住宅関連新聞記事ダイジェスト No.278 2009/4/8~2009/4/15

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【日本経済新聞】
1  大和ハウス、リフォーム部門を再編

【朝日新聞】
2  積水ハウス建築士が文書偽造 国交省が3人処分

【読売新聞】
3  廃校4小学校をネットで競売…北海道新冠町
4  オフィス空室率6%超え
5  別荘の眺望利益認定 横浜地裁支部、建築禁止の仮処分決定
6  積水ハウス元社員が市の証明書偽造容疑
7  住宅ローン損失100%保証

【日経産業新聞】
8 ミサワホーム、余剰電力を入居者が売電できる太陽光発電アパート
9 トヨタ自動車とトヨタホーム、家庭用蓄電システムを11年めどに実用化
10  立川ブラインド工業、浴室でも使える木製ブラインド
11  トステム、子育て世帯向け玄関引き戸を発売
12  積水化学、子育て世帯向け住宅
13  パナ電工、最小サイズの防音金具採用した住宅用ドア
14  ミサワホーム、太陽光発電を標準搭載の戸建て住宅3モデル
15  トステム系、外壁と耐震を同時に工事
16  ネクスト、中古物件情報を4割増 解説サイトも
17 エス・バイ・エル、割安な長期優良住宅 設計を簡素に

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1  大和ハウス、リフォーム部門を再編  2009/4/11 日本経済新聞
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 アパート専従部隊200人 大和ハウス工業は住宅のリフォーム部門を再編成する。営業や技術を合わせた担当者を全体で200人多い1000人に増やしたほか、手薄だった賃貸アパートの増改築に専門組織を設けてテコ入れする。リフォーム関連の4つの子会社の統廃合も進め、今後3年で部門売上高を1000億円に倍増させる。新築住宅市場の縮小を補う狙いだ。
 アパートの増改築を専門に扱う組織を作り、技術と営業担当を計200人配属した。専従部隊が情報をきめ細かく集め、空室ができた際などにタイミング良く改修提案ができるようにする。リフォーム事業の売上高に占めるアパート部門の比率を3年で15%から30%に引き上げる。

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2  積水ハウス建築士が文書偽造 国交省が3人処分  2009/4/14 朝日新聞
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 国土交通省と静岡県は14日、戸建て住宅最大手の積水ハウス(大阪市)の浜松支店が、着工前に建築計画を事前審査する建築確認の手続きが済んだように書類を偽造したなどとして、建築士3人に対し、免許取り消しや業務停止の懲戒処分をしたと発表した。同社は、昨年12月にも建築確認を受けずにアパートを建て、建築士2人が処分を受けている。
 一連の偽造について、静岡県警は9日に元社員の五十住肇容疑者(50)=懲戒解雇=を有印公文書偽造・同行使容疑で逮捕した。五十住容疑者は戸建てやアパート計10棟について17通の書類を偽造し、このうち3棟は建築確認を受けずに着工していた。県は五十住容疑者の2級建築士の免許を取り消した。
 国交省は、五十住容疑者の上司だった浜松支店の1級建築士2人を業務停止7カ月と同3カ月とした。積水ハウスは「社として監督責任を痛感し、二度と起こらないよう徹底する」(広報部)としている。

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3  廃校4小学校をネットで競売…北海道新冠町  2009/4/14 読売新聞
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 北海道新冠町は、統廃合によって廃校になった4小学校の校舎=写真=などを、インターネット大手「ヤフー」の官公庁オークションにかけることを決めた。14日から入札参加希望者の受け付けが始まった。
 町によると、同システムを利用した学校施設の売却は全国で初めて。児童数減少で昨年4月、9校あった小学校を2校に統合。地域活性化のため、廃校した7校の売却を決めた。既に3校が売却されて老人ホームなどとして活用されている。
 校舎、体育館、グラウンドなどを一括して購入することが条件で、最低価格は1校当たり約2200万~6800万円。落札者が町の活性化のために施設を使う場合は、改修費や取得費用の一部を町が助成する。
 入札期間は5月26日~6月2日で、4日に落札者が決まる。

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4  オフィス空室率6%超え  2009/4/10 読売新聞
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 賃貸オフィスビル仲介の三鬼商事が9日発表した3月末時点の東京都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の平均オフィス空室率は6.05%となり、前月末から0.45ポイント上昇した。
 空室率が6%を超えたのは2005年1月以来4年2か月ぶり。

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5  別荘の眺望利益認定 横浜地裁支部、建築禁止の仮処分決定  2009/4/9 読売新聞
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家建つと真鶴の海見えない
(上)大学教授の別荘から見下ろした相模湾の眺望(下)隣接地に住宅が建てられた場合の眺望(設計図などに基づき合成)=2枚とも大学教授提供 相模湾を見下ろす神奈川県真鶴町の別荘の所有者が、海側に高さ約8メートルの住宅を新築しようとしている隣接地の所有者に対し、「風光明媚(めいび)な眺望が奪われる」として、建築差し止めを求めた仮処分申し立てで、横浜地裁小田原支部が差し止めを命じる決定をしていたことが分かった。
 決定は6日付で、片田真志裁判官は「別荘からの良好な眺望は法的保護に値する」と述べた。眺望を保護すべき利益として建築禁止を命じる司法判断は極めて珍しい。
 申し立てたのは東京都内の私立大学教授(59)。決定などによると、教授は30年以上、真鶴半島の付け根部分の斜面にある別荘を家族で利用してきたが、2006年に隣接地を購入した女性が高さ約8・3メートル、幅40メートル以上の2階建て住宅の新築を計画した。1階部分は主に支柱、居住スペースは2階にある構造で、昨年8月に建築確認を終えた。
 教授は、設計図などをもとに眺望予想図を作成し、「計画通り住宅が完成すれば、水平線や丘陵地の住宅街などの美しい眺めが、壁に遮られて見えなくなる」と主張。女性側は「眺望の制限は小さく、計画変更には多大な費用がかかる」と反論していた。
 決定は、眺望を気に入って別荘として使用してきた教授には、良好な眺望を享受できる「眺望利益」があると認定。隣人女性について、「平屋建てでも良好な眺望が得られるのに、自らの都合だけで設計を行い、事前の交渉も避けている。工事の続行は眺望を奪い、眺望利益の侵害にあたる」と指摘し、双方が協議して利害を調整するよう付言した。
 眺望や景観を巡っては、栃木・日光で杉の伐採を伴う国道拡幅工事を巡る訴訟で、宇都宮地裁が1969年、文化的価値を認めて事業認定を取り消した判決(2審で確定)がある。国立マンション訴訟の1審では、東京地裁が2002年、建物の一部撤去を命じたが、2審で逆転した。
 住宅地の景観を巡っては、今年1月、漫画家の楳図かずおさんの「赤白ストライプ」の自宅を巡る訴訟で、東京地裁が、近隣住民の景観利益を認めず請求を棄却している。

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6  積水ハウス元社員が市の証明書偽造容疑  2009/4/9 読売新聞
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浜松、アパート建築巡り
 浜松中央署は9日、積水ハウス(大阪市)の元社員五十住肇容疑者(50)(浜松市西区大人見町)を有印公文書偽造・同行使容疑で逮捕した。
 発表などによると、五十住容疑者は同社浜松支店(同市中区)に勤務していた昨年7月頃、浜松市内に建設するアパートの建築確認申請に必要な同市長名の「適合証明書」1通を偽造し、翌8月頃、この偽造文書を添付した建築確認申請書を提出した疑い。容疑を認めているという。
 市の調査で発覚し、同社は今年1月に五十住容疑者を懲戒解雇。2月に市が刑事告発していた。

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7  住宅ローン損失100%保証  2009/4/8 読売新聞
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政府・与党方針 貸し倒れリスクなし
 政府・与党は7日、追加景気対策として、民間金融機関の住宅ローンに100%の公的保証をつける制度を導入する方針を固めた。貸し倒れによる損失が、貸し手の金融機関に及ばない仕組みをつくり、融資しやすくする。景気悪化で将来の収入が不透明になる中、住宅購入者にとっては、これまでよりローンが借りやすくなる。
 現在は、貸し倒れ発生時には、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)が「住宅融資保険」で、ローン残高の90%を穴埋めする制度があるが、100%に高める。保険を利用しているのは、自前の保証会社を持たない地方銀行や信用金庫などが中心で、長期の返済期間中の損失リスクがなくなる。
 肩代わりする機構の財務基盤を強化するため、政府が追加出資を行う。財政措置を2009年度補正予算案に盛り込む方向だ。
 雇用環境が悪化する中で、住宅を取得する意欲がありながら、金融機関に融資を断られる事例も増えているという。

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8  ミサワホーム、余剰電力を入居者が売電できる太陽光発電アパート  2009/4/15 日経産業新聞
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 ミサワホームは太陽光発電システムを搭載した木質パネル工法の賃貸住宅の新商品を18日に発売する。従来の太陽光発電システム搭載の賃貸住宅は、オーナーが一括して余剰電力を売電していたが、新商品はパネルや配電を各戸ごとに振り分けることで入居者ごとに売電できるようにした。北海道、沖縄を除く全国で初年度200棟の販売を目指す。
 新商品の名称は「ベルリードエコ」。ファミリー世帯向けで、IH、電気温水器のオール電化設備を標準搭載する。入居者ごとに売電できるため、各住戸が発電効果を享受でき、入居率を安定させ、家賃を高めに設定することが可能という。玄関ドアにはピッキングに強いディンプルキーのダブルロックを採用し、防犯機能も高めた。

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9  トヨタ自動車とトヨタホーム、家庭用蓄電システムを11年めどに実用化  2009/4/15 日経産業新聞
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 【名古屋】トヨタ自動車とトヨタホームは14日、家庭用の蓄電システムを2011年をめどに実用化し試行販売すると発表した。割安な夜間電力や太陽光発電でおこした電力をためておき、家庭内のほか、家庭用電源で充電できる「プラグインハイブリッド車」にも使えるようにする。住宅の省エネや二酸化炭素(CO2)排出削減につながるシステムとして、事業化を目指す。
 蓄電システムは蓄電池や電力変換機、制御ソフトなどで構成。リチウムイオン電池を使って製作した試作品では、一般的な家庭で昼間に使う約5キロワット時の電力をためることができ、光熱費を年間約3万円減らせるという。

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10  立川ブラインド工業、浴室でも使える木製ブラインド  2009/4/15 日経産業新聞
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 立川ブラインド工業は耐水性の高い木製ブラインド「フォレティア アクア」を5月18日に発売する。ブラインドの羽根部分に樹脂成形品を採用し、浴室などぬれやすい場所でも使用できるようにした。羽根部分の幅は50ミリメートルで、ループ式で角度を調整する。
 幅は45―240センチメートル、高さは50―250センチメートルで、1センチメートル単位で注文製作に応じる。幅、高さとも180センチメートルの場合、価格は8万3580円。工事費は別にかかる。

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11  トステム、子育て世帯向け玄関引き戸を発売  2009/4/14 日経産業新聞
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 バリアフリーを徹底 トステムは子育て中の世帯を対象にした玄関引き戸「エルムーブ」を20日に発売する。ドアの下枠部分の段差を8ミリメートルに抑え、ベビーカーを押したままでもスムーズに出入りできるようにした。全開時を除き、どの位置から手を離しても自動的にドアが閉まる「傾斜レール機構」も採用し、バリアフリー設計を徹底したという。
 扉が壁に沿ってスライドして開くため、玄関が道路に面している住宅や玄関前に駐車スペースを設けている住宅に適している。価格は34万6500円から。

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12  積水化学、子育て世帯向け住宅  2009/4/10 日経産業新聞
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 発達心理学を応用し間取り工夫 積水化学工業は鉄骨系ユニット住宅の新商品「bjnew ファミリンスタイル」を25日に発売する。子育て世帯向けに、菅原ますみ・お茶の水女子大学大学院教授との共同研究の成果を取り入れた商品。発達心理学に基づき、家族のつながりを深められるような間取りにした。団塊ジュニア世代向けの「ハイムbj」シリーズの1つ。新商品も合わせ、ハイムbj全体で初年度4000棟の販売を目指す。
 家のどこからでも目が届く1階の中心部分に子どものためのスペース「キッズBASE」を設け、階段踊り場にはLDK空間を設けた。家族が互いの様子を感じ取りやすい設計にした。外壁タイルや玄関ドア、窓などは「セピアブラウン」など5色から選べる。価格は3.3平方メートルあたり65万6000円から。

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13  パナ電工、最小サイズの防音金具採用した住宅用ドア  2009/4/10 日経産業新聞
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 パナソニック電工は9日、開閉時の騒音を抑制する「ソフトクローズ機構」を採用した住宅向けドアを6月1日に発売すると発表した。採用した防音金具はインテリア性に配慮した業界最小サイズで、目立たないよう外枠の中に収めた。ソフトクローズ機構金具の価格は片開きタイプのドア用が税抜き1万3000円、2枚組の親子ドア用が同1万5000円。
 同機構は、インテリア住宅部材の主力商品「New LiviE(ニューリビエ)」シリーズ拡充に伴う新機能。同社の防音金具はこれまで引き戸用のみで、開き戸用は今回が初めてとなる。ドアを閉めようとすると、閉まりきる直前でブレーキがかかり、ゆっくり静かに閉まる。深夜や早朝の騒音を抑えたいというニーズに対応した。

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14  ミサワホーム、太陽光発電を標準搭載の戸建て住宅3モデル  2009/4/9 日経産業新聞
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 ミサワホームは8日、太陽光発電システムを標準搭載の木質パネルを使った戸建て住宅「スマートスタイルゼロ」を24日に発売すると発表した。発電装置の能力に応じて3モデルを用意し、最上位モデルでは出力7.48キロワットの装置を搭載した。光熱費のほか、居住時に排出する二酸化炭素(CO2)量、エネルギー収支もゼロにできる。沖縄県を除く全国で年間300棟の販売を目指す。
 ライフスタイルに合わせて「ゼロCO2・ゼロエネルギー」「ゼロコスト」「ECO」の3モデルを用意した。子育て中のファミリー層を主要な顧客に想定。東京在住の4人家族を想定した場合のコスト収支では、年間の売電が上位2モデルで1万6000―4万9000円ほど使用分を上回る。

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15  トステム系、外壁と耐震を同時に工事  2009/4/9 日経産業新聞
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 居住したまま改修 トステム子会社の旭トステム外装(東京・江東)は8日、戸建て住宅の外壁リフォームと耐震補強が同時にできる新工法を開発したと発表した。一般に耐震改修工事は大掛かりになりやすいが、居住したままで施工する。4月20日に発売し、外装材の販売で2009年度に2億円、11年度に15億円の売上高を見込む。
 新工法「壁王(へきおう)」は国土交通省の「住宅・建築先導技術開発助成事業」に採択され開発した。既存の外壁を撤去した後に透湿防水シートを張り、さらに木材の胴縁と窯業系サイディングの外装材を取り付ける。木材やサイディングの構造を見直し、地震の際に強度を保ちやすくした。

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16  ネクスト、中古物件情報を4割増 解説サイトも  2009/4/9 日経産業新聞
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 不動産情報サイト運営のネクストは中古物件情報の取り扱いを増やす。中古物件を扱う不動産業者との関係強化を狙い、大規模な改修で物件を再生させる「リノベーション」の解説サイトを立ち上げた。中古物件に興味を持つ人がサイトを閲覧する機会を増やし、現在は約28万件の中古物件情報を、今後2年で4割増の40万件に増やす。
 新サイト「よくわかるリノベーション」は、リノベーション事業を手がける3社の協力のもとで制作した。マンション購入と同時にリノベーションを検討することが多い20―30歳代を意識してイラストを多用し、物件の購入からリノベーションが完了するまでの流れを把握できるようにした。

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17  エス・バイ・エル、割安な長期優良住宅 設計を簡素に  2009/4/8 日経産業新聞********************************************************************************
 エス・バイ・エルは7日、政府が推進する耐久性の高い「長期優良住宅」に適合した割安な住宅を10日に発売すると発表した。オール電化に対応し、ヒートポンプ式給湯器「エコキュート」なども標準仕様にした。最高レベルの耐震性を備えながらも、設計の簡素化や設備の大量調達などでコストを下げ、延べ床面積90平方メートル弱で1300万円台と価格を抑えた。
 LEXシリーズ「GP1」として発売する。保温機能付き浴槽や食器洗い乾燥機、複層ガラスなど人気が高い住宅設備を標準仕様で設置する。30代のサラリーマンでも購入しやすくするため、外形を簡素にし基礎工事や屋根、外壁などの工事費を抑え価格を引き下げた。

2009-04-16 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed