住宅関連新聞記事ダイジェスト No.674  2017/03/02~2017/03/08

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.674  2017/03/02~2017/03/08
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【日本経済新聞】
1 新日鉄住金ステンレス、3月も鋼材全品種値上げ
2 ポラス、埼玉・越谷のまちづくりで蔵や古民家活用 自治体と連携
3 土地選びの盲点 高台でも無視できない水害リスク
4 新世代大家さん、人つなぐ 発想逆転、入居者が続々
5 埼玉県本庄市、40歳以下の転入者に住宅取得応援金
6 東京都世田谷区が民泊の有識者検討会 問題点や活用法探る
7 日本ハウスの最終赤字6億円に縮小 11~1月
8 パナソニック、宅配ボックス拡充 戸建てとアパート向け
9 首相、特区「年内に追加指定」 規制緩和の対象拡大
10 プレサンスコーポレーション、米で不動産開発事業
11 公営住宅の建て替え要件緩和 分権一括法案を閣議決定

【朝日新聞】
12 東京Aグレードオフィス空室率、9カ月ぶり上昇 JLL調べ
13 区分所有者など向け転貸型プランのサービス開始 東急住宅リース
14 リノベーション体験会を3月28日に金沢で開催 クラスコ
15 建設・設備業者向け課題解決セミナー 三井住友海上
16 4人に1人が旧耐震の賃貸住宅所有 オーナーズ・スタイル調べ
17 住みたい街の1位は「吉祥寺」 リクルート住まいカンパニー調査
18 小規模特定共同事業創設など 不特法改正法案を閣議決定
19 インテリックス、小口化投資商品好調 今後は中古で供給
20 YKKAP ビル改装用サッシ特許権訴訟で勝訴
21 AIによる地盤解析を実用化 地盤ネットHD
22 ARUHIダイレクト 借り換え申込み受付を開始
23 新設住宅着工戸数が7カ月連続で増加 国交省調べ
24 晴れが1地域増加 大都市部は「晴れ」を維持 1月中古マンション価格天気図
25 東京ビル協調査、ビル経営者の景況感 プラス維持見込む

【読売新聞】
26 賃貸住宅を楽しい暮らしの舞台に! 「大家の学校」で伝えたいこと【前編】
27 不動産会社「歩けるのまじ強みですよ!」 駅徒歩分数で物件数はどのくらい変わる?
28 東京都、1月の住宅着工数15,154戸、2か月ぶりの増加
29 住まい選びの際「防犯面を重視した」57%、ドルマカバジャパン調べ
30 東京・歌舞伎町にエンターテインメント施設、「新宿 TOKYU MILANO」跡地を暫定利用、
東急レクリエーションなど
31 1位は恵比寿 or 吉祥寺? 2017年最新「住みたい街ランキング」のトップは?
32 「あれ? 家の鍵かけたっけ?」をもうやめたい。みんなはどう解決してる?
33 キッチン収納、動線に配慮
34 モデルハウスで防音体験…芝山

【日経産業新聞】
35 パナソニック 監視カメラ映像、高速転送
36 富士通 市町村の「自然資本」算出 森林・農地を見える化
37 イッカツ 住宅ローンを比較 仮審査の申し込み一括で
38 凸版印刷 電子看板にブラインド機能
39 IDEC 光るブザー開発 エレベーター用など
40 コンクリ構造物ひび割れ幅小さく 大成建設
41 穴吹工務店、北陸でのマンション開発再開

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1 新日鉄住金ステンレス、3月も鋼材全品種値上げ 2017/3/8 日本経済新聞
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 新日鉄住金ステンレスは8日、3月契約分のステンレス鋼板の国内販売価格を全品種で引き
上げると発表した。全品種の値上げ表明は4カ月連続。住宅設備機器に使うニッケル系薄鋼板
は前月比1トン1万円(3%)、業務用厨房に使うクロム系は同1万5000円(7%)それぞれ
引き上げる。
 原料であるクロム価格の上昇が理由。造船や化学のプラントに使うステンレス厚板も同1万
円(3%)値上げする。

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2 ポラス、埼玉・越谷のまちづくりで蔵や古民家活用 自治体と連携 2017/3/8 日本経
済新聞
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 住宅事業のポラスグループ(埼玉県越谷市)は江戸時代の宿場町の面影を生かした街づくり
に乗り出す。このほど保存、修復した江戸時代末期の蔵を越谷市に寄贈。同市と連携して中心
市街地に残る古民家などを活用し、地域のにぎわいを創出するほか、景観や住環境の魅力向上
に協力することで、地元住民にも、訪れる人にも魅力ある地域形成をめざす。
 同市中心部の東武スカイツリーライン越谷駅に近い旧日光街道(県道越谷流山線)沿いは、
江戸時代に日光街道の「越ケ谷宿」として栄えた。近年では住宅地として整備が進み、街道の
雰囲気は薄れているが、今も十数棟の蔵や古民家が残る。グループの中核企業、中央住宅(同
市)は、この地区で旧商家の土地の一部を購入し、分譲住宅として開発した。
 同じ旧商家の敷地には江戸時代末期に建てられたと推定される「油長内蔵」があった。同社
は約7000万円を投じてこの蔵を購入地に移設し補修。「蔵のあるまちづくりプロジェクト」と
して整備し、昨年3月、分譲住宅4棟を販売した。
 同社では蔵を住宅購入者の共用スペースにする予定だったが、維持費負担の観点もあり、地
域で活用してもらう方針に転換。2月に市に寄贈し、まちづくりで連携・協力する基本協定を
結んだ。
 市は油長内蔵をまちづくりの拠点として生かす。NPO法人「越谷市住まい・まちづくりセ
ンター」と越谷商工会議所、同社などが運営協議会を設置。歴史的な建物の保存、再生につい
て所有者の相談を受けたり、空き家の利活用や、定住者を増やす街なか居住などに取り組んだ
りするほか、地域住民の交流を図るスペースとして活用する。
 同NPOの若色欣爾代表理事は「街が生き生きとしていなければ遊びに来る人もいない。古
民家などを残すだけでなく、住民に活気のある街にしていきたい」と話す。
 2月25、26日、商店や古民家にひな人形を飾る「雛(ひな)めぐり」が開催された。同社は
この地域で明治時代に建てられた古民家「旧大野家住宅」を所有。協定締結後初めての取り組
みとして、木工や陶器などの若手クリエーターによる物販イベントの会場として貸し出し、来
場客がひっきりなしに出入りしていた。同社は今後、同住宅を補修してテナントとして貸し出
し、街のにぎわいに貢献したい考えだ。
 同イベントは、歴史的な建物の利活用に取り組んできた住民グループ「旧日光街道・越ケ谷
宿を考える会」が仲介した。同会の安田恵三さんは「徐々に町並み保存の機運が高まってきた
。みんなで連携して取り組んでいきたい」と話す。
 越谷市産業支援課と中央住宅は「今後、協定に基づき、街道沿いの課題について具体的な取
り組みを進めていきたい」としている。

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3 土地選びの盲点 高台でも無視できない水害リスク 2017/3/8 日本経済新聞
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不動産コンサルタント 田中歩
 東京都区部の土地価格は「西高東低」といわれています。西は価格が高く、東は価格が低い
という意味もありますが、西は高台の山の手エリア、東は低地の下町エリアという意味もあり
ます。

■土地によって異なる自然災害リスク
 西が高台、東が低地であることがよくわかる地図が「土地条件図」です。土地の成り立ちを
示した地図で、高台の「台地」がオレンジ色、低地の「盛土地」が薄い黄色に赤い斜破線、低
地の中にあるちょっとした高台である「微高地」(自然堤防や砂州)が黄色で示されています

 一見して、左半分の西側は台地、右半分の東側は低地であることがすぐにわかりますよね。
東側は太古の昔より荒川が台地を削り、現在のような地形になったのです。ですから、東側の
エリアでは固い岩盤が地表から30メートル以上も深いところにあることが多々あります。
 岩盤の上には川が運んできた土砂が堆積していますので、地盤は柔らかく、地震の際には揺
れが増幅しやすいといわれています。また、低地であるがゆえに大雨の際は、浸水するリスク
も高い場所となります。
 一方、西側の台地は高台にあるため浸水リスクは少ないし、地盤も固く良好とされています
ので、地震の揺れも低地ほど増幅しない安全な立地とされています。しかし、西側だから安心
というわけでは実はないのです。
 西側の台地(オレンジ色)の中には、薄い黄色に赤い斜破線で塗られた部分が幾筋も入り組
んでいます。これは、台地の中の谷を示しています。つまり、いくつもの小さな川が東京西部
には流れているのです。
こうした場所は、現在は地下通水路になっていたり、周囲の高台から流れてくる排水を集め
て流すための主要な排水管が地中を通っていたりします。また、台地の中の谷ですから、もと
もとは急峻(きゅうしゅん)な渓谷のような地形だったところが、現在は土を盛るなどして、
緩やかな地形になっているという場所もあります。それゆえ、大雨の時には排水許容量を超え
ると浸水するリスクもありますし、地盤も台地に比べるとよろしくない場所となります。

■土地選びに新しい視点
 洪水ハザードマップを見ると、この部分はたいていの場合、大雨の際には浸水する可能性の
あるエリアに指定されています。世田谷区東部の土地条件図と洪水ハザードマップを見比べる
と、一目瞭然です。
 このように、高台でも高低差はあり、台地とは異なる土地の成り立ちとなっている場所があ
るのです。現在は台地と台地の間の谷や低地との間に大きな価格差は表れていませんが、今後
、物件検索サイトなどにこうした情報が開示されるようになれば、次第に価格に影響を及ぼす
可能性もあります。
 資産価値を意識しながら土地を選ぶとき、駅から近いといった利便性も重要ですが、土地の
成り立ちから考えられる災害リスクにも目を配る、あるいは、こうした立地であることを理解
した上で、建物を建てるということが大切だと思います。

田中歩(たなか・あゆみ) 1991年三菱信託銀行(現・三菱UFJ信託銀行)入行。企業不動
産・相続不動産コンサルティングなどを切り口に不動産売買・活用・ファイナンスなどの業務
に17年間従事。その後独立し、ライフシミュレーション付き住宅購入サポート、ホームインス
ペクション付き住宅売買コンサルティング仲介など、ユーザー目線のサービスを提供。2014年1
1月から「さくら事務所」執行役員として、総合不動産コンサルティング事業の企画運営を担う
。http://sakurajimusyo.com/

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4 新世代大家さん、人つなぐ 発想逆転、入居者が続々 2017/3/7 日本経済新聞
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 人口が減り、賃貸のアパートやマンションの入居率低下に悩むオーナーが増える一方、従来
の常識にとらわれない若い「大家さん」が誕生している。自分が直接会って入居者を決め、疎
遠になりがちな入居者同士のつながりも取り持つ。発想を逆転した賃貸物件には入居希望が相
次いでいる。
 横浜駅から徒歩約10分。急な坂を上ると、クレーン車が建材を運ぶ工事現場に出た。4月に
3階建ての「しぇあひるずヨコハマ」が完成する。事業主はIT企業を辞め「大家業」に転じ
た荒井聖輝さん(32)だ。
 約840平方メートルの敷地には昨年2月まで、築60年近い古びたアパートが立っていた。曽祖
父が建てた賃貸物件で、一時は解体も考えた。だが、介護や子育てを経験し、地域の人間関係
が希薄になっているのを痛感したこともあり「人と人がつながる拠点に使いたい」と改修する
ことにした。
 この「しぇあひるず」、宣伝をしていないのに、既に入居者が決まっている。荒井さん自身
が「考え方を共有できる人を探してきた」のだ。マナー講師で相模原市の山口朋子さん(44)
もその一人。起業セミナーで荒井さんと知り合い「人柄が気に入って」転居を決めた。「部屋
の内装は好みどおり、北欧風にしてもらった」(山口さん)。自然保護のNPOや女性自助グ
ループの事務所も“住人”になる予定。
 完成後は入居者による街歩きイベントや地域の子ども向けバーベキュー大会などを開催する
計画だ。「人と人を結びつける大家業が楽しくなってきた」と荒井さんは顔をほころばす。

◇    ◇

 「ここなら面白いことがやれそうだ」。リクルートに勤める弦本卓也さん(29)は不動産会
社から、東京・神田にある築36年の5階建て雑居ビルの購入を勧められ夢が膨らんだ。内覧の
1カ月後には購入契約に署名。2年前のことだ。
 「一緒にワクワクすることをやろう」。弦本さんがSNS(交流ソフト)で発信したメッセ
ージに、入居希望が次々集まった。2階を弦本さんや入居者らが力を合わせて内装工事し、起
業を目指す若手が共同で使える空間に衣替え。上の階はシェアオフィスとシェアハウスに変え
た。
 大学生の矢野優介さん(20)は自宅も大学も埼玉県だが、このビルに引っ越してきた。「通
学時間はかかるが、他の入居者から刺激を受ける今の生活の方が充実している」。大家の弦本
さんが同じシェアハウスに住んでいるのも心強い。
 通常、入居者と大家が顔を合わせるのは苦情処理ぐらい。だがその距離感が縮まれば、大家
を軸に入居者同士の交流も進む。こんな光景が地方でも広がる。
 「おい、タカ」「何ですか、たくやさん」――。鳥取市にある「ヤマネコ荘」は、入居者と
大家が下の名前で呼び合う仲だ。築30年を超え、入居者ゼロだった学生アパートを2年半前、
不動産業の山根卓也さん(35)が個人で買い取った。
 今は入居希望が絶えない物件になった理由の一つは、壁紙や床材を自分好みに変えられるこ
と。原状回復の義務はない。沖縄県出身の大学生、タカこと中村貴裕さん(27)は壁一面をマ
リンブルーで塗った。「沖永良部の海をイメージした」自慢の部屋だ。
 共用スペース「ゼロ号室」は入居者の交流場。新しい住人が決まると歓迎会を開き、冬場に
は希望者が集まり鍋の会で盛り上がる。
 大家さんが入居人を引き連れて引っ越すケースも出てきた。東京都武蔵野市でシェアハウス
を運営していた瀬川翠さん(27)は昨年11月、同市内に購入したマンションに入居者ごと移っ
た。「一緒にお酒を3時間飲んで楽しいと思う人」を条件に選んだ入居者との結束は固い。

◇    ◇
 
空き室増加に悩む大家さんは全国にいる。それに負けない人材を育てようと昨年11月、東京・
千代田に「大家の学校」が開校した。第1期には札幌や熊本を含め約30人の生徒が集まった。
校長の青木純さん(41)は「受け身に頼らない、新しい大家像への転換が必要」と力を込める
。5月には第2期が始まる。

■若者、共有する意識強く
 賃貸住宅に詳しいHOME’S総研(東京・港)の島原万丈所長に聞いた。
 「大家と入居者が親密な関係だったのは昔のこと。1980年代以降、入居者がプライバシー重
視になった。供給側がこれに応え画一的な物件を増やした結果、住まい選びの基準が駅などか
らの『近さ』と物件の『新しさ』になり、『暮らしやすさ』という基準がないがしろにされた

 「最大の問題は賃貸住宅を造る人も貸す人も借りる人も、住む場所を自ら居心地良くしよう
と工夫することを忘れていること。物件への愛情がないのだ。ただ、今の若い世代は物や情報
を共有する意識が強まってきているし、これから大家の世代交代が進む。借り手、貸し手の意
識は変わるだろう」

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5 埼玉県本庄市、40歳以下の転入者に住宅取得応援金 2017/3/7 日本経済新聞
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 埼玉県本庄市は市内で初めて住宅を取得する40歳以下の転入者に20万円を交付する「本庄市
住まいる応援金」制度を2017年度から始める。本庄早稲田駅から通勤に新幹線を利用するなど
加算項目に該当すると、最大38万円を受け取ることができる。同市は進学や就職を理由に20歳
前後で転出する若者が多いことから、Uターンを促し定住人口の増加を図る。
 新築住宅、中古住宅を問わず、40歳以下の転入者に交付する。新幹線通勤のほか「親が市内
在住または中学生以下の子供と同居」「市内の建設・不動産業者から家を取得」「市内金融機
関の住宅ローン利用」の場合に加算する。
 現在は年齢や転入の条件を設けず、新築住宅を取得した人に奨励金を出しているが、若い転
入者に絞って手厚くする仕組みに変更する。市企画課は「若い人が転入することで、行政サー
ビスの維持など市民にメリットがあることを説明し、理解を得ていきたい」としている。

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6 東京都世田谷区が民泊の有識者検討会 問題点や活用法探る 2017/3/7 日本経済新聞
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 東京都世田谷区の保坂展人区長は6日の記者会見で、住宅の空き部屋などに有料で旅行者を泊
める「民泊」について有識者らの検討会を4月にも設置すると発表した。騒音防止や苦情への対
応といった住環境の確保策のほか、観光資源としての活用方法をさぐる。検討会の意見を参考
に、早ければ今夏をメドに区の民泊に関する方針をまとめる。
 政府は訪日外国人客の増加を見すえ、全国で民泊を解禁するための法案の国会提出を予定し
ている。新法で区市町村に民泊に関する条例制定権が付与されれば、世田谷区は条例を制定す
る方針だ。

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7 日本ハウスの最終赤字6億円に縮小 11~1月 2017/3/6 日本経済新聞
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 日本ハウスホールディングスが6日発表した2016年11月~17年1月期の連結決算は、最終損
益が6億200万円の赤字(前年同期は9億400万円の赤字)だった。主力の住宅事業で期首の受
注残高が多く、戸建て住宅の受注の消化が進んだ。木材や塗装材などの建築資材の購入価格を
抑えて採算も改善、最終赤字幅が縮小した。
 売上高は前年同期比10%増の77億円だった。住宅事業でゼロエネルギーハウス(ZEH)な
ど省エネ性能を高めた住宅の完工件数が増えた。
 同社の戸建て住宅は北海道や東北での需要が高く、降雪などの影響で第1四半期(11~1月
期)の完成工事高が低水準となる。第2四半期(2~4月期)以降は回復が見込めるとして、1
7年10月期通期の純利益が前期比3%増の29億円との業績予想は据え置いた。

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8 パナソニック、宅配ボックス拡充 戸建てとアパート向け 2017/3/6 日本経済新聞
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 パナソニックは6日、不在時に届いた荷物を預けられる宅配ボックスで戸建て用とアパート
用を拡充すると発表した。ポスト一体型や壁に埋め込み室内から取り出すタイプを開発。宅配
会社の負担が増す「再配達」を避ける切り札として売り込む。2018年度に15年度比10倍の3万
台の販売を目指す。
 戸建て用でポストと一体で後付けできるタイプと、室内から荷物を取り出すタイプ、アパー
ト用の3種類を4月に発売する。宅配業者は伝票を専用口に差し込んでボタンを押せば、受領
印を得られる。アパート向けでは入居率を上げる設備として売り込む。6月からは郵便局に申
し込めば書留郵便の受け取りも可能になる。
 宅配ボックスは新築マンションで標準装備になっているが、戸建て住宅での普及率は1%未
満で認知度も2割にとどまる。パナソニックは福井県で共働きの103軒に無償で設置したところ
、16年12月の再配達率はそれまでの49%から8%に減った。配達員の人手不足が深刻になるな
か、宅配ボックスの需要は広がると見て事業拡大を狙う。

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9 首相、特区「年内に追加指定」 規制緩和の対象拡大 2017/3/6 日本経済新聞
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 安倍晋三首相は6日の国家戦略特区諮問会議で「特区による規制改革の手を緩めることはな
い」と述べ、年内に追加の特区を指定する考えを表明した。農業の専門技術を持つ外国人雇用
など特区のみで認める大胆な規制緩和の適用を求める自治体が増えたためだ。意欲的な自治体
を特区に組み込んで、規制緩和の裾野を広げて、成長の底上げにつなげる。
 特区は東京都や大阪府、沖縄県など17自治体が指定を受けた。今春から自治体や事業者から
新たな規制改革のメニューを募り、4回目となる特区指定の判断材料とする。
 農業分野で外国人を雇いやすくする規制緩和は、政府が今の国会に提出する国家戦略特区法
改正案に盛り込む。この規制緩和は秋田県大潟村や群馬県昭和村などが提案してきた経緯があ
り、これらの自治体が追加指定の候補になりそうだ。
 政府は特区法改正案を近く閣議で決める。農業分野のほか、宿泊や飲食などサービス業で訪
日客に対応する外国人を受け入れやすくする。自動運転など先端技術の実証実験に迅速に取り
組めるよう規制の見直しにも着手する。小規模保育所(ミニ保育所)の入所年齢制限も「原則
2歳児まで」としていたのを「5歳児まで」に緩める。
 6日の会議では、すでに特区になっている17自治体の実績も評価した。今年度に認定された
規制改革の事業数は、東京都で27件、福岡市で12件に上った一方、沖縄県や兵庫県はそれぞれ
1件にとどまるなど地域間のバラツキが目立った。竹中平蔵東洋大教授ら民間議員は、一般住
宅の空き部屋に旅行者らを最短2泊3日で泊められるなど「民泊」の規制緩和を適用する自治
体が大阪府・市など一部に限られていることを問題視した。

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10 プレサンスコーポレーション、米で不動産開発事業 2017/3/3 日本経済新聞
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 中堅不動産開発のプレサンスコーポレーションは3日、米国で不動産開発事業を始めると発表
した。月内に三栄建築設計と現地に共同出資会社を設立。まずカリフォルニア州で総戸数116戸
の集合住宅を建てる。地上5階、地下2階建てで、延べ床面積は約1万平方メートルとなる予定。
今夏に着工し2019年の竣工をめざす。販売総額は約47億円を見込む。
 共同出資会社への出資額や出資比率は未定としている。人口減少などで国内の住宅市場の拡
大が見込みにくいなか、今後は米国での住宅事業に力を入れる。

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11 公営住宅の建て替え要件緩和 分権一括法案を閣議決定 2017/3/3 日本経済新聞
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 政府は3日の閣議で、国から地方自治体への権限移譲や規制緩和に向けた関連法10本を改正す
る地方分権一括法案を決めた。地方自治体が運営する公営住宅の建て替え要件を緩め、複数の
団地を集約しやすくする。今国会での成立をめざす。
公営住宅を建て替える場合、いまは原則、同じ土地に建設しなければならない。これを見直
し、近隣地なら認める法改正を実施する。人口減少で地方を中心に公営住宅の空室は増えてお
り、複数の団地を集約して効率的な行政運営につなげる狙いがある。

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12 東京Aグレードオフィス空室率、9カ月ぶり上昇 JLL調べ 2017/3/8 朝日新聞
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 JLLは3月8日、東京Aグレードオフィス市況(2月末)を発表した。空室率は2・4%(前月比0・5ポ
イント増)で、9カ月ぶりに2%台に上昇した。六本木や恵比寿で大型の空室が発生したため。
 また、賃料(坪単価、共益費込)は3万6224円で、前月比横ばいだった。

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13 区分所有者など向け転貸型プランのサービス開始 東急住宅リース 2017/3/8 朝日
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 東急住宅リースは、首都圏と関西圏の分譲マンション区分所有者や戸建て住宅の所有者向け
の賃貸管理サービス「マスターリースプラン」の提供を開始した。同社とオーナーが賃貸借契
約を結び、同社が転貸人となって借主と転貸借契約を結ぶ「転貸型・普通賃貸借契約」のプラ
ン。既に44件以上を、3月末までには100件を受託する見通し。
 同社が貸主の立場で賃貸借契約から管理・運営を行うため、オーナーが抱える契約上のリス
クである訴訟手続きや賃料未払いなどを回避できるようにした。

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14 リノベーション体験会を3月28日に金沢で開催 クラスコ 2017/3/8 朝日新聞
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 クラスココンサルファームは、3月28日に不動産会社・施工業者に限定した「カウリノ」のモ
デルルーム体験会を石川県金沢市で開く。カウリノは中古住宅の買取再販事業をベースとした
リノベーションシステム。6月1日からのフランチャイズ展開を前に、加盟検討企業に紹介する
。定員10人(各社2人まで)。

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15 建設・設備業者向け課題解決セミナー 三井住友海上 2017/3/7 朝日新聞
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 三井住友海上火災保険は3月21日、建設業・設備工事業者向けセミナー「『新規事業戦略』&
『中途人材即戦力化』成功事例30連発」を開催する。午後2時~4時30分で、場所は同社駿河台
ビル1401会議室。参加費無料で定員60人。申し込み締切は3月14日。船井総合研究所のコンサル
タント2人が、多くの建設事業者の課題である「新しい事業への取り組み」と「人材確保」につ
いて解説する。詳細は電話03(3259)1443へ。

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16 4人に1人が旧耐震の賃貸住宅所有 オーナーズ・スタイル調べ 2017/3/7 朝日新聞
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 賃貸オーナー向け情報誌を発行するオーナーズ・スタイルは、読者(回答者数1107人)を対象
に賃貸住宅の旧耐震建物と地震保険加入に関するアンケート調査を行い、4人に1人が旧耐震の
賃貸住宅を所有していることが分かった。
 その内訳は戸建てが4割、アパートとマンションがそれぞれ3割。耐震補強工事を実施してい
る物件はごく一部と推定されるとし、また、全体の半数近くは地震保険に未加入の賃貸住宅を
所有しているという。

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17 住みたい街の1位は「吉祥寺」 リクルート住まいカンパニー調査 2017/3/7 朝日新

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 リクルート住まいカンパニーが集計した「みんなが選んだ住みたい町ランキング2017 関東
版」で、住みたい街ランキングの1位は吉祥寺となった。2位は恵比寿、3位は横浜。穴場だと思
う街の1位は北千住。住みたい行政市区の1位は東京都港区。関東(東京都、神奈川県、埼玉県、
千葉県、茨城県)に居住している人を対象にアンケートを実施したもの。

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18 小規模特定共同事業創設など 不特法改正法案を閣議決定 2017/3/6 朝日新聞
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 「不動産特定共同事業法」の改正法案が、3月3日に閣議決定された。空き家や空き店舗の再
生事業に地域不動産事業者が幅広く参入できるよう「小規模不動産特定共同事業」を創設する
。また、クラウドファンディングに対応した環境整備や、プロの投資家向けの事業での約款規
制を廃止するなど、良質な不動産ストック形成に向けた規制の見直しも盛り込まれている。

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19 インテリックス、小口化投資商品好調 今後は中古で供給 2017/3/6 朝日新聞
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インテリックスはこのほど、不動産特定共同事業法を活用した不動産小口化商品「アセット
シェアリング」シリーズ第2弾の完売を発表した。対象物件は、横浜・元町の商業ビルで、募集
総額は10・5億円。1口100万円(5口以上200口以下)で募集し、募集口数(全1050口)を上回る申し
込みがあったという。購入者の平均年齢は70歳で、60歳以上が8割を占めた。同商品は税務上も
不動産扱いとなるため、贈与や相続時に資産圧縮効果が期待できる。資産運用だけでなく、そ
うした将来対策としての需要をつかんだ。
 同社は近く、第3弾、第4弾を発売する予定。これまでの2商品と異なり、いずれも対象物件は
中古。

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20 YKKAP ビル改装用サッシ特許権訴訟で勝訴 2017/3/6 朝日新聞
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 YKKAPは3月3日、ほか1社とともに保有する特許権を侵害するとして、三協立山に対し東京地
方裁判所に提起していた訴訟で勝訴した。三協立山には該当製品の製造・譲渡の禁止及び廃棄
に加え、特許を保有する2社に対する総額1億7011万4000円の損害賠償支払いが命じられた。同
特許は、マンションなど集合住宅において、既設の窓枠を新しい窓枠に改修する工法とその製
品に対する技術に関するもの。

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21 AIによる地盤解析を実用化 地盤ネットHD 2017/3/6 朝日新聞
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 地盤ネットホールディングスは、子会社の研究開発による人工知能(AI)を活用した戸建住宅
向け地盤解析の実用化を開始した。過去の不同沈下データや地震等による災害現場のパターン
を学習させて再発を防ぎ、統一した解析基準の徹底により、人による解析基準のバラつきを解
消するという。
 戸建住宅向けの地盤解析は人的判断によるものが一般的だが、同社では過去十数万件に上る
膨大な解析物件データをAIに学習させ、改良と検証を重ねて実用化にこぎつけた。地盤品質の
「見える化」を更に促進する。

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22 ARUHIダイレクト 借り換え申込み受付を開始 2017/3/3 朝日新聞
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 住宅ローン専門金融機関のARUHI(アルヒ、東京都港区、浜田宏会長兼社長)はこのほど、住宅
ローンのWeb申込サービス「ARUHIダイレクト」で、借り換え申込みの受付を開始した。これに
より、借り入れ・借り換えのどちらもWebでの申込みが可能となった。
ARUHIダイレクトは、自宅からでも経験豊富な住宅ローン専門スタッフに相談できるビデオチ
ャット、テキストチャットによるサポートサービスも提供している。また、ビデオチャットに
よるサポート時間は午後10時までとなっている(受付は午後8時締め切り)。これにより、顧客が
会社から帰宅した後など相談しやすい体制となっている。
 同サービスで申込み・契約した顧客を対象に、17年3月31日までARUHIダイレクトオープニン
グキャンペーンを実施している。借り入れ、借り換えの両方を利用している場合も対象となり
、ARUHIフラット35の事務手数料が通常の半額1.0%(税別)となっている(サービスおよびキャン
ペーンの詳細は、以下のURLへ(https://www.aruhi-corp.co.jp/service/direct/)。

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23 新設住宅着工戸数が7カ月連続で増加 国交省調べ 2017/3/3 朝日新聞
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 国土交通省の調査によると、17年1月の新設住宅着工戸数は7万6491戸だった。前年同月比12
・8%増で、7カ月連続の増加。持ち家が減少したが、貸家と分譲住宅が増加したことによる。季
節調整済年率換算値は前月比8・4%増の100万1000戸で4カ月ぶりの増加となった。

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24 晴れが1地域増加 大都市部は「晴れ」を維持 1月中古マンション価格天気図 2017/
3/2 朝日新聞
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 東京カンテイはこのほど、17年1月の中古マンション価格天気図を発表した。
 それによると、1月は価格が上昇傾向にあることを示す「晴れ」が10から11地域に増加、下落
傾向にあることを示す「雨」は10地域で変わらず。足踏み傾向にあることを示す「曇り」は10
から9地域に減少。やや下落傾向にあることを示す「小雨」も9地域で変わらず、やや上昇傾向
にあることを示す「薄日」も8地域で変化がなかった。東京、愛知、大阪、神奈川など大都市部
は「晴れ」を維持した。

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25 東京ビル協調査、ビル経営者の景況感 プラス維持見込む 2017/3/2 朝日新聞
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 東京ビルヂング協会がまとめた「ビル経営動向調査」(1月期)によると、賃料水準や空室率は
3カ月前の前回調査と比べてほぼ横ばいで、ビル経営者の景況感としては今後も安定基調の継続
を見込んでいることが分かった。同調査は四半期ごとに会員を対象に実施している。今回は144
社から回答を得た。

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26 賃貸住宅を楽しい暮らしの舞台に! 「大家の学校」で伝えたいこと【前編】 2017/3
/8 読売新聞
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2016年11月から東京都千代田区にあるアーツ千代田3331で「大家の学校」という新しいスクー
ルが始まった。企画・運営をする「校長」の青木純さん(株式会社まめくらし)に話を聞いた

賃貸住宅を楽しい暮らしの舞台に! 入居者に選ばれ続ける大家さん
家を探すとき、あなたはどんな条件で探すだろうか? エリア、面積、家賃、最寄駅からのアク
セス。もちろんそれも大事だが、あなたが(もしかしたら)知らない、家選びの大切なポイン
トがある。
「大家の学校」の校長である青木さんは「行列のできる賃貸住宅」の大家さんとして知られる
。空室率25%超にまで落ち込んだ賃貸マンションをいわゆる二代目オーナーとして受け継いだが
、「選べる壁紙」をはじめとしたカスタマイズやDIYができる賃貸、ヨガや野菜を育てられる屋
上やパーティーができる共用リビングなど、入居者が愛着をもつきっかけを次々と実施。結果
、マンションには空室待ちの問い合わせが寄せられ、入居期間も伸びていった。
また「賃貸住宅でも、暮らしはもっと楽しくできる」というメッセージでTEDxTokyo2014にも登
壇し、一般観衆からスタンディングオベーションが起こるほどの共感を集めた。練馬区でゼロ
からつくり上げた共同住宅「青豆ハウス」は周辺相場の約1.5倍の家賃にもかかわらず満室。入
居者たちが住宅内でお祭りを企画してご近所さんを招くなど、ユニークな取り組みが注目を集
めている。
大家は楽な仕事ではない。でも、やりがいのある、いい仕事
そんな青木さんが、なぜ今「大家の学校」を始めようと思ったのだろうか?
「これだけ空き家が増えている今、誰でも大家さんになり得るんです」(青木さん)
人口減少が進む日本では、これからも空き家が増える。世代的に、親から不動産を受け継ぐ人
も多い。「二代目オーナー」を名乗ると「お金持ち」と思われがちだが、青木さん自身に言わ
せれば「潰れそうな商店を引き継ぐようなもの」。老朽化した建物はメンテナンスコストもか
かる。人口増加・経済成長の時代とは違い、ただ持っているだけでは空室が増えるばかり。決
して楽な仕事ではない。
「大家さんが、誰もやりたくない仕事になってしまっている。でも大家業は、経営力も人間力
も問われる。僕はやりがいのある、いい仕事だと思っているんです。そんな思いに共感しても
らい、 ”大家さんになりたい” 人を増やしたい、と思ったのがきっかけです」(青木さん)
青木さんは小学校に呼ばれ、自分の仕事について子どもたちに話す機会もある。「大家さんを
小学生のなりたい職業ランキングの上位にしたい」というのが、青木さんの夢だ。
正解なんてない。「大家の学校」は講師が赤裸々に語る生きたドキュメンタリー
では、講義はどのような内容なのだろうか? 「大家の学校」は賃貸を取り巻くさまざまなジャ
ンルのトップランナーたちが各回2名登壇し、講師の話をじっくり聞く座学形式の1部と青木さ
んを交えて語るトーク形式の2部から成る講義だ。2016年11月から2017年3月まで全8回の講義で
構成されている。名前からして賃貸オーナー向けの専門的なスクールかと思いきや、「不動産
オーナーでなくても、誰でも受講できる」という。
「大家の学校は、大家を始めたころの僕自身が知りたかったこと、これを知っていればもっと
早くここまで来れたのに、と思うような知識や経験をぎゅっと集めたメディアなんです」(青
木さん)
今でこそ大家として成功している青木さんだが、最初は五里霧中だった。気になる人にはSNSで
連絡を取り、トークイベントに足を運んだ。そうして情報収集と実践の両輪で培ってきた知識
と経験、そしてネットワークを「大家の学校」には詰め込んでいる。
各講義では不動産、建築、店舗経営、地域、メディアといったさまざまなジャンルの専門家が
、自身の成功も失敗も赤裸々に語る。彼らの体験談は「ノウハウ」ではない。その人にしか語
れない、生きたドキュメンタリーだ。
だからこそ、受講生がたとえコピーしようと思っても、全く同じにはならない。状況もパーソ
ナリティも関係性も違うからだ。多くの人とかかわる仕事ゆえに、自分が年齢と経験を重ねる
ことでも「大家という仕事」は変化し続ける。青木さんは「正解なんてない」という。
「いろいろな人の体験談を、浴びられるだけ浴びてほしい。そうやって着眼点や発想を広げて
おけば、異なる状況にぶつかったときに、一つ一つ向き合うことができる。”あらゆる状況に
ポジティブに向き合う力”を育んでほしいんです」
青木さん自身の体験と思いが詰まった「大家の学校」。青木さんはどんな大家さんを育てよう
としているのでしょうか? 後編へ続きます。
※後編は2017年3月9日公開予定です。

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27 不動産会社「歩けるのまじ強みですよ!」 駅徒歩分数で物件数はどのくらい変わる?
2017/3/8 読売新聞
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春からの新生活をひかえ、住まい探しをする人が増える季節だが、先日、とあるツイートが話
題になっていた。どうやら駅から自宅まで、10分以上歩ける人が減っているのだとか。では駅
から自宅まで歩けるとどんなメリットがあるのだろうか? 徒歩圏を広げると物件数はどのく
らい変化するのか、探ってみた。

イマドキの家探しは、駅徒歩3分?4分が当たり前?
先日、ツイッターで注目を集めていたのは、ダンサー・振り付け家でもある入手杏奈さん(@nn
aeii)さんのつぶやき。
「昨日わけあって初めて不動産屋に行ったら「駅から徒歩何分くらいいけます?」と聞かれ「1
5分くらいは…」と答えると「歩けますね!歩けると物件増えますよ!今の人歩けないですから
ね。大体3.4分とか。歩けるのまじ強みですよ!」と興奮気味に言われ現代人に何が起こってる
のか心配になった。」
というもの。このつぶやきには、大きな反響があり、現時点(2月15日)で、3.8万RTもされて
いて、コメントも盛り上がっている。
「デスクワークだけand高層ビル内のみの移動、だけの生活をしてない人間は、マジでこれを感
じておる。
肥満+足腰の退化により、人間はグレイ型宇宙人よりタコ型宇宙人になって行くのではないで
あろうか…. 」
「毎日のことなので徒歩10分までだとラクですけれどね。バブル期は家賃高かったので駅徒歩1
0分、15分しか住めなかったな。都内だったら駅は遠くてもバス停が大抵あるので、荷物多い日
や雨の日はバス乗ったり。地方の人が全然歩かないので、都会に出るとそうなるのでしょうね
。」
「東京山手線内、会社から家まで3.5km歩いて35分なので、毎日歩いてます。」
と反応もさまざま。確かに、住まい探しでは、「駅から何分以内を希望しているのか」は住ま
い選びで最初に聞かれる項目のひとつ。筆者の個人的な感想ではあるが、このところ「駅近志
向」が相当強まっているように感じていたのだが、それでも駅徒歩3?4分と考えていれば、選択
肢は少なくなってしまう。駅から距離がある物件を敬遠していると、それだけでお部屋候補が
減ってしまうため、もったいないような気もするが、実際はどのくらいの差があるのだろうか

駅徒歩10分、15分、20分で、選択肢に大きな差がつく!
今回は、「住みたい街ランキング」常連の吉祥寺駅を例に、SUUMOに掲載されている情報で比較
してみた。ためしに、ほかの条件を設定せずに「徒歩10分」で検索すると2619件、「15分以内
」だと5724件、「20分以内」だと8002件と、約3000件単位で増えていく。数が増えるというこ
とは、それだけ選択肢が増えるということで、好みの部屋と出合える可能性は高くなるという
もの。
ほかにも駅から距離がある物件のメリットとしては、(1)いろんなルートで帰ることができる
、(2)自転車やバスなどを使えば最寄駅まで行く体力的負担が少ない、(3)家賃が安くなる
、もしくは部屋が広くなる傾向にある、が挙げられる。
一方で、駅から自宅まで距離があるお部屋に暮らすとなると、帰宅時の夜道が怖い、雨の日や
体調が悪いときに歩くのがつらい、といった点がある。あわせて、駅から距離のある物件を選
ぶ際に気を付けたいのが、「改札からホームまでの距離」と物件広告に書いてある「所要時間
」だ。
広告のルールとして、駅の起点は改札ではなく駅舎の出入り口となるので、駅についても改札
が遠い場合は注意が必要。また、分数については1分=80mで計算してあるのだが、これには信
号待ちなどは加味されていない。個人的な感覚としては、「健康な成人男性が、早めに歩いた
感じ」の分数表記になっているので、実際にどのくらいかかるのかや、夜道の雰囲気などは、
自身で歩いて体感してみるのがいちばん良いと思う。
ちなみに、シングルを対象にした以前のSUUMOの調査では、男性よりも女性のほうが、駅チカ物
件を選ぶ傾向にあった。この理由はというと、やはり女性は治安を考えてのことのよう。また
、20代は駅から近いほうがいい! と考えている人が多く、この世代は駅チカで、仕事も遊び
も楽しみたい派が多いのかもしれない。40代はというと、駅からの距離よりも周辺環境を重視
する傾向に。
アラフォー&子育て中の筆者は、多少駅から距離があっても「落ち着いた環境がいい派」だ。
参考記事:独身20代と40代、住まい選びで重視するのはどんなこと?
もちろん、駅周辺のにぎやかさも捨てがたいし、雨の日や荷物が重い日などは「家が遠い……
」とも思うのだが、季節ごとの花や緑の移り変わりは気持ちをリフレッシュさせてくれるし、
何よりおじさん・おばさんにとっては、歩くことが身近なダイエット・健康法にもなっている
。いずれにしても、暮らすとなると駅?自宅までの往復は「毎日」のこととなる。家賃を重視し
たいのか、それとも徒歩の時間を減らすのか、どっちが大事かよく考えて、決断してほしい。

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28 東京都、1月の住宅着工数15,154戸、2か月ぶりの増加 2017/3/8 読売新聞
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東京都はこのたび、「平成29年1月の新設住宅着工」についてとりまとめを発表した。
それによると、都内の1月の新設住宅着工戸数は15,154戸。前年同月比では、持家、貸家、分譲
住宅ともに増加し、全体で47.6%増と2か月ぶりの増加となった。
利用関係別では、持家は1,176戸(前年同月比3.5%増、3か月振りの増加)、貸家は6,497戸(同
40.2%増、2か月振りの増加)、分譲住宅は7,470戸(同66.4%増、2か月振りの増加)、マンショ
ンは5,941戸(同100.2%増、5か月連続の増加)、一戸建ては1,529戸(同6.3%増、5か月振りの
増加)。
地域別では、都心3区は4,570戸(前年同月比856.1%増、2か月連続の増加)、都心10区は7,860
戸(同237.5%増、3か月連続の増加)、区部全体では12,958戸(同66.9%増、5か月連続の増加)
、市部では2,163戸(同12.3%減、3か月連続の減少)となった。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊
島区

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29 住まい選びの際「防犯面を重視した」57%、ドルマカバジャパン調べ 2017/3/8 読売
新聞
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ドルマカバジャパン(株)(神奈川県横浜市)は、このたび30代以上の男女100名に「住まいの
防犯対策に関する意識調査」を行った。調査期間は2017年2月20日~2月24日。調査方法は 東京
都中央区新橋エリアでの街頭調査。
それによると、普段防犯対策を意識していますか?では、「はい」が31%、「いいえ」が69%で
、約7割の方は特に意識していないことが分かった。また、あなた自身どのような防犯対策を行
っていますか?では、最も多かったのが「入り口がオートロック式の住居を選んでいる」で48%
、次に「個人情報の取り扱い」24%、「防犯効果の高いドア錠を使っている」16%、「ご近所付
き合いを心がけている」15%と続く。
防犯対策のイメージとしては、「何をすればいいかわからない」(54%)、「防犯対策しても効
果があるか不安」(48%)、「お金がかかりそう」(30%)などのイメージを持っている。防犯
対策にいくらまでならお金を使えますか?では、「1万円以下」58%、「3万円以下」30%、「5万
円以下」9%、「10万円以下」3%の順。
住まい選びの際に「防犯面」を重視しましたか?では、「はい」が57%、「いいえ」が43%と、
半数以上の方が「防犯面」を意識して住まい選びを行っているようだ。

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30 東京・歌舞伎町にエンターテインメント施設、「新宿 TOKYU MILANO」跡地を暫定利用、
東急レクリエーションなど 2017/3/8 読売新聞
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(株)東急レクリエーション、東京急行電鉄(株)(東急電鉄)、(株)東急エージェンシー
は、東京・歌舞伎町に(株)バンダイナムコエンターテインメントによるVR(Virtual Reality
)などの最先端技術を活用した体験型エンターテインメント施設「VR ZONE Shinjuku」を2017
年夏に開業する。
東急レクリエーションと東急電鉄は、2018年中の都市計画認定を目指し、2014年12月に閉館し
た「新宿 TOKYU MILANO」跡地を中心とした再開発を共同で行っている。「VR ZONE Shinjuku」
は2017年夏から工事着工までの期間、当該敷地を有効に活用し、街の賑わい創出とエンターテ
インメント文化の発信を目的に開業するもの。
新宿は、東急レクリエーションの前身である新日本興業(株)が1956年に「新宿東急文化会館
」を開業し、4スクリーンを備える映画館やボウリング場など、エンターテインメント拠点とし
て約60年にわたって営業を続けてきた街。暫定利用終了後は、公共空間との一体的整備による
エンターテインメント拠点の創出、都市観光の拠点形成に資する宿泊施設の整備などを通じて
、街の魅力向上に努めていく予定。

【概要】
●所在地:東京都新宿区歌舞伎町1-29-1
●建物概要:鉄骨造地上2階建て
●施設名称:「VR ZONE Shinjuku」
●内容:VRをはじめとした最先端技術を活用した体験型エンターテインメント施設
●施工者:日本建築構造センター(株)
●工事期間:2017年2月13日~夏ごろ(予定)
●開業予定:2017年夏

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31 1位は恵比寿 or 吉祥寺? 2017年最新「住みたい街ランキング」のトップは? 2017/
3/7 読売新聞
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リクルート住まいカンパニーでは、 関東圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県)に居
住している20歳~49歳の3996人を対象に実施した「みんなが選んだ住みたい街ランキング2017
関東版」を発表した。昨年は5回連続1位の王者「吉祥寺」が2位に陥落するという波乱が起きた
が、今年は返り咲きとなったのか? 上位に挙がったのはどんな街か?
住みたい街ランキングで吉祥寺が1位に返り咲き、品川、渋谷が過去最高位に
結論から言うと、「吉祥寺」は「恵比寿」を抜いて1位に返り咲いた。ここ数年で男性のランキ
ング1位が恵比寿だったのだが、今年は吉祥寺が1位になったこと、女性からの獲得点も伸びた
ことが、返り咲きの要因だ。
吉祥寺、恵比寿に加え、横浜のトップ3は不動。ただし、トップ3の得点差はそれほど大きくは
ない。来年は順位が入れ替わる可能性もないわけではない。
また、昨年の10位以下からトップ10に入ってきた、「品川」「中目黒」「渋谷」にも注目した
い。
2017年のランキングを見ていくと、新しい開発があったり、話題になることが多かったりする
街が、ランキングで上位に挙がる傾向が強いことがうかがえる。
なぜ吉祥寺は返り咲けたのか? 大規模な再開発や大型商業施設の開業などはなかったが、井
の頭公園や、ドーナツ&コーヒーショップの『アーノルド』など、日本初(または東京初)の初
物店の出店などで昨年話題になることが多かったし、人気漫画をテレビドラマ化した『吉祥寺
だけが住みたい街ですか?』は、深夜の時間帯だったが筆者も毎週見ていた。安定した街のブ
ランド力に加え、露出度が増えたことで、トップに返り咲いたのだろう。
また、品川はリニア中央新幹線など従来から話題はあったが、昨年は品川駅と田町駅の間の新
駅(2020年に開業予定)が話題になったり、食の新スポットが誕生するなどで注目を浴びた。
新駅の駅舎デザインが、オリンピックの核となる新国立競技場の設計と同じ隈研吾氏の設計で
、駅舎の完成予想図が公表されたり、新駅の名称がどうなるかなどが大きな話題を集めたこと
で、過去最高位の5位にランクアップした。
・参考記事:これからの都心鉄道[2] 山手線新駅、2020年に向け着々と進行中(SUUMOジャーナ
ル)
中目黒は、「Nakameguro青の洞窟」と名付けられたイルミネーションで目黒川の魅力が再認識
されたことなどで注目を集めた2015年でトップ10に入ったが、昨年は中目黒駅の高架下に新施
設「中目黒高架下」がオープンして再び話題になったことが、トップ10に返り咲いた要因と考
えられる。
渋谷は、2020年に渋谷駅の駅ビルが地上46階建ての超高層にリニューアルするほか、駅周辺の4
つの街区で再開発が進行中などで、街が様変わりすることが昨年たびたびメディアに取り上げ
られた。こうした話題性と期待感から、初のトップ10入りを果たしたと見てよいだろう。
11~20位では北千住、大宮、浦和、立川などのターミナル駅が上昇。住みたい行政市区は港区
が1位
ランキング11~20位を見ていくと、利便性の高い駅がランキングを上げている。
穴場だと思う街ランキングで3年連続1位の北千住は、5路線が乗り入れ、大学の新設などで街の
活性化が評価されているが、総合ランキングでも過去最高の17位になった。
大宮、浦和、立川は、複数路線の交通の利便性に加え、近隣含めた商業施設の新設、改装など
で話題をつくってきた街だ。大宮、浦和、先の北千住は上野東京ライン開業の影響もありそう
だ。
なお、リクルート住まいカンパニーでは「住みたい行政市区ランキング」も出している。トッ
プ3は「港区」「世田谷区」「目黒区」。いずれも閑静な住宅街があるなど、住宅地として評価
が高い区なのだが、住みたい街のランキングと必ずしも連動していない。街のイメージと行政
市区のイメージは違うということだろう。
筆者が毎週見ていた、テレビドラマ『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』(2016年10月14日~1
2月23日放送)は、大島美幸さん(森三中)と安藤なつさん(メイプル超合金)が演じる重田姉
妹が、吉祥寺の「重田不動産」を訪問する、吉祥寺で住まいを探しているお客さんに、吉祥寺
以外の街を勧めるというストーリー。
それぞれに吉祥寺に住みたい理由はあるのだが、重田姉妹がどんな暮らしをしたいのか聞いた
うえでほかにピッタリな街があると考え、例えば雑司ヶ谷や五反田、中野、蔵前、大森などの
街と住まいを案内するという展開だった。
「住み替える」と思うに至るには、それぞれにきっかけや理由があり、新しく始めたい暮らし
のイメージもある。よく知っている街だけでなく、気づいていなかった街に希望する暮らしの
可能性があることは、住まい選びで忘れてほしくないポイントだ。

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32 「あれ? 家の鍵かけたっけ?」をもうやめたい。みんなはどう解決してる? 2017/3
/6 読売新聞
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外出先で突然、「あれ、今日、きちんと鍵をかけたかな?」という不安にかられることはない
だろうか。いったん自宅まで戻って施錠を確認したり、それができないときは1日そわそわと落
ち着かなかったり、という経験、誰もが一度はあるはず。ではその対処法とは? ネットでの
反応をもとに紹介しよう。
自宅の鍵に車の鍵、ガスの消し忘れ……。不安はいっぱい
日々、生活をしていると一度は誰もが経験しているであろう「あれ、鍵かけたっけ……」とい
う不安。筆者もそそっかしい性格であるため、一週間に一度は「あれ、鍵かけたっけ……」「
ガスの火、止めたっけ」とそわそわしてしまうこともしばしば。そして一度自宅に戻って確認
し、「あ、大丈夫だった」となることが多い。編集部のK女史も「私も3日に1回は、不安になり
ますよね」と話している。ネットでも同様の症状に悩まされる人は多いようで、
「家を出る、鍵かける、階段下りる、あれ?って感じで発症します。そしたらもう階段のぼっ
て玄関ドアのノブをガチャガチャ。ああ良かった閉まってる。こんな感じですよ。」
「家の鍵の締め忘れを気にして30分の道のりを引き返したが、結果大丈夫という。」
「この鍵閉めたっけ病は俺も定期的に発症する。対処の一つはわざとすぐ家に戻って確認する
こと。」
「自分は「ガスコンロ止めたっけ病」だ。鍵は夜中に開けっ放しで寝ちゃうことがけっこうあ
る(;´Д`) 」
「あるあるすぎる。高速のSAとかで休憩して出発した後、忘れ物してないっけってなぜか不安
になったりするけどこれも似た例だろうか」
「玄関、鍵締め忘れどころか扉半開きになってたwwwwww」
不安になるのは、鍵だけでなく、ガスの消し忘れや窓を閉めたか、車の鍵を閉めたかどうかな
どと、多彩なバリエーション(?)があるよう。外出前は何かと慌ただしいもの。その後でふ
っと気がついて、不安になるというのは、当たり前といえば当たり前なのかもしれない。
「指差し確認」から「防犯グッズ」まで、どう対処する?
ネットでは、こうした「鍵かけたっけ病」に対処する方法として、以下のものが紹介されてい
た。
1つは、「指差し呼称」。
「鍵閉めてから指差して口に出して「鍵よーし」ってやるといいよ。僕はやってる」
ちなみに、筆者も自宅や車の施錠はこの「呼称確認」で対応している。長男が鉄道好きという
こともあり、鉄道のモノマネも兼ねて、習慣づけるようになったところ、不安になることがぐ
っと減った。ただ、人に見られると少し恥ずかしくなってしまうことに注意したい。
2つ目の対処法は、写真や動画の撮影だ。
「ドア隙間から鍵しまってるか、かすかに見えるやん? スマホでそれを撮れ」。
なるほど、これは賢い。動画や写真で撮影しておけば、きちんと確認できて不安も軽減できる
というもの。ただし、急いでいて撮り忘れる可能性もあるので、日々の行動に余裕を持ちたい
もの。
3つ目は、この件で話題になっていたブログ『コバろぐ』さんのエントリーでも紹介されていた
が、防犯グッズである「チェッキー」(美和ロック)などのグッズを使うという手だ。これは
施錠すると色が変化し、外出先でも「施錠の有無」が分かるというすぐれもの。ただし、美和
ロックの鍵のなかでも、対応機種が限定されるので、そこは注意が必要だ。
4つ目は、スマホで施錠・解錠できる「スマートロック」を使って解決するというもの。難点な
のは、価格がやや高めなのと、取り付けられないタイプの鍵があるなど、万人が簡単に利用で
きるわけではない。
また、そもそもなのだが、時間や気持ちに余裕があれば、「あれ、鍵かけたっけ?」となるこ
とも少なくなるはず。新生活がはじまるこの季節こそ、できるだけ時間にゆとりをもって、行
動したい(自分への戒め)。

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33 キッチン収納、動線に配慮 2017/3/6 読売新聞
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 食材のストックや調理雑貨、家電など雑多な物であふれるキッチン。狭い場所を十分に生か
し、家事を手際よくこなすためにも、収納を工夫して使いやすさを向上させたい。
 住宅機器メーカーからは、家事をこなす人の動線に配慮しつつ、より多く収納できる機能的
なシステムキッチンが発売されている。開き戸型ではなく、収納力の高い引き出し型が一般的
だ。電動または手動で目の高さまで下りてくるつり戸棚など、各社とも機能の充実を図ってい
る。
 今使っているキッチンのまま、より使いやすくする工夫はできないだろうか。1級建築士の
尾間紫ゆかりさんは「無駄な動きを省く『省動作』の観点が大切です」と話す。
 まず使用頻度の高い物は、ひざから目の高さまでの範囲に収納してみよう。そうすれば、踏
み台に乗ったりしゃがんだりせずに出し入れでき、動きが効率的になる。
 また、「作業の流れに沿って収納場所を決めましょう」と尾間さん。コンロの下ならフライ
パンとフライ返しといため油、シンク下の引き出しなら布巾とスポンジ……という具合に、作
業道具は作業場所の近くにしまうのだ。物の配置は模様替えの際などに見直すといいだろう。
 狭い空間の有効活用も考えたい。「限られた空間に様々な大きさの『もの』があるキッチン
は、散らかる要素が多い場所」と話すのは、整理収納アドバイザーの清水幸子さん。提案する
のは、100円ショップなどに売っている籠類を使った収納術だ。「複数用意して使用目的で
分類してまとめれば、見た目もそろって美しいです」と勧める。
 籠選びは、収納する物の大きさと置く場所の広さを考えて決める。また、調味料を収める籠
は汚れることが多いので、すぐに洗えるプラスチック製に、保存食をしまう籠は通気性が良い
籐とう製といったように、素材も吟味しよう。
 物をしまう時は立てて入れるようにすれば、一見して中身が分かりやすい。「どの籠をどこ
に置くかは、普段のキッチンでの動きから、どこに置くと取り出しやすくて、しまいやすいか
を考えて」
 清水さんの自宅では、スープボウルやトレーをまとめて「朝食セット」、来客用にティーバ
ッグなどお茶道具をまとめて「紅茶・コーヒー」など、各籠にラベルをつけている。「パパの
おつまみ」「娘のおかし」という籠もある。
 シンク下の開き戸の中には量販店などで売っている引き出し型ボックスを置き、収納力を高
めている。「数段重ねて空間を有効活用できます。きちんと整理すれば、元に戻す癖もつきや
すいですよ」と清水さんは話している。

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34 モデルハウスで防音体験…芝山 2017/3/2 読売新聞
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 成田空港の機能強化に向けた住宅の防音対策効果を体験できるモデルハウスが1日、芝山町
岩山にオープンした。夜間の安眠確保策として成田国際空港会社(NAA)が新たに示した寝
室の「内窓」が施工されており、事前予約で見学できる。
 施設は、洋室12畳、和室8畳の木造平屋約40平方メートル。騒音による移転補償対象区
域にあるA滑走路南側の航空科学博物館敷地内にNAAが開設した。NAAは「壁や天井に施
す既存の防音工事と併せると、外窓のみでは約25デシベルの遮音効果が、厚さ5ミリの内窓
を施工することで35~40デシベル程度に高まる」としている。この日、中型機のボーイン
グ787型機の離陸時に測定したところ、屋外の騒音は地下鉄車内に近い74・9デシベルだ
ったが、室内は図書館内より静かな33・7デシベルだった。
 ただ、防音工事が難しい構造の住宅があることや、NAAが示す対策対象区域が限られてい
ることから、見学した男性(65)は「対策をどこまで広げられるかが課題だ」と話していた

 見学時間は、同博物館の休館日を除く原則午前10時~午後4時。要望があれば夜間も対応
する。予約は希望日の2日前までにNAA相談窓口(0570・000・955)へ。

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35 パナソニック 監視カメラ映像、高速転送 2017/3/7 日経産業新聞
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 パナソニックは監視カメラから映像を簡単に取り出すための無線通信装置を開発した。無線
LANの「Wi―Fi」に比べ30倍の速度で手持ちのノートパソコンなどに取り込める。全地
球測位システム(GPS)対応で時刻や場所を正確に把握できるようにし、セキュリティー性
能も高めた。防犯意識の高まりから需要が高まる監視カメラとセットで売り込む。

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36 富士通 市町村の「自然資本」算出 森林・農地を見える化 2017/3/7 日経産業新

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 富士通は日本全国の自治体が持つ森林や農地、水産資源などの「自然資本」を定量評価する
技術を開発した。自然環境の資本価値を市町村単位で金額換算して「見える化」できる。近く
システムを一般公開し、自治体の環境会計策定や地方創生に役立ててもらう。同様のデータを
自治体ごとに算出できるシステムは珍しい。

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37 イッカツ 住宅ローンを比較 仮審査の申し込み一括で 2017/3/6 日経産業新聞
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 金融や住宅ローンの比較サイトを運営するイッカツ(東京・港、鈴木敬社長)は必要な情報
を1度入力するだけで、複数の金融機関へ住宅ローン仮審査を申し込むことができるサービス
を今月上旬に始める。メガバンクやネット銀行、地方銀行といった60以上の金融機関の住宅ロ
ーンについて金利や毎月の返済額、総支払額が比較できる。住宅購入の際に有利なローンを探
す層を取り込む。

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38 凸版印刷 電子看板にブラインド機能 2017/3/6 日経産業新聞
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 凸版印刷は今月中旬、窓枠に取り付けてブラインド代わりにできる電子看板を発売する。普
段は外から屋内を見通せるが、映像を流したときだけ見えなくなる。屋内がまったく見えない
一般の電子看板と比べ、空間作りの幅が広がる。映像コンテンツの制作などと合わせた総合サ
ービスを店舗やビルへ売り込む戦略に弾みをつける。

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39 IDEC 光るブザー開発 エレベーター用など 2017/3/3 日経産業新聞
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 産業用制御機器大手のIDECは海外市場でスイッチ機器の販売を広げる。エレベーターの
安全装置用として、ブザーと表示灯を一体にした「照光ブザー」を開発した。欧州などではエ
レベーターの安全規制が強化され、警告灯の設置が今後義務付けられる見通し。設置スペース
やコストを抑えられる利点を訴え、海外事業拡大の足がかりとする。

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40 コンクリ構造物ひび割れ幅小さく 大成建設 2017/3/3 日経産業新聞
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 大成建設は、鉄筋コンクリート構造物のひび割れの幅を低減する技術を開発した。主鉄筋に
細いステンレス鉄筋や炭素繊維強化プラスチックを組み合わせ、ひび割れの幅を低減する。従
来の技術より施工が簡単で、コストも抑制できる見通しだ。土木と建築の両分野で活用する考
えで、発注者に新技術の採用を働きかける。

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41 穴吹工務店、北陸でのマンション開発再開 2017/3/2 日経産業新聞
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 【富山】大京グループの穴吹工務店(高松市)は8年ぶりに北陸にマンションを新設する。富
山市中心部の分譲マンション(98戸)で、7月に着工し、2019年2月の完成を目指す。同社は経
営不振により09年に北陸支店を撤退して以降、北陸でのマンション開発を休止していた。北陸
新幹線の開業や富山市が推進するコンパクトシティ政策で街中居住のニーズが高まっているた
め、マンション開発を再開する。
 建設予定地は富山市が策定する「まちなか居住推進地区」の南西部に位置する富山市磯部町
。「サーパス」ブランドの8階建て分譲マンションを建設する。98戸の予定で、間取りは3LD
Kと4LDKが中心だ。19年春の入居開始を目指す。

2017-03-09 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed