオ(大阪市)は既存の商業施設や病院、オフィスビルなどの屋上向けに、従来の3分の1以下の低コストで屋上庭園などの工事を手掛けるプラン「プラスワンステージ」を25日に発売する。
 資材の一括購入や商品のパッケージ化により費用を抑え、従来の防水改修とほぼ同予算で屋上菜園や家具の設置まで対応する。屋上の防水改修にタイルや人工芝、ベンチなどを組み合わせた「ベーシックプラン」、菜園用の花壇や手洗い用の蛇口などを設けた「屋上菜園プラン」など合計4種類を用意する。
 価格は1平方メートルあたりベーシックプランが1万4900円から、屋上菜園プランが2万1900円から。関東以西を中心に展開し、2年後に年間10億円の売り上げを目指す。〔日経QUICKニュース〕

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8  大田区の4商店街、旧東海道の街並み再現  2012/1/13 日本経済新聞
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 東京都大田区にある4つの商店街が連携して旧東海道をテーマとした景観づくりに乗り出す。3月末までに商店街の全店舗の4分の1にあたる約50店舗にひさしや格子などを付ける。総投資額は約1億5000万円。近年の大手スーパーの進出ラッシュで商店街を訪れる人は少なくなっており、江戸情緒あふれる商店街の再現をてこに街のにぎわいを取り戻す。
 京浜急行電鉄の平和島駅近くにある大森本町ミハラ通り北商店会、大森ミハラ通り仲町商店会、ミハラ南商店街振興組合、するがや通り商店会が連携する。4商店街の総距離は約1.5キロメートル。これらの商店街は旧東海道の品川宿と川崎宿の間に位置し、かつて旅人の休み場としてにぎわいをみせていた。

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9  セキスイハイム東北、住宅施工を2割増の月100棟体制に  2012/1/12 日本経済新聞
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 積水化学工業の子会社で住宅の製造・販売を手掛けるセキスイハイム東北(仙台市、平諭社長)は3月末をメドに東北地方で住宅の施工能力を強化する。工場の人員を配置転換したり、新規募集などで宮城県内の施工担当者を現状の約550人から1割増強。月間の施工棟数を約2割増の100棟にまで引き上げることで引き渡しにかかる期間を短縮し、さらなる受注獲得につなげる狙いだ。
 東日本大震災の復興に伴う新築住宅の受注増加に対応し、同社は宮城県亘理町の主力工場の人員を増強、東北全体の生産能力を月産115棟から130棟に引き上げた。だが、受注増や震災で壊れた住宅の改修などで現場での施工人員が不足している。現状は月間85棟の施工にとどまっており、引き渡しの支障となっていた。

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10  12月末の都心オフィス空室率、前月比0.11ポイント上昇 3カ月連続悪化  2012/1/12 日本経済新聞
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 オフィス仲介の三鬼商事(東京・中央)が12日まとめた2011年12月末時点の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率は9.01%だった。前月比で0.11ポイント上昇し、3カ月連続で悪化した。大規模ビルの建設に伴い新規供給が増えたことが要因。新築ビルの同空室率は1.39ポイント上昇した。
 都心5区のオフィス平均賃料は3.3平方メートルあたり1万6932円だった。前月比で0.24%(41円)、前年同月比でも3.71%(653円)下落した。賃料相場の弱含みが続いている。
 大阪ビジネス地区の空室率は前月比0.42ポイント低下の10.85%。名古屋ビジネス地区は0.03ポイント低下の11.62%だった。〔日経QUICKニュース〕

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11  横浜市、水道管の耐震化を加速 4カ年計画で対策費2割増  2012/1/12 日本経済新聞
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 横浜市は2012~15年度の水道事業の中期経営計画の素案をまとめた。年間の水道管の耐震化対策費を過去3年の平均より2割増やす。東日本大震災で、市内の212カ所で漏水被害が生じており、更新を急ぐ。15年度末に主要水道管の67%で耐震化できる見通し。
 敷設後40年以上となる配水管に年173億円を投じて、110キロメートルずつ「耐震管」に替える。管と管の接続部に、地盤が揺れても管が外れないよう固定リングを装着しており、震災時の漏水を防ぐ機能がある。これまでの交換ペースは年85~100キロメートル程度だった。

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12  「木密」の耐火促進で「特区」創設 都、建て替えに税減免  2012/1/12 日本経済新聞
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 東京都は地震の発生時に大規模な建物倒壊や火災が予想される木造住宅密集地域の対策をてこ入れする。燃えにくい建物に建て替えた場合、固定資産税を減免する「特区」を創設する。区の申請に基づき、認定する。50地区程度を想定している。2012年度に試行し、13年度に本格的に実施する。首都直下地震に備え、災害に強い都市作りを進める。
 創設するのは「不燃化推進特定整備地区(不燃化特区)」。特区内では老朽化した木造住宅を耐火建物に建て替えた場合、固定資産税を一定期間、減免する。既存の建て替え助成に上乗せし、個人の負担を軽減する。また、道路を広げる場合、残った土地では狭くて建て替えができないことがあるため、近くにある未利用の都有地を転居用に提供する。

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13  家選び、「職近・親近」がトレンドに リクルート予測  2012/1/17 朝日新聞
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「職近(しょくちか)・親近(おやちか)」が今年の住宅選びのキーワード。リクルートは、2012年のトレンドのひとつをそう予測して発表した。東日本大震災の教訓から、職場や親元に近くて安心できる家が好まれるとみている。
 実家が近くにない場合は、多少狭くても職場から徒歩で帰宅できる「職近」のマンションが、実家が近ければ「親近」の二世帯住宅が、それぞれ選ばれる傾向が強まると予想。震災時に帰宅に苦労した経験から、万一の際に家族を守れる生活スタイルに注目が集まっているからという。
 特に「職近」の場合、住居の狭さを埋め合わせるため、大きな荷物を貸倉庫に預けたり、両親が遊びに来た時にはマンション内の共用ゲストルームを利用したり、と外部の施設を活用する「クラウド発想」もあわせて強まるとみている。

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14  市営住宅入居者、組員か照会 福岡・久留米、同意得ずに  2012/1/16 朝日新聞
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 福岡県久留米市は16日、市営住宅に住む15歳以上の全入居者を対象に、暴力団組員かどうかを警察に一斉照会する制度を始めると発表した。相次ぐ暴力団抗争事件を受けて、暴力排除の取り組みを強化する。公営住宅の全入居者を対象に同意なく照会するのは、県内の自治体では初めてという。
 市営住宅は4707戸分あり、うち入居契約者は約4100戸。対象者は約7500人にのぼる。氏名、性別、生年月日、住所の各データを警察に照会し、組員と分かれば勧告や立ち退き訴訟などで退去させる。
 こうした入居者の身元照会は2008年以降、市営住宅条例の改正や市情報公開・個人情報保護審議会の答申を経て段階的に移行。すでに新規入居者は全員、既存入居者は契約変更の申請時などに同意なしで実施している。これまで延べ約6100人を照会し、うち7人が組員と判明、自主退去か組織脱退を確認した。

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15  「東京23区、家賃5万円以下」  2012/1/16 朝日新聞
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 東京23区のバス・トイレ付きの部屋で、1カ月の家賃が5万円以下――。こんな格安の賃貸住宅ばかりを紹介するウェブサイトが話題を集めている。運営会社によると、高い家賃が世界にも知られた東京だが、実は「お値打ち」な物件が数多く眠っているのだという。
 昨年10月開設の「家賃5万以下ドットコム」。約2千件のアパートやマンションの情報をインターネットで提供している。世田谷や練馬、江戸川など23区のほとんどを網羅し、大半はバス・トイレ付きの部屋という。
 運営するのは、千代田区の不動産仲介会社「エイパワーホーム」。吉岡憲史社長(34)は「7万、8万円以上が相場の東京だと、5万円以下は畳がはがれ風呂はなくというイメージなのか、『意外といい』と驚くお客さんも多い」と言う。

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16  二本松の新築マンションで高線量  2012/1/16 朝日新聞
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 福島県二本松市の新築マンションの工事に、東京電力福島第一原発事故で出た放射性物質に汚染されたコンクリートが使われていたことがわかった。マンション1階の床からは屋外より高い放射線量が測定された。同市と国が15日発表した。
 コンクリの材料に、計画的避難区域内の砕石場の石が使われたのが原因とみられる。同じ材料が数百カ所の工事に使われたとみられ、国は石やコンクリの流通経路を調査している。
 発表によると、汚染されたコンクリが使われたのは、昨年7月に完成した二本松市若宮地区の鉄筋コンクリート3階建て賃貸マンションの土台部分。1階の室内の高さ1メートルの線量が毎時1.16~1.24マイクロシーベルトで、屋外の同0.7~1.0マイクロシーベルトより高かった。2、3階の室内は同0.10~0.38マイクロシーベルトという。
 コンクリの材料になった石は、計画的避難区域に入っている浪江町南津島の砕石場から搬出。コンクリ会社を通じ昨年4月11日、マンションの基礎工事に57.5立方メートルのコンクリが使われた。
 砕石場では原発事故前に採取した石を砕き、事故後も屋外に置いて避難区域に指定される同月22日まで出荷を続けたという。経済産業省などによると、この砕石会社は県内の19社に計5200トンを出荷。このうち、マンションにコンクリを納入した二本松市の会社からは県内の百数十社に販売され、数百カ所の工事に使われたとみられるという。
 二本松市は昨年9~11月、子どもなどの積算線量を計測。マンションに住む女子中学生の3カ月間の線量が1.62ミリシーベルトと比較的高かったため、市が調べた。マンションには12世帯が入居している。
 マンション1階の室内に24時間滞在する仮定で計算すると、年間の線量は10ミリシーベルト前後になる。

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17  黒川紀章氏の作品、さいたま市へ  2012/1/18 読売新聞
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カプセル住宅のモデルルーム、埼玉県立近代美術館に寄贈
 北浦和公園の彫刻広場に設置されたカプセルタワーのモデルルーム(16日、さいたま市浦和区で) 建築家・黒川紀章氏(1934~2007年)が設計し、1972年に東京・銀座に建てられた集合住宅「中銀(なかぎん)カプセルタワービル」のモデルルームが16日、さいたま市浦和区の県立近代美術館に寄贈された。
 設置されたモデルルームは、縦約4・2メートル、横約2・7メートル、高さ約2・6メートル。元々、同ビル1階の一角に置かれていた。東京・六本木の展覧会で昨年9月から展示され、終了後は黒川氏が設計者で縁の深い県立近代美術館への寄贈が決まっていた。15日で展覧会は閉幕。モデルルームは16日早朝、トラックで運ばれ、同美術館がある北浦和公園内に設置された。
 黒川氏は1960年、都市を新陳代謝によって育成する有機体ととらえる「メタボリズム(新陳代謝)」グループを結成。70年の大阪万博でカプセル住宅を発表した。
 同ビルは「メタボリズム」の代表作。現在も残り、モデルルームと同じ形の140個の住居用カプセルがあるが、老朽化のため建て替えの方針となっている。

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18  都市主要駅の防災強化へ…避難路・備蓄庫を整備  2012/1/17 読売新聞
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 政府は全国の大規模駅周辺を対象に、官民一体で防災対策の強化に乗り出す方針を固めた。
 大地震の発生に備え、駅構内から駅周辺部への避難経路の整備や、駅近くの公園に水や食料など緊急物資の備蓄倉庫の設置の促進を目指す。必要な手続きの緩和や国の財政支援などを盛り込んだ都市再生特別措置法改正案を通常国会に提出し、成立を図る方針だ。
 大規模駅の防災対策は、主に鉄道事業者などの自主的な取り組みに任されている。昨年3月の東日本大震災の際には、東京で大量の帰宅困難者が駅周辺に集中し、混乱が発生した。地震の規模によっては駅ビルの被災など、大規模被害の発生も想定されることから、政府は駅構内や周辺の繁華街での被災者の安全確保や救援の対策を急ぐ必要があると判断した。

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19  省エネ都市、開発を強化…電機各社  2012/1/13 読売新聞
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復興計画でも注目のスマートシティ
 IT(情報技術)を活用した環境負荷の少ない街「スマートシティ」事業に、日立製作所や東芝など電機大手が力を入れている。国内では震災を機に省エネルギー政策の切り札と位置づけられ、海外でも新興国を中心に都市開発が相次ぐ。
 米ゼネラル・エレクトリック(GE)など海外メーカーも参入しており、受注競争も激化している。
 日立は、中国・大連市や千葉県柏市の計画に参加する。事業部門が売り上げや収益に責任を持つ「社内カンパニー」の設立を検討し、体制強化を図る。事業部門の2015年度の売上高目標は約3500億円と、10年度比で5割増を計画する。
 東芝は、仏・リヨンの実証事業など20件に参加する。受注増を目指し、関連ITサービスを企画する社長直轄の部署を今月1日付で設立した。関連事業の15年度の売上高目標は9000億円と、11年度より約2・3倍にする目標だ。
 被災地の復興計画でも注目され、日立は仙台市に、東芝は宮城県石巻市に整備を提案している。

◆スマートシティ
 ITで電力需要を制御する「スマートグリッド」(次世代電力網)を導入し、太陽光や風力発電など再生可能エネルギーを積極的に活用する環境配慮型の都市。蓄電池や電気自動車など幅広い需要が生まれ、日経BPクリーンテック研究所によると、世界のスマートシティ市場は15年に約160兆円、30年に約230兆円に拡大する。

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20  スマートシティのエネ供給インフラ、30年に倍増の77兆円  2012/1/18 日経産業新聞
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 日経BPクリーンテック研究所(東京・港)は、スマートシティ(環境配慮型都市)関連の電力・ガス供給インフラの世界市場規模の予測をまとめた。2030年に年間約77兆円と、11年から倍増する。電力では送配電設備の整備が進む中国が、ガスでは欧米が市場をけん引する。
 電力は送配電設備が30年に11年比2.4倍の約55兆円、需給制御などを担うIT(情報技術)設備は同2.3倍の約8兆円になる見通し。最大市場の中国は30年に電力インフラ全体で同2.5倍の約16兆円になる。

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21  TOTO、キッチン用の湯の無駄遣い減らす水栓  2012/1/18 日経産業新聞
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 TOTOは温水調節のレバーが温水と冷水の境目で止まる機能を搭載した「水ほうき水栓(エコシングルタイプ)」を2月1日に発売する。水から湯への切り替えがはっきりわかるため、湯の無駄遣いの削減につながるという。
 システムキッチンのオプションとして販売し、水栓単体での販売はしない。品ぞろえの拡充で消費者への訴求力を高め、システムキッチンの販売量を2015年3月期に年間3万5000台に増やす。

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22  ネクスト、タイで物件検索サイト「ホームズ」開設  2012/1/18 日経産業新聞
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 不動産情報サイト「ホームズ」を運営するネクストは18日にタイで物件検索サイトを開設する。新築物件や中古の売買物件などを取り扱い、2015年3月期までに1万5000件の掲載を目指す。タイのインターネット人口は拡大を続けているが、本格的な物件検索サイトはないため、国内外の競合他社に先駆けて成長市場を開拓する。
 11年9月に設立した現地法人を通じてタイ語のサイトを立ち上げる。年内に英語サイトを開設する予定。まずはバンコク市内のマンションや戸建て住宅などの新築物件を100棟掲載し、年内に600棟に拡大。今秋にも中古の売買物件や賃貸物件を追加する。タイでの不動産取引の15~20%を占めるとみられる、不動産仲介会社を通さずに個人が販売・賃貸する物件も取り扱う。

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23  セコム、マンション入居者対象に老人ホーム優先入居  2012/1/17 日経産業新聞
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 セコムは、グループで販売する分譲マンションの入居者に対し、セコム傘下の高齢者用住宅や有料老人ホームへの優先的な入居を予約できるサービス「セコムあんしんライフ制度」を始めた。セコム系老人ホームが周辺に立地する東京都世田谷区・杉並区エリアにある分譲マンションの入居者が主な対象。マンション入居時からの居住者の老後の備えを支援する。
 セコムホームライフ(東京・渋谷)が分譲中の「グローリオ蘆花公園」(同・世田谷)の新規購入者や購入・入居済みの人に、セコム系の東京都町田市の介護機能付き高齢者住宅などへの優先入居を予約できる権利を与える。マンション居住者はホームに移り住むことを考える時期になった際に予約できる。

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24  太陽光発電の蓄電で提携、京セラとニチコンが新システム  2012/1/17 日経産業新聞
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 京セラは16日、コンデンサー大手のニチコンと提携し、太陽光発電と蓄電池を組み合わせたエネルギーシステムを国内販売すると発表した。電力不足問題を受け家庭やコンビニエンスストアなど小規模事業者の需要が高まっていることに対応する。蓄電池の活用で電力を効率的に利用できるとし、初年度1万セットの販売をめざす。
 新システムは京セラの太陽光パネルや電力制御技術と、ニチコンの蓄電システムを組み合わせた。約200店ある京セラの太陽電池販売のフランチャイズチェーン店や、住宅メーカーを通じて今夏に発売する。

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25  ALSOK、家庭向け警備事業を東京ガスから継承  2012/1/17 日経産業新聞
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 綜合警備保障(ALSOK)は16日、東京ガスからホームセキュリティー(家庭向け警備)事業を引き継ぐと発表した。今年4月以降、東京ガスと契約している約2千件の顧客について、希望者にはALSOKとの契約に切り替えてもらう。東京ガスが事業から撤退するのに伴う措置。
 ALSOKと東京ガスは既に業務提携の関係にあり、東京ガスの顧客宅での緊急時にはALSOKの警備員が駆けつけている。今回の引き継ぎに際しては顧客宅の操作システムやセンサーをALSOKの機器に取り換えることになるが、費用は東京ガスが受け持つ。顧客が受けている現在のプランと同等の月額料金でALSOKが提供するという。

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26  三和シヤッター、LIXILにドアなどOEM供給  2012/1/16 日経産業新聞
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 住生活グループのLIXILと三和ホールディングス傘下の三和シヤッター工業は13日、ドアやシャッターなどのOEM(相手先ブランドによる生産)供給で合意したと発表した。三和シヤッターが3月からLIXILに鋼製軽量シャッターや軽量ドアを供給する。
 LIXILは小規模な商業施設や車庫向けの軽量シャッター、オフィスや商業施設向け軽量ドアなど汎用品を三和からOEM調達する。これを機に子会社のLIXIL鈴木シヤッター(東京・豊島、牛尾清明社長)での一部生産を休止する。

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27  スターツ、ブラジルで不動産仲介 邦人向けに拠点  2012/1/16 日経産業新聞
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 【サンパウロ=檀上誠】スターツコーポレーションはブラジル最大都市のサンパウロ市に、邦人向けの不動産仲介事業の拠点を開設した。同社は中国を中心としたアジア各地や欧州、米国、オーストラリアなど海外約20カ所を持つが、中南米ではサンパウロが初めての拠点となる。
 2011年12月末までに現地での営業に必要な許認可を取得し、今年1月から営業を始めた。サンパウロにはブラジルを中心とした南米市場の開拓を目指す日本企業の進出や増員が相次いでおり、邦人居住者も増加傾向。事務所は日系企業が集中するパウリスタ通りに設けた。

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28  野村不動産など4社、神戸で省エネ集合住宅 太陽光と蓄電池連動  2012/1/13 日経産業新聞
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 野村不動産など4社は12日、家庭の電力使用量を最大4割減らせる大型分譲マンションを神戸市に建設すると発表した。共用部には太陽光パネルとリチウムイオン電池の連動システムを導入し、太陽光でつくった電気をリチウム電池にため、随時使えるようにする。マンションに太陽光パネルや蓄電池を個別に設置する例はあるが、連動させるのは珍しい。
 神鋼不動産(神戸市)、近畿菱重興産(同)、MID都市開発(大阪市)と共同開発する。物件名は「プラウドシティ神戸名谷」で、総戸数は434戸。2013年9月に完成する予定。

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29  横浜プリンス跡地マンション、販売拠点14日開設 東京建物  2012/1/13 日経産業新聞
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 東京建物は12日、JR磯子駅(横浜市)の近くにあった横浜プリンスホテルの跡地に開発するマンション「ブリリアシティ横浜磯子」の販売拠点を14日に開設すると発表した。モデルルームや防災機能の説明コーナーなどを備えた「ゲストサロン」を横浜市内の「みなとみらいセンタービル」に設置。購入予定者への物件案内を始め、3月に販売を始める予定。
 東京建物はゲストサロンの来場者に高台にある立地の優位性、旧皇族の邸宅があった用地の地盤の強固さなどを訴える。 開発には東京急行電鉄、オリックス不動産、日本土地建物販売(東京・千代田)、伊藤忠都市開発の4社も共同の事業主として参加している。総戸数は1230戸。価格は4000万~5000万円台が中心になるという。設計・施工は大成建設と長谷工コーポレーション。

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30  LIXIL系、中古住宅の仲介一括支援 耐震や改修ローン  2012/1/12 日経産業新聞
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 住生活グループのLIXILイーアールエージャパン(東京・中央、安藤進社長)は11日、中古住宅の耐震補強工事やリフォームローンなどを一括提供するサービスを始めると発表した。既存住宅向け保険などを扱うリニュアル仲介(東京・新宿、西生建社長)と提携し、購入した住宅への居住後に欠陥が見つかった場合の保険も手掛ける。 LIXILイーアールエージャパンは不動産フランチャイズチェーンであるイーアールエー(ERA)の加盟店の支援・指導を手掛ける。リニュアル仲介との提携を通じて加盟店に補強工事のほか、リフォームローンや瑕疵(かし)保険など中古住宅の仲介に必要なノウハウを一括提供する。
 加盟店は中古住宅の購入を検討する消費者に対し、住宅購入費用とリフォーム代金を合わせたローン、リフォーム履歴の登録に加え、リフォーム後に欠陥が見つかった場合に保険金を支給する瑕疵(かし)保険の情報を提供できる。これにより加盟店の業績改善を促し店舗網拡大につなげる。

2012-01-20 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed