住宅関連新聞記事ダイジェスト No.631  2016/4/21~2016/4/27

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.631  2016/4/21~2016/4/27
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【日本経済新聞】
1 23区の子育て環境、ベストスリーは練馬・大田・江東 民間調べ
2 JR四国、16年ぶりマンション事業 収益源を多角化
3 パナホームが3階建て住宅、女性の視点重視で収納充実

【朝日新聞】
4 住宅セーフティネット小委が初会合 空き家活用の登録制度、検討開始
5 朝日新聞販売店が物件管理支援業務 空室・共用部点検、簡易清掃も
6 応急危険度判定結果速報 県内2万4000棟を調査、「赤」7000棟弱
7 都心のビル供給量 2018年以降、高水準続く 森ビル調べ
8 二重ローン問題、当事者合意で債務減免 「自然災害被災者向け指針」熊本地震に適用可
9 民間賃貸借り上げで応急仮設 県が3団体に要請
10 用途変更の円滑化促す 自治体に通知、解釈ばらつき解消へ 国交省
11 3月中古マンション売り価格 首都圏3カ月連続の上昇
12 「危機管理」でマンションセミナー開催
13 設住宅、1カ月で2900戸用意可能 国交省

【読売新聞】
14 住宅損壊2万6400棟超 熊本県が集計法変更
15 日本遺産認定 広域観光に期待 2県8市町「肥前窯業圏」
16 シニア移住促進 基本計画…南伊豆町
17 熊本地震復興へ補正予算、政府方針
18 「スマートキー式」玄関…便利で防犯効果も期待
19 太陽光パネル 産廃減らせ
20 最大斜度35度「木落し」疑似体験…御柱PR館
21 2階に玄関、高床式住宅で窃盗相次ぐ…魚沼など

【日経産業新聞】
22 LIXIL、住宅リフォームのローン金利ゼロ 12月末までの申し込みで
23 ノーリツ、住宅用「ハイブリッド給湯・暖房システム」 光熱費6割減
24 超高層マンション今年は40棟 ピーク時の半分以下に、民間見通し
25 23区の大規模オフィス供給量、2020年で東京ドーム29個分に 森ビル調査

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1 23区の子育て環境、ベストスリーは練馬・大田・江東 民間調べ 2016/4/26 日本経
済新聞
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不動産情報サイト「ホームズ」を運営するネクストは、東京23区を対象に集計した、子育て
をしやすい街のランキングを公表した。首位は練馬区で、保育所に入りたくても入れない待機
児童の減少率や公園の数などが特に評価された。2位には僅差で大田区が続き、3位は江東区だ
った。
 子育てに関連する8つの指標を偏差値化し、ランキングを作成した。練馬区は待機児童数を含
め、すべての項目で平均に当たる「50」を上回り、総合評価は65だった。ホームズは「保育所
の受け入れが現時点ではやや厳しいところもあるが、親にとって充実した暮らしを送ることが
期待できる」と評価している。

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2 JR四国、16年ぶりマンション事業 収益源を多角化 2016/4/26 日本経済新聞
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 四国旅客鉄道(JR四国)は分譲マンション事業に16年ぶりに参入する。まず高松市中心部
の社宅跡地に地上9階建ての物件を建設、2017年11月の完成をめざす。ノウハウを持つ都市環境
開発(大阪市)との共同事業。ファミリー層を中心に利便性の高い中心部のニーズは高いとみ
ている。JR四国は国鉄民営化後、営業赤字が続いており、収益源の多角化が課題。社有地を
中心に年1件程度を展開し、鉄道事業を支える。
 新たに分譲するマンションは「J.CREST高松昭和町」。JR昭和町駅から徒歩2分で高
松駅も2キロ圏内。総戸数101戸、間取りは3LDKか4LDKにする。子育て世代を意識し、国
産ヒノキの内装材を使って木のぬくもりを演出するほか、天然原料の塗料にもこだわった。

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3 パナホームが3階建て住宅、女性の視点重視で収納充実 2016/4/21 日本経済新聞
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 パナホームは、女性の視点を重視して収納を充実させ、家事がしやすい設計の3階建て住宅「
ビューノ3s」を発売した。都市部の3階建て住宅に住む女性約400人から意見を聞いて動きやす
い間取りにした。敷地が狭い首都圏や近畿圏を中心に販売し、同社の3階建て住宅の中核商品に
据える。
 鉄骨の構造を見直し、耐震性を確保しながら広い空間を作れるようにした。掃除用具専用の
収納などを提案する。60年まで保証期間を延ばせる。価格は延べ床面積185.91平方メートルの
参考プランで税込み4480万円。

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4 住宅セーフティネット小委が初会合 空き家活用の登録制度、検討開始 2016/4/26 
朝日新聞
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 国土交通省は、空き家や民間賃貸住宅を活用する住宅セーフティネットの創設に向けて検討
を始めた。このほど、社会資本整備審議会住宅宅地分科会の下に設置した新たな住宅セーフテ
ィネット検討小委員会の初会合を開催。子育て世帯を含む、多様な住宅確保要配慮者を対象と
し得ることなどの方向性が確認された。地方自治体ごとに登録制度をつくることになりそうだ
。国交省は今夏を目途に中間まとめを行い、2017年度予算概算や税制改正の要望につなげる考
え。

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5 朝日新聞販売店が物件管理支援業務 空室・共用部点検、簡易清掃も 2016/4/26 朝
日新聞
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 朝日新聞社は、新聞販売を手掛ける朝日サービスアンカー(ASA)によるマンションやアパート
の管理支援業務の開始を発表した。朝日新聞社がこのほど、不動産管理業務支援サービスを運
営するアクシスモーション(東京都新宿区)と業務・資本提携したことに伴う事業。
 ASAの従業員が物件の空室や共用部分を点検し、アクシスモーションが開発したスマートフォ
ンによる報告システムを通じて不動産管理会社に状況を報告。簡易な清掃も手掛ける。対象地
域は首都圏。順次全国に拡大していく。

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6 応急危険度判定結果速報 県内2万4000棟を調査、「赤」7000棟弱 2016/4/26 朝日新

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 国土交通省は、4月25日時点における熊本県内の10市町村の応急危険度判定結果をまとめた。
 
 調査済みの棟数は2万3857棟で、内訳は「立ち入り危険」の赤が6886棟、「立ち入るときは要
注意」の黄が7522棟、「使用可能」の緑が9449棟。このうち益城町は赤が2652棟、黄が1636棟
、緑が1191棟。熊本市は赤が2432棟、黄が4550棟、緑が7129棟だった。なお益城町と菊陽町、
山都町では、当初予定分を完了した。

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7 都心のビル供給量 2018年以降、高水準続く 森ビル調べ 2016/4/25 朝日新聞
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 森ビルはこのほど、東京23区の大規模オフィスビル市場動向調査結果(速報版)を発表した。
今後5年間(2016~2020年)の年平均供給量は114万平方メートルで、過去平均(103万平方メート
ル)を上回ることが分かった。特に2018年以降に大きく増えるため、それが平均を押し上げてい
る。

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8 二重ローン問題、当事者合意で債務減免 「自然災害被災者向け指針」熊本地震に適用可
2016/4/25 朝日新聞
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 熊本地震の被災者は、2015年末に策定され今年4月から適用開始となった「自然災害による被
災者の債務整理に関するガイドライン」に基づく債務整理を受けることができる。住宅ローン
など、災害の発生前から負担していた債務の弁済に困難を来たす個人債務者を対象に、債権者
との合意により債務を減免する内容。
 2011年の東日本大震災では、被災した住宅のローン残債のため新たにローンを組めず、住宅
の再建を断念するといった「二重債務問題」が表面化。対策として、同震災で被災した個人債
務者を対象とするガイドラインがつくられた。これを基にしてほかの自然災害時にも適用でき
る債務整理の指針を、金融関係者や学識者による研究会が検討の上で策定。2015年9月2日以降
に災害救助法の適用を受けた自然災害に遭った個人債務者が、今年4月から同ガイドラインに基
づく債務整理を申請できる。熊本地震にも適用される。

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9 民間賃貸借り上げで応急仮設 県が3団体に要請 2016/4/22 朝日新聞
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 熊本県は4月21日、災害時協定を締結している熊本県宅地建物取引業協会と全日本不動産協会
熊本県本部、全国賃貸住宅経営者協会連合会に対して、民間賃貸住宅の空室情報の提供を要請
した。県が借り上げた民間賃貸に被災者が入居する、応急仮設住宅を供給するため。まず約150
0戸の確保を目標とする。
 現地では現在、修理すれば使えるものを含めて提供可能な物件を調査中。なお民賃借り上げ
は、東日本大震災時に最大で7万戸近くが提供された。

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10 用途変更の円滑化促す 自治体に通知、解釈ばらつき解消へ 国交省 2016/4/22 朝
日新聞
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 国土交通省は、用途変更の円滑化に向けた取り組みを促進する。現状では既存建築物を特殊
建築物へ用途変更する際、建築確認の手続きの要否や、適用規定の範囲に関する判断が特定行
政庁によって異なる。そこで運用解釈を整理し、各地方自治体と指定確認検査機関宛てに通知
を発出した。通知の周知によって既存ストックの活用と共に、保育所など社会的に需要の大き
い施設の整備に期待が掛かる。

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11 3月中古マンション売り価格 首都圏3カ月連続の上昇 2016/4/22 朝日新聞
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 東京カンテイが発表した3月の中古マンション価格(70平方メートル換算、売り希望価格)によ
ると、首都圏は前月比0.8%上昇の3384万円となり、3カ月連続で上昇した。東京23区は5179万円
で、同0.3%上昇と小幅ながらも再び上昇した。近畿圏(1995万円、同0.7%上昇)は11カ月連続の
上昇で、2000万円台の大台まで目前に迫っている。中部圏(1601万円、同0.1%下落)は、上昇傾
向は一服したものの、依然として高い価格水準にとどまっている。

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12 「危機管理」でマンションセミナー開催 2016/4/21 朝日新聞
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 住宅新報社は5月22日(日)、東京・新宿のモバフ新宿アイランド会議室で「マンション危機管
理セミナー」を開催する。マンション事業者、管理会社、管理組合役員などが対象。参加費は
無料。
第1部のマンション防災講座では、危機管理アドバイザーの山村武彦氏による「大規模地震に
備える~マンションの実践的防災・危機管理~」と題したセミナーを開催する。第2部は「マン
ションにおける火災保障と地震保障」、第3部は「マンションの大規模修繕と資金計画」をテー
マに、CFP専門家らが講演する。セミナー参加者には、住宅新報社刊の「マンション管理の『な
ぜ?』がよくわかる本」をプレゼントする。
時間は午後1時から4時15分。事前申し込み制。参加希望者は、住宅新報社セミナー担当、電
話03(6403)7810まで。

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13 設住宅、1カ月で2900戸用意可能 国交省 2016/4/21 朝日新聞
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 熊本県町村会の荒木泰臣会長と全国町村会の藤原忠彦会長が4月21日、国土交通省を訪れ、「
平成28年熊本地震に関する緊急要望」を石井啓一国土交通大臣に対して行った。
 荒木会長は仮設住宅の早急な供給を強く要望。石井大臣も「1日も早く生活環境が改善できる
よう全力を尽くしたい」と応じ、仮設については用地確保が済み次第、1カ月間で2900戸を建設
できる見通しを語った。
 また石井大臣は、宿泊施設やホテルシップ、公営住宅の空き住戸など、被災者の生活場所と
して複数の受け皿を準備していることを併せて説明した。

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14 住宅損壊2万6400棟超 熊本県が集計法変更 2016/4/27 読売新聞
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特集 熊本地震
 熊本県は27日午前、熊本地震で損壊した住宅が2万6400棟以上と発表した。26日夕
の時点よりも1万5000棟以上増えた。
 県によると、これまでは県が確認した被害棟数を計上していたが、罹災りさい証明の申請件
数に変更した。このため熊本市から午前中の段階で1万棟以上の報告が上がってきたという。
被害の程度は精査中だが、県が把握できただけで全壊は1952棟に上っている。

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15 日本遺産認定 広域観光に期待 2県8市町「肥前窯業圏」 2016/4/26 読売新聞
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 日本の文化・伝統を物語るストーリーを選ぶ文化庁の「日本遺産」に25日、佐賀、長崎両
県と8市町が申請していた「日本磁器のふるさと 肥前~百花繚乱りょうらんのやきもの散歩
~」が認定された。400年に及ぶ陶磁器文化を、「肥前窯業圏」と位置づけ、県境を超えて
国内外に発信することで、広域での観光が期待される。自治体や窯業関係者らからは歓迎の声
が上がった。
 今回認定された日本遺産の構成文化財は有田町、伊万里市、長崎県波佐見町など8市町=地
図参照=の35件。国の重要文化財の陶磁器や建造物、窯跡に加え、やきもの市、陶祖祭など
が対象。認定で、観光客の周遊効果が見込まれる。
 有田町では、江戸時代からの産地として伝統的な町並みが残る内山地区で、29日に開幕す
る有田陶器市の準備が大詰め。有田焼創業400年の節目の認定に、山口隆敏町長は「先人た
ちが作り上げた歴史が認められ素晴らしい」と歓迎。「各地域の良さを生かしながら、肥前が
一つになって観光や地域づくりに取り組みたい」と気を引き締めた。
 江戸時代に将軍家への献上品を焼いた伊万里市の大川内山おおかわちやまは、タイ映画のロ
ケ地となり外国人観光客も増加。伊万里鍋島焼協同組合の畑石真嗣代表理事は「鍋島藩窯とし
ての歴史を共に発信でき、周遊にもつながる。外国人を迎える際の課題も共有したい」と語る

 大正時代からの焼き物工場跡を使った嬉野市の志田焼の里博物館でも、春まつり(5月3~
5日)の準備が進む。石炭窯でコンサートを開くなどしており、青木克巳館長は「知名度が上
がれば、文化財的な評価も高まる」と話した。
 長崎県波佐見町の旧福幸製陶所の建物群は国の登録有形文化財だが、カフェや雑貨店として
使われ、平日でも若者が集う。有田町の有田商工会議所などは、両町を巡る観光ルート作りに
も取り組んでいる。
 両県と8市町は3月に「肥前窯業圏活性化推進協議会」を設立。認定に伴う国の補助金を活
用し、PRイベントや多言語のホームページ制作などを行う。2020年東京五輪・パラリン
ピックをにらみ、情報発信を強化する方針だ。
 山口知事は「肥前陶磁文化の魅力や価値を国内外の方々に知ってもらい、地域を訪れていた
だけるよう関係市町、団体と連携し、次の100年に向けた新しい発展をより確かなものとし
ていく」とコメントした。

 ◇主な構成文化財(県内分)
【史跡】 肥前磁器窯跡(武雄市など)、肥前陶器窯跡(唐津市など)
【町並み、景観】 有田内山伝統的建造物群保存地区(有田町)、大川内山(伊万里市)
【建造物】 旧犬塚家住宅(同)、志田焼の里博物館(嬉野市)
【工芸品】 柴田夫妻コレクション(有田町)
【工芸技術】 柿右衛門(同)、色鍋島(同)
【行事】 陶祖祭(同)、やきもの市(各市町)

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16 シニア移住促進 基本計画…南伊豆町 2016/4/26 読売新聞
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 南伊豆町は25日、都市部に住む高齢者の地方移住を促すために国が導入を検討しているC
CRCを受け、町独自の「生涯活躍のまち」基本計画を発表した。温暖な気候や恵まれた自然
環境などの特性を生かし、移住した高齢者が地域社会に溶け込みながら健康で充実した第二の
人生を送れる仕組みを作るとともに、人口減対策の柱にしたい考えだ。(北村勤)
 南伊豆町は4月からサービス付き高齢者住宅(サ高住)の誘致など具体的な事業計画の策定
に着手しており、2019年度の事業開始を目指している。
 基本計画では、海水浴場のある同町湊地区の弓ヶ浜に隣接し、賀茂地方1市5町でつくる一
部事務組合所有の共立湊病院跡地(約4万1000平方メートル)に民間のサ高住(100戸
)を誘致する。今年度中に事業者を募集して選ぶ方針だ。
 入居できるのは、町内で特別養護老人ホームの整備計画を町と共同で進める東京都杉並区を
中心とした首都圏と町内の高齢者だ。
 生活相談や安否確認などのサービスを受けられるサ高住には、食堂や交流・集会施設も整備
し、高齢者の家族や地域住民も気軽に訪れて交流する機会を設ける。
 国内のCCRCでは、山梨県都留市が地元の都留文科大学など3大学と組み、地域の文化講
座などを提供する「大学連携型」の基本計画を策定中で、各地で地域の特性を生かした検討が
進められている。
 南伊豆町の場合は「健康創造型」を志向しており、町は今後、早稲田大学と共同で健康創造
プログラムの開発に乗り出す。「足腰が弱くならない」「認知症にならない」「ガンにならな
い」ことを目標に掲げる。
 町は事業実施後、100人が移住した場合の効果(10年間)について、地域消費の拡大と
税収の増加を合わせて少なくとも約29億円、また、45人程度の雇用創出を期待している。
 一方、課題も残る。サ高住を誘致する病院跡地は県の第4次地震被害想定で浸水域(最大7
メートル)となっており、避難方法の確立や町内の交通移動手段の確保などの問題を事業開始
前に解決せねばならない。
 国は今年度、CCRCの全国のモデル事業を選定する方針で、同町はこの事業の採択を目指
す。梅本和煕町長は「人口減少が続くなか、雇用増など町全体への波及効果が大きい。持続可
能な町を目指し、事業を推進したい」と話している。

◆県構想、伊豆7市8町
 県は今年度、首都圏を中心に大都市圏から移住者を呼び込むため、CCRCの県内版構想を
検討する。有識者や市町の職員で構成する検討会議を開き、今年度中に構想をまとめる方針だ

 構想のモデル地区には、下田市、熱海市、南伊豆町など伊豆半島と周辺の7市8町を選んだ
。首都圏からの距離が近く、気候が温暖なことから移住や定住が進む可能性があるとみている

 現在、検討会議の人選を進めており、会議では受け入れた際のメリットの分析や元気な高齢
者の活力をいかす方法などを研究する。
 さらに高齢化の進行など市町の持つ地域性を考慮し、街づくりや受け入れ方などの制度設計
を検討する。

◎CCRC(Continuing Care Retirement Community
) 高齢者が健康な時から介護・医療が必要な時期まで継続的なケアを受けながら社会活動に
参加できる共同体を意味し、米国で1960年代に始まった地域づくりの試み。日本では、高
齢化対策や東京一極集中の是正策で国の有識者会議が「日本版CCRC構想」を提案。地方創
生の新たな取り組みとして注目され、全国200以上の自治体が導入に前向きとされる。

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17 熊本地震復興へ補正予算、政府方針 2016/4/25 読売新聞
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特集 熊本地震
 安倍首相は24日の非常災害対策本部会議で、熊本地震の復旧・復興に充てるため、201
6年度補正予算案を編成する方針を示した。政府は、補正予算案を大型連休明けに国会に提出
する。民進党も協力する意向を示しており、6月1日が会期末となる今国会で成立する見通し
だ。
 首相は会議で「被災者の不安な気持ちに寄り添い、今後も先手先手で一層、機動的に対応し
ていく」と述べた。補正予算案には、住宅確保や生活再建支援金支給などの被災者支援に関す
る費用に加え、道路などのインフラ(社会基盤)復旧などに充てる「熊本地震復旧等予備費」
の創設を盛り込む方向だ。会議では、激甚災害指定を25日の閣議で決定する方針も確認した

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18 「スマートキー式」玄関…便利で防犯効果も期待 2016/4/25 読売新聞
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リモコンやカードが鍵代わり
 玄関ドアをリフォームする際に、リモコンなどで施錠や解錠ができるスマートキー方式のド
アに交換する人が増えている。鍵穴に鍵を差さなくても、ドアを開け閉めでき、好評だ。
 スマートキー方式のドアは、ドアに取り付けられた機器とリモコンとの間で無線通信し、施
錠や解錠を行う。リモコンのほか、鍵の情報を記録したICカード型のキーなどを機器にかざ
して開け閉めするものもある。
 築30年超の木造戸建てに住む東京都小平市の小林千晃かずあきさん(69)は1月、約2
0年使い続けた玄関ドアがスムーズに動かなくなったため、建材大手の「YKK AP」のス
マートキー方式のドアに交換した。
 スマートキーは、縦約7センチ、横約3センチのリモコン、ICチップ内蔵のカード型とシ
ール型の3種類。シール型は携帯電話などに貼って使う。電源は電池。ドアの本体価格は、従
来の鍵で開けるタイプより約10万円高いが、小林さんと妻の尚子さん(63)は「暗がりで
鍵穴を探す必要がなく、思っていた以上に便利」と話す。リモコンなどを紛失した場合に備え
、普通の鍵も付いていて、鍵穴は外から見てもわからない場所にある。
 同社広報室は「玄関ドアの寿命は20年程度。老朽化対策と使い勝手の両方を求めて選ぶ人
が増えている」と話す。
 スマートキー方式のドアは、数年前まで、電気工事が必要なものが主流で、新築時に設置す
るケースが多かった。最近、電池式が登場したことで配線工事や費用面の負担が減り、リフォ
ームでも関心が高まっている。リモコンやカードを紛失してもドアの交換は必要なく、鍵の情
報を書き換えればいい点や、鍵穴が目立たないので侵入防止などの防犯効果を期待できること
が魅力のようだ。
 住宅設備大手、LIXIL(リクシル)は昨年、電池式のスマートキーに対応するリフォー
ム用ドアを発売した。帰宅時にリモコンをカバンに入れたままでも、ドアに設置されたボタン
を押せば解錠する。家に入ると自動施錠され、鍵の掛け忘れの心配がない。
 三協アルミも、電池式のスマートキーに対応する玄関ドアを5月に発売予定だ。6月には門
扉も売り出し、同じスマートキーで開け閉めをできるようにするという。
 注意点もある。たとえば、電池切れ。外出時に切れると家に入れなくなることもある。各社
は電池残量が少なくなると、操作時に音や光で警告するなどの工夫をしている。
 在宅時のリモコンの保管場所にも配慮が必要だ。玄関ドアに近い場所では、ドア側の機器と
交信し、開け閉め可能な状態になる恐れがある。各社は一定の距離外に置くよう求めている。
 長期使用による電子部品の劣化なども考えられる。日本ロック工業会は「スマートキーは精
密機器を用いた電装品。定期的にメーカーなどに見てもらうとよい」と、7年程度を目安に点
検するよう呼びかけている。

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19 太陽光パネル 産廃減らせ 2016/4/25 読売新聞
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2040年、77万トン廃棄 リサイクル推進へ
 電気の固定価格買い取り制度(FIT)※が導入されて以降、急速に普及した太陽光パネル
が25年後には寿命を迎え、東京タワー200個分にあたる約80万トンが廃棄に回ると推計
されていることから、環境省は太陽光パネルの処理方法の手引を公表した。
 同省は今後、企業の協力を得ながら、再利用(リユース)やリサイクルの仕組み作りを進め
る。

処理法の確立を
 太陽光パネルを機械に入れると、約10分で厚さ約3ミリの透明なガラスが取り出された。
現在、パネルの多くが産業廃棄物として、埋め立て処分されているが、「東芝環境ソリューシ
ョン」(本社・横浜市鶴見区)の工場では、2011年から太陽光パネルのリユースとリサイ
クル技術の開発を続けている。
 太陽光パネルは、硬いガラス板の上にシリコンや電極などでできた薄い板を貼り付け、アル
ミなどの枠で囲った構造になっている。同社工場では、薬品や熱を使わずに、ガラス上のシリ
コン部分を回転ブラシではぎ取り、ガラスとその他の部品とに分離している。
 板ガラスを傷つけることなく取り出してガラス業者に売却し、銀などの金属が含まれるシリ
コン部分は、金属精錬業者に送ってリサイクルする。
 「環境に優しいはずのパネルを埋め立て処分してしまうと、元も子もないですから」。同社
の瀬川昇参与(61)は、砕かれて5センチ前後の破片になった太陽光パネルを手に、リサイ
クルの意義を強調する。
 今後は、パネルを設置した住宅やビルの建て替えに伴い、寿命前に廃棄されるパネルも増え
るとみられ、リユースも重要になってくる。同社では発電効率が落ちていないかを測定し、リ
サイクルに回すか、中古品としてリユースするかを判断している。
 瀬川参与は「中古の太陽光パネルの市場や、リサイクルの経路が確立されたときのために、
処理方法を確立しておきたい」と意気込む。

寿命は20~30年
 FITが導入された2012年7月以降、太陽光パネルは急速に普及し、14年度末までに
原発18基分にあたる1800万キロ・ワット以上が導入されている。
 だが、太陽光パネルは経年劣化で発電効率が落ち、寿命は20~30年とされている。この
ため、環境省は昨年6月、太陽光発電設備の適正処分に関する報告書をまとめた。
 現在、パネルの排出量は年間2400トン程度だが、寿命を25年で推計すると、2035
年頃から排出量が急増し、2040年には約77万トンにのぼると試算されている。
 2012年度に国内で発生した産業廃棄物の埋め立て量の6%分にあたり、同省の担当者は
「リサイクルのルートを早めに構築しないと、メガソーラーの設備更新時に埋め立て場所が足
りず、地域によっては混乱が生じる可能性がある」と危惧する。

感電の恐れ
 大量廃棄時代に備えて、環境省が今回作成した手引では、メガソーラーの運営者など発電設
備を所有している企業や運搬業者、廃棄物処理業者など様々な立場の関係者を想定し、留意点
をまとめた。
 例えば、パネルは光が当たると発電するため、屋根などから取り外した後も、感電する危険
性が高い。同省は、撤去する業者や運送業者に対し、パネルの表面を遮光シートで覆うよう推
奨している。また、作業員は絶縁手袋やゴム長靴を着用し、絶縁処理した工具を使用。ぬれて
感電する危険性が高い雨や雪の日は、作業を控えるよう求めている。
 また、パネルには鉛、銅、銀、スズなどが含まれているため、廃棄物処理業者に対しては、
埋め立てよりリサイクルの方がメリットが大きいことを提示した。
 同省は「ビジネスチャンスとしてとらえるリサイクル業界からの問い合わせが増えている。
手引を活用しながら、適切な処理ルートの構築に努めたい」としている。(野崎達也)

固定価格買い取り制度(FIT)※ 太陽光、風力、地熱、バイオマスなどの再生可能エネル
ギーの普及を目的に、2012年7月に始まった。電力会社は、再エネで発電した電気を、政
府が決定した価格で一定期間買い取ることが義務付けられている。

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20 最大斜度35度「木落し」疑似体験…御柱PR館 2016/4/23 読売新聞
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 諏訪大社御柱祭をPRしようと、長野県下諏訪町が下社春宮近くに建設した観光施設「おん
ばしら館よいさ」が24日、オープンする。
 祭りのハイライト「木落おとし」を疑似体験できる装置が目玉だ。同日は午前11時から無
料で一般公開される。
 同館は、町が旧職員住宅跡地(約2500平方メートル)を使い、2億4500万円かけて
整備した。木造平屋で和風建築の「会館棟」と、「屋台・回廊」「あずま屋」で構成。名称の
「よいさ」は御柱を曳ひくときの掛け声で、公募で決めた。
 会館棟には、長さ2・7メートルの強化プラスチックでできた「御柱」があり、これにまた
がると、先頭に乗る「華はな乗り」の目線で撮影した木落しの映像が目の前のスクリーンに映
し出される。この御柱は最大斜度が約35度、長さ約100メートルの急坂を滑り落ちるシー
ンに合わせて振動。木落しの躍動感を約1分間味わえる。
 さらに、施設に置かれた曳行えいこうルートの模型は、御柱の伐採や山出し、里曳きの場面
をタッチパネルで選ぶと、そのポイントが点灯し、それぞれの見所を紹介する映像・音声が流
れる仕組み。長持ちや騎馬行列の実際の衣装や道具も展示している。町は、年間1万8000
人の入館を見込んでいる。
 25日以降の開館時間は午前9時~午後5時(火曜と祝日の翌日、年末年始は休館)。入館
料は大人300円、小中学生200円。木落し体験は1回200円。

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21 2階に玄関、高床式住宅で窃盗相次ぐ…魚沼など 2016/4/22 読売新聞
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 新潟県魚沼市などで夜間に高床式住宅を狙った窃盗事件が相次いでいる。
 1階駐車スペースの通用口から忍び込むケースが中心で、県警捜査3課は「夜間でも確実に
鍵をかけてほしい」としている。
 高床式住宅は、豪雪時に出入りできるように2階に玄関があり、1階は駐車スペースとなっ
ている。同課によると、玄関とは別に、駐車スペースから住宅に入る通用口があるが、施錠さ
れていないことが多いという。
 小出署では、今年に入り、魚沼市堀之内地区などの住宅で夜間に現金や車を盗まれる十数件
の被害を確認。居直り強盗の危険性もあるとして、同署はパトロールをするなどして注意を呼
びかけている。

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22 LIXIL、住宅リフォームのローン金利ゼロ 12月末までの申し込みで 2016/4/27
 日経産業新聞
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 LIXILは5月からリフォーム希望の消費者に、ローン金利をゼロにする。12月末までにト
イレや浴室、窓などのリフォームを申し込んだ人が対象。同社サイトのほか全国の系列店でも
受け付ける。ローン審査は三井住友フィナンシャルグループ系信販会社のセディナが担当し、2
千万円が上限となる。
 LIXILが運営するリフォーム店の紹介サイト(登録約800店)に加え、全国約480店のフ
ランチャイズチェーン(FC)の店頭で受け付ける。6月からは全国約1万2千店のボランタリー
チェーン(VC)でも受付を広げる。

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23 ノーリツ、住宅用「ハイブリッド給湯・暖房システム」 光熱費6割減 2016/4/25 
日経産業新聞
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 給湯器大手のノーリツは、ヒートポンプとガス給湯器を組み合わせた戸建て住宅用「ハイブ
リッド給湯・暖房システム」を9月に発売すると発表した。エネルギー効率を高め、従来のガス
給湯器に比べて給湯光熱費を年間約6割減らせるという。主に新築住宅に売り込み、発売初年度
に4300台の販売を目指す。
 ハイブリッド給湯システムはガス給湯器のエコジョーズと、ヒートポンプ式給湯を組み合わ
せ効率よく湯を沸かす。ノーリツは2013年に参入し、これまで累計約5千台を販売した。

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24 超高層マンション今年は40棟 ピーク時の半分以下に、民間見通し 2016/4/25 日経
産業新聞
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 不動産経済研究所(東京・新宿)は、2016年に全国で完成する超高層マンションは40棟にと
どまる見通しと発表した。15年実績比で20棟減る。18年と19年も年50棟を下回り、ピーク時の
半分以下の水準になる。松田忠司主任研究員は「土地の取得環境が厳しいことも一因だ」と話
す。同研究所では地上20階建て以上の物件を超高層マンションとしている。
 1976年に完成した物件から調査を始め、最多は09年の123棟、計3万5607戸だった。

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25 23区の大規模オフィス供給量、2020年で東京ドーム29個分に 森ビル調査 2016/4/22
 日経産業新聞
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 森ビルは21日、東京23区で供給される大規模オフィスビルの市場動向調査を発表した。2020
年の1年間で供給されるオフィスフロアの延べ床面積は137万平方メートル、東京ドーム29個分
の広さに相当することが明らかになった。当初は19年中に供給されるビルの一部は20年にずれ
込む見通し。16~20年の今後5年間でみた場合、20年の供給量は2番目に多くなる見通しだ。
 15年の供給実績は109万平方メートルと、過去の平均実績(年103万平方メートル)を3年ぶり
に上回った。16年の供給量は102万平方メートルになる見通しで、過去の平均実績並みとなる見
通し。

2016-04-28 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed