住宅関連新聞記事ダイジェスト No.341 2010/7/1~2010/7/7

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.341 2010/7/1~2010/7/7 Vol.1
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【日本経済新聞】

1  フラット35の7月金利、3カ月連続下げ

2  東北大とロームのZnO系紫外LEDの出力が100μWに「GaN系に追い付く道が見えた」

3  住み替え意向が減る一方でリフォーム希望は増加

4  清水建設、世界最大のニューマチックケーソン沈設完了

5  【開発】札幌で賃貸オフィスビルを建設、日本通運

6  三菱地所、本社ビル改修で日本初の省エネ空調システムとLED照明を導入し実証

7  環境配慮型建物の最高位目指す、三井住友海上の本社統合

8  例年並みかやや易しめ、2010年二級建築士学科試験

9  建築は増・土木は減、明暗分かれる投資見通し

10  下水道管更生工法の管路内作業を無人化

11  下塗り要らずの安価な塗り壁

12  民主党が「コンクリートから人へ」の表現を削除

13  シンク、水栓、収納を楽に動ける配置にしたキッチン

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1  フラット35の7月金利、3カ月連続下げ  2010/7/5 日本経済新聞

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住宅金融支援機構は2日、民間金融機関と提携した長期・固定金利の住宅ローン「フラット35」の7月の適用金利を発表した。主力の21年以上のローンで取扱金融機関の最低金利は年2.32%と前月より0.09%下がった。20年以下の最低金利も年2.10%と前月より0.10%下がった。金利の引き下げはいずれも3カ月連続となる。長期金利低下の影響を受けた。

フラット35の適用金利は国内の長期金利などを基に算出している。国内長期金利は世界的な景気減速懸念を背景に低下傾向にある。機構が7月の適用金利の参考とする6月下旬の新発10年物国債利回りは、年1.1%前後と3カ月前に比べ0.2%前後低い。

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2  東北大とロームのZnO系紫外LEDの出力が100μWに「GaN系に追い付く道が見えた」2010/7/7 日本経済新聞系

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今回のLED素子で緑色蛍光体を励起したところ、緑色光が得られた。

従来と今回のZnO系LED素子の発光スペクトルの比較 東北大学とロームは、ZnO(酸化亜鉛)系の紫外LEDの発光強度を、従来比で1万倍の100μWに高めた。この発光強度はInGaN/GaN系の紫外LEDの約1/10であり、「InGaN/GaN系に追い付く道が見えた」(東北大学原子分子材料科学高等研究機構教授の川崎雅司氏)とする。LED素子の製造にはMBE(分子線エピタキシ)法を使っており、ラジカル化させたガスを用いないドーピング法を開発した。これにより、「より量産性の高いMOCVD(有機金属気相成長)法を適用できる可能性が出てきた」(同氏)という。液晶ディスプレイのバックライトや照明に向けた白色LEDへの応用を目指す。東北大学の川崎氏と、同大学 金属材料研究所、同大学 多元物質科学研究所、およびロームの共同研究の成果である。

研究グループが作製したLED素子は、p型MgZnOとn型ZnOの積層構造から成り、導電性ZnO基板上に形成している。発光の中心波長は 380nmである。このLED素子で緑色蛍光体を励起したところ、波長520nmを中心とする緑色光を得た。発光効率は現状では1%未満と低いが、「1016cm-3台とみられるp型MgZnO中の正孔濃度を1018cm-3台まで高められれば、発光効率を1ケタ向上できるだろう」(東北大学の川崎氏)とする。

同グループは2004年に、パルス・レーザー堆積(PLD)法を用いて、p型ZnOとn型ZnOの積層構造から成るLEDを開発していた。このLED素子は発光強度が今回の素子よりも4ケタほど低く、発光の中心波長は440nmと青色領域だった。今回は、p型ZnOに代えて、よりバンドギャップ(禁制帯幅)の大きいp型MgZnOを用いた。これにより、「n型ZnOから電子がp型MgZnOに流れ込むのを防ぎ、n型ZnO層内でキャリアが再結合して発光するようにした。これにより、ZnOの禁制帯幅に対応する紫外発光を得られるようになった」(東北大学の川崎氏)という。

今回、LED素子の形成にMBE法を用いるにあたり、主に二つの工夫により、LEDの発光強度を大幅に向上できたという。第1に、MgZnO層とZnO層の界面品質を高めたこと、第2に、MgZnO層に窒素(N)をドーピングするためのガスとしてアンモニア(NH3)を用いることで、発光に寄与する正孔濃度を高めたこと、である。後者については、MgZnO層にNをドーピングするために一酸化窒素(NH)ラジカルを用いる手法に比べて、発光強度を2ケタほど高められた。ラジカル化させたガスを用いなくても高品質の結晶を成長できたことから、今後はより量産に向く MOCVD法を利用できる可能性があるという。

研究グループによると、紫外LEDを用いた白色LEDでは、青色LEDと黄色蛍光体を組み合わせるInGaN/GaN系白色LEDに比べて、演色性や色再現性を高められる可能性があるという。さらに、GaNは高品質の単結晶基板を安価に入手しにくいが、ZnOは単結晶基板の合成が容易であるとする。このため、発光層と格子整合しやすい単結晶基板を用いたLED素子を、安価に量産できる可能性があるとしている。

今回の成果は、米国学術誌「Applied Physics Letters」のオンライン版に掲載された。

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3  住み替え意向が減る一方でリフォーム希望は増加  2010/7/7 日本経済新聞系

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国土交通省が6月30日に発表した2008年の「住生活総合調査」によると、住宅の住み替え・改善を考えている一般世帯の比率は17.7%で5年前から減少した。この中で、「リフォームを行う」と回答した世帯は5年前よりも約5ポイント多い41.8%となり、リフォーム志向の高まりがうかがわれる。

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4  清水建設、世界最大のニューマチックケーソン沈設完了  2010/7/7 日本経済新聞系

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清水建設が施工中のニューマチックケーソン工法を採用したポンプ棟建設現場。東京都下水道局が東京都荒川区内に計画した東尾久浄化センターの主要施設となる。テニスコート8面分に相当する4837m2のケーソン底部を高低誤差15mm以下で沈設しなければならなかった。傾きや沈下速度などを常時、自動計測しながら、過半を無人化施工で沈設した清水建設は、ニューマチックケーソン工法で世界最大規模となるケーソンの沈設を完了した。平面の大きさは幅62.1m、奥行き77.9mとテニスコート8面分に相当。1階床下からの深さは44.2mある。

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5  【開発】札幌で賃貸オフィスビルを建設、日本通運  2010/7/7 日本経済新聞系

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日本通運は2010年6月、札幌市中央区で「日通札幌ビル(仮称)」の建設に着手した。地上11階地下2階建て、延べ床面積約1万m2の規模で、2011年9月の完成を予定している。

建設地には、かつて日本通運が所有する賃貸ビルの札幌ライラックビルが立っていた。ビルの老朽化が著しいことから、昨年に解体済みだ。新たに建設するビルは、完成後に地下2階部分で地下鉄さっぽろ駅に直結する。JR札幌駅からも地下道を通って徒歩4分でアクセスできる。1階部分は店舗、2階~11階がオフィスフロアだ。

ビルのオフィススペースは1フロア629m2(190坪)、天井高2.8mとなる。氷蓄熱空調パッケージやLED照明、人感センサーなどによる照明のコントロールシステムなどを採用し、環境面にも配慮する。設計・監理は日通不動産と三菱地所設計、施工は大林組と岩田地崎建設、日通商事が手がける。

計画を進めるにあたって、日本通運はリーシングを含むプロジェクトマネジメント支援業務を三菱地所に委託している。

開発名:日通札幌ビル(仮称)

所在地:札幌市中央区北3条西2-2-1

最寄り駅:地下鉄さっぽろ駅直結(予定)

面積:土地1161.91m2、延べ床1万261.35m2

構造、階数(地上/地下):S・RC・SRC造、11/2

用途:店舗(1階)、オフィス(2階~11階)

事業主:日本通運

設計・監理者:日通不動産、三菱地所設計

施工者:大林組、岩田地崎建設、日通商事

プロジェクトマネジメント業務:三菱地所

工期:2010年6月~2011年9月

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6  三菱地所、本社ビル改修で日本初の省エネ空調システムとLED照明を導入し実証2010/7/6 日本経済新聞系

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三菱地所は、大手町ビル(東京都千代田区)内の本社の一部を改修し、日本初の「ハイブリッド型天井輻(ふく)射空調システム」と、「LED(発光ダイオード)タスク&アンビエント照明システム」を導入した。CO2排出量削減のための環境技術として実証し、新築ビルや既存ビルへの導入を検討する。

ハイブリッド型天井輻射空調システムは、冷温水パイプを裏側に取り付けた金属製の天井パネルによる輻射空調と、夜間の建物本体への熱の蓄積を複合した仕組み。高い温度から低い温度へ熱が移動する輻射の性質を利用し、パネルと人間の体と間で熱交換するとともに、冷えた建物本体からの熱を室内に循環させ、室内の温度を一定に調整する。

音や風、冷えなどの不快感を解消できることが特長。冷温風を送る従来の空調と比べ、輻射空調の水輸送で動力の消費電力を4分の1に低減でき、建物本体への冷蓄熱に深夜電力を使うことで1日の電力の使用を平準化する効果もある。改修では外装断熱サッシを採用し、真空ガラスと赤外線の反射効率が高いLow-Eガラスで二重化。西日による熱負荷を80%削減した。

LEDタスク&アンビエント照明システムは、消費電力の少ないLEDによる天井照明と机上照明を併用した方式。オフィスの照明は、天井の器具だけを使用して机上の照度を750Lx(ルクス)にするのが業界標準だが、このシステムは天井照明を300Lxに設定し、机上照明を合わせて使い、必要な明るさを補う。個人のこまめな消灯で電力消費を約半分に削減できる。LEDによる機器の長寿命化もメリット。

改修は、大手町ビル内の375m2を対象に4~6月に実施。同ビルは1958年完成で、建設から50年以上たっているが、三菱地所は実証を通して、新システムがオフィスの居住性とビルの商品価値を向上させることを検証。今後、実証結果を基に新築、既存ビルでの展開を進めていく

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7  環境配慮型建物の最高位目指す、三井住友海上の本社統合  2010/7/6 日本経済新聞系

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1m2当たりの年間CO2排出量を71kgから56kgへ――。東京都千代田区神田駿河台で、本社ビルの改修と別館の建て替えによる本社統合を計画している三井住友海上火災保険は、環境配慮型建物の最高位を目指すグリーンビルディング構想を明らかにした。

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8  例年並みかやや易しめ、2010年二級建築士学科試験  2010/7/6 日本経済新聞系

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建築士本年の二級建築士学科試験の難易度は、昨年に比べて、学科I・IIが易しく、学科IIIが難しく、学科IVはやや易しかった。4科目総合の難易度は、昨年よりも易しく、例年並みかやや易しめであった。全体的に、過去問中心の出題傾向は変わらないが、「実務的な知識」が必要とされる問題が増加している傾向は続いている。

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9  建築は増・土木は減、明暗分かれる投資見通し  2010/7/5 日本経済新聞系

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国土交通省が6月25日発表した2010年度の建設投資見通しによると、建築投資は前年度比3.9%増の24兆7100億円と2年ぶりの増加。土木投資は同13.0%減の15兆9900億円で1998年以降12年連続の減少となる。

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10  下水道管更生工法の管路内作業を無人化  2010/7/2 日本経済新聞系

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積水化学工業と東京都下水道サービス、足立建設工業(東京都豊島区)は共同で、地面を掘り起こさずに下水道の管路を更生する「SPR工法」(以下、従来工法)の管路内作業を無人化する「自動化SPR工法」を開発した。更生作業の安全性を高めるとともに、施工スピードを向上させた。

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11  下塗り要らずの安価な塗り壁  2010/7/2 日本経済新聞系

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M邸の施工現場。主原料は化粧品などにも使われる天然素材「カオリン」を使用。粉末で納品し、現場で水を加えて調合する。調湿性能は61g/m2、防カビ性能も備えた。防火認定も取得済みだ。神奈川県鎌倉市のM邸では、ほぼすべての内壁面にアトピッコハウスの塗り壁材「パーフェクトウォール カオリンの壁」を使用した。同製品は、紙や布でできた「エコクロス」と同等の価格の塗り壁材だ。一般的な塗り壁で求められるアク止めの下塗り材施工やシーラー処理が要らず、工程は仕上げ塗り1回で済む。

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12  民主党が「コンクリートから人へ」の表現を削除  2010/7/1 日本経済新聞系

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7月11日に投開票となる参院選に向けて、主要な政党のマニフェスト(政権公約)が出そろった。連立政権の中心となる民主党は、昨年の衆院選で掲げた「国民の生活が第一」の理念は残したものの、「コンクリートから人へ」の表現を削除。約9カ月の政権運営を踏まえて、公共事業に対する立ち位置に変化が生じた。

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13  シンク、水栓、収納を楽に動ける配置にしたキッチン  2010/7/1 日本経済新聞系

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TOTOは、使い勝手を向上させたシステムキッチンの新シリーズ「CRASSO(クラッソ)」を8月2日に発売する。プラットフォーム化を進め、モジュールや部材の共通化を図ることで、従来3シリーズに分かれていたシステムキッチンを1シリーズに統合した。

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.341 2010/7/1~2010/7/7 Vol.2
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【朝日新聞】

14  子ども手当商戦、住宅業界も。大和ハウスがポイント制度

15  5月の住宅着工、再び減少に 分譲マンション不振

【読売新聞】

16  さいたま新都心の開発業者撤退、知事「大変不本意」

17  「創造学園大」の堀越学園、学生寮家賃を滞納

18  住宅の消費税負担「増税なら軽減を」

19  「大事に使ってきたが…」大正期の洋館、取り壊し

20  路線価下落、都心に目立つ「時間貸し駐車場」

21  県庁所在地の路線価、前橋が4年連続最下位

22  路線価2年連続下落、都市部で落ち込み顕著

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14  子ども手当商戦、住宅業界も。大和ハウスがポイント制度  2010/7/4 朝日新聞

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子ども手当の「特需」をあてこみ、住宅大手の大和ハウス工業は、注文住宅の契約家族を対象に中学生以下の子ども1人につき5万2千ポイント(1ポイント=1円換算)を発行、子どもの安全を配慮した住宅の付加アイテムと交換できる独自制度を始める。子ども手当の導入を機に小売業界などで購買意欲を高める動きが広がっているが、同様の動きが住宅業界にも波及してきた。

7月1日から9月30日に契約した案件が対象で、子どもには胎児も含む。例えば中学生以下の子どもが3人いれば、15万6千ポイント発行。子どもが扉のすき間に手や足を挟まないよう工夫したドアや段差をなくしたサッシなど15万6千円分相当を住宅内に追加で施すことができる仕組みだ。

大和ハウスは小学生以下の子どもを持つ顧客が全体の半数を占めることに目をつけた。期間中、月50棟程度の受注増を見込む。同社は政府の住宅版エコポイントの開始を受け、事実上60万円の値下げとなる独自のエコポイント発行も5月まで実施しており、政策により高まる需要を取り込もうと懸命だ。

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15  5月の住宅着工、再び減少に 分譲マンション不振  2010/7/1 朝日新聞

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国土交通省が30日発表した5月の新設住宅着工戸数は、前年同月比4.6%減の5万9911戸で、統計を始めた1965年以来、5月としては最低だった。4月は17カ月ぶりに前年同月比で増加に転じたが、再び下回った。

分譲マンションが落ち込んだ。売れずに残っているマンションを売ることが優先され、大きなマンションの着工も少なかったため、同31.5%減の4202戸になった。賃貸マンションやアパートなどの貸家も同13.5%減の2万1759戸と低迷した。

一方、注文住宅は同4.8%増の2万4243戸、建て売りの一戸建ても30.0%増の8953戸。住宅ローン金利の低下などで資金が借りやすいため、比較的所得が高い層などが購入している。

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16  さいたま新都心の開発業者撤退、知事「大変不本意」  2010/7/6 読売新聞

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さいたま新都心駅前8―1A街区整備事業を巡り、三菱地所(東京都)などが申し出た撤退について、事業主体の県とさいたま市、都市再生機構が5日、記者会見を開き、上田知事は「大変不本意だが、受け入れざるをえない。3者で協議し、早急に具体的な方向性を出したい」と述べた。

企業側と3者は2008年5月、基本協定を締結。当初計画では、2・4ヘクタールの敷地に地上38階の商業ビルなど3棟を建てる予定だった。しかし、採算性などを理由に、企業側から先月、複数提示された最終案は、ビルは20階程度、3棟の延べ床面積も当初計画の2~3割に縮小。県と市に対し、ビルの半分を賃借してほしいとの要望も含まれていた。

これに対し、3者の協議では「理念もなく不動産市況だけを考慮した案。認めると大いなる悪例となる」(上田知事)などの意見も出たという。

企業側4社も5日、県庁で記者会見し、三菱地所の伊藤裕慶専務は「力及ばず、誠に申し訳ない。不動産市況の著しい悪化で、東京都内からのオフィス移転がまったく見込めなくなった」と説明した。

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17  「創造学園大」の堀越学園、学生寮家賃を滞納  2010/7/5 読売新聞

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家主から立ち退きを迫られた堀越学園の寮(1日) 群馬県高崎市で創造学園大などを運営する学校法人堀越学園(堀越哲二理事長)が同市内で借り上げている学生寮の家賃約2000万円を滞納し、入居している学生と教職員約20人が家主から退去を迫られていることが2日、分かった。

学生は前払いで半年か1年分の家賃を学園側に払い込んでいるケースが多く、「お金を返してほしい」と訴えている。読売新聞の取材に対し、堀越学園事務局は「支払いが滞っているのは事実。近く払いたい」と話し、入居している学生らについては、市内に2か所ある別の寮に移ってもらう方針であることを明らかにした。

家主側関係者によると、この寮は鉄筋4階建てで、1997年から堀越学園が一括借り上げし、月額約180万円で30年間の賃貸契約を結んでいるという。

ところが、5、6年前から賃料の振り込みが遅れだし、2~3か月滞納するようになったという。昨年夏以降は、滞納がかさみ、今年6月末時点で昨年8月分から計11か月分、約2000万円が支払われていない。

家主側は、3月末に学園に契約解除を通告、6月初めに改めて内容証明郵便で「2週間以内に滞納額を支払わなければ、契約を解除する」と通告したが、期限が過ぎても学園側からは応答がなかったという。

このため、家主側は賃貸契約の強制解除が6月19日で成立したとし、7月1日、学生寮を訪れ、事情を説明し、「退去」か「家主との直接契約」の選択を求めた。現在、40部屋のうち、約半分に学生と教職員が住んでおり、月5万円前後を家賃として学園に支払っている。

入居している女子学生(21)は「学校の経営がおかしいとうわさにはなっていたのでやっぱりなという思い。あきれている」と話していた。家主の男性は「教育機関だから、まさかこんなことになるとは思わなかった」と憤慨している。

堀越学園…1966年設立の学校法人。高崎保育専門学校、高崎医療技術福祉専門学校、堀越幼稚園、子供の国幼稚園、創造学園大を運営。経営悪化から2008年12月に教職員給与の遅配が発生したほか、国提出決算書類に粉飾の疑いが発覚。県や国が08、09年度の補助金を半減、不交付とするなどした。芸能人が多く通う堀越高校を運営する堀越学園(東京都中野区)とは無関係。

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18  住宅の消費税負担「増税なら軽減を」  2010/7/4 読売新聞

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不動産協会の岩沙弘道理事長は2日の記者会見で、菅首相が言及している消費税率の引き上げについて、「住宅購入の負担軽減の観点から一定の配慮が必要だ」と述べた。住宅購入時には、建物価格が消費税の課税対象となっており、税率引き上げの際には軽減税率や消費税相当額の還付などの負担軽減策が必要との認識を示したものだ。

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19  「大事に使ってきたが…」大正期の洋館、取り壊し  2010/7/3 読売新聞

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大正時代末期に建てられた「萬古陶土」旧社屋の木造洋館 萬古焼関係の施設では最も古い大正末期の建物の「萬古陶土」旧社屋(三重県四日市市阿倉川町)が1日、惜しまれながら解体された。

同社は萬古焼メーカー44社が出資して設立。延べ床面積は約250平方メートル。数十年前までは本社として使用された旧社屋は、当時としては珍しい木造2階建ての洋館で、萬古焼を象徴する建物だった。しかし、傷みが激しく、耐震性の問題もあり、取り壊しとなった。

別の企業が2週間前まで研究施設として借りており、萬古陶土役員で水谷幹男・水政製陶所社長は「数少ない木造洋館で大事に使ってきたが、危ないとなれば仕方がない」と残念がった。

建物は、県教委が近代産業遺産のリスト作成のために行った近代和風建築総合調査の対象物件に含まれていた。県教委社会教育・文化財保護室は「地域で近代遺産を見直すきっかけにしようとした調査で、取り崩しは残念」と言い、四日市市教委文化財係も「壊すことは聞いていなかった。文化財としての指定や登録の対象ではないのでやむを得ない」としている。

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20  路線価下落、都心に目立つ「時間貸し駐車場」  2010/7/2 読売新聞

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2年連続で全国平均が下落した2010年の路線価。全国的に総崩れとなったが、特に都心の一等地の落ち込みが目立つ。

路線価が大幅に下落した東京・表参道周辺では、商業ビルやマンションの建設計画が宙に浮き、時間貸し駐車場ばかりが目立っていた。

高級ブランド店が軒を連ねる目抜き通り。表参道ヒルズのショーウインドーには1足10万円台の靴が並び、行き交う人の姿も華やかだ。だが、一歩、裏通りに入ると様相が一変する。時間貸し駐車場の黄色やオレンジ色の看板が目に付く。

半径約300メートル内に20か所近く。近隣の不動産会社や住民らによると、半数はここ数年の地価上昇で売りに出され、再開発計画が進む中で、08年秋のリーマン・ショック以降、計画が頓挫した土地だという。

「客がだんだん減っていく」とぼやくのは、小売店の70歳代男性。最寄りの東京メトロ表参道駅の09年度の1日平均の乗降客数は、前年度より3173人少ない14万8428人だった。店の斜め前の約1000平方メートルの土地に商業ビルが建設されると聞き、「商店街が活性化する」と期待したが、いつの間にか時間貸し駐車場になっていた。

その近くにも約100台の駐車場がある。地下1階地上3階建ての複合ビル数棟の建設予定地だ。今年8月の着工とされたが、めどはたっていない。開発にかかわる会社の関係者は「周囲の空き店舗が予想以上に増え、テナントが集まらない。駐車場収入を得ても、銀行への借金返済に比べれば微々たるもの。今後、返済が滞れば、土地を売却する可能性もある」と不安そうだ。

数十メートル先にも、マンション建設計画が頓挫し、駐車場となったままの土地がある。不動産業者は「表参道周辺では、ミニバブル時に不動産をターゲットにした投資マネーが流れ込み、開発業者が土地を買いあさった。まさにミニバブル崩壊の爪跡だ」と話す。

地元不動産業者らによると、表参道周辺は1年ほど前から駐車料金の値下げ合戦も始まったという。周辺の相場は1時間600円前後だが、300円に下げた駐車場もある。「値下げしました」「料金変更しました」というのぼりも目に付く。

7年間、雑貨店を営んだ男性(57)は、「駐車場が増え、客の流れが減って街の魅力が下がった」と、6月中旬で東京・下北沢に店を移転。「このまま駐車場だらけになれば店をたたむ人も増え、街の雰囲気が壊れてしまうのでは」と残念そうに語った。

それでも、国土交通省によると、今年に入ってから5月までの東京都内のマンションの月平均着工戸数は約2360戸。昨年下半期(7~12月)の約1420戸と比べて1・6倍以上に増えている。地元の不動産業者は「底値との見方が広がり、国内外の開発業者が水面下で土地探しを始めている」と話している。(崎田雅広)

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21  県庁所在地の路線価、前橋が4年連続最下位  2010/7/2 読売新聞

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相続税や贈与税の算定基準となる2010年分の路線価(1月1日現在、1平方メートルあたり)が1日発表され、前橋市の最高路線価は18年連続下落して16万円(前年比5・9%減)となり、都道府県庁所在地で4年連続最下位だった。

不動産市況の冷え込みで下落幅は拡大。前年、群馬県では高崎、太田を除く7税務署管内の最高路線価が1・5~5・6%の下落だったが、今年は高崎を含む8か所が3・0~8・7%下落した。

同県内9税務署管内の最高路線価はすべて商業地。1位はJR高崎駅西口の「高崎市八島町 市道高崎駅・連雀町線」の36万円(5・3%減)で、前年の横ばいから下落に転じた。現在の評価方法になった1992年から19年連続で首位を守ったが、92年(415万円)の1割に満たない。

県内2位の「前橋市本町2丁目 本町通り」は、都道府県庁所在地でワースト2の鳥取市より1万円低く、北関東3県では宇都宮市(35万円)、水戸市(34万円)の半分以下だった。商業機能が高崎市に集中しているとはいえ、県都の苦境ぶりが際立つ。

下落率が最大の「沼田市下之町 本町通り」は、税務署別で前年の5位から7位に転落した。通りに面した商業ビル「グリーンベル21」の中核店舗「エーコープ沼田店」が今年5月に閉店し、空洞化が進んでいる。

標準宅地の県内平均は、1平方メートルあたり3万8000円(2・6%減)。「前橋市三俣町3丁目」が5万4000円(3・6%減)、「太田市東別所町」が3万7000円(5・1%減)だった。工業地は、「前橋市鳥取町」が1万7000円(5・6%減)だった。

路線価は、不動産鑑定士による鑑定評価額や売買実例などをもとに、地価公示価格の8割程度を目安に算出される。

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22  路線価2年連続下落、都市部で落ち込み顕著  2010/7/1 読売新聞

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国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2010年分(1月1日現在)の路線価を発表した。

全国約38万地点の標準宅地1平方メートルあたりの平均路線価は、前年を8・0%下回る12万6000円となり、2年連続の下落となった。下落率は前年の5・5%より拡大しており、低迷する景気を反映した形となった。

都道府県別の平均路線価は前年に続き、すべて下落した。特に都市部の落ち込みが顕著で、東京では全国最大の11・3%の下落率を記録したが、地方では下落率が縮小する傾向も出ている。圏域別の平均路線価は東京圏が9・7%減、大阪圏が8・3%減、名古屋圏は7・6%減。その他の圏域でも前年の3・8%減から5・9%減と下落率が拡大。下落傾向が全国的な広がりを見せていることがうかがえる。

路線価日本一は、25年連続で東京都中央区銀座5丁目の銀座中央通り(1平方メートルあたり2320万円)で、下落率はバブル崩壊直後の1994年に記録した30・0%に迫る25・6%となった。

都道府県庁所在地別の最高路線価をみると、上昇した都市は前年に続きゼロで、下落した都市は前年より6都市増え、45都市となった。東京のほか名古屋も20%以上下落し、札幌、仙台、大阪、福岡など9都市は10%以上20%未満の下落率となった。

民間の調査会社、不動産経済研究所の福田秋生・取締役企画調査部長は「都市部はミニバブルで大きく上昇した分、下落率に跳ね返った形。オフィス需要の落ち込みのほか、外資系企業や海外ブランド店の撤退も下落に拍車をかけている」と分析している。

路線価…全国の宅地や田畑などの民有地を対象にした1平方メートルあたりの土地の評価額。評価時点は1月1日。国土交通省が公表する公示地価や実際の取引価格などを参考に算出し、地価変動を考慮してその8割を正式な路線価としている。土地取引の参考として使われる公示地価と違い、相続税などの申告に役立ててもらうことが目的。

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.341 2010/7/1~2010/7/7 Vol.3
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【日本経済新聞】

【読売新聞】

23  磨き抜かれた壁が魅力「内蔵」残る家公開…横手

24  住宅着工、2か月ぶり前年比ダウン…4・6%減

【日経産業新聞】

25  コスモスイニシア、東大などと研究した環境共生の戸建て

26  住友林業、光熱費7割減らせる環境配慮型住宅

27  ミサワホーム、住宅の初期保証を大幅延長

28  TOTO、デザイン選べるシステム浴室

29  積水ハウス、大阪・御堂筋の高層ビル完成

30  5月の新設住宅着工、4.6%減 貸家・マンションが減少

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23  磨き抜かれた壁が魅力「内蔵」残る家公開…横手  2010/7/1 読売新聞

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「山吉肥料店」では、美しく磨かれた内蔵の壁に目を奪われる 明治から昭和初期にかけて商人の街として栄えた秋田県横手市増田町で、家の中に造られた「内蔵(うちぐら)」などが残る家屋8軒の一般公開が7月1日から始まる。

これまでは、10月に行われる年一度のイベント「蔵の日」を除くと、観光客が予約なしで見学できる家屋は2軒しかなかった。今回、公開して歴史ある街並みをPRしようという増田町観光協会の呼びかけに家屋の所有者が協力。所有者は、「町の活性化につなげたい」と意気込む。

一般公開を始めるのは、中七日町商店街に建ち並ぶ「山吉肥料店」「山中吉助商店」「佐藤又六家住宅」など8軒。いずれも江戸時代末期から昭和初期にかけて建築され、国の登録有形文化財に指定されている家屋も多い。黒や白のしっくい壁が美しい豪華な「内蔵」だけでなく、当時の建築技術や明治時期に使われていた生活道具なども見学できる。

家屋は人が住み、生活空間になっているため、以前は公開に慎重な所有者が多かった。しかし、「内蔵」がテレビや雑誌で取り上げられて話題となり、訪れる観光客が増えると、所有者にも「公開してもいいかも」という人が増えた。

同協会の魚谷幹子さん(53)は、「一般公開によって、内蔵ばかりでなく、町並み全体を売り込んでいきたい」と話す。公開を始める所有者の1人で、「山吉肥料店」の山中弘子さん(64)は、「見せる価値があるかはわからないけれど、若い世代が戻ってくるきっかけになれば」と期待する。

家屋内の見学は、旧勇駒酒造に入る観光案内所で共通チケット(400円)の購入が必要。ただし、日によって見学できない家屋もある。また、観光案内所が休みの月曜は、事前にガイドの予約が必要になる。

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24  住宅着工、2か月ぶり前年比ダウン…4・6%減  2010/7/1 読売新聞

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国土交通省が30日発表した5月の新設住宅着工戸数は、前年同月比4.6%減の5万9911戸となり、2か月ぶりに前年同月を下回った。

5月としては2009年(6万2805戸)を下回り、1965年の統計開始以来、過去最低の水準となった。

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25  コスモスイニシア、東大などと研究した環境共生の戸建て  2010/7/7 日経産業新聞

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コスモスイニシアは東京大学との共同研究組織で開発した戸建て住宅2棟を9月に発売する。東大建築学研究者らの研究成果をもとに通風性を高めた設計を採用、国産の木材を使うなどで環境対策に配慮したという。

住宅はコスモスイニシアと東大、建築事務所などで構成する「ココラボモデル環境共生住宅建設委員会」の研究成果に基づいた。屋根のひさしを長くして夏場に室内に日光が入りにくいようにしたり、吹き抜けを設けて家族がコミュニケーションを取りやすいよう配慮したりするなどの工夫を凝らした。

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26  住友林業、光熱費7割減らせる環境配慮型住宅  2010/7/5 日経産業新聞

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住友林業は太陽光発電システムなどを搭載した環境配慮型住宅の新商品「Solabo(ソラボ)」を9日に沖縄を除く全国で発売する。従来の結晶系シリコンタイプの太陽電池に加え、薄膜系タイプも用意。居住環境やデザインに調和しやすくした。一般的な住宅に比べて年間の光熱費を約7割減らせる。初年度4000棟の販売を目指す。

銅、インジウム、セレンを主成分とする化合物を発電素子に使った、薄膜系太陽電池も選べ、太陽光の吸収率が高い。結晶系でも、屋根と合わせやすい瓦一体型を用意した。家庭用燃料電池「エネファーム」も搭載できる。価格は3.3平方メートルあたり58万円から。

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27  ミサワホーム、住宅の初期保証を大幅延長  2010/7/5 日経産業新聞

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構造体で30年に ミサワホームは木質系、鉄骨系住宅の初期保証期間を大幅に延長した。構造体では従来の20年を30年にし、防水では10年を15年、設備は2年を5年にそれぞれ延ばした。耐久診断や定期点検などを施していれば、保証期間内の不具合について補修などを無償で実施する。業界最長レベルの保証制度としている。

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28  TOTO、デザイン選べるシステム浴室  2010/7/5 日経産業新聞

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TOTOはデザインを選べるシステムバスルーム2製品を8月2日に発売する。戸建て住宅用の「スプリノ」とマンション用の「同WA」で、リフォーム需要の取り込みを狙う。節水性能が高いシャワーや水はけがよい床材を採用した。

和風の雰囲気を取り入れた「ジャパネスク」や白を基調とした「ミニマルモダン」など、7つのテーマからデザインを選べる。シャワーは水滴に空気を取り入れて大粒に仕上げる「エアインシャワー」を採用。従来製品より節水機能を23%程度高めながら、浴び心地も両立した。床材にはクッション層を挟み込んだ、柔らかい製品を使う。価格はスプリノが98万9730円から、WAが100万4010円から。

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29  積水ハウス、大阪・御堂筋の高層ビル完成  2010/7/2 日経産業新聞

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積水ハウスが大阪市の幹線道路、御堂筋沿いに建設していた高層ビル「本町ガーデンシティ」が完成した。地上約130メートル、27階建ての複合ビルで、日本初進出の高級ホテル「セントレジスホテル大阪」が入居する。

大阪市から「都市再生特別区」の適用を受けており、高さ規制から除外された高層ビルとなる。米国を中心に展開する国際ホテルチェーン、セントレジスは11~27階に入居し、10月1日に開業する。

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30  5月の新設住宅着工、4.6%減 貸家・マンションが減少  2010/7/1 日経産業新聞

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国土交通省が30日まとめた5月の新設住宅着工戸数は前年同月比4.6%減の5万9911戸だった。4月は17カ月ぶりにプラスとなったが、貸家と分譲マンションが落ち込み再び減少に転じた。5月としては1965年の統計開始以来、最低の水準。同省は「依然厳しい雇用・所得環境のため足もとは弱含んでいる」とみている。

利用関係別では持ち家が同4.8%増の2万4243戸で7カ月連続の増加。貸家は同13.5%減の2万1759戸で、18カ月連続の減少。分譲住宅は同0.8%増の1万3173戸。うち一戸建ては同30.0%増の8953戸だが、マンションは同31.5%減の4202戸に落ち込んだ。

2010-07-08 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed