住宅関連新聞記事ダイジェスト No.688  2017/06/08~2017/06/14

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.688  2017/06/08~2017/06/14
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【日本経済新聞】
1 ロンドンの高層マンションで火災 負傷者多数か
2 借地にまさか1000万円の価値? 地主提示でトラブル
3 東建コーポ、2期連続最高益 17年4月期最終
4 市営住宅でお試し移住 静岡市、家電など準備
5 選手村のエアコン、五輪後は? 都が再利用アイデア募集
6 空き家 「ホテル」に変身 大阪のVB6社、西九条で 特区民泊、観光客呼ぶ
7 地域の防災計画、市の計画に反映へ 名古屋
8 積水ハウスの2~4月、純利益69%増 賃貸住宅がけん引
9 5月戸建て受注、5社が前年割れ
10 木材の公共利用を促進 林野庁・経産省が官民会合
11 民泊「解禁」法が成立 届け出義務付け、18年1月にも施行
12 宅配ボックスで再配達5分の1以下に パナソニックが実験

【朝日新聞】
13 5月倒産件数は784件、4カ月連続の前年同月比増 TDB
14 住宅設備・建材市場は19年ピークに縮小へ 富士経済が予測
15 85%が地価上昇 地価LOOK第1四半期  国交省
16 受注高5兆7000億円 4月・建設工事受注 国交省調査
17 VRとITを活用した新サービスを開発へ いい生活
18 川柳コンテストで最優秀賞など選出 ケアパートナー
19 宅配ボックス実証実験で再配達率49%から8%に パナ調べ
20 不動産投資50%が「買い時」 野村不動産アーバンネット意識調査
21 UR都市機構 6月の高齢者向け優良賃貸の入居者募集
22 5月中古マンション成約数 ほぼ横ばいに 東日本レインズ
23 住宅宿泊事業法が成立 施行は1年以内
24 家の防犯、5人に1人は侵入被害 コマニーが「ロックの日」で調査
25 木造長期優良住宅の中小工務店検索サイト開設
26 収益物件にDIY、健美家がリフォームコンテスト
27 「新たな住宅セーフティネット制度に関する説明会」を開催 国交省
28 国の庁舎整備で初めてCLTパネル工法採用 国交省

【読売新聞】
29 マンションブランド価格ランキング、トップは三井不動産「パークコート」、マンショ
ンマーケット調べ
30 16年度の住宅相談件数、前年度比5%増の30,163件、住宅リフォーム・紛争処理支援セン
ター
31 三井ホーム、熊本県の2×4注文住宅に熊本県杉材の使用を開始
32 紫外線が気になる季節。家具や床の日焼けはどう防ぐ?専門家に聞いてみた
33 「オープンガーデン」ですてきなお庭を訪問! 花を通じて人生が豊かに
34 マンションが火事。その時ほんとに逃げられる?防災設備の使い方を実際に体験してみ

35 東京の住宅街に馬!? 自宅ガレージを馬小屋にし、馬にまたがり河原を散歩するその理由
とは?
36 LEDってなんでこんなに普及してる? 白熱灯と比べてどんなところがいいの?

【日経産業新聞】
37 新コスモス電機、ガス検知器、簡便に点検 データをサーバーで管理
38 JFEエンジ、フィリピンで浄水場建設
39 IoTセンサー、電池交換減らす 東京都市大、消費電力1割に
40 旭硝子、太陽光発電ガラスをアジアへ本格輸出

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1 ロンドンの高層マンションで火災 負傷者多数か 2017/6/14 日本経済新聞
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 【ロンドン=共同】ロンドン西部の高層マンションで14日午前1時(日本時間同午前9時)
ごろ、大規模な火災が発生した。英メディアによると、警察当局は多数の負傷者が出ていると
発表した。逃げ遅れた人がいるとの情報もある。炎は建物全体を包んでおり、建物が倒壊する
恐れもあるという。
 消防当局によると出火原因は不明。20階以上ある建物内には200人以上が住んでいるとみられ
る。英米メディアは目撃者の話として、避難しようと建物から飛び降りた人もいると伝えた。
 近隣住民らが撮影した映像によると、建物各階の窓から炎が噴き出している。消防当局は消
防車約40台、隊員約200人の態勢で消火作業に当たっている。建物の周囲は封鎖され、周辺住民
には避難が指示された。
 英メディアによると、建物は1974年に建てられ、最近改装された。現場は集合住宅が立ち並
び、移民も多く住む地域。ロンドンのカーン市長は重大事案だと述べた。
 粉じんが舞う中、建物の周囲では避難した住民や近隣住民が消火活動の様子を不安げな表情
で見つめた。現場近くの住民は英メディアに「遠くで響く火災報知機の警報で目が覚めた。最
初は建物の下部から炎が上がり、全体を包むまでに燃え上がった」と話した。

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2 借地にまさか1000万円の価値? 地主提示でトラブル 2017/6/14 日本経済新聞
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不動産コンサルタント 田中歩
 「うちは財産が少ないから相続税のことは気にしなくても大丈夫。遺産分割でもめることは
ないはずだ」。こうした話をよく聞きます。ある家族も同じような考えでした。母親の主な財
産は現金。実家は借地で、老朽化が進んだ建物があるだけでした。長男のAさんいわく、地元の
役所の無料税務相談でも「相続税はかからない」と言われたそうです。
 その後、母親が亡くなり、相続が発生します。Aさんを含む兄弟三人は、母親の主な財産であ
る現金を3等分にして分けることにしました。実家の建物は「たいした価値はないだろう」とい
うことで、最後まで母親の面倒を見ていた長男のAさんが受け継ぐことになりました。

■地主が「借地を返してほしい」
 それから数年後のこと。
 実家の土地の地主から「補償料を払って借地を買い戻したい」という話が舞い込みます。補
償料は1000万円とのこと。Aさんは実家の建物を受け継いだ時点で自動的に借地権も引き継いで
います。「地主が借地を買い戻す」というのは実はよくある話で、このケースでは地主が空き
家のまま放置されるのを嫌い、Aさんに打診したようです。Aさんも借地の価値がこんなにある
とは思っていませんでしたし、空き家のまま地代や固定資産税などを払い続けるのはもったい
ないと思っていたので、地主からの申し入れを受けることにしました。
 ところがここで大きな問題が発生します。実家の建物の登記名義人が母親のままになってい
たのです。
 借地を売却するためには、その土地の上に建っている建物の登記名義人を母親名義から相続
した人を変更する必要があります。いわゆる「相続登記」を済ませないと、売買ができないの
です。
 相続登記をするためには、相続人であるほかの兄弟との間で、実印と印鑑証明書を付した遺
産分割協議書が必要となります。つまり、改めてほかの兄弟に対し、実家の建物を長男のAさん
が一人で相続することについて、書面で全員が合意しなければならないのです。
 相続が発生した時、口約束ではあるものの、長男のAさんが実家の建物を受け継ぐことには兄
弟全員が合意していますし、これまで、地代や建物の固定資産税も少ない額とはいえAさんが負
担してきました。ですから、Aさんは自身が単独で実家の建物を受け継ぐ内容の遺産分割協議書
に、ほかの兄弟は当然、記名押印してくれると思っていたのです。
 しかし現実はそうではありませんでした。借地の売却価格が1000万円ともなると、ほかの兄
弟も権利を主張し始め、兄弟でもめることになってしまったのです。

■トラブル防止、遺産分割協議書で
筆者はトラブルの原因は二つあると考えています。一つは相続発生時に相続税がかからない
からといって遺産分割協議書をつくらず、実家の建物の登記名義人を母親のままにしておいた
ことです。
 筆者が懇意にしている相続専門の東京シティ税理士事務所の石井力税理士によると、今回の
ケースのように遺産分割協議書を作成せず、借地上の建物の登記名義も変更せずに放置した結
果、後日、相続人の間でトラブルに発展するケースが少なくないといいます。
 相続時に是が非でも相続登記をしなければならないわけではないので、そのままにしておく
人は多いのですが、相続税がかからないケースでも財産の中に不動産がある場合は、いつでも
相続登記ができるよう遺産分割協議書を作成しておいたほうが安心です。

■借地にも一定の価値
 もう一つの問題は、借地に一定の価値があるという認識を持っている人が少ないということ
。「借りている土地の上に単に古い建物が残っている」という認識をしている人が多いのです
。たとえ老朽化が激しく、価値がほとんどないように見える建物であっても、それが借地の上
に建っている以上、借地人には財産権(借地権)があることをしっかり認識し、市場価値がど
の程度なのか調べておきたいものです。

田中歩 
 1991年三菱信託銀行(現・三菱UFJ信託銀行)入行。企業不動産・相続不動産コンサルティン
グなどを切り口に不動産売買・活用・ファイナンスなどの業務に17年間従事。その後独立し、
ライフシミュレーション付き住宅購入サポート、ホームインスペクション(住宅診断)付き住
宅売買コンサルティング仲介などを提供。2014年11月から個人向け不動産コンサルティング・
ホームインスペクションなどのサービスを提供する「さくら事務所」に参画。

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3 東建コーポ、2期連続最高益 17年4月期最終 2017/6/14 日本経済新聞
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 東建コーポレーションが13日発表した2017年4月期の連結純利益は前の期比51%増の130億円
だった。2期連続で過去最高益となる。相続税制の見直しで賃貸住宅の建設需要が高まった。
建設資材の集中購買などでコスト削減も進んだ。配当は年130円と、前の期から35円増やす。
 売上高は8%増の3053億円、営業利益は40%増の185億円だった。建設事業の受注高(単独ベ
ース)が1786億円と12%増え、工事も順調に進んだ。不動産賃貸事業では管理受託件数が増加
。高い入居率を背景に手数料収入などが伸びた。
 18年4月期の連結業績は売上高が前期比8%増の3296億円、純利益は5%増の136億円を見込
んでいる。東京五輪やリニア中央新幹線に関連した建設需要の高まりで、業界全体で人手不足
が続いている。東建コーポは賃貸住宅の工事受注などを増やし、人件費の上昇などを吸収する
。年間配当は180円とする方針だ。

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4 市営住宅でお試し移住 静岡市、家電など準備 2017/6/13 日本経済新聞
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 静岡市は首都圏などの移住希望者向けに、静岡の都市部での暮らしを体験できる拠点を開設
する。市内の市営住宅を活用し、テレビや掃除機など家電一式、布団などをそろえて19日にオ
ープンする。年間15組30人の利用を目指す。
 体験移住用の住宅は静岡鉄道の桜橋駅から徒歩15分に位置する。静岡県外に居住し、市移住
支援センターで相談をした移住希望者を対象にする。居住体験に当たっては1組500円を徴収す
る。
 住宅の利用者には市内の名所や空き家の見学、市の山間部を散策するツアーなども用意する
。今後は民間企業などと連携し、ツアーなどを拡充する考えだ。
 静岡市は人口減を受け、東京都内に相談拠点を設けて移住支援を強化している。

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5 選手村のエアコン、五輪後は? 都が再利用アイデア募集 2017/6/10 日本経済新聞
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 東京都は10日までに、2020年東京五輪・パラリンピックの選手村で使用したエアコンやユニ
ットバスなどの設備を、大会後に再利用するアイデアを募集すると発表した。
 選手村は民間事業者が整備し、大会後に新築住宅として改修、分譲する予定。大会期間中に
使用した約3900戸分の給湯器やエアコン、ユニットバスなどの設備は取り外し、民間事業者に
引き渡すことになっている。
 都は設備を公共施設で再利用することを検討していたが、アイデアを広く受け付け、ほかの
活用方法も模索する。募集期間は9月29日まで。
 小池百合子知事は9日の記者会見で「捨てるわけにはいかないどころか、もっと生かせる。
何とか知恵で解決していきたい」と話した。

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6 空き家 「ホテル」に変身 大阪のVB6社、西九条で 特区民泊、観光客呼ぶ 2017/6
/10 日本経済新聞
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 大阪のベンチャー6社は15日から、大阪市の西九条で空き家を客室に再生してホテルのよう
に運営する取り組みを始める。中古住宅リノベーション(改修)のクジラ(大阪市)が中心に
長屋などを改装して、大阪市の特区制度にもとづく「民泊」施設や旅館業法の枠組みで営業す
る。訪日外国人など旅行客を呼び込み、街の活性化とホテル不足の解消につなげる。

クジラがリノベーションや部屋のデザインを手がける
 新プロジェクトは「SEKAI HOTEL」。一般的なホテルはフロントや飲食店、物販
店などが1つの建物内にある。だが、SEKAI HOTELはそれぞれが地域の空き家に分
散するのが特徴。宿泊客はチェックインのためフロント施設に立ち寄ってから客室を利用する
。宿泊客が食事や買い物で街の店舗を利用することで、にぎわいづくりにつながる。
 JR西九条駅近くの住宅街で、まずは6室、収容人数が30人強で始める。客室は順次増やし
数年内に40室で200人程度を収容できるようにする。稼働率はまず85%を目指す。西九条駅はユ
ニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)まで電車で5分程度。ただ駅前は空き家
が点在してまとまった用地の取得が難しく、再開発が進んでいない。
 クジラは空き家をいったん買い取り宿泊施設に改修する。部屋や建物ごとに新しいオーナー
に転売して同社があらためて賃借する。
 クジラはシーツ交換や部屋の掃除なども担う。飲食や物販の店舗は誘致して地域の魅力を高
める。フロントは観光拠点としても役立ててもらう。語学教室や法律事務所なども事業に加わ
り、専門的なアイデアを出してサービスを充実する。
 客室が長屋など1棟単位なら旅館業法に基づき10人未満の客室を1泊から運営できる「簡易
宿所」とする。部屋単位なら、国家戦略特区法に基づく大阪市で認められた「民泊」施設とし
て2泊3日以上から営業する。客室が地域に分散する宿泊施設や、京町家の1棟貸しなど簡易
宿所としての施設は広がっているが、民泊としての運営は特区だから可能になる。
 急増する訪日外国人の受け皿として、一般住宅に旅行者を有料で泊める民泊へのニーズは高
まっている。民泊を全国で解禁する住宅宿泊事業法も9日、成立した。
 ただ、ゴミ捨てや泊まる人の騒音など近隣とのトラブルが課題になっている。SEKAI 
HOTELはフロントを置いて地域の窓口として不安を解消する。5年以内には地域の住民が
運営に参加できるようにする考えだ。空き家を活用した新たな街の再生モデルとして注目され
そうだ。

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7 地域の防災計画、市の計画に反映へ 名古屋 2017/6/10 日本経済新聞
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 名古屋市は9日の市防災会議で、南区星崎学区から提出された独自の地区防災計画を市の地
域防災計画に組み込むことを決めた。
 木造住宅の密集地域など実情に応じた避難訓練などがまとめられており、市の計画に組み込
むのは初めて。2014年施行の改正災害対策基本法で、地域に根ざした計画を自治体の計画に反
映できるようになったことを踏まえた措置。

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8 積水ハウスの2~4月、純利益69%増 賃貸住宅がけん引 2017/6/9 日本経済新聞
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 積水ハウスが9日発表した2017年2~4月期の連結決算は、純利益が258億円と前年同期比69
%増えた。都心部を中心に賃貸住宅の建設が好調で、主力の戸建て住宅は利益率が改善した。
米国などで展開を加速する海外事業は2~4月期としては3期ぶりに黒字転換した。
 売上高は9%増の4407億円、営業利益は26%増の338億円だった。シンガポールなどの持ち分
法適用会社の利益が21億円あり、純利益が大きく膨らんだ。
 賃貸住宅の建設が業績をけん引した。同事業の営業利益は122億円と17%増加。業界では空き
家の増加も指摘されるなか、土地オーナーの高い開発意欲を取り込んだ。管理賃貸物件の入居
率も97%超と高い。
 戸建て住宅は売上高が773億円と2%減った一方で、営業利益は71億円と9%増えた。環境対
応住宅なども含め中高級路線に力を入れたことで採算が改善しており、売上高営業利益率は9
%と前年同期比1ポイント改善した。部材調達や物流のテコ入れなどコスト圧縮も効いた。
 前年同期に3億円の赤字だった海外事業の営業損益は20億円の黒字に転じた。米国で宅地を
開発して販売する事業が好調に推移し、オーストラリアや中国のマンション販売も堅調だった
。17年1月期に伸び悩んだリフォーム事業は受注高が4%増えた。
 18年1月期通期は売上高を2兆1440億円(前期比6%増)、純利益を1280億円(同5%増)
とする従来見通しは据え置いた。

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9 5月戸建て受注、5社が前年割れ 2017/6/9 日本経済新聞
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 戸建て住宅メーカー大手7社の5月の受注状況(金額ベース、速報値)が9日出そろった。
5社が前年実績を下回った。前年同月に比べたマイナス幅はパナホームが25%、旭化成ホーム
ズが11%。積水ハウスは9%、ミサワホームは5%、大和ハウス工業は2%だった。住友林業
はほぼ横ばいで、三井ホームはわずかに前年実績を上回った。
 昨年6月に安倍晋三首相が表明した消費増税の再延期により、消費者は購買に慎重になって
いる。各社が顧客獲得のために割引率を増やしたことも受注金額の減少につながった。

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10 木材の公共利用を促進 林野庁・経産省が官民会合 2017/6/9 日本経済新聞
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 林野庁と経済産業省は9日、林業の活性化策を官民で話し合う会合を初めて開いた。林業を
産業として育成し、新規の需要開拓などを探る狙いで設置されたもので、同日の会合ではデザ
イン性の高い木製家具や木材をふんだんに使った公共施設の普及が必要との認識で一致した。
 今後も定期的に会合を開き、両省庁で必要な政策を検討する方針だ。日本の森林は高度経済
成長期に植えられた木々が一斉に「伐採適齢期」を迎えているが、需要が少なく伐採は進んで
いない。会合には製材会社の経営者らが出席し「住宅着工は減る一方だが、商業施設の木造化
に期待したい」といった声が出た。

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11 民泊「解禁」法が成立 届け出義務付け、18年1月にも施行 2017/6/9 日本経済新

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 住宅の部屋に旅行者を有料で泊める民泊を全国で解禁する住宅宿泊事業法が9日午前の参院
本会議で、与党と民進党、日本維新の会などの賛成多数で可決、成立した。家主に都道府県へ
の届け出を、仲介業者に観光庁への登録を、それぞれ義務付けて誰でも民泊を営めるようにす
る。早ければ2018年1月にも施行する。
 民泊事業者には衛生管理や宿泊者名簿の作成、民泊住宅とわかる標識の掲示などを義務づけ
る。届け出を怠るなど法令に違反した場合、業務停止命令や事業廃止命令を受け、従わない場
合は6カ月以下の懲役または100万円以下の罰金が科される。年間営業日数の上限は180泊とし
、地方自治体が条例で短縮できる規定も盛り込んだ。
 民泊は訪日外国人の宿泊の受け皿となっているが、近隣トラブルなどの問題が相次ぎ、ルー
ル作りが課題になっていた。通常は家主が許可を得ずに有料で宿泊客を繰り返し受け入れると
旅館業法に違反する。国家戦略特区を使って一部自治体では旅館業法の適用が除外されている
が、これを全国的に解禁する。

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12 宅配ボックスで再配達5分の1以下に パナソニックが実験 2017/6/8 日本経済新

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 ■パナソニック 戸建て住宅向けに宅配ボックスを置く実証実験で、再配達の割合が5分の
1以下に下がったと8日発表した。実験は福井県あわら市と共同で実施した。戸建て住宅への
宅配ボックスの普及率は現在1割にも満たないとされる。同社は戸建てや小規模のアパート向
け宅配ボックスを拡販し、2018年度に3万台としていた販売目標も上方修正する考えだ。
 あわら市内で戸建て住宅に住む共働きの約100世帯にパナソニックの宅配ボックスを導入し、
16年12月から17年3月までの宅配物の受け取り方の変化を調べた。ボックスの導入前は49%だ
った再配達率が、導入後の4カ月では平均8%まで下がった。
 実験に参加した住民へのアンケートでは、冷蔵・冷凍機能や複数回の宅配に対応する機能な
どの要望もあった。同社は今後の製品ラインアップに意見を生かす考えだ。
 これまで宅配ボックスはマンションなどの集合住宅向けに取り付けられることが多かった。
戸建て住宅でも需要が高まっている。同社の足元の販売台数は4月、5月ともに従来の約5倍
に増えているという。

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13 5月倒産件数は784件、4カ月連続の前年同月比増 TDB 2017/6/14 朝日新聞
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 帝国データバンクによると、17年5月の企業倒産件数は784件(前年同月比20・2%増)で、4カ月
連続で前年同月を上回った。20%を超える増加幅は、09年6月(21・5%増)以来、7年11カ月ぶり。
負債総額は961億7200万円で前月比5・1%の増加となったものの、前年同月比では9・3%減少した

 業種別では、不動産業(30件)は3カ月ぶりに前年同月を上回った。

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14 住宅設備・建材市場は19年ピークに縮小へ 富士経済が予測 2017/6/14 朝日新聞
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 総合マーケティングビジネスの富士経済(東京都中央区、清口正夫社長)はこのほど、「2017
年版住設建材マーケティング便覧」をまとめた。それによると、住宅設備・建材市場は16年の
実績は合計で5兆1046億円だった。同市場では高機能化と高付加価値化が進んでおり、17年の見
込みは5兆1195億円と増加傾向。そのまま19年には5兆2364億円まで市場規模が増大する見通し
だ。
 しかし同年10月に予定される消費税率の引き上げがターニングポイントとなり、少子化によ
る住宅一次取得者層の減少もあって、新築住宅着工数の落ち込みと共に市場は縮小。22年には1
6年を下回る5兆729億円まで減少すると予測している。

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15 85%が地価上昇 地価LOOK第1四半期  国交省 2017/6/13 朝日新聞
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 国土交通省はこのほど、「地価LOOKレポート」17年第1四半期版をまとめた。主要都市の高度
利用地を対象に、四半期ごとの地価動向を調査し、先行的な地価動向を明らかのするもの。対
象は全国100地区。
 地価は85%の地区で上昇し、全体として緩やかな上昇基調が継続している。調査地点100地区
のうち85地区で上昇した。上昇地区は前期より1地区増加した。三大都市圏に加え、地方都市の
札幌、仙台、金沢、福岡でも比較的高い上昇が継続している。「値ごろ感のある物件が三大都
市よりも充実しているものと見られる」(国交省地価調査課)。
 上昇の主な要因は、空室率の低下によるオフィス市況の好調ぶりや大規模な再開発事業の進
ちょく。また、訪日観光客による消費と宿泊需要の伸びによるもの。また、前期から引き続き
、こうした要因を背景としたオフィス、店舗、ホテルに対する投資が引き続き堅調に推移して
いる。「3~6%」の上昇率となったのは10地区。横ばいは15地区となった。

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16 受注高5兆7000億円 4月・建設工事受注 国交省調査 2017/6/13 朝日新聞
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 国土交通省はこのほど、4月分の建設工事受注動態統計調査をまとめ、発表した。受注高は5
兆7168億円で前年同月比4・6%減で2カ月連続の減少となった。
 このうち元請け受注高は3兆9159億円(同1・0%減)で、2カ月連続の減少。下請受注高は1兆800
9億円(同11・7%減)で、4カ月連続の減少となった。元請受注高のうち、公共機関からの受注高
は8583億円(同3・4%増)で、先月の減少から再び増加した。民間などからの受注高は3兆576億円
。(同2・1%減)で2カ月連続の減少となった。

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17 VRとITを活用した新サービスを開発へ いい生活 2017/6/13 朝日新聞
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 いい生活とナーブは、VR(バーチャルリアリティ)技術を活用する不動産会社向けサービスの
共同開発を目的とした業務提携契約を締結した。販売提携と合わせ、新サービスを開発する。
 新しいサービスは、不動産情報総合データベースとVRによる体験の提供を組み合わせる。VR
による内覧とIT重説をセットしたサービスなどを想定している。

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18 川柳コンテストで最優秀賞など選出 ケアパートナー 2017/6/12 朝日新聞
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 大東建託子会社のケアパートナーは、施設利用者から募ったコンテスト「第2回ケアパートナ
ー川柳」を開催し、応募総数798作品の中から最優秀賞3作品、優秀賞12作品などを選出した。
 今回選出した合計18作品は、施設利用者に配付する同社オリジナルのペットボトル飲料のパ
ッケージに印字し、6月から配付している。

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19 宅配ボックス実証実験で再配達率49%から8%に パナ調べ 2017/6/12 朝日新聞
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 パナソニックエコソリューションズはこのほど、福井県あわら市で行っていた宅配ボックス
の実証実験結果を公表した。同実験によれば、宅配便の再配達率は宅配ボックス設置前の49%か
ら4カ月平均で8%と大幅に減少した。宅配ボックスを使用できなかったケースとしては、「複数
または大きすぎる荷物のため」「冷蔵品だったため」といった意見があり、同社は今後の開発
の参考にしていく方針だ。
 同実験は共働きの106世帯を対象として16年11月に開始し、宅配ボックス設置後の同年12月か
ら17年3月までの宅配便配達状況をアンケート形式で集計したもの。

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20 不動産投資50%が「買い時」 野村不動産アーバンネット意識調査 2017/6/12 朝日
新聞
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 野村不動産アーバンネットは、第9回の「不動産投資に関する意識調査」を不動産投資サイト
の会員を対象に行い、不動産投資について、47・8%が「買い時」と回答した。また金融機関の
融資状況について、65・9%が「審査が厳しくなった」と答えた

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21 UR都市機構 6月の高齢者向け優良賃貸の入居者募集 2017/6/12 朝日新聞
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 UR都市機構は、6月の高齢者向け優良賃貸住宅の入居者を募集する。募集戸数は東京、千葉、
神奈川、埼玉で合わせて25戸(22団地)。申込本人の年齢が満60歳以上が要件で、申込期間は6月
20日から26日まで。問い合わせ先は、東日本賃貸住宅本部募集案内コーナーで、電話は0120(41
1)363まで。

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22 5月中古マンション成約数 ほぼ横ばいに 東日本レインズ 2017/6/12 朝日新聞
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 東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は6月12日、5月の首都圏流通動向をまとめた。首都
圏の中古マンションの成約件数は2983件で、前年同月比0.6%減。若干の減少ながらもほぼ横ば
いで推移した。中古戸建ての成約件数は1099件で同マイナス3.8%となり、2カ月連続で減少した

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23 住宅宿泊事業法が成立 施行は1年以内 2017/6/9 朝日新聞
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 民泊を条件付きで解禁する住宅宿泊事業法が、6月9日に参議院本会議で与党と民進党などの
賛成多数で可決、成立した。施行について観光庁観光産業課の西海重和課長は「地方自治体の
動きに合わせて、1年以内に」とした。
 事業者は都道府県への届け出、管理業者は国交省への登録、仲介業者は観光庁への登録が、
それぞれに課される。

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24 家の防犯、5人に1人は侵入被害 コマニーが「ロックの日」で調査 2017/6/9 朝日
新聞
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 電池式オートロック錠を販売するコマニー(石川県小松市、塚本幹雄社長)が6月9日の「ロッ
クの日(我が家のカギを見直すロックの日)」にちなんで行ったアンケートによると、「在宅中
でも必ず玄関の鍵を締める」は87%、「本人又は知人が住宅侵入被害に遭った」は22%となり、
防犯意識は高いものの、5人に1人の割合で侵入被害を経験していることが分かった。
 調査は政令指定都市及び東京23区のマンション・アパートに住む516人を対象に、インターネ
ットで行った。

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25 木造長期優良住宅の中小工務店検索サイト開設 2017/6/9 朝日新聞
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 木を活かす建築推進協議会(東京都港区、大橋好光代表理事)はこのほど、国交省の補助金を
活用し、木造の長期優良住宅(木造)を建築した実績を持つ全国の中小工務店を検索できるサイ
トを開設した。サイトでは対象の工務店について、連絡先や施工実績、所属するグループの地
域型住宅への取り組みを表す「適用申請所」を閲覧できる。
 サイトは同協議会内に設けられた「地域型住宅グリーン化事業評価事務局」のホームページ
内に掲載されている。URLはhttp://builder.chiiki-grn.jp/。

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26 収益物件にDIY、健美家がリフォームコンテスト 2017/6/8 朝日新聞
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 収益不動産の情報サイトを運営する「健美家」は、不動産投資家を対象とした「第1回リフォ
ームコンテスト」を開く。所有するアパートや貸家などの収益物件に、DIYを施した事例を募集
する。コスト削減や付加価値創出のポイントを、投資家同士で共有することが目的。
 募集期間は6月末まで。

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27 「新たな住宅セーフティネット制度に関する説明会」を開催 国交省 2017/6/8 朝
日新聞
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 国土交通省は「新たな住宅セーフティネット制度に関する説明会」を、7月に全国で開催する
。東京、大阪、名古屋を含む7都市。民間賃貸住宅や空き家を活用した住宅確保要配慮者向け住
宅の登録制度など、同制度に関する内容を網羅した内容となる。詳しい問い合わせ先は、住宅
局住宅総合整備課で、電話は03(5253)8506まで。

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28 国の庁舎整備で初めてCLTパネル工法採用 国交省 2017/6/8 朝日新聞
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 国土交通省および林野庁は、今年度に着手する「嶺北森林管理署」と「西都児湯森林管理署
」の庁舎整備で、国の庁舎整備で初めてCLTパネル工法を採用する。「公共建築物等における木
材の利用の促進に関する法律」に基づき、新たな木材需要の創出が期待されるCLTの活用に取り
組む。

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29 マンションブランド価格ランキング、トップは三井不動産「パークコート」、マンショ
ンマーケット調べ 2017/6/14 読売新聞
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(株)マンションマーケットは、同社運営サイト「マンションマーケット」に掲載されている
中古分譲マンションのデータ用いて、東京23区の”ブランドマンション”の平均m2単価を算出
し、高額なマンションブランドトップ10を調査した。
それによると、1位に輝いたのは、三井不動産が展開する“本格邸宅”がコンセプトの都市型ハ
イグレードマンションシリーズ「パークコート」シリーズで、平均m2単価は1,149,050円。中で
も、最も高額だったマンションは「パークコート六本木ヒルトップ」で、平均m2単価は2,096,9
48円だった。次いで「パークコート赤坂桜坂」が平均m2単価2,081,004円と、どちらもm2単価が
200万円を上回っている。
2位にランクインした「プラウドタワー」は、野村不動産が展開する「プラウド」のタワーマン
ションシリーズ。平均m2単価は1,114,775円。プラウドシリーズは第1号マンションである「プ
ラウド久我山」の竣工が2003年と、他のブランドに比べると歴史が浅いブランドではあるが、
現在は知名度抜群のシリーズと言える。
3位は三井不動産の「パークリュクス」で平均m2単価は1,107,576円。4位には平均m2単価1,063,
830円でオープンハウスデベロップメントの「オープンレジデンシア」が、5位には平均m2単価1
,042,970円で三井不動産の「パークマンション」がランクインした。

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30 16年度の住宅相談件数、前年度比5%増の30,163件、住宅リフォーム・紛争処理支援セン
ター 2017/6/14 読売新聞
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(公財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターは、このたび、「住宅相談と紛争処理の状況
CHORD REPORT 2017」を発表した。
それによると、同センターが行っている電話相談「住まいるダイヤル」の2016年度・新規相談
件数は30,163件で、前年度比5%増となった。うち「新築等住宅に関する相談」は19,759件(前
年度比5%増)、「リフォームに関する相談」は10,404件(前年度比6%増)だった。
相談者の区分では、「消費者」からの相談が84%を占めている。主に消費者からの相談を受ける
「消費生活センター・地方公共団体」からの相談は7%、「事業者」からの相談は6%、「その他
」が3%だった。
相談の対象となった住宅の形式をみると、戸建住宅が79%、共同住宅等(長屋建てを含む)が21
%。住宅の取得区分別にみると、新築で取得した住宅が86%、中古で取得した住宅が12%となって
いる。
相談内容は、住宅の不具合や契約に係る「住宅のトラブルに関する相談」が65%、住宅に関する
技術、法令、支援制度等の一般的な問合せなどの「知見相談」が24%だった。住宅のトラブルに
関する相談のうち、「不具合が生じている相談」は、電話相談全体の51%を占める。
住宅のトラブルに関する相談について生じている不具合事象をみると、住宅形式によらず「ひ
び割れ」や「性能不足」などが多く見られた。また、戸建住宅では「雨漏り」が、共同住宅等
では「漏水」が多くみられた。

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31 三井ホーム、熊本県の2×4注文住宅に熊本県杉材の使用を開始 2017/6/14 読売新聞
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三井ホーム(株)は、九州支店熊本営業所(熊本市中央区)において、ツーバイフォー(2×4
)工法による注文住宅の構造材に、熊本県の杉材を使用開始したと発表した。
熊本県は国としての国産材使用の機運が高まると同時に「熊本県公共施設・公共工事木材利用
推進基本方針」を策定し、県内の市町村においても県産木材利用の促進に関する方針が定めら
れており、かねてより県産材の利用拡大が図られていた。
一方、同社の採用している2×4工法(枠組壁工法)においては、従来、壁パネルの骨組みを構
成する「構造用製材」はカナダ等からの輸入材がそのほとんどを占めていたが、2015年の国産
杉材の「ツーバイフォー工法構造用製材 JAS規格」の改正や、同工法用JAS製材工場の整備等に
より、構造用製材として国産材利用がしやすくなった。
そこで同社は、熊本県の杉材を主に2×4工法の壁部分を構成する縦枠材(間柱でスタッドとよ
ばれる)として採用することとした。使用する杉材は40坪の2階建の住宅で平均約5m2。

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32 紫外線が気になる季節。家具や床の日焼けはどう防ぐ?専門家に聞いてみた 2017/6/
13 読売新聞
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日差しも強くなり、本格的な夏が目前に迫っている。この時期になると、紫外線予防のために
日焼け止めを塗り始める人は多いのでは? しかし、日焼けをするのは人間だけではなく、家具
や床も同様。そこで、部屋のコーディネートなどを行う、町田ひろ子アカデミー 青山スタイル
のインテリアコーディネーター・佐村ふみさんに話を聞いた。

木製品だけじゃない! プラスチックや布も日焼けのダメージあり
そもそも家具や床が日焼けすると、どのような影響があるのだろうか?
「日焼け=木製品というイメージがあるかもしれませんが、実はプラスチック製品でも布製品
でも、同様に日焼けします。最も目立つ影響は“色あせ”ですね。さらに、木製品なら表面が
割れたり、ささくれだったりすることもあります。また、ガーデン用のテーブルセットや洗濯
ばさみなどを例にすると分かりやすいと思いますが、長い時間紫外線にさらされたプラスチッ
ク製品はもろくなりやすくなります」(佐村さん、以下同)
フローリングなどの木製品には加工してあるものが多いが、最近では、むく材など“素材をそ
のまま活かした”材料にこだわる人も多い。無加工のものほど環境の影響を受けやすいそうな
ので、要注意だ。

日焼けを防ぐには、窓まわりの見直しから!
では、家具や床を日焼けから防ぐ方法はあるのだろうか? 念のため聞いてみたところ、「基本
的には、焼けるものだと認識するのが一番ですが、日差しを遮る=紫外線を遮ることが有効な
対策になります」と、佐村さん。
「紫外線を防ぐためには、窓まわりの見直しが大切です。最近では、遮光カーテンやUVカット
といった日焼けを防いでくれる機能が備わったカーテンもたくさんあります。きちんとレース
を取り付け二重カーテンにし、窓を開けるときでもレースカーテンは閉めたままにするだけで
も、ある程度は紫外線を予防できますよ」
カーテンではなくブラインド派の人の場合、自分で取り入れる光を調整できる特徴を活かして
、羽を上に向けることも家具や床へのダメージを軽減する方法のひとつ。
また、佐村さんは窓自体にUVカットフィルムを貼り付けることもオススメする。ちなみにこれ
は、ホームセンターでも購入可能で、業者に頼まなくても自分でできるそう。UVカット率が高
ければ高いほど値段も高くなるそうだが、安いものでも貼らないよりは紫外線のダメージを軽
減できるだろう。

すだれやグリーンカーテンで、部屋の外から対策
先述のような窓際の対策以外にも、バルコニーや庭でできる対策もあるという。
「窓の外、つまり賃貸ならバルコニー、一戸建てなら庭にすだれなどをかけるのもいいと思い
ます。これからの季節には、グリーンカーテンもいいかもしれませんね。紫外線をブロックし
てくれるだけでなく、室内の温度上昇を穏やかにしてくれる効果も期待できますよ。賃貸・一
戸建てどちらでもすぐにできるのも、この手法のいいところです」
また、太陽の角度や日照時間、紫外線量などは季節によって異なるもの。多少値がはるものの
、可動式のひさしを活用するというのも有効とのこと。カーテンやUVカットフィルムとあわせ
て“外側での対策”をすることで、より高い予防効果が期待できる。

ワックスやUVカットスプレーなど、家具自体にできる対策は?
カーテンやUVカットフィルムなど、窓まわりの対策を聞いてきたが、家具そのものに施せる対
策はないものだろうか? 佐村さんは、「簡単だけど、あまりやられていないものでいえば、窓
際に家具を置かないことと、家具のレイアウトを定期的に変えること」と話す。
「多くの人は、一度家具のレイアウトを決めてしまったら、何年もそのままで生活しますよね
。しかし、家具が固定される期間が長くなればなるほど、日が当たる場所とそうでない場所の
差が大きくなって、色むらが目立ちやすくなるんです。特に畳は日焼けが目立ちやすく、緑の
イグサが黄色っぽくなってしまいます。畳の上にカーペットを敷くのもひとつの手段ですが、
今度はそこにダニが湧くなどの弊害もあるので、やはり窓まわりの改善とあわせて、これらの
対策をするのがいいと思いますよ」
また佐村さんは、下手に自分で何かしようとするのも、あまりオススメしていない。
「フローリングや木製品には、ワックスを塗ったり、UVカットスプレーを吹きかけたり、対策
がないわけではありません。しかしワックスやコーティング剤と、家具や床の素材との相性も
あるので、プロに相談してお任せするほうがいいと思います。特にフローリングの場合、ワッ
クスやコーティング剤の種類によっては、本来もつ風合いが変わってしまうこともあるので、
ご自身でもどのような仕上がりになるのかをよく確認してから使うことをオススメします」
初めからUVカット塗装を施した家具も販売されているそうだが、まだまだ数は少ないそう。反
対に、むしろ日焼けなどの経年変化を楽しむコツはないものか聞いたところ、「チェリー材や
ウォールナット材は経年変化を楽しみやすい素材です」とのこと。
木製品の場合、色あせは魅力のひとつでもあるのだが、特にお気に入りの家具なら、できれば
購入時と変わらぬまま長く付き合っていきたいもの。今年の夏は自分のお肌だけでなく、家具
の日焼け対策もやってみてはいかが?

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33 「オープンガーデン」ですてきなお庭を訪問! 花を通じて人生が豊かに 2017/6/13
読売新聞
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英国など海外では定着している一般家庭のお庭を公開する『オープンガーデン』。近年、日本
も自治体などが後押しして各地で実施されているようだ。見知らぬ方のお庭が見られるのはチ
ョット興味津々! 草花は好きでも、育てると失敗する筆者ではあるが、2017年春に開催され
たオープンガーデンで花の楽しみ方を教えてもらった。

バラへの探究心が尽きない【金子さんの~Berry’s Garden~】
ネットで見つけた横浜市港北区主催の『港北オープンガーデン』。2017年が5回目で4月・5月に
3日ずつ6日間開催された。区としては、『港北オープンガーデン』を通じて、区内外多くの人
にこの街の魅力を知ってもらい、“まちづくり・コミュニティづくり”にもつなげたいという
趣旨。
この会場紹介マップのなかから、歩いて回れそうな4会場をピックアップして伺った。
駅から歩いて10分かからない道路沿いに、花壇が目立つお宅を発見。ここが会場【金子さんの
~Berry’s Garden~】に違いない。
筆者は取材の連絡を入れていたので、金子さんご自身が出迎えてくださった。
金子さんのガーデンの見どころは、「バラが300種類ほどあります」と、個人宅とは思えない規
模!
「バラの配置は品種ごとに違う咲く時期や、香りの強いものとそうでないものを考慮して植え
ています」と、金子さん。
朝と夕方でも庭の表情は変化するので面白いが、「香りを含め、生き生きとした花が見られる
のは朝ですよ」
ここまで大きなお庭になるまでには10年ほどの過程があったということ。
「先代の日本庭園を引き継いで、徐々に自分が好きな花やデザインの庭にしていますが……終
わりがありません(笑)」
オープンガーデンに参加して、今年は3日で約200人も来場があったようで「友達以外の方にも
見ていただけると思うと、次は何をやろう!という気持ちになります」と、金子さんの創作意
欲がかき立てられた様子。今年はDIYで3週間かけ、新たに小径(こみち)をつくったのだそう
(画像8)。
お話を伺っていると、そのバイタリティに驚くばかり!
「こんなに熱中するようになったのは、バラの奥深さを知ったからかしら」と、金子さんはガ
ーデニングにのめり込んだ理由を教えてくれた。
「若いころ、バラを枯らしてしまって、そのとき『何が悪かったのか?』と考え、肥料や害虫
対策をしたら、今度は見事に咲いて応えてくれたんです」
そんな喜びが、ミニバラ4鉢から始まったバラ栽培を、300種も咲き誇るローズ・ガーデンまで
にしたのだ。
今もなお、バラへの探究心が続いているのは、「バラは品種が何万と多いのと、努力の成果が
白黒ハッキリしている花だから」ということ。
ガーデニングを本格的に楽しむようになって約20年、「熱中できることがあるって幸せですよ
ね」
金子さんは子育ても手が掛かって忙しいころに、もらったミニバラを当時住んでいた家で育て
ていて「日々の潤いだった」とも。子育てや介護で大変なときは、花を見るだけでも心が落ち
着くとアドバイスしてくれた。
また、画像12の車道に面した前庭(最初に見た、ガゼボのある所)について、興味深い話を伺
った。
「実は以前、つぶれかけた物置小屋があった場所。そこにはゴミが投げ捨てられたりして困っ
ていましたが、庭づくりをしたらゴミは捨てられなくなりました」
また、「“花友(ハナトモ)”は年齢や仕事、地域も違うので、皆さんとの交流は刺激になっ
ています」と、花を通じてご自身の人生が豊かになっている様子。それが家族にも伝わってい
るようで、夫をはじめ2人のお子さんも庭づくりやオープンガーデンのお手伝いをしてくださる
とか。
来年のオープンガーデンに向けて、次なるプロジェクトが進行中。金子さんの挑戦は続いてい
る!

ガーデニングが仕事になった主婦【HANZOYAグループの庭】
『オープンガーデン』は個人のお庭を公開するイベントだが、「港北オープンガーデン」は個
人のお庭に加え施設やグループの方々が育てている花壇なども参加している点が、街づくりに
も効果を発揮しているようだ。
ということで次に訪れたのは、「シャン ド ブレ」というパン屋さんのお庭。
待っていてくれたのは、こちらのガーデンづくりをしている嶋崎さん。
実は、こちらのパン屋さんは後に伺う「フランス料理レストランHANZOYA」のグループで、カフ
ェと3店舗の花のお世話をしているということ。
「自分の家でNHKのテキストとか見ながらバラを勉強したり、寄せ植えを始めてみたりしていた
のですが、お店の花のお世話をするパート募集があって応募したのです」
前任者から、花の水やり、剪定、植え替え、仕入れなどの手ほどきを受け実践で学び、今では
リーダーとして活躍するまでに。その結果「午前中は花にかかりっきり」と、それが生活のリ
ズムになっているという。
庭のお世話をしていると、お店にやって来るお客さんとの会話が生まれる。
「オープンガーデンもそうですが、人に見ていただけると励みになりますよね」と、嶋崎さん
もオープンガーデン参加2年目で、その効果を実感している様子。
「ガーデニングを始めるなら、実のなるものだと楽しいですよ」と、ポットで栽培しているイ
チゴやブルーベリーを紹介してくれた。
「ここで育てたブルーベリーやローズマリーを使ったパンもあります」とのこと。
嶋崎さんにそのままご案内いただき、次の会場「フランス料理レストランHANZOYA」に向かった

こちらでは、広めの歩道にコンテナ・ガーデンが飾られていた。
嶋崎さんが心掛けているのは、年中花を欠かさないようにしているということ。
「冬に花が少ない時期は、葉のグリーン色の濃淡で花のように見せるなど工夫をしています」
今、使っているビオラなどは冬からの花らしく、これから植え替えに忙しくなるようで「6月
には全く違う花が見ごろになっています」と教えてくれました。
最後にカフェ「ラ・ピエスモンテ」に寄って、嶋崎さんの寄せ植えコンテナを眺めながらコー
ヒーブレイク。
嶋崎さんも「植物は手を掛けたら掛けた分、返してくれる。子どもはそう思いどおりにはいき
ませんけどね(笑)」と、草花に愛情を注いでいるのが分かる。日々情熱を注げることを、仕
事にできた嶋崎さんはとてもラッキーだと思えた。
今回、オープンガーデンをのぞき見に来たような筆者だったが、庭づくりをする人の熱意に触
れて「何事も心だなぁ」と実感。家に帰って、伸び放題になっていたジャスミンとモッコウバ
ラを刈ることからマイ・ガーデンの整備を始めることにした。

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34 マンションが火事。その時ほんとに逃げられる?防災設備の使い方を実際に体験してみ
た 2017/6/12 読売新聞
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最近は、マンション管理のなかでも「防災」が注目されている。イベントとして防災訓練をす
る例も増えているが、住民が設備や使い方について知る機会は少ない。私自身も今期マンショ
ンの防災サポーターという役割を引き受けたが、分からないことも多いのが実情だ。そこで、
マンション管理について、三井不動産レジデンシャルサービスが豊洲にオープンした「すまラ
ボ」で、実際の設備を使って体験してみた。

体験型の施設を活用して、マンションの設備を確認
「すまラボ」は、東京都から東京都職業訓練校としての認定も受け、ビル内に実際のマンショ
ンに近い施設をつくり運営している。マンション管理者の研修のほか同社が管理する物件の住
民イベントやコミュニケーションスペースとして利用が可能だ。また、体験施設として開放し
、子どもたちの社会見学も受け付ける予定だそうだ。
具体的には、マンションの共用部・専有部のさまざまな設備の利用方法が試せる。例えば、「
避難の際のバルコニー隔壁板蹴破り体験」や「火災時の実物消火栓での放水体験」など多彩な
体験型研修企画を盛り込み、従来の施設とは一線を画した“体験型コミュニケーション研修施
設”となっている。
今回は特に防災・防犯について体験したことをまとめてみたい。

いざというときのために、バルコニーの隔壁板を蹴破ってみる
地震でドアが開かない、あるいは共用廊下側に火や煙が回って逃げられない。そんな場合に大
切な避難経路となるのが、バルコニーを利用した避難経路だ。自宅のバルコニーに避難ハッチ
がない場合は隔壁版を壊して隣家に逃げなければならない。「すまラボ」では新旧の2つのタイ
プの隔壁板が用意され、実際に蹴破ることができる。
旧タイプのものは、かなり固くて1回では蹴破れない。何回も挑戦してやっと穴が開く。新タイ
プのものは旧タイプに比べて壊しやすくなっているようだが、やはり女性の足では数回試す必
要がある。ポイントはつま先ではなく、かかとで蹴ること。またバルコニーに置いてあるよう
なサンダルでは蹴破るときに足を痛めてしまいそうだ。バルコニーにはサンダルだけでなく古
くなったスニーカーを置いておこうと痛感させられた。

焦るとなかなか開けられない避難ハッチ
避難ハッチとは、【画像2】のように、避難用のはしごが組み込まれた防災設備である。避難
ハッチを開けた経験のある人は少ない。ほとんどの人が経験したことがないかもしれない。開
けてみたら、まずチャイルドロックが掛かっていて、すぐ開けることができないことに気付く
。もちろん、バルコニーで遊んでいる子どもが間違って開けてしまう可能性を配慮してのこと
だが、初めてだと面食らうかもしれない。
また、はしごを下すにも、ハッチによって方法が違うこともあるようだ。どこを押すのか、ど
こを開けるのか、はしごを出すための一見して分かりやすいマークが欲しいと思った。いずれ
にしても、火事が起こってしまった状況なら、もっと気持ちが焦ってしまい、うまくできるか
どうか不安を感じた。避難ハッチも平常時に一度使ってみることは必要だろう。

消火栓の扱い方も実践できる
マンションの屋内に設置された消火栓は、住民たちが初期消火に使うものだ。しかし、意外と
浸透していない。私も目にはしていたが、自分たちで使えるとはマンションの防災訓練を体験
するまで知らなかった。消火栓ボックスは自分たちで開けて、自分たちが使うためにあるのだ

この消火栓だが、実際に放水してみると意外に力がいる。水圧があるのでホースの先をしっか
り持っていないと、正しい方向に放水はできない。これも分厚いガラスで区切られた空間で実
際に体験できる。いざというときに使えるように消火栓が建物のどこにあるかを知っているこ
とはもちろん、使い方についても頭に入れておく必要があるだろう。

停電でもトイレの水は流せるって知ってる?
最新のトイレは手洗い部分がなく、すっきりしたデザインになっている。しかも、トイレ本体
ではなくリモコン操作になっていることが多い。リモコンが使えないと水が流せないと思って
いたが、最近の機種では、便器横のトイレのパネルを外すと、手動レバーがあるのでそれを引
っ張ると水が流れるようになっていると教えてもらった。ふだん見えないところだけに、通常
の生活をしていると気付かないだろう。もちろんトイレのタイプによって方法は異なる場合が
あるが、こういう点も日常の暮らしのなかで確認しておきたい。
そのほかにも、マンションの入り口にAEDがあることは知っているが、いざというときに使える
かどうかは自信がない。また、防災用品があるのを知っていても使い方が分からない。どんな
に設備が整っていても、万が一のときに使えないと意味がない。もちろん各々のマンションで
も事情が異なってくるだろう。それだけに、一度住民で実際に体験し、自分のマンションに合
った防災を考えてみることは大切だ。
今後、「すまラボ」のような施設が増えてくれれば、防災だけでなく、「暮らし方」まで含め
てマンションの施設の管理方法全体についても知識が身に付きそうだ。何より、大人だけでは
なく子どもたちの自由研究としても、おもしろい体験ができるだろう。自分自身の命を守るた
めにも、マンションという自分たちの財産を守るためにも、体験してみることをおすすめした
い。

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35 東京の住宅街に馬!? 自宅ガレージを馬小屋にし、馬にまたがり河原を散歩するその理由
とは? 2017/6/9 読売新聞
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ある日、筆者が川の土手を散歩中、馬にまたがったテンガロンハット姿の女性が河川敷を悠然
とトレッキングして行くのが目に飛び込んできました。場所は東京郊外・日野市の住宅街近く
の浅川。「住宅街で馬!?」という状況が気になり、飼い主である女性のお宅を訪問して、住宅
街でどうやって馬を飼っているのか、どうして馬と暮らすことになったのかをお聞きしました

「馬との暮らしが実現したのは、2つの立地条件と友人に恵まれたから」
馬と散歩をしていたのは山崎立暎(りえ)さん。「馬Cafe マリヤの風」のオーナーで、京王線
・高幡不動駅から歩いて13分ほどの場所にある自宅で馬のマリヤ(7歳・牝馬)と暮らしていま
す。
カフェを起点に、河川敷ホーストレッキング、出張ホースセラピー、撮影など、馬と触れ合え
るサービスを提供しています。
高幡不動駅といえば高幡不動尊が有名ですが、駅周辺から住宅が立ち並ぶベッドタウン。山崎
邸はそうした住宅街の路地奥に立つ一戸建てという、どこにでもある普通の家。馬が走れるよ
うな広さの庭はありません。馬小屋は車1台分のガレージを改装したもので、手前のカーポート
に馬のお世話用品を置いています。
「当初はまさか自宅で馬を飼うとは思ってはいなかったんですよ」と山崎さんは振り返ります

「でも、マリヤを自宅に連れて来ることができたのは、すぐ近くに浅川があったことと、ガレ
ージが北向きだったおかげ。この立地でなければ、マリヤと暮らせませんでした」
馬は1日1~2時間ほど一緒に散歩をしたり走ったりしないとならないため、河川敷のような土の
上を歩ける場所がすぐ近くにあるのは必須条件です。また、馬は暑さに弱い生き物なので、馬
小屋が日当たりの少ない場所であるなど涼しい環境を用意することが必要。マリヤの馬小屋で
は夏になると、倉庫や工場等で使われる工業扇風機3台を回しっ放しにして暑気を払っている
そうです。
「ある事情で、急きょマリヤを家に連れて来たのですが、当初は途方に暮れました。手探り状
態で泣きたい心境でしたが、友人やご近所さん、マリヤと散歩中に出会った人など、『マリヤ
を何とか助けてあげたい』『マリヤが好き』と手伝ってくださる人がいたおかげで今がありま
す。散歩中に知り合った女性の義理の弟さんが偶然にも大型動物の獣医師。紹介していただき
、お世話の仕方や健康面の注意点を教えていただくということもありました」
「毎日のように来てくれる友人が2人、ほかにイベント時にお手伝いしてくださるボランティア
スタッフさんは10人にもなります。皆さんで一緒に『馬Cafe マリヤの風』を育てていただいて
います。今ではお客様がボランティアさんとして手伝ってくださることも多く、マリヤと過ご
す時間を楽しんでいただいています。近所の子どもたちもマリヤに会いに来てくれるんですよ

「日々のお世話とご近所への配慮は欠かせません」
しかし、住宅街で馬を飼うとなると、日々のお世話とご近所への配慮、そしてコストが気にな
るところです。
「一番驚いたのはボロ(糞)の量。牧場に預けていたときは、お世話のほとんどをおまかせし
ていたので、自宅に連れ帰って、はじめてボロがとんでもなく多いことにびっくりしました。
肥料として引き取っていただけないか近くの畑の主にあわてて交渉しました。初対面でしたが
快く引き受けてくださって、ありがたいです」
「ボロ掃除は1日10回くらいしています。1日分の量は大きなポリ容器2杯分。そのボロを毎日、
畑にヨロヨロと運搬していましたが、最近ではその様子を見ていた近所の方が持って行って下
さって、とても助かっています」
「馬は牛などに比べるとにおいは少なめですが、やはり住宅街なので気を使います。ヒノキチ
ップ(おがくず)を使ってにおいを消しています。チップは日の出町(日野市から約15km北西
)の材木屋さんのご厚意で、無償で提供していただいています。外国産だと薬剤を使用した材
が多いのですが、頂いているものは薬剤不使用なので、マリヤが口に入れても安心。本当にあ
りがたいです。尿はなるべくバケツでとり、庭の排水溝に流します。バケツを用意して行くと
、それに合わせてマリヤは用を足してくれるので、馬小屋が尿で汚れることはほとんどありま
せん」
「エサ代は月におよそ1.5万円。それ以外に馬運車の維持費や駐車場代、馬場代、爪切り代、保
険代、2年に1度の予防接種費用など、合わせると月4万円程度のコストが掛かります」
「牧場で暮らしていた馬を、まさか自宅で飼うことになるとは!」
山崎さんがマリヤと出合ったきっかけは、16年前に夫を突然の病で亡くしたことでした。大き
な喪失感を抱えた山崎さんは生きる目的について改めて考えるようになり、10年ほど前にカウ
ンセリング講座を受講。その授業の一環としてアニマルセラピー体験で乗馬をしたことが、馬
との出合いとなりました。
「もともと大の動物好きですが、そのとき、馬ってとても癒やしてくれる特別な存在だなと感
じて大好きになったんです。その後およそ2年間、1~2週に1度の間隔で乗馬クラブに通いまし
た」
それでも、当初、馬を所有することは考えていなかった山崎さんですが、勤務先を退職して独
立開業を考えていた6年ほど前、自治体主催の起業塾で学び、その際に参加した政府・自治体主
催のビジネスプランコンペに「馬を使って地域の問題解決をはかる」というテーマで入賞。起
業支援金を得たことから現在の「マリヤの風」が始まりました。
「その起業支援金が馬主になることを決断させてくれました。当時2歳のマリヤに出合い、パ
ートナーとなったんです。娘2人をはじめ周囲の皆に反対されましたし、自分でも後から『バカ
じゃないの?』って思うような決断でしたけれど(笑)。牧場に預託料を支払って預けて、調
教のために2年ほど通い詰めました。そのときも、自宅で馬をということは全く考えていません
でしたね」
「その後、2度預け先を変えたのですが、そこの環境が合わなかったためマリヤの様子がおかし
くなり、体調を崩してしまいました。マリヤをどうにか守りたい一心で、後先考えず夢中で連
れて来たのが自宅でした。それからもう3年。マリヤとの散歩中に知り合った女性が『手伝って
あげるから、ここで馬カフェを開こう』と言ってくれたのがきっかけで今に至ります」
「苦労はありますが、馬と暮らす喜びは格別です」
山崎さん自身、マリヤと一緒にいて癒やされる日々を過ごしていますが、実際に馬と暮らす苦
労は、日々のお世話だけでも体が大きい分大変です。「体調が悪くてもマリヤのお世話に休み
はありませんし、旅行もできません。どうしても出掛けなければならないときは友人の皆さん
に頼んでいますが、離れるのは心配。それと、マリヤはもうすぐ8歳になりますが、あと20年以
上は生きる動物です。ホーストレッキングではお客様を乗せて伴走するのですが、できるだけ
長くマリヤの隣を一緒に走りたいと思います」
そうした苦労がある半面、喜びが格別に大きいのも事実。
「マリヤと暮らすことで、人生が変わりました。さまざまな人に出会い、偶然出会った人にも
助けていただき、こんな住宅街の立地でもお客様が来てくださる。十数年前の落ち込んでいた
ころから一転して、今は毎日が前向きです。マリヤと走って、風を感じる瞬間が心地よいです
ね」
動物と暮らして、癒やしを求めることは自然なことです。でもそれが馬だったら……? 自宅で
馬を飼うという高いハードルを周囲の人々と苦労を重ねながら乗り越えて、「大好きな馬と一
緒に人生を過ごしたい」という熱い思いをかなえた山崎さん。「いつも一緒だから心が通じ合
うのを感じます。この上なく大切な存在ですね」と語ってくれました。

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36 LEDってなんでこんなに普及してる? 白熱灯と比べてどんなところがいいの? 2017
/6/8 読売新聞
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ろうそく、白熱電球、蛍光灯に続く“第4の明かり”として登場し、2010年代に入って急激に普
及したLED。わが家でも、長持ちすることからかなりの割合でLED電球に替わっている。なぜこ
んなに急に普及したのか。節電や長寿命以外の”長所“も含めて、LED照明において国内シェア
No.1のパナソニックエコソリューションズ社ライティング事業部の崎山昌治さんと森やよいさ
んに聞いた。
国が推し進めたLED普及にメーカーが追随した
「LED(light emitting diode)」は日本語で「発光ダイオード」。1993年、日亜化学工業の研
究員だった中村修二氏によって開発された高輝度青色LEDの量産技術をきっかけに開発が加速化
。2000年代終わりごろからLED電球やLEDを使った照明器具が製品化、量産され始めると、家庭
や商業施設などで使われるように。
パナソニックエコソリューションズ社でも、2009年からLED電球の販売を開始。以後、照明製品
におけるLEDの割合はみるみる増加し、ついに2015年からは、カタログに載っているすべての照
明製品がLEDとなったという。住宅の照明に限定すると、現在、生産している製品のほぼ100%
がLEDとなり、蛍光灯はごくわずかだそうだ。
「消費電力が少なく、寿命が長いというLEDの利点に、国(経済産業省)が目をつけ、強力に普
及を促しました。その動きにメーカーが驚くほど迅速に対応して生産量が増えたことが、急速
に普及した背景といえます」(崎山さん)
2010年に閣議決定された「新成長戦略」では、LED照明のほか、有機EL照明(熱をほとんど出
さずに、電気を光に変える現象を利用した照明)などの高効率次世代照明を、2020年までにフ
ロー(出荷台数)で100%、2030年までにストック(市場規模での在庫)で100%普及させる目
標が掲げられ、LEDの普及は国を挙げての急務になっている。2013年にはLED器具の出荷台数が
蛍光灯器具のそれを上回ったことからも、国の意気込みと普及の勢いが伝わってくる。

LEDの利点は「節電」と「長寿命」
国が“目を付けた”のは、LEDの2つの利点、「節電」と「長寿命」だ。
まず、「節電」という点では、年間2000時間点灯したという設定で白熱灯とLEDの消費電力と電
気代を試算して比べた場合、白熱灯の年間の電気代が約2480円なのに対し、LEDは約310円。つ
まり、約8分の1に抑えられることになる(パナソニックエコソリューションズ社カタログ「あ
かりフォーム」より)。
次に「長寿命」。白熱灯が約2000時間もつのに対して、LEDは約4万時間の使用ができ、約20倍
長持ちするといえる(同上)。つまり、面倒なランプの取り換え回数を20分の1に減らすことが
できるのだ。
LED電球の価格は白熱灯の電球と比べて約20倍と高価だが、電気代と交換の頻度も組み入れてコ
ストを試算すると、使用開始から5カ月(820時間)程度で白熱灯のコストがLEDを超え、約3年
(6000時間。1日約5時間半使用した場合)程度で電球形蛍光ランプがLEDを超えるという試算が
ある(経済産業省 商務情報政策局 情報通信機器課「LED照明産業を取り巻く現状(2012年11
月29日)」資料より)。
約5カ月で元が取れるなら、ちょっと高くても今度はLED電球を買おうと考える人は多いのでは
ないだろうか。その上、取り換えの手間が省けるなら、なおさらLEDが魅力的に思えてくる。そ
れだけでも十分なのだが、どうやらさらなる“利点”があるらしい。
「色が変えられる」「熱くならない」など、意外な利点も
まずは、「光の色や明るさを変えられる」という点。暖かみのある「電球色」、爽やかな「昼
白色」、その中間の「温白色」など、光にはさまざまな色があり、「電球色」はリラックスタ
イム向き、「昼光色」という昼白色よりもさらに青白い明かりは勉強や読書向き、「昼白色」
は、朝、スッキリ目覚めたいときに向いているという特徴がある。今までは好みの色にするた
めにその都度電球を取り換えなくてはいけなかったが、LEDの登場によって、ひとつの照明で、
暮らしのシーンに合わせて光の色を変えられることになったわけだ。
「しかも、LEDは長寿命なので、調光・調色できるタイプの器具を選べば、夫婦2人暮らしのと
きはしっとりとした電球色をメインに使い、子どもが生まれてからは活動的な昼白色をメイン
に使うなど、ライフスタイルの変化に合わせて色を変えて、使い続けることもできます」(森
さん)
加えて、「光源が小さくなったことで形がコンパクトになり、多種多様なデザインが可能にな
った」、「点灯速度が速いので、スイッチを入れるとすぐに点灯する」、「光に熱線や紫外線
を含まないので、モノを傷めにくい」、「虫が好む波長の成分が少ないので、虫を寄せ付けに
くい」といったこともLEDの特長として挙げられる。シーリングライト、ペンダントライト、ダ
ウンライトなど、さまざまな種類の照明器具でLEDの利点を享受できるのも、形がコンパクトな
おかげだ。
なお、これらは、当初から狙っていた効果ではなく、LEDの特長からもたらされた副産物とのこ
と。特に、光の色が変えられる点は画期的で、調色、調光できるタイプのLED器具を購入したユ
ーザーの満足度は、とりわけ高いという。
一方、「直進性のある光なので、広がらない」、「点の光なので眩しく感じる」、「光の量が
白熱灯と比べて少ない」といった”短所“もあるLED照明。ただ、それらは器具に光を拡散させ
るレンズを使うなどの工夫で、かなり改善されてきているという。

LEDへの切り替えは器具ごと交換するのがオススメ
「高いから」と敬遠していたLEDも、すぐに元が取れると分かれば、「それならわが家にもLED
を!」と重かった腰を上げようという人も多いのではないだろうか。ただ、今使っている電球
をLEDに取り換えればいいのかというと、そういうわけでもないらしい。
「電球を変える際は、照明器具との適合性を確認する必要があります。また、LEDの光は熱線を
含みませんが、電源部分は放熱するので、布や紙で覆ったり、燃えやすいものを近づけたり、
手で直接触ったりしてはいけません。特に、密閉器具型の照明で使用する場合は、専用のLED電
球を選ぶ必要があります。したがって、LEDに切り替えるのなら、できれば、器具ごと交換する
ことをお勧めします」(崎山さん)
実際、直管LEDランプを今まで使っていた照明器具に取り付けて使用したことで、電源基板部分
が焼け、口金やカバーのプラスチックが溶けてしまったという事故もある(画像4:誤った組み
合わせの場合)。もし電球のみを替えるのであれば、よく調べて、安全性を確認してからにする
べきだろう。
エジソンが発明した白熱灯にはじまり、「明かり」の世界では、60年ごとのスパンでイノベー
ションが起きているという。崎山さんも、勤続25年の年にLEDが登場したときには、「これは革
命だ!」と驚いたのだとか。これからは私も、60年に1度の革命に立ち会えたことに感謝しなが
ら、わが家の照明のLED化の総仕上げをしたいと思う。パナソニックリビングショウルームでは
、暮らしのイメージに沿って住まいの照明の相談にのってくれるそう。それも無料というから
、今度は取材抜きで足を運んでみたいと思う。

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37 新コスモス電機、ガス検知器、簡便に点検 データをサーバーで管理 2017/6/13 日
経産業新聞
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 ガス警報器で国内最大手の新コスモス電機はガス漏れ検知器の点検を簡単にできる装置を開
発した。点検データをネットを通じてサーバーで管理し、報告書を自動作成できるようにする
。検知器は毎日の点検が法令で義務付けられている。4月からのガス小売りの全面自由化で新
規参入者からの保安業務の委託が増えており、点検に一層の信頼性が求められているのに対応
する。

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38 JFEエンジ、フィリピンで浄水場建設 2017/6/13 日経産業新聞
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 JFEエンジニアリングはフィリピンで大規模な浄水場の建設工事を受注した。同社にとっ
ては浄水場で初の海外案件となる。今回の受注を足がかりに、成長市場である東南アジアなど
海外新興国で営業を強化。日本で培った機能性を売り物に、水インフラの受注額を2020年度に
1千億円と16年度見込み比で3倍に増やす計画だ。

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39 IoTセンサー、電池交換減らす 東京都市大、消費電力1割に 2017/6/9 日経産
業新聞
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 東京都市大学の傘昊(さん・こう)准教授らは、あらゆるものがネットにつながる「IoT
」に使うセンサーの消費電力を低減できる電子回路を開発した。センサーで大半の電力を使う
アナログ・デジタル変換回路(ADC)の消費電力が10分の1になるメドが付いた。センサー
の電池交換の負担が減り、インフラ点検や物流、医療など様々な用途にセンサーシステムを導
入しやすくなる。半導体メーカーと3年以内の実用化を目指す。

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40 旭硝子、太陽光発電ガラスをアジアへ本格輸出 2017/6/9 日経産業新聞
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 旭硝子は太陽光で発電できる建築用ガラスの輸出を本格的に始める。シンガポールと香港に
専任の営業担当者を配置し、欧米系の不動産開発会社などへ売り込む。電力不足が課題のカン
ボジアでは公共施設などへの提案を強化する。経済成長が続くアジアでは新築ビルの建設が活
発で、省エネへの関心も高まっている。旭硝子は日本と同等の高付加価値品の商機が拡大する
とみて営業攻勢をかける。

2017-06-15 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed