日本古来から伝わる
木造軸組工法

日本の気候風土に合った伝統工法
により住宅の7~8割が建てられている

基本構造
デザインや間取りも自由自在。変化に対応力が高い工法。

「白馬の家」でも多くの方がご選択されている、木造軸組工法。

日本の気候や風土に合った工法で、かつデザインや間取りの自由度が高く、増改築する際も比較的容易に対応できます。家は住み始めてからも使い勝手や住む人の年齢、家族構成などが変化していきます。その変化に応じて変更を加えやすい建物の方が10年、20年、30年と快適に住むことができます。

木造軸組工法のメリット

  • プランニングの自由度が高い。
  • 骨組構造のため、間取りや仕上げのバリエーションが広がる。
  • 比較的低コスト。
  • 増改築も容易にできる。

木造軸組工法のデメリット

  • 家の出来栄えが大工さん一人ひとりの技量によって左右される傾向がある。
  • 構造計算または壁量計算や工事の監理監修を行わない場合、強度に不安が残る場合がある。

「白馬の家」では木造軸組工法のデメリットを最小化し、ただ長くお住まいいただくのではなくより安全に、そしてより快適にお住まいいただける家を提案しています。

※木造軸組工法

「在来工法」とも呼ばれ、日本で最も主流の工法であり、日本古来から伝わる住宅工法です。技術面においては、現在の木造軸組工法は伝統工法を簡略化、発展させたものです。

基礎の上に木の土台を据え、柱と梁、筋交いを主要な部材として組み立てます。2本の木材を接合する継手(つぎて)・2本以上の木材をある角度で組み合わせる仕口(しぐち)などに複雑な加工を施すことで、構造上かかるいろいろな力によって抜けたりはずれたりすることがないようにします。手作業で継手・仕口の加工をするには高度な技術が必要とされるため、品質の安定、費用面、伝承の問題などいろいろなことから、現在はプレカット工場での機械による加工が主流となっています。

伝統工法ゆえ、日本の住宅の7~8割がこの工法で建てられています。それゆえ大きな地震によって木造軸組構法の脆弱性が指摘される度に建築基準が見直されています。現在国が定める建築基準法では、筋交いの取り付け箇所も増え、補強金物もつけるようになり、以前に比べるととても強固になっています。

家を支える木。納得できる材料。

「白馬の家」では、使用するJASマークのある木材の強度に基づき、柱・梁・床・壁など構造耐力上主要な部分について、構造計算をすることで建物の強度を検討することが適当だと考えています。

現在は建築基準法において、建築主は建築物を建築しようとする場合、当該工事に着手する前にその計画が建築基準関係規定に適合するものであることについて、確認の申請書を提出して建築主事の確認を受け、確認済証の交付を受けなければならないとされていますが、建築基準法6条1項4号で規定する建築物について建築士が設計したものであれば、建築基準法6条の4第3号によって建築確認の審査を省略することができるとされる、いわゆる4号特例というものがあります。つまり2階建て以下・延べ面積500m2以下・高さ13m以下・軒の高さ9m以下の木造建物は、建築士が設計したものであれば構造計算を省略できるということです。そのため現在も構造計算をしていない住宅はたくさんあります。

注文住宅の場合、1棟1棟オーダーメイドで間取りや仕様を決めますので、構造計算による確認をした方が望ましいのは言うまでもありません。

安心して安全に長く暮らせる建物は構造計算をしっかりした上で、無垢材・集成材・樹種これらについて、建てられる方の考え方や建物計画によって最適なものを選択するものだと思います。

構造材について

構造材の木材には大きく分けて無垢材と集成材があります。無垢材は丸太から切り出したもので、集成材はのこぎりで製材された板状の材(挽き板)や小角材で乾燥されたものを集成接着された人工材です。

無垢材は木に含まれる水分の乾燥方法によりKD材、AD材、グリーン材とさらに3つの種類に分類されます。

  • KD材(キルンドライ)は、木に含まれる水分を人工的に乾燥釜などで乾燥させ、含水率をJASの規定にある25%以下、20%以下、15%以下などのように調整した木材です。乾燥に要する期間も一般的には2週間から1ヶ月程度もあれば可能です。
  • AD材(エアドライ)は、天然乾燥により含水率を下げた木材です。そのため乾燥にかかる時間は状況にもよりますが、半年から1年程度は必要となります。
  • グリーン材は、天然乾燥過程がまだ十分でない木材を言います。JASが決める乾燥の含水率25%を超える製材がこれに該当することになります。

それぞれの特徴は下記の表のようになります。

無垢材

集成材

無垢材 乾燥材 集成材より木の香りもあり、自然の良さがある。含水率が調整されているため、木材の収縮は少ない。ただし、木により強度や品質にばらつきも大きく、木の選定や使い方に熟練の経験が必要となる。また、KD材は人工的に短期間で乾燥させるため、木が持つ脂が失われ、艶や粘りが失われる。AD材はKD材よりは収縮するが、木そのものの特性は失われない。曲げ・圧縮・せん断など強度はAD材、グリーン材の方が高いと言われている。
KD材・AD材
未乾燥材 乾燥材同様、自然の良さはある。KD材のような人工乾燥ではないので木が持つ脂も失われることはない。また、同じ樹種の木材であれば価格的には安い。乾燥により収縮するため、木材が音を立て裂ける。乾燥により木が動くため、仕上げ材などに影響が出ないように木を使うことができる大工の技量が要求される。人により品質が大きく左右される。現在、注文住宅などで使われることは、稀。
グリーン材
集成材 乾燥材 集成材は製材されたひき板や小角材で乾燥されたものを集成接着したものなので、強度や品質が安定している。半面、接着剤により耐用年数が決まるため、AD材やグリーン材よりは耐用年数が短いと言われている。また、接着材によってはシックハウス症候群の原因になるホルムアルデヒドを含むものもある。ホルムアルデヒド放散量が少ない材料として表現されるJAS認定のF☆☆☆☆(フォースター)等級の材料もある。価格的には同様の品質を求めた場合、一般的に無垢材の乾燥材より集成材の方が安い。

それでは無垢材・集成材、KD材・AD材いずれの材料を使用したら良いのでしょうか?安全な建物という観点で考えてみます。

建物の強度は建物に使う木材(梁・桁・柱など)の強さに影響を受けます。木材の曲げ、圧縮、引張、めり込み、せん断についての強度は無垢材、集成材でもいろいろあります。また無垢材でも、ヒノキ・ヒバ・スギ・ツガなど樹種によっても大きく異なります。

左のJASマークをご覧になったことがある方もいらっしゃると思いますが、これは日本農林規格等に適合した、国が定める品質を満たした製品であることを証明しています。
集成材は接着性能、強度性能、ホルムアルデヒド放散量などについて試験方法と適合基準が定められていて、これら検査項目に合格した集成材にだけJASマークを表示しています。そのため1本1本品質が保証されています。

無垢材については自然のものゆえ、樹種が同じであっても伐採された地域や山などによって品質の違いがあったり、同じ産地であっても一本一本に品質のばらつきが大きくあります。また無垢材にはJASで格付けされたものと、JASで格付けされていない無等級材とがあります。JASでの各付けは目視等級区分、機械等級区分で行われております。国土交通省はJAS・無等級材、それぞれの等級に対して「基準強度」を規定しています。その基準強度によって構造計算は行われます。無等級材やJASの目視等級区分の材は、実際の品質が機械的に測られたものではないので、ストレスをかけた基準強度が設定されています。

「白馬の家」では、建物計画により木材の強度などを判断し、適当と思われる材料を選別して構造材としてご提案しています。

高品質で安定した加工が可能なプレカット工場を見学しよう。

「白馬の家」では、継手・仕口について高品質で安定した加工が可能なプカット工場を選別しています。お時間があれば、一度プレカット工場をご見学いただくことをおすすめします。プレカット工場で行われている設計・木材の選別・加工までの一連の工程を加工スタッフが解説いたします。ご見学いただくことで木の家の良さ、構造上の安全度などのご理解が深まると思います。

また建築基準法施行令において、木造軸組工法における構造耐力上主要な部分である継手または仕口は、ボルト締、かすがい打、込み栓打、その他の国土交通大臣が定める構造方法によりその部分の存在応力を伝えるように緊結しなければならないと定められています。

「白馬の家」の木造軸組工法では、地震の揺れにより引っ張られることで土台や梁と柱が抜けたり、土台や筋交いがはずれたりしないように、プレカットされた継手・仕口について補助金物でしっかりと緊結しています。

●継手・仕口のモデル図

●補助金物

横からかかる力を支える、強固な耐力壁

木造軸組工法では、上からの加重は柱で支えますが、地震の横揺れや台風の強風などの建物に横からかかる力は、筋交い(すじかい)のある壁で支えます。この壁は耐力壁と呼ばれますが、筋交いのある壁以外にも、構造用合板を貼り基準にあった壁も耐力壁になります。

「白馬の家」では、一般的な木造軸組工法に構造用合板を外周に貼ることで、より横からの力に強固な構造としています。