住宅関連新聞記事

住宅関連新聞記事ダイジェスト No.618  2016/1/21~2016/1/27

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.618  2016/1/21~2016/1/27
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【日本経済新聞】
1 民泊、面積基準を緩和 厚労・国交省が解禁へ対策案
2 家電製品協会、スマートハウス普及へ資格制度新設
3 空き家の増加抑制「25年に400万戸」 住生活計画改定案

【朝日新聞】
4 自宅居住の高齢者向け住まいのガイドライン 国交省、2016年度検討へ ヒートショック
防止 も論点 
5 特区民泊に「熱視線」東京都大田区の説明会、大盛況
6 2015年12月・首都圏、新築戸建成約価格 全エリアで上昇
7 空き家多いマンション 建替え合意形成しやすく 国交省、2016年度検討へ
8 最新リゾート情報を提供 3月6日・東京国際フォーラムで
9 国交省 住生活基本計画の改定案示す 中古流通伸び悩みを打開へ
10 都市農地重視へ政策転換 「都市農業振興基本計画」の案策定
11 2015年12月中古マンション売り価格 首都圏の連続上昇15カ月でストップ
12 合格率は23.8% 2015年度管理業務主任者試験
13 インスペクション事業者 登録制度の創設検討 国交省
14 首都圏、2015年12月の賃貸成約数 前年比で再び増加 アットホーム

【読売新聞】
15 民泊認める基準公表…大田区
16 空き部屋の詐欺悪用「封印」…埼玉県警がシール
17 民泊条例施行、10月か11月に…吉村大阪市長
18 高齢者住宅、補助拡大へ…整備費上限150万円
19 空き家「25年に400万戸」に抑制…政府目標

【日経産業新聞】
20 旭化成リフォーム、住宅買い取り再販 「へーベルハウス」を改修
21 東京都、港区・青山の都営住宅再開発
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1 民泊、面積基準を緩和 厚労・国交省が解禁へ対策案 2016/1/25 日本経済新聞
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 厚生労働省と国土交通省は25日、一般住宅に旅行者らを有料で泊める「民泊」の解禁に向け
た対策案をまとめた。民泊を旅館業法の中でカプセルホテルなどを含む「簡易宿所」に位置づ
けたうえで面積基準を緩和。民泊に限って延べ床面積でなく、1人当たり面積の規定を設け、ワ
ンルームマンションなどでも許可を取得しやすくする。
 現在はインターネット仲介業者を介して普及する民泊の貸し手の多くは許可を得ておらず、
違法状態とみられる。現行法上では、民泊サービスを繰り返し提供して宿泊料金を得る行為は
旅館業にあたる。
 厚労・国交両省は一定のルールに基づいた民泊を旅館業法に位置づけるために有識者会議を
設けて議論を進めている。詳細を詰め、政令改正によって4月をメドに条件を緩和して民泊を解
禁する。一方で、国家戦略特区では希望する自治体に旅館業法の適用を外して民泊を認める制
度がある。
 厚労・国交両省は全国規模で民泊を解禁するにあたり、簡易宿所の許可を取得しやすくする
。面積基準(延べ床面積33平方メートル以上)について、民泊に限り1人あたりの面積を設定し
、定員数に応じた面積基準をつくる。
 これとは別に中期的な対策として、貸し手が居住して自宅の一部を貸し出すホームステイ型
の民泊については、旅館業法の適用を外して認めることも含め対応を検討する。
 政府は民泊の解禁を2段階で実施する方針だ。簡易宿所の条件緩和による許可取得の推進を第
1弾とし、第2弾として旅館業法上では基本的にできない住宅地での民泊サービスも視野に入れ
た法整備を検討していく。

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2 家電製品協会、スマートハウス普及へ資格制度新設 2016/1/22 日本経済新聞
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 家電製品協会は22日、IT(情報技術)を活用して省エネ性などを高める「スマートハウス
」の普及に向けた資格制度を2016年度に新設すると発表した。今後、IoT(モノのインター
ネット化)に対応した家電製品やHEMS(家庭用エネルギー管理システム)が広がると見て
、技術やサービスに詳しい人材を増やす。初年度は約1千人の認定者を出す考えだ。
 「スマートマスター」と呼ぶ資格をつくり、9月に最初の認定試験を実施する。住宅の基本的
な構造やIoT家電の機能、リフォームビジネスなど幅広い知識を問う。試験は毎年2回実施し
、合格者には認定証を交付する。家電販売店やリフォーム会社の従業員などを主な対象に想定
している。

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3 空き家の増加抑制「25年に400万戸」 住生活計画改定案 2016/1/22 日本経済新聞
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 国土交通省は22日、2016~25年度までの「住生活基本計画」の改定案を有識者会議に提示し
、了承された。家主が長期不在などの空き家数は13年の318万戸から25年時点に400万戸程度と
する目標を掲げた。放置した場合より100万戸ほど増加を抑える。意見を公募したうえで今年3
月までに閣議決定する見通しだ。
 住生活基本計画は10年間の住宅政策の方向性を示す。住生活基本法にもとづき、おおむね5年
に1度見直している。現行計画は11年3月に閣議決定した。

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4 自宅居住の高齢者向け住まいのガイドライン 国交省、2016年度検討へ ヒートショック
防止 も論点    2016/1/27 朝日新聞 
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 国土交通省は2016年度、高齢者が自宅で暮らし続ける際の住まいに関するガイドラインづく
りに着手する考えだ。検討の上で指針を示す方針。バリアフリー化だけでなく、身体・認知機
能の状況や介護のしやすさ、ヒートショックの防止といった観点を踏まえたリフォームなどを
論点として想定している。

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5 特区民泊に「熱視線」東京都大田区の説明会、大盛況 2016/1/27 朝日新聞
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 東京都大田区は1月27日、国家戦略特区内での民泊事業(特区民泊)について、事業者向け説明
会を開催した。全国初の特区民泊の施行を2日後に控えた開催で、定員の100人を大幅に上回る
事業者が参加。『立ち聞き者』も大勢出た。民泊に対しての関心の高さが伺える説明会となっ
た。
 なお、2月10日と15日に開催予定の2回目、3回目の説明会は既に満席となったため、2月22日
に4回目を追加開催する方針だ。

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6 2015年12月・首都圏、新築戸建成約価格 全エリアで上昇 2016/1/27 朝日新聞
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 アットホームの調査によると、2015年12月の首都圏における新築戸建て住宅の平均成約価格
は3358万円(前年同月比2.2%上昇)だった。2カ月連続の上昇。全エリアで上昇したが、前月比で
見るとマイナス0.2%と3カ月ぶりに下落している。東京23区の平均価格は4652万円(同5.7%上昇)
で、5カ月ぶりに4600万円台となった。2カ月連続で前年同月比、前月比とも上昇した。なお、
千葉県は前年同月比8カ月連続上昇、神奈川県は同6カ月連続上昇。埼玉県では同2カ月ぶりに上
昇に転じた。

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7 空き家多いマンション 建替え合意形成しやすく 国交省、2016年度検討へ 2016/1/2
6 朝日新聞
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 国土交通省は2016年度、空き家の多いマンションで、建て替えの合意形成がスムーズに進む
仕組みの検討に入る。区分所有法を所管する、法務省との連携も図る考え。
 国交省は以前から、老朽マンションの建て替え促進を重視。合意形成が難しい所有者不在の
住戸が多いマンションに焦点を当て、方策を探る方針を固めた。現時点では、議決権の数え方
などを議題として想定。詳細は今後詰める。

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8 最新リゾート情報を提供 3月6日・東京国際フォーラムで 2016/1/26 朝日新聞
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 最新の別荘・セカンドハウス情報を公開する「リゾートライフフェア」(主催:住宅新報社)が
3月6日(日)、東京国際フォーラムで開かれる。入場無料。
 参加出展企業は西武プロパティーズ、東急リゾート、富士急行、三井の森、ミサワホーム、
八ヶ岳高原ロッジ、富士観光開発、大和ハウス工業の8社。最新のリゾートライフ情報を伝える
ほか、「別荘地選定と別荘購入のコツ」「失敗しない、心配ない! 別荘建築」と題した講演会
も開かれる。
 時間は午後1時~5時。事前予約制(先着100組・200人)。予約フォームは (http://www.jutaku
-s.com/resortlife/) を参照。

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9 国交省 住生活基本計画の改定案示す 中古流通伸び悩みを打開へ 2016/1/25 朝日
新聞
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 住宅政策の指針となる、新しい住生活基本計画(全国計画)の原案がまとまった。「量から質
への転換」を打ち出した前回計画(2006年策定)を引き継ぎ、ストック重視の方針を鮮明にした
。今後10年間、同計画に書き込まれた目標に沿って各種施策が展開されていく。
 政府は「2020年までに中古住宅の市場規模倍増」との方針を掲げてきたが、中古住宅の取引
数が2008年の約16.7万戸から2013年は約16.9万戸にとどまるなど伸び悩んでいるのが現状。計
画の改定案ではこうした背景を踏まえ、「新しい住宅循環システムの構築」など8つの目標を設
定した。
 パブリックコメントを経て、3月に閣議決定される見込み。

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10 都市農地重視へ政策転換 「都市農業振興基本計画」の案策定 2016/1/22 朝日新聞
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 都市における農地の保全・利用に関する振興政策が、本格化する。「都市農業振興基本計画
」の素案がこのほどまとまった。宅地や公共施設の予定地とみなされてきた都市農地を再評価
し、重視する方針を明記。閣議決定後は同計画が指針となり、都市農業に関する様々な施策が
展開されていく。
 素案では方向性の1つとして、都市農業用地の確保を提示。市街化区域やその周辺の市街化調
整区域などを対象エリアとした上で、農地を賃貸借しやすくする制度的措置などを基本的なポ
イントに据えた。併せて、農地の保有コストの低減といった税制上の措置の検討も明示した。
 同計画はパブコメ募集を経て、4月中の閣議決定を目指す。

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11 2015年12月中古マンション売り価格 首都圏の連続上昇15カ月でストップ 2016/1/22
朝日新聞
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 東京カンテイが発表した2015年12月の中古マンション価格(70平方メートル換算、売り希望価
格)によると、首都圏は東京都での事例シェア拡大が一服した影響で、前月比0.2%下落の3269万
円となった。連続上昇は15カ月でストップした。
 近畿圏(1957万円、同1.7%上昇)は主要エリアによる価格の押し上げによって、8カ月連続の上
昇。中部圏(1573万円、同1.1%上昇)は再び、直近1年間での最高値を更新した。

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12 合格率は23.8% 2015年度管理業務主任者試験 2016/1/22 朝日新聞
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 2015年度の管理業務主任者試験の合格者が1月22日に発表された。合格者は4053人(2014年度3
671人)だった。指定試験機関であるマンション管理業協会によると、受験者は1万7021人(同1万
7444人)、合格率は23.8%(同21.0%)だった。
 合格基準点は50問中34問正解(試験の一部免除者は45問中29問正解)となり、2014年度の35問
から1点下がった。合格者の内訳は、男女別で男性が3373人、女性が680人。合格率は男性が24.
2%、女性が22.1%。合格者の平均年齢は42.3歳(男性43.5歳、女性36.1歳)。最高年齢合格者は81
歳、最低年齢合格者は18歳で、いずれも男性だった。

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13 インスペクション事業者 登録制度の創設検討 国交省 2016/1/21 朝日新聞
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 国土交通省は、インスペクション事業者の登録制度の創設を検討している。今通常国会に提
出予定の宅地建物取引業法の一部を改正する法律案(仮称)の中で、インスペクションに関する
事項を定めることに連動した政策だ。
 登録制度は現時点で、既存住宅売買瑕疵保険と連動する形を想定している。

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14 首都圏、2015年12月の賃貸成約数 前年比で再び増加 アットホーム 2016/1/21 朝
日新聞
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 アットホームの調査によると、2015年12月の首都圏における居住用賃貸物件成約数は1万7533
件で、前年同月比3.5%増となり、再びプラスとなった。6月から増減を繰り返している。ただ、
埼玉県では、9カ月連続前年比増と好調が続いている。
 マンションは新築が減少したが、中古は増加。一方、アパートは新築、中古ともに増加した

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15 民泊認める基準公表…大田区 2016/1/27 読売新聞
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 大田区で空き部屋に旅行客らを有料で宿泊させる「民泊」を認める条例が29日に施行され
るのを前に、条例を補足する規則と審査基準などを定めたガイドライン(指針)の公表が26
日、区のホームページで始まった。マンションで民泊を行う場合、貸主には管理組合の理解を
得ることを求め、住民からの苦情窓口の設置や緊急時の現場対応も義務づけた。近隣トラブル
などを防ぐためのルールとなる。
 規則とガイドラインでは、民泊を行う場合、貸主は建物の敷地の境界線から10メートル以
内にある敷地の住民に周知する。マンションの場合には部屋のある棟の全戸が対象となる。住
民から質問が出れば貸主は対処方法などを説明し、経過を区に報告する。
 管理規約で用途を「専ら住宅」と定めるマンションで民泊を認めるかは国で議論中であるこ
とから明記を避けたが、区幹部は「規約の解釈に関係なく、管理組合が民泊をやっていいとい
う理解が必要だ」と指摘し、組合の了承が不可欠になるとの考えを示した。
 民泊を巡っては全国で宿泊者による騒音やゴミ出しを巡る近隣トラブルが相次いでいる。こ
のため、貸主には近隣住民が通報できる窓口の設置を求めた。火災や災害などの緊急事態に備
え、電話や現場で外国語を含めた必要な情報を提供する態勢の確保も義務づけた。
 条例施行を前に、区には申請を検討する問い合わせが多く寄せられているといい、25日に
記者会見した杉坂克彦・区健康政策部長は、「年度内に100部屋以上の申請がある見通し」
と語った。1000部屋の申請を検討している業者もいるという。杉坂部長は、「大田区の民
泊を利用して良かったという口コミが広がれば、申請者も増えていくのではないか」と語った

 区は27日に、民泊を検討する貸主を対象にした最初の説明会を開く。認定は申請から2週
間程度かかるため、初認定は2月中旬頃になる見通し。

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16 空き部屋の詐欺悪用「封印」…埼玉県警がシール 2016/1/25 読売新聞
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 詐欺事件でだまし取られた金品の配送先として、アパートやマンションの空き部屋が悪用さ
れている問題で、埼玉県警が宅配業者などに空き部屋を知らせる特製シールを作成し、同県戸
田市で配布したところ、誤配や悪用の抑止に一定の効果があったことから、県警はシール3万
枚を増刷した。
 県警は、さいたま市など都市部で配布を始め、今後、県内全域に広げて空き部屋の悪用根絶
を目指す。
 シールは縦5センチ、横17センチで、ポストの投函とうかん口を塞ぐことができる。ひと
目で空き部屋とわかるように、シルバーの背景に赤い字で「配送厳禁 特殊詐欺対策中」と印
刷されている。
 増刷した3万枚は、空き部屋が詐欺事件などに悪用されたケースがあるさいたま市や同県川
越市、同県草加市などで、地元の不動産業界団体を通じて、空き部屋のポストに貼られる。
 県内では、2014年に戸田市で空き部屋が悪用された詐欺事件が2件確認された。そのた
め、県警は昨年7月以降、同市の不動産業者105社にシール1000枚を試験的に配布し、
空き部屋に貼ってもらった。
 シール配布後の同7月25日から同12月20日までの約5か月間に、他人のクレジットカ
ードで買った品物を空き部屋に送らせようとする事件が県内で4件確認されたが、戸田市で事
件はなく、同市以外の不動産業者からは「シールがほしい」との声も上がったという。
 同様に「配送厳禁」と表示したシールは、警視庁も作成を始めており、昨年11月から不動
産業者と連携して配布、貼りつけ作業を開始した。
県統計課によると、県内で賃貸マンション・アパートの空き部屋は13年時点で約19万戸
に上る。県警では「単身者向け」「最寄り駅から徒歩10分圏内」など、犯罪に利用されやす
い物件の特徴をまとめて、シールと一緒に配布している。
 県警組織犯罪対策課の矢島金男次席は「空き部屋は様々な犯罪に悪用される可能性がある。
シールを貼ることで、住民や不動産の管理者に空き部屋での不審な動きに気付いてもらえれば
」と話している

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17 民泊条例施行、10月か11月に…吉村大阪市長 2016/1/22 読売新聞
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 マンションなどの空き部屋を宿泊施設として活用する「民泊」を特例的に認める大阪市の条
例について、吉村洋文市長は21日の記者会見で、今年10月か11月に施行する考えを示し
た。
 同条例は今月15日に市議会で成立。議会側は「(民泊のルールを検討している)国の動向
を注視する必要がある」などとして、条例上、市長が定める施行日を「10月以降」とするよ
う求める付帯決議を行っており、吉村市長は「議会との約束なので、(施行日を)早めること
はない。年内にはしたい」などと話した。
 また、ヘイトスピーチ(憎悪表現)の抑止を目指し、同日に成立した全国初の条例について
は、制度の周知期間などを考慮し、「7、8月頃に施行したい」と述べた。

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18 高齢者住宅、補助拡大へ…整備費上限150万円 2016/1/21 読売新聞
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 政府は、軽度の要介護者らを常駐スタッフが見守る「サービス付き高齢者向け住宅」の普及
を目指し、整備費の補助上限額を、1戸あたり100万円から最大150万円に引き上げる。
安倍首相が掲げる「1億総活躍社会」に向けた緊急対策の一環で、2017年度末までに着
工した事業者に適用する。
 旧制度では、サービス付き高齢者向け住宅を新築する場合は「建設費の1割」、既存マンシ
ョンなどを改修して要件を満たす場合は「工事費の約3割」をそれぞれ補助対象とし、上限額
はいずれも100万円としていた。
 新制度では、新築、改修ともに補助率を据え置くものの、上限額は〈1〉床面積30平方メ
ートル以上の新築で135万円〈2〉その他の新築で120万円〈3〉改修で150万円――
にそれぞれ引き上げられる。

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19 空き家「25年に400万戸」に抑制…政府目標 2016/1/21 読売新聞
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 政府は2016年度にも、古くなり空き家が目立つマンションについて建て替えを促す法整
備の検討を始める。
 戸建てと集合住宅を合わせた使い道のない空き家数は25年に500万戸まで増えるとみら
れていたが、一連の対策により増加ペースを抑え、400万戸程度とする政府目標を近く公表
する。
 政府は3月、今後10年間分の住宅政策の基本指針「住生活基本計画」を閣議決定する。計
画には空き家数の目標や対策などを盛り込む。
 国土交通省によると13年時点で全国の空き家819万戸のうち、売買や賃貸の対象になら
ず使われていない物件は約4割の318万戸あり、人口減などにより今後も増え続けると見込
まれる。
 マンションは、老朽化すると空き家が増える傾向にあることから、建て替えしやすくする施
策を検討する。区分所有法ではマンションの建て替えに所有者らの5分の4の賛成が必要で、
意思を示さなければ「反対」と見なされる。遠方に暮らす所有者らが決議に参加せず、建て替
えがなかなか決まらないケースが多いといい、国交省は意思を表明した所有者らだけで決めら
れるような法整備の検討を始める。

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20 旭化成リフォーム、住宅買い取り再販 「へーベルハウス」を改修 2016/1/27 日経
産業新聞
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 旭化成リフォーム(東京・新宿)は26日、親会社の旭化成ホームズが過去に販売した戸建て
住宅「へーベルハウス」を買い取って改修したうえで再販売する事業を始めたと発表した。間
仕切りなどを取り払い骨組みの状態にしたうえで間取りや内装、設備を刷新する。人口減少で
新築市場が縮小するなか、増え続ける中古住宅の改修と流通を収益源にする。
 買い取り再販事業は「フレーム・ヘーベルハウス」の名称で実施する。1号物件として千葉県
流山市の築21年の2階建て物件(延べ床面積は約106平方メートル)を販売中。土地などを除く
建物価格とリフォーム代の合計は約2250万円。同じ場所で新築するのに比べ2~3割ほど割安と
いう。

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21 東京都、港区・青山の都営住宅再開発 2016/1/21 日経産業新聞
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 東京都は港区にある都営青山北町アパート一帯の開発計画の概要を発表した。約4ヘクタール
の敷地に都営住宅や民間ビル、オフィスなどが入る複合ビルを設ける。都営住宅は高層化して
建て替え、余った土地の一部を民間に貸し出す。都営住宅と民間ビルは2020年五輪までに完成
させ、北寄りの複合ビルは五輪後に事業に着手する。場所は青山通りと外苑西通りに囲まれた
地域。完成から約50年が経過し老朽化した青山北町アパートの建て替えに伴い再開発する。住
宅の低層部には保育園と児童施設を併設する。民間ビルは16年度に事業者を公募し、住宅やサ
ービス付き高齢者向け住宅、店舗などの入居を想定する。

2016-01-29 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed 

 

住宅関連新聞記事ダイジェスト No.617  2016/1/14~2016/1/20

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.617  2016/1/14~2016/1/20
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【日本経済新聞】
1 首都圏マンション平均販売価格9.1%上昇 24年ぶりの高さ
2 旭化成ホームズ、住宅受注額16%減 15年12月

【朝日新聞】
3 ラサールロジポート投資法人 2月17日、4本目の物流リート上場
4 ヘルスケアリート セミナーでノウハウ伝授 国交省、金融庁など
5 2679人が合格 合格率は54.6% 2015年度賃貸経営管理士試験
6 競売取扱主任、736人が合格 合格率は38.3%
7 「民泊」課題を深掘り、6月目途に方向性 プラットフォーマー規制など
8 2015年・首都圏新築マンション供給、前年比1割減の4万戸
9 マンション管理の判例セミナー開催 マン管センター
10 サ高住緊急整備でセミナー 国交省、全国7会場で
11 中古マンション成約件数、3カ月連続増 東日本レインズ
12 インスペクション、媒介・重説・契約で新条項 事業者のあっせんも 宅建業法の一部
改正案
13 「短い杭を打った」処分受け三井住友建設社長が会見
14 38点以上が合格 2015年度マンション管理士試験
15 12月分譲マンション賃料、首都圏はわずかに上昇 東京カンテイ調べ
16 2015年の倒産件数、7年連続で減少 東京商工リサーチ
17 旅館業法の「簡易宿所」 面積要件緩和へ 厚労省、民泊の「適法化」促す

【読売新聞】
18 天川産木材 寒さブロック
19 マンションの共用施設再生
20 知って安心「地震保険」…来年から変わります
21 「サ高住」急増 都市に集中

【日経産業新聞】
22 三井ホーム、米国風の平屋木造住宅 小型住宅への需要に対応
23 広島にサ高住・保育施設隣接の分譲マンション マリモと三菱地所系
24 東レ建設、省エネマンション販売 エネファームの電気、各戸で融通
25 不動産投資12%減の4兆900億円 商業用の昨年、民間調べ
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1 首都圏マンション平均販売価格9.1%上昇 24年ぶりの高さ 2016/1/19 日本経済新聞
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 不動産経済研究所(東京・新宿)が19日発表した首都圏のマンション市場動向調査によると
、2015年の1戸当たりの平均販売価格は5518万円だった。14年比で9.1%上がった。5900万円だ
った1991年以来、24年ぶりの高さで上昇は3年連続。「建設費上昇が販売価格を押し上げた」(
松田忠司主任研究員)という。
 平均価格は調査を始めた73年以降で90年(6123万円)と91年に次ぐ過去3番目の高さだった。
16年も「今のところ建設費が下がる要因は見当たらない」(松田主任研究員)とみる。

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2 旭化成ホームズ、住宅受注額16%減 15年12月 2016/1/15 日本経済新聞
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 旭化成ホームズが15日発表した2015年12月の住宅受注金額(戸建てとアパートの合計)は、1
4年12月比で16%減だった。2ケタの減少率は2カ月連続。旭化成グループの旭化成建材が杭(く
い)打ち工事をした横浜の傾斜マンション問題を受け、広告宣伝を自粛した影響や消費者の敬
遠ムードが出たようだ。
 受注減の内訳では、戸建てが1ケタ減にとどまったのに対してアパートが大きく落ち込んだよ
うだ。「展示場で消費者の目に触れる戸建てに比べ、地主らが建築するアパートは広告宣伝を
自粛した影響が大きい」(広報室)という。

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3 ラサールロジポート投資法人 2月17日、4本目の物流リート上場 2016/1/20 朝日新

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物流施設を投資対象とするラサールロジポート投資法人が2月17日、東京証券取引所不動産投
資信託証券市場に上場する。東京や大阪圏に立地する大規模・高機能物流施設を主な投資対象
とする。
 上場時のポートフォリオは、8物件・1614億円(取得価格)の予定。資産運用会社はラサールRE
ITアドバイザーズ。物流施設特化型リートとしては、日本ロジスティクスファンド投資法人、G
LP投資法人、日本プロロジスリート投資法人に次いで4本目となる。

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4 ヘルスケアリート セミナーでノウハウ伝授 国交省、金融庁など 2016/1/20 朝日
新聞
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 国土交通省は1月28日、大阪でヘルスケアリートに関するセミナーを開催する。金融庁、東京
証券取引所、不動産証券化協会との共催。対象はヘルスケア施設関連事業者。
 テーマは「ヘルスケア施設の運営事業拡大のための新たな運営手法・ヘルスケアリートの上
手な活用法」。国交省、金融庁の担当官が関連市場の動向などを解説するほか、ヘルスケアリ
ートの資産運用会社や高齢者向け施設の運営事業者が同リート活用のノウハウを語る。2月26日
には名古屋で開催する。
 問い合わせは不動産証券化協会、電話03(3505)8001へ。

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5 2679人が合格 合格率は54.6% 2015年度賃貸経営管理士試験 2016/1/20 朝日新聞
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 2015年度の賃貸不動産経営管理士試験の合格者がこのほど発表された。試験団体の賃貸不動
産経営管理士試験協議会によると、2679人が合格した。
 受験者は4908人で、合格率は54.6%。合格判定基準は40問中25問以上正解。賃貸不動産経営管
理士講習を修了した人は40問中4問が免除され、36問中21問以上正解者が合格となった。男性合
格者は2018人、女性合格者は661人だった。2015年度賃貸不動産経営管理士試験は2015年11月15
日に全国11都市、12会場で行われた。なお2016年1月5日現在、累計資格者は3万1618人(今回の
合格者は4月以降に登録が始まるため除く)となっている。

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6 競売取扱主任、736人が合格 合格率は38.3% 2016/1/20 朝日新聞
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 2015年度競売不動産取扱主任者試験の合格者発表が、1月20日に行われた。試験団体の不動産
競売流通協会によると736人が合格した。
 受験者は1922人で、合格率は38.3%。合格得点は50問中31点。2015年度の競売不動産取扱主任
者試験は2015年12月6日、全国11試験地で行われた。

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7 「民泊」課題を深掘り、6月目途に方向性 プラットフォーマー規制など 2016/1/19
朝日新聞
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 政府は、所有物件を宿泊用に有償で貸し出す「民泊」に関して、現行の旅館業法の枠組みと
は別の対応が必要な諸課題について検討を深める考えだ。厚生労働省と観光庁が共催する「民
泊サービス」のあり方に関する検討会で、事務局が示した。6月頃を目途に方向性を出す。
 空き家ではなく自宅の一部を貸し出すような「ホームステイ型民泊」を旅館業法の規制対象
に含めるか否か、プラットフォーマー(インターネットを介してサービスを仲介する事業者)へ
の規制の在り方、建築基準法に基づく用途地域との関係の整理などを論点とする予定。

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8 2015年・首都圏新築マンション供給、前年比1割減の4万戸 2016/1/19 朝日新聞
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 不動産経済研究所の調査によると、2015年に首都圏で供給された新築分譲マンションは4万44
9戸で前年を9.9%下回った。1戸当たりの平均価格は5518万円(前年比9.1%上昇)で、3年連続の上
昇となった。

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9 マンション管理の判例セミナー開催 マン管センター 2016/1/19 朝日新聞
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 マンション管理センターは3月18日、東京都千代田区の日本教育会館で「マンション管理に関
する判例解説セミナー」を行う。
 管理組合役員やマンション管理士、管理会社社員などを対象とし、一括受電導入に関わる紛
争や専有部分の用途違反などについて、資料を基に解説する。
 時間は午後1時30分から午後4時まで。定員は150人。受講料は、テキスト代として1人1500円
。参加は同センターホームページから(http://www.mankan.or.jp/hanrei/write.aspx)。

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10 サ高住緊急整備でセミナー 国交省、全国7会場で 2016/1/18 朝日新聞
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 国土交通省は1月25日から、2015年度サービス付き高齢者向け住宅整備事業の緊急募集に係る
説明会を全国で開催する。時間は午後1時半~3時。定員は会場ごとに異なり、110~250人。
 日程と会場は次の通り。1月25日・東京(大手町サンケイプラザ)、1月27日・仙台(仙台国際ホ
テル)、1月28日・名古屋(TKPカンファレンスセンター名古屋駅前)、1月29日・大阪(TKPガーデ
ンシティ大阪梅田)、2月2日・広島(TKPガーデンシティ広島駅前)、2月3日・福岡(TKPガーデン
シティ博多)、2月5日・札幌(ホテルポールスター札幌)

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11 中古マンション成約件数、3カ月連続増 東日本レインズ 2016/1/18 朝日新聞
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 東日本不動産流通機構(東日本レインズ)はこのほど、2015年12月の首都圏流通動向をまとめ
た。首都圏の中古マンションの成約件数は2543件で、前年同月比はプラス1.8%となり、3カ月連
続で増加した。中古戸建ての成約件数は927件。同プラス11.7%で、3カ月連続の二桁増となった

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12 インスペクション、媒介・重説・契約で新条項 事業者のあっせんも 宅建業法の一部
改正案 2016/1/15 朝日新聞
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 今通常国会に提出予定の、宅地建物取引業法の一部を改正する法律案(仮称)の概要が明らか
になった。インスペクション(建物診断・検査)に関する事項を重要事項説明に位置づけると共
に、インスペクション業者のあっせんに関する事項の媒介契約書への記載を義務化する方向。
売買契約締結時には、インスペクションの結果などに基づく中古住宅の現況に関する情報を売
主・買主それぞれに確認してもらい、その旨を契約書類に記載することとする。
 国交省は、取引の各過程で住宅に関する情報提供が適切になされるよう制度を整え、消費者
の安心感を確保。同時にインスペクションの慣行化を図り、中古住宅流通の促進を目指す。

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13 「短い杭を打った」処分受け三井住友建設社長が会見 2016/1/15 朝日新聞
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 三井住友建設はこのほど、建設業法に基づく処分を踏まえて会見を開いた。
新井英雄社長は冒頭、関係者に向けて陳謝。コンプライアンスの遵守をはじめ、重層的な下
請け構造を含む施工体制の改善などを通じて再発防止を図る考えを語った。
 横浜市の分譲マンションにおける基礎杭の実態については、「(支持層への深さより)短い杭
を打ったという認識があり、適切でなかった。杭は支持層に届いていないと考えている」とし
た上で、それが建物の傾きの主な要因との見方を示した。ただ、元請けとして自社に監督責任
があることは認めつつ、「(下請けの)各事業者にもそれぞれの責任がある」と述べた。

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14 38点以上が合格 2015年度マンション管理士試験 2016/1/15 朝日新聞
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 マンション管理士試験の指定試験機関であるマンション管理センターによると、2015年度マ
ンション管理士試験は、1158人が合格した(2014年度は1260人)。受験者は1万4092人(同1万4937
人)、合格率は8.2%(同8.4%)だった。合格最低点は50問中38問以上正解(試験の一部免除者は45
問中33問以上正解)で、昨年より2点上がった。
 合格者の平均年齢は47.1歳で、最高年齢は82歳。2015年度のマンション管理士試験は、2015
年11月29日に全国8試験地、12会場で実施された。

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15 12月分譲マンション賃料、首都圏はわずかに上昇 東京カンテイ調べ 2016/1/15 朝
日新聞
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 東京カンテイ(http://www.kantei.ne.jp/)の調査によると、2015年12月の首都圏・分譲マン
ション賃料は、千葉県以外の地域で強含んだため前月比0.2%上昇の2628円(1平方メートル当た
り、以下同)となった。4カ月ぶりの下落だった先月から上昇した。都県別で見ると、東京都(31
67円、前月比0.3%上昇)や神奈川県(1990円、同0.3%上昇)はわずかに強含み。埼玉県でも同1.2%
上昇の1576円と上昇したが、いずれも10月の水準を回復するまでには至らなかった。一方、千
葉県では、平均築年数が1年以上進んだ影響で、同2.7%下落の1532円と大きく水準を下げた。な
お、県内で都心寄りの市川市や浦安市は、年間を通じて概ね上昇基調を示している。

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16 2015年の倒産件数、7年連続で減少 東京商工リサーチ 2016/1/14 朝日新聞
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 東京商工リサーチの調べによると、2015年の全国企業倒産件数は8812件(前年比9.44%減少)で
、7年連続の減少となった。1990年以来25年ぶりに9000件を割り込んだ。
 同社は「金融機関が中小企業のリスケ要請に柔軟に応じるなどの金融支援や、大手輸出企業
を中心とした業績拡大にけん引される形で景気が底上げされていることも影響した」としてい
る。
 負債総額は2兆1123億8200万円(同12.71%増加)で、3年ぶりに前年を上回った。

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17 旅館業法の「簡易宿所」 面積要件緩和へ 厚労省、民泊の「適法化」促す 2016/1/
14 朝日新聞
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 厚生労働省は3月を目途に、旅館業法に基づく「簡易宿所営業」の一部基準を緩和する方針だ
。許可を取りやすくし、適法な民泊を増やす狙い。このほど開いた第4回「民泊サービス」のあ
り方に関する検討会で提示し、了承された。

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18 天川産木材 寒さブロック 2016/1/20 読売新聞
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 ◇断熱材発売へ 高い調湿効果
 奈良市の木材会社などが、県産木材だけを原材料に使った新しい断熱材を売り出すことにな
り、天川村の杉材で試験生産したサンプルを19日、同村の車谷重高村長に贈った。調湿効果
や難燃性に優れ、加工もしやすいといい、近く同村坪内に建設される村営住宅にも使用。業者
らは「環境に優しい新建材として広めていきたい」と意気込んでいる。(熱田純一)
 新しい断熱材は木材チップから木質繊維を抽出し、圧縮加工したもので、スポンジのように
弾力性がある。猛暑や厳寒期でも室内の温度変化を緩和する働きがあるほか、吸音や調湿効果
も高く、化学薬品などを使わないため、シックハウス症候群などの心配も少ないという。
 ドイツで開発された技術で、国内では北海道苫小牧市の業者だけが製造。県内では、十津川
村が紀伊水害被災者のための復興住宅に使用した。昨年11月には、天川村産の木材20立方
メートルを船便で運び、高さ120センチ、幅約40センチ、厚さ約10センチの断熱材約3
000本分に加工した。
 この日は、販売を手がける北野木材(奈良市)の北野真一郎社長、木材流通などを担う高田
木材協同組合(御所市)の中村順総務部長、事業のコーディネーターを務めるNPO法人「木
造住宅品質確保普及促進協議会」(木品協=橿原市)の黒川恵史理事長らが役場を訪れ、サン
プルと製品の目録を手渡した。
 北野社長は「自然に優しい省エネタイプの断熱材で、県内林業の振興に役立つ」、黒川理事
長は「将来は生産コスト削減のため、県内に製造拠点を設けたい」などと説明。車谷村長は「
木材に新たな付加価値がつく。今後の利用拡大に期待したい」と話した。
 村営住宅は木造平屋の2棟4戸で、約250本分の断熱材を使用する。同地区の地滑りで被
害を受けた住民らが、自宅を再建するまでの間、居住する予定で、今年度中に完成する。

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19 マンションの共用施設再生 2016/1/18 読売新聞
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 マンションの管理組合が、共用施設を別の施設へ改修するケースが目立っている。維持管理
費の負担を軽くし、住民同士の交流なども促すためだ。
 仙台市のマンション「ライオンズタワー仙台広瀬」(築13年、404戸)の管理組合法人
は8年前、温水プールを撤去し、卓球やダンス、音楽などを楽しめる「多目的スタジオ」に改
修した。
 プールの利用率が低かったうえ、年間200万円もの維持管理費が重荷になっていたためだ
。改修工事費約3000万円は修繕積立金をあてた。改修後の維持管理費が数万円で済むほか
、プールを続けた場合の修繕費も考慮すると、10年程度で元がとれる計算という。全戸アン
ケートや意見交換会を経て、総会の決議で了承を得た。
 住民からは「余暇活動が増えた」と好評だという。月の平均利用回数は約40回で、改修前
の7倍以上になった。現在、キッズルームの一部を図書ラウンジに改修中だ。
 同法人理事長の杉山丞すすむさんは「前理事長時代から議論を重ねてきた。住民が集う機会
が増えることで、コミュニティーの活性化につながれば」と期待する。
 東京都内のマンションでは、稼働率が低下した機械式駐車場の一部を、2012年に平置き
駐車場に改修した。かねて住民の要望が多く、機械式より利用料が高いのにもかかわらず、改
修後の応募倍率は4倍にのぼった。利用収入の増加につながったという。
 東京都江東区の大規模マンション「ブリリアマーレ有明」(築7年、1085戸)では2年
前、利用の減ったバーを高級感を損なわないよう配慮して、イタリアンレストランに改修した
。経営は外部に委託。管理組合法人理事長の星川太輔さんは「平日も住民でにぎわうようにな
り、以前より活気がある」と話す。
 共用施設を改修するには住民の合意が不可欠だ。区分所有法では、「著しい変更」を伴う場
合、管理組合の総会決議で4分の3以上の同意が必要とされる。しかし、組合の理事が交代を
繰り返していくうちに、懸案の議論が振り出しに戻ることも少なくない。
 マンション事情に詳しい「中央不動産鑑定所」(東京)執行役員の田島洋さんは「遊休化し
た共用施設をそのままにすると、マンションの資産価値や魅力を損ないかねない」と指摘する

 横浜市立大の斉藤広子教授(不動産学)は「施設の改修を考えるのなら、利用状況をしっか
り把握してほしい。維持管理費なども踏まえ、住民が客観的に判断できるデータを提示し、説
明会などで丁寧に話し合うことが大切」と助言する。
 共用施設の充実度を中古マンション選びの参考にする人もいるだろう。田島さんは、施設の
利用状況や老朽化などについて購入前に仲介業者などから情報を得ることを勧める。「長期修
繕計画書や管理組合の総会議事録を閲覧できる場合もある。入居してから後悔しないためにも
、しっかり吟味してほしい」と話す。
 具体的には客室面積の最低基準を緩和する方向。旅館業法の抜本的な改正ではなく、政令ま
たは省令の改正で施行できる。

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20 知って安心「地震保険」…来年から変わります 2016/1/17 読売新聞
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 阪神大震災から17日で21年、3月11日には東日本大震災から5年を迎える。地震への
備えは大丈夫だろうか。
 被災時に経済的な支えとなるのが地震保険だが、保険料は2017年から段階的に平均約2
割引き上げられる。地震保険の内容を改めて理解しておきたい。(武田泰介)

■公的な保険
 約1兆3000億円――。東日本大震災に伴う地震保険金の支払総額は、日本の災害史上で
最高となった。激しい揺れで家屋が倒壊、津波で家が流され、建物の火災も頻発するなど被害
が広範囲に及んだからだ。
 こうした地震による建物の損害や、地震が原因で起きた火災、津波などの被害は、火災保険
では補償されない。あくまで「地震保険」に加入していなければ保険金は出ないのだ。
 地震保険は、政府と民間の保険会社が共同で運営する公的な性格の保険だ。どこの保険会社
で入っても保険料は同じ。ただし、地震発生や被害のリスク度合いに応じ、都道府県ごとに保
険料が異なる。
 国内の地震保険契約数は1995年の阪神大震災後に増加し、14年度は約1623万件。
全世帯に占める加入率は28・8%だ。

■3つの特徴
地震保険の特徴は大きく三つ。〈1〉単独では加入できず、必ず火災保険とセットの契約〈
2〉「住宅」と「家財」が補償の対象〈3〉保険金額は火災保険の30~50%の範囲で設定
する(建物は5000万円、家財は1000万円が上限)――だ。
 ファイナンシャルプランナーの清水香さんは「ファミリー向けマンションなら、建物に10
00万円程度の火災保険をかけるのが一般的なので、地震保険金額は300万~500万円と
なる」と話す。戸建ての場合は、マンションより保険金額を高めに設定するケースが多いとい
う。
 住宅ローンを返済中の場合、地震で被災しても返済は免除されない。「ローン残額が多い人
ほど、地震保険に加入しておく必要性は高まる」(清水さん)との指摘もある。

■19%値上げ
 地震保険の保険料は17年1月に全国平均で5・1%上がる。その後も2回改定が行われ、
最終的に通算で同19%増となることが決まっている。
 これは、保険料の算定基準を定める「損害保険料率算出機構」が昨年、地震の危険度の計算
をやり直した結果、将来の保険金支払いに備えるには料率を引き上げる必要があると判断した
からだ。
 2、3回目の値上げ時期は未定だが、「2年程度の間隔で行われる」(業界関係者)との見
方が強い。埼玉、茨城県などは通算で50%上昇する。ただ、逆に下がるところもある=表。
 例えば東京都で保険金額1000万円の場合、現在の保険料は年2万200円(耐火)だが
、17年1月の値上げ以降に加入すると11・5%増の年2万2500円となる。最終的には
、39%増の年2万8100円まで引き上げられる。
 地震保険の保険料は14年7月にも全国平均で15・5%引き上げられたばかり。加入する
なら16年中の契約のほか、割引のある2~5年の長期契約も保険料負担を抑える選択肢とな
る。清水さんは「5年契約で一括支払いの場合、1年ごとに更新するより総額で1割ほど安く
なる」と話す。
 このほか、家屋の被害程度に応じた損害区分も変わる。これまでは〈1〉全損〈2〉半損〈
3〉一部損――の3段階だったが、17年1月からは4段階に細分化。従来、保険金の支払い
割合が50%だった半損が「大半損」(同60%)と「小半損」(同30%)に分かれる。

補償上乗せや単独契約…多彩な商品
 通常の地震保険に上乗せしたり、単独で契約したりできる民間の保険商品も登場している。
 損害保険ジャパン日本興亜が昨年10月に発売した「地震危険等上乗せ特約」は、地震保険
と合わせて火災保険金額の100%までカバー可能。特約の保険料は東京都の場合で地震保険
料の約2倍だ。契約者には独自の防災関連グッズ=写真=も配る。
 SBI少額短期保険の「リスタ」も、地震保険に上乗せで契約できる。保険金額300万円
からで、保険料は月1210円から。こちらは単独でも加入できる。
 このほか、都道府県民共済や全労済、JA共済などの共済でも、地震に備えられる商品を用
意している。補償額は通常の地震保険より低めのものが多いが、備えの選択肢となる。

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21 「サ高住」急増 都市に集中 2016/1/16 読売新聞
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 ■札幌に半数以上、地方の整備課題
 サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)◎が道内で急増している。2014年度の累計戸数
は1万3293戸で、制度が始まった11年度の5・6倍だった。今年度も12月末現在で1
万5040戸と、増加が続いている。特別養護老人ホームと異なり、運営主体が社会福祉法人
と自治体に限定されず参入しやすいためだが、一方で6割以上が都市部に集中しており、地方
での整備が課題となっている。

 ■「病院すぐ行ける」
 食堂に高齢者の笑い声が響いていた。札幌市白石区の「虹の家栄通」。佐々木ツギ子さん(
93)は、12年6月に夕張市から札幌市の次女宅に近いこのサ高住に転居した。「病院まで
タクシーですぐ行けるし、部屋の中は暖かい」と満足そうだ。月1回、病院に通いながら、コ
ンサートに出かけるなど、都会の暮らしを楽しんでいる。
 運営する介護事業会社「富士ライフサポート」の吉見隆雅社長は「提供しているのは安心と
温かみ。どんな介護にも対応するのが強みだ」と話す。比較的元気な人から重度の障害を持つ
人まで計26人が暮らし、うち2割が市外や道外からの入居者という。
 高齢者の住まいに関する相談を受け付ける「あんしん住まいサッポロ」は「子や孫が住み、
医療体制が整い、交通の便も良い札幌への移住希望は多い」と分析する。道内のサ高住は、札
幌、函館、旭川の3市に全体の6割以上があり、特に札幌市には全体の半数以上が集中してい
る。

 ■40市町「需要ある」
 道が昨年5月に179市町村を対象に行った調査では、サ高住のない130市町村のうち、
40市町が「サ高住のニーズがある」と回答した。このため、道は見直しを進めている「道高
齢者居住安定確保計画」の素案で、17年度までにサ高住を4800戸増やす目標を打ち出し
た。
 道住宅課は「必要とされる施設なので地方でも増やしていきたい」とする。今後、市町村や
業者を対象に高齢化の状況や国の補助制度などを説明する方針だ。
 自治体でも動きが出ている。奈井江町は来年度にも町立病院の一部をサ高住に転用する計画
で、入居を待つ単身の高齢者らが10人ほどいる。町の担当者は「医療と介護サービスを一体
的に提供できる施設を作りたい」と話している。
 道によると、10年に24・7%だった道内の高齢化率は、15年に29・4%となり、団
塊の世代が75歳以上となる25年には34・6%に上昇すると推計されている。
 ◎サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) 高齢者住まい法で定められた住宅。段差などの
ないバリアフリーの建物で、安否確認と生活相談のサービスが最低限提供される。特別養護老
人ホームと違い、介護や生活支援サービスを受ける場合は別途、契約が必要。入居基準は、施
行規則で60歳以上か、60歳未満で介護保険法の要介護認定、要支援認定を受けている人な
ど。介護の必要のない元気な人でも60歳以上であれば入居できる。札幌市の場合、費用の最
多価格帯は食事代込みで月額12万~15万円という。

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22 三井ホーム、米国風の平屋木造住宅 小型住宅への需要に対応 2016/1/19 日経産業
新聞
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 三井ホームは平屋の木造戸建て住宅「ウエストウッド」を発売した。少子高齢化や核家族化
によって、管理のしやすい小型住宅への需要が高まっていることに対応する。外観は三角屋根
と屋根から突きだす採光窓を備えた米国西海岸風。室内は開放的な構造にする。年間240件の受
注を目指す。
 間取りなどは自由に設計できるが、開放感を出すために間仕切りを少なくする。さらに天井
板をなくして屋根の真下まで室内空間が続く「勾配天井」を採用する。残る屋根裏部分は部屋
にする。

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23 広島にサ高住・保育施設隣接の分譲マンション マリモと三菱地所系 2016/1/18 日
経産業新聞
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 【広島】三菱地所レジデンスとマンション開発・販売のマリモ(広島市)は広島県廿日市市
に分譲マンションを建設する。総戸数は108戸でJR廿日市駅の北側に立地し、隣接地にはサー
ビス付き高齢者向け住宅(サ高住)や保育施設が建設される。
 マンション名は 「ザ・レジデンス廿日市駅前」。廿日市駅北側の区画整理事業で生まれた約
6010平方メートルの土地を三菱地所レジデンスとマリモ、医療法人みやうち(廿日市市)の3者
が共同開発する。

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24 東レ建設、省エネマンション販売 エネファームの電気、各戸で融通 2016/1/18 日
経産業新聞
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 【静岡】東レ建設は23日から、長泉町に建設中の分譲マンション「シャリエ長泉グランマー
クス」の販売を始める。静岡ガスが最先端省エネ技術で協力。家庭用燃料電池「エネファーム
」で発電した電気を世帯間で融通し合うほか、電気を含めた光熱費の「見える化」を推進する
。両社は環境性能を前面に打ち出し、高付加価値マンションとして他地域にも今後展開する。
 物件は三島駅から徒歩25分、最寄りの長泉なめり駅から同15分に位置する。12階建て全190戸
のうち、第1期として39戸の申し込み登録を受け付ける。専有面積約71~89平方メートルで、価
格は3000万~4750万円。2017年3月から順次入居できる。

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25 不動産投資12%減の4兆900億円 商業用の昨年、民間調べ 2016/1/15 日経産業新聞
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 総合不動産サービス大手のJLLグループが14日発表した投資分析リポートによると、2015
年通年の日本の商業用不動産投資額は前年と比べ12%減の4兆900億円だった。14年に多くみら
れた大型取引の反動とみている。
JLLは、投資姿勢に変化が見られないため「投資需要が大きく減退したわけではない」とみ
ている。

2016-01-22 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed 

 

住宅関連新聞記事ダイジェスト No.616  2016/1/7~2016/1/13

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.616  2016/1/7~2016/1/13 
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【日本経済新聞】
1 民泊解禁、政府内に溝 旅館業法適用か否か
2 「データ流用、習慣に」旭化成外部委が中間報告

【朝日新聞】
3 今年の課題に民泊他5つを列挙 管理協の賀詞交歓会
4 南海トラフの長周期地震動 国交省、超高層での対策案提示 既存建築物で再検証・補強
も  
5 「回復期待」前年より低下 住宅・不動産業界経営トップ 2016年の景況見通し
6 「HOME’S」掲載物件数が600万件を突破 ネクスト
7 ポイント制クラウドサービス「住まいの掲示板」を開発 ギガプライズ
8 全日東京、新規会員向け創業支援で信金と提携
9 都心のビル空室率、8カ月連続低下 三鬼商事調べ
10 老朽団地型マンション 再開発時に建替えしやすく

【読売新聞】
11 木造住宅密集地、8割が未解消…対象は80万人
12 水素社会へ寒冷地実験 県、ホンダなど3社と協定
13 介護施設の定員増、計画の7割…建設費高騰・人手不足で
14 国土強靱化、県が地域計画 素案作成
15 家づくり勉強会 他

【日経産業新聞】
16 三菱地所ホーム、木造高級戸建て 外壁に天然石・タイル
17 渋谷区のオフィス、空室率2.15%に低下 15年12月末

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1 民泊解禁、政府内に溝 旅館業法適用か否か 2016/1/13 日本経済新聞
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 一般住宅に有料で旅行者らを泊める「民泊」の解禁を巡り、厚生労働省と国土交通省の有識
者会議は12日、部屋の貸し手に旅館業法の営業許可の取得を促す対策案を了承した。両省はこ
れを踏まえ、具体的な詰めに入る。ただ政府の規制改革会議は同法の適用除外にすべきとの立
場。国家戦略特区での民泊を巡ってはマンション管理規約の扱いで国交省と特区側の溝が深い
。政府内の調整は曲折がありそうだ。
民泊サービスを繰り返し提供する貸し手は旅館業法の営業許可が必要だ。インターネット仲
介を通じて普及する民泊の大半の貸し手は許可を得ていない。訪日外国人の急増による大都市
のホテル不足を背景になし崩しで違法状態が続いている。
 今回の旅館業法の枠組みによる許可を出す方式に、法改正は必要ない。カプセルホテルなど
の「簡易宿所」の面積基準などを緩和し、宿泊者の確認やトラブル時の体制整備を条件に許可
を出す方向だ。「法の網」で捉えるための応急処置といえる。厚労・国交省は3月末までに有識
者会議の中間報告を取りまとめる。
 この流れに待ったをかけているのが政府の規制改革会議だ。昨年12月に旅館業法の適用を外
し届け出制などの緩やかな監視にとどめるよう求める提言をまとめた。民泊が普及すると経済
効果は10兆円台との試算もあり、この勢いがそがれることを懸念している。だが12日の厚労・
国交省有識者会議では「民泊は旅館業法の旅館業にあたることは否定できない」とくぎを刺す
意見が出た。
 一方、国家戦略特区では旅館業法の適用を外す特例で民泊を認める制度があり、東京都大田
区で来月から実質的にスタートする。これを巡っても政府内で温度差がある。
 マンションの管理規約には一般に「専ら住宅として使用する」との規定がある。住宅行政を
管轄する国交省は民泊は「住宅」に当たらないとの立場。特区で民泊を実施するには規約の改
正が必要との通達を昨年12月に自治体などに出そうとした。
 しかし国家戦略特区の会議の民間議員の猛反発にあい、通達は出ていない。民間議員は民泊
は「住宅」であれば可能との立場。国交省の言い分による管理規約の改正は必要ないとの見解
だ。国交省は「今後も説明に努めていきたい」(石井啓一国交相)との姿勢だ。
 政府全体としては観光立国に向けて民泊に積極的。これに対し慎重なのが旅館業界だ。強力
なライバルを恐れてのことだが厚労・国交省の有識者会議では「テロ犯罪者の格好の宿泊施設
となり得る」「設備費用がかかる旅館やホテルと民泊の不公平な競争条件を是正すべきだ」と
けん制している。中期的にはネット仲介業者への規制も議論になる。民泊を巡る調整作業はま
だ先が長そうだ。

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2 「データ流用、習慣に」旭化成外部委が中間報告 杭打ち改ざん 2016/1/8 日本経済
新聞
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 旭化成は8日、子会社の旭化成建材(東京・千代田)の杭(くい)打ち工事データ改ざん問題
で、外部調査委員会がまとめた中間報告書を公表した。必要なデータ取得ができなかった場合
の対応策が決まっていないなど管理に不備があり、問題になった担当者はデータ流用が習慣に
なっていたと指摘。データ保管の基準整備や教育体制の充実など再発防止策を提言した。
 中間報告は横浜市で傾いたマンションでのデータ改ざんの原因を分析した。杭が固い地盤の
支持層に到達しているかどうかの判断はせず、経営責任にも触れなかった。

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3 今年の課題に民泊他5つを列挙 管理協の賀詞交歓会 2016/1/12 朝日新聞
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 マンション管理業協会は1月12日、東京都千代田区の帝国ホテル東京で新年賀詞交歓会を実施
した。
 山根弘美理事長は「今年の課題は、民泊、消費増税、電力自由化、標準管理規約の改正、防
災減災の5つ。それぞれに対して積極的に取り組んでいく」とあいさつした。
 また冒頭で、昨年実施した「マンションいい話コンテスト」の受賞作品を映像化したミニド
ラマを上映した。

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4 南海トラフの長周期地震動 国交省、超高層での対策案提示 既存建築物で再検証・補強
も 2016/1/12 朝日新聞  
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 国土交通省はこのほど、南海トラフ沿いの巨大地震による長周期地震動への、超高層建築物
などにおける対策案を取りまとめた。既存の超高層マンションについても再検証や改修を行う
のが望ましいケースが含まれている。2月29日まで、パブリックコメントを募集中だ。
 既存の対象建築物に関しては、設計時に想定した地震動との比較シミュレーションを行い、
その結果に応じて詳細な検証に移行。検証した上で新築時に求められる安全性の水準に満たな
い場合は、必要な補強が望ましいことを周知する。ただし、懸念されるのは倒壊ではなく大き
な揺れであるため、補強を強く要請することはない。

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5 「回復期待」前年より低下 住宅・不動産業界経営トップ 2016年の景況見通し 2016
/1/12 朝日新聞
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 住宅新報社が、主要不動産会社を対象に毎年実施している「新年景況アンケート」によると
、2016年の日本経済について前年よりも回復すると答えた割合は56.3%で、前年比20.5ポイント
の低下となった。2012年の37.7%に次ぐ低水準。コスト高による価格高騰、駆け込み需要とその
反動などが背景にある。
 不動産・住宅市場全体については、「好転」が29.1%、「前年と同等」が60.0%。2015年調査
とほぼ変わらない結果だった。
 アンケートへの協力企業は56社。

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6 「HOME’S」掲載物件数が600万件を突破 ネクスト 2016/1/12 朝日新聞
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 ネクストはこのほど、同社が運営している住宅・不動産情報サイト「HOME’S」の総掲載物件
数が600万件を超えたと発表した。
 同サイトは2011年1月、物件への問い合わせ数に応じて不動産会社(HOME’S加盟店)から利用料
を取る課金方式を大手不動産情報サイトで初めて導入。2010年12月には約279万件だった総掲載
物件数が、2013年12月に400万件、2014年11月に500万件を突破し、2015年12月に約620万件とな
った。

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7 ポイント制クラウドサービス「住まいの掲示板」を開発 ギガプライズ 2016/1/8 朝
日新聞
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 不動産管理システム開発のギガプライズは1月14日から、入居者と不動産管理会社、オーナー
をつなぐポイント制クラウドサービス「住まいの掲示板」を始める。
 管理会社からの入居者向け告知書類を、物件だけでなくスマートフォンなどのアプリ上で掲
示。利用者は手元のスマホで確認できる。また、入居者は毎月支払う家賃の1%をポイントとし
て貯めることができ、引っ越し手数料などに利用できる。水回りのトラブルや鍵のサポートな
どにも迅速対応が可能だ。
 同システムは、総合生活トラブル解決サービスのジャパンベストレスキューシステムと、コ
ールセンター業務のコール&システムとの業務提携により共同開発したもの。全国で展開する。

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8 全日東京、新規会員向け創業支援で信金と提携 2016/1/8 朝日新聞
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 全日本不動産協会東京都本部はこのほど、新規会員の創業支援を目的として、「さわやか信
用金庫」と「城北信用金庫」の2つの信用金庫と業務提携した。優遇金利による運転資金、設備
資金の融資などを行う。

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9 都心のビル空室率、8カ月連続低下 三鬼商事調べ 2016/1/7 朝日新聞
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 三鬼商事は1月7日、東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)のオフィスビル市況(12月)
をまとめた。平均空室率は4.03%(前月比0.16ポイント低下)で8カ月連続の低下となった。平均
賃料は1万7692円で、2014年1月以降小幅な上昇が続いている。

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10 老朽団地型マンション 再開発時に建替えしやすく 2016/1/7 朝日新聞
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 国土交通省は老朽化した団地型マンションについて、まちづくりの枠組みで建て替えをしや
すくする方針だ。市街地再開発事業の一環で建て替える際の合意要件を緩和する内容で、今通
常国会に都市再開発法の改正法案を提出する予定。団地の土地共有者の3分の2以上の合意で事
業ができるようにする見込みだ。
 なお、あくまで「一定のまちづくりに資するケース」(国交省市街地建築課)が対象であり、
区分所有法に基づく区分所有者の合意要件が緩和されるわけではない。

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11 木造住宅密集地、8割が未解消…対象は80万人 2016/1/13 読売新聞
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 古い木造住宅が集中し、地震で大規模火災が発生する恐れが特に高いとして、国土交通省が
2012年に対策を求めた密集市街地5745ヘクタールのうち、8割にあたる16都府県3
8市区町の4537ヘクタールが未解消で、対象地域の住民は少なくとも80万人に上ること
が、読売新聞の調査でわかった。
 国交省は20年度までの解消を掲げているが、対象面積が全国最大の大阪府内など14都府
県の27市区町では解消地域がゼロ。建て替えに伴う費用負担や住民の高齢化などから、対策
が進まない実態が浮かび上がった。
 木造住宅の密集地は、火災が燃え広がりやすく、避難も困難とされる。国交省は全自治体に
、耐火建築物の割合や道路の狭さなどで算出する指標から特に危険な地域の抽出を求め、12
年3月時点で対象地域が認定された17都府県41市区町の自治体名と面積を公表。重点的な
対策を求めていた。

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12 水素社会へ寒冷地実験 県、ホンダなど3社と協定 2016/1/13 読売新聞
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 県は来年度から、次世代エネルギーとして注目される水素エネルギーの実用化に向けた実証
実験に取り組む。全国で初めて、水素を供給するスタンドや最先端の省エネ住宅「スマートハ
ウス」などを一体的に整備する計画。水素ステーション(水素スタンド)の設置は日本海側で
は初めてで、寒冷地での課題を検証して普及を目指す。(岡田浩幸)
 水素は、燃やした際に二酸化炭素(CO2)が発生しないため、国も普及を進めている。
 県は、自動車大手のホンダ(東京都)、住宅大手・積水ハウス(大阪市)、鳥取ガス(鳥取
市)と25日に協定を結ぶ。共同で、太陽光発電で水を水素に分解して燃料電池車(FCV)
に供給するスタンドや、非常時にFCVを電源として利用できる住宅、子どもたちが水素エネ
ルギーの仕組みなどを学べる施設を鳥取市内に設置する。
 水素スタンドは東京や名古屋など大都市圏を中心に、全国40か所以上で整備されているが
、寒冷地では例がない。県内の実験では、配管の凍結、積雪で設備に不具合が出た場合の対処
方法などを検証する予定で、費用の約4分の3を国のモデル事業費でまかなう。県の負担は数
千万円と見込んでいる。
 県は2030年までにFCVを4400台、水素スタンドを10基に増やすつもりで、県環
境立県推進課は「寒冷地でもうまく機能するのか、実験を通して課題を克服し、『CO2排出
ゼロ』の水素社会実現につなげたい」と話している。

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13 介護施設の定員増、計画の7割…建設費高騰・人手不足で 2016/1/12 読売新聞
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 全国で2012~14年度に整備された介護施設の定員数が計画の7割どまりだったことが
、読売新聞の調査で分かった。
 建設費高騰や介護の人手不足が主な原因。政府は昨年「介護離職ゼロ」を掲げ、従来の整備
計画を引き上げ、20年代初頭までに施設を中心に新たに50万人分の受け皿を作る方針を示
したが、現行計画の達成すら難しい状況で、実現に向け人材確保など対策の強化を迫られそう
だ。
 介護サービスの整備は、自治体が3年ごとに計画を立てる。調査は先月、都道府県と政令市
、東京23区の計90自治体を対象に実施。特別養護老人ホームや老人保健施設、有料老人ホ
ームなど主要な介護施設について昨年度までの3年間の整備計画と実績を聞き、全自治体から
回答を得た。
 その結果、3年間で全国で介護施設定員数を計19万8158人分増やす計画だったのに対
し、実際には72%の計14万3257人分しか増えていなかった。
 そのうち4割以上を占める特養は、8万6999人分増やす計画だったが、実際に整備でき
たのは84%の7万2745人分だった。最も整備ができた秋田県の106%に対し、最低は
沖縄県の49%で、大阪府62%、東京都64%と続くなど、特に都市部の整備に遅れが目立
った。市区でみると、東京都中心部が際だって低く、7区が50%を下回った。
 達成できなかった理由を聞いたところ、〈1〉建設費の高騰〈2〉用地確保が困難〈3〉介
護人材の不足――の順で多かった。
 調査では、全国で14年度末までに整備できた主要な介護施設の総計は約145万人分だっ
た。政府は「1億総活躍社会」の実現に向けた柱の一つに「介護離職ゼロ」を掲げ、新規整備
目標を従来の34万人分から、高齢者住宅なども含め50万人分に増やし、施設建設や人材育
成の費用として1384億円を今年度補正予算案に盛り込んでいる。
 これに対し、政府方針に沿って計画を「引き上げる方向で検討したい」と回答したのは12
自治体(13%)で、そのほとんどが、介護保険料の上昇と人材不足を課題に挙げた。
 一方、「引き上げの実現は難しそう」は8自治体、「引き上げは必要ない」は6自治体で、
残りは「現時点では判断できない」などと回答した。「現在の必要量に合わせて施設を建設し
た場合、将来的に高齢者が減った際に無駄になってしまう」と、今後の人口減を見据えた指摘
もあった。

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14 国土強靱化、県が地域計画 素案作成 2016/1/10 読売新聞
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 県は国土強靱きょうじん化基本法に基づき、大規模な自然災害に備えて長期的に防災・減災
を進める指針となる「県国土強靱化地域計画」の素案を作成した。地震・津波や地滑りなどの
風水害に加え、県特有の降雪被害なども計画の対象に含め、耐震化率の向上や、消防団員数の
確保など数値目標も盛り込んだ。
 素案では、計画で想定する大規模自然災害の前提として、県特有の地域的な気象の特徴であ
る冬の大雪や、富山湾沿岸を高波が襲う「寄り回り波」の発生、南風が吹き込む「フェーン現
象」、大規模地震の発生頻度の少なさなどを挙げた上で、具体的な災害について検討した。
 計画の対象とする大規模自然災害は、〈1〉波浪や地滑りなどの風水害〈2〉降雪被害〈3
〉地震・津波による被害――の3ケースを明記した。これに加えて、太平洋側で大規模災害が
発生した際の代替補完機能を果たす必要性から、首都直下地震や南海トラフ巨大地震も、計画
で備えるべき災害の対象とした。
 大規模災害で起こり得る具体的な最悪の事態では、「広域にわたる大規模津波等による死者
の発生」「太平洋側の基幹的な交通ネットワークの機能停止」など33ケースを設定し、対応
策や推進施策を掲げた。
 分野ごとの数値目標も設定し、消防団員数を2014年度の9537人から21年度までに
9600人まで増加させたり、木造住宅の耐震化率を08年度の68%から21年度までに8
5%に向上させたりすることなどを盛り込んだ。
 今回の素案は、計画策定にあたり、学識経験者の意見を聴取する有識者会議の場で示した。
今後、1月下旬に行う予定のパブリックコメント(意見公募)の結果なども踏まえ、3月下旬
~4月上旬に計画を策定する。
 <国土強靱化基本法> 東日本大震災を教訓に、防災・減災を推進する計画の策定や、関連
施策の実施方針などについて定めている法律で、都道府県や市町村は地域計画を作成すること
ができるとされている。自民党の二階俊博総務会長らが中心となって議員立法で成立し、20
13年に施行された。

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15 家づくり勉強会 他 2016/1/7 読売新聞
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 ◆家づくり勉強会
 9日午後1時30分、北区・札幌エルプラザ(2階・環境研修室)。「家も設備もいつメン
テナンス?なぜリフォーム?~長持ち住宅にメンテナンスフリーはあり得ない!」と題して。
500円。40人。当日受け付け。北海道の家づくりを学ぶ会・事務局011・871・48
86(ファクス兼用)。

 ◆冬休み子どもワークショップ
 14日午前10時30分と午後2時の2回、中央区・札幌市民ギャラリー(1階・第1展示
室)。芸術の森クラフト工房による出張教室。コースは〈1〉陶芸・お皿に絵付けをしよう(
1500円)〈2〉裂き織りコースターづくり(500円)〈3〉木の独楽こまに絵を描こう
(500円)〈4〉版画・ぺたぺたステンシル(300円)〈5〉オリジナル缶バッジづくり
(300円)。いずれも当日受け付け(先着順)。小学生未満は保護者同伴。同ギャラリー0
11・271・5471。

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16 三菱地所ホーム、木造高級戸建て 外壁に天然石・タイル 2016/1/13 日経産業新聞
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 三菱地所ホームは4月、建物価格が6千万円以上と高額な木造戸建て「オーダーグラン」を発
売する。富裕層向けで、道路に面した外壁や塀などを天然石やタイルで装飾し高級感を出す。
高額物件が得意な設計者が対応し、建材や住宅設備も最高級品を取り入れる。4月に東京都内に
モデル住宅を開く。
 延べ床面積150平方メートル弱の標準プランの場合で、建物価格が6千万円を超える見通し。2
016年度に80棟の受注を目指している。8%への消費税増税後も富裕層の高額物件の購買意欲は
衰えておらず、需要は底堅いとみている。

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17 渋谷区のオフィス、空室率2.15%に低下 15年12月末 2016/1/8 日経産業新聞
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 オフィス仲介大手の三鬼商事(東京・中央)は7日、2015年12月末時点の東京都心5区(千代
田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス空室率を発表した。5区のなかで空室率が最も低い状態
が続いている渋谷区は、同年11月末と比べ0.25ポイント低い2.15%だった。
 低下は2カ月ぶり。14年12月末は3.16%で、1年間で1ポイント下がった。
 同区はJR渋谷駅や原宿駅を中心に商業地としての色が濃く、オフィスは他の地域に比べて
少ない。そこへIT(情報技術)ベンチャーなど企業がオフィスを求めてくる。オフィス仲介
の三幸エステート(東京・中央)は「募集があればすぐに埋まる」と説明する。

2016-01-15 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed 

 

住宅関連新聞記事ダイジェスト No.615  2015/12/17~2015/12/23

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.615  2015/12/17~2015/12/23 
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【日本経済新聞】
1 「エアコン隠し」は厳禁 床暖房にも熱ロスの弱点
2 移住・定住促進へ金融支援 北海道銀と札幌市が協定
3 プロ経営者、唐突な交代劇 LIXILの藤森社長退任
4 12月の月例経済報告、基調判断据え置き 住宅建設は引き下げ
5 民泊、旅館業法の適用除外に 規制改革会議が意見書
6 12月月例報告、住宅建設を下方修正 基調判断は据え置き
7 杭工事、全物件で不具合なし 愛知県の過去10年発注分
8 給湯器だけで年5万円節約 効果絶大の省エネ対策

【朝日新聞】
9 2016年の新築マンション供給、4.4%増の4.3万戸 不動産経済予測
10 「分譲マンションで民泊、規約改正必要」 国交省が見解
11 人口減少時代の土地利用、検討開始 不動産のビッグデータ活用も 国交省
12 支援機構から「マンションすまい・る債」普及で感謝状 管理協
13 地方都市の不動産投資市場拡大へ 環境不普及促進機構がセミナー
14 11月中古マンション売り価格 中部圏は4カ月ぶりに下落 東京カンテイ
15 住宅建築コーディ資格、全環協から公式推薦
16 国交省・2015年度補正予算 サ高住の整備加速
17 11月・首都圏、新築戸建成約価格 再び上昇 アットホーム
18 11月分譲マンション賃料、首都圏は4カ月ぶりに下落 東京カンテイ調べ

【読売新聞】
19 杭打ち、元請け立ち会いや報告ルール化…国交省
20 超高層ビルの耐震性強化を…国交省が制度改正案

【日経産業新聞】
21 積水ハウス、高断熱ガラス採用 複層式に比べ性能2.5倍
22 首都圏来年予測、マンション発売4.4%増 不動産経済研が発表
23 LIXIL、断熱の樹脂窓4割安く 複層タイプ追加
24 TOTO、システムバスを刷新 掃除しやすく

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1 「エアコン隠し」は厳禁 床暖房にも熱ロスの弱点 2015/12/23 日本経済新聞
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 省エネを目指したエコハウスの常識には、実は暖房・冷房や断熱に関する様々な誤解がある
。今回は、「設備を隠す」という設計の美学に対して、省エネの観点から疑問を投げかける。
 「美に用は無縁のもの。家の中で最も有用な場所はトイレである」。こうした「レス・イズ
・モア」の美学を前にしては、空調や給湯といった忌まわしい設備などに、居場所などあろう
はずもなかった。その美学が生み出す「悲劇」を見ていこう。

■エアコンは醜い、されど隠すべからず
 隠されやすい設備の筆頭は、かの「醜い」エアコンだ。特に和室では、壁にガラリを設けて
屋内機を押し込んでしまったケースをよく見かける。
見た目はスッキリであるが、これで暖房をすると空気は下に吹き出せず、暖かい(軽い)空
気が上に滞留するだけで、全く暖まらない。暖房をきちんと行うためには、エアコンの屋内機
は「飛び出さざるを得ない」のである。
 壁に埋め込まれた屋外機では、床まで温風が届かない。壁埋め込みのエアコンは真横にしか
温風を吹き出せないため、暖気は天井にたまり床に届かない。下向きに温風を届けるのに、エ
アコンは飛び出さざるを得ないのだ壁に埋め込まれた屋外機では、床まで温風が届かない。壁
埋め込みのエアコンは真横にしか温風を吹き出せないため、暖気は天井にたまり床に届かない
。下向きに温風を届けるのに、エアコンは飛び出さざるを得ないのだ
 さらに屋外機。これまた見栄えがせず、風も音も出すので嫌われるが、それもこれもヒート
ポンプが外気の熱を集めているからだ。この屋外機こそ、ヒートポンプの「心臓」であるコン
プレッサーを内蔵し、外気と熱をやりとりする主役。見苦しいからと囲っては、夏の排熱・冬
の集熱に必要な空気の流れを妨げてしまい、エネルギー効率が大幅に低下する。
 なお、1 台の屋外機に複数の屋内機をぶら下げる「マルチエアコン」は、一般に形式も古く
割高、おまけにエネルギー効率も低い。「屋外機を1つにしたい」からと安易に採用しないこと
をお勧めする。

■床暖房ラブのホンネは「設備を隠せる」
 エアコンとは対照的に、設計者に好まれる暖房といえば「床暖房」をおいて他にない。音や
風を起こさず、温度ムラのない良質な温熱環境をつくることができる。
 しかし設計者にとって最大の魅力は、「設備を完全に隠蔽できる」ことに尽きる。モダンリ
ビングの必須アイテムとも言えるこの床暖房、実は弱点をいくつも持っている。
 まず、加熱能力が小さいために立ち上がりに時間がかかる。床表面温度を上げれば加熱量を
増やせるが、身体に直接触れる床暖房では低温やけどのリスクがあるので限界がある

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2 移住・定住促進へ金融支援 北海道銀と札幌市が協定 2015/12/22 日本経済新聞
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 北海道銀行と札幌市は21日、同市への移住や定住、空き家対策を金融面で支援するための協
定を結んだ。首都圏在住者などが同市での住宅購入やリフォームでローンを組めるようにする
。札幌でも間もなく始まるとされる人口減少に対応する。
 同日、笹原晶博頭取と秋元克広市長が協定書を交わした。同行は移住・住みかえ支援機構(
JTI)の「マイホーム借り上げ制度」を活用。道外の移住者宅を同機構が借り上げ、同行は
札幌での住宅確保のためのローンを提供することなどを想定する。移住や定住で地銀と自治体
の協定は全国でも珍しいという。

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3 プロ経営者、唐突な交代劇 LIXILの藤森社長退任 2015/12/21 日本経済新聞
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21日、次期社長人事について記者会見する藤森社長(東京都千代田区)
 21日に東京都内で開いた記者会見は社長交代会見としては異例だった。後継者の瀬戸氏は出
席せず藤森氏1人で記者に対応したのだ。瀬戸氏は海外にいるとみられ、急ごしらえの印象は
強い。会見でも「退任は唐突すぎるのでは」といった質問が飛んだが、藤森氏は「会社を大き
くしてきた自負がある。5年を1つの区切りで考えていた」とかねて退任を検討していたと話
した。子会社化した独グローエ傘下のジョウユウの不正会計問題について、進退とは「全く関
係ない」と断言した。
 藤森氏はLIXILの前身の一つ、トステム創業家の潮田洋一郎氏に請われて、11年8月に
社長に就任した。5社が合併してLIXILが誕生した4カ月後のことだ。さっそくGE流の
グローバル化や事業の取捨選択で手腕を発揮する。米衛生陶器のアメリカンスタンダードや独
水栓金具のグローエなど、企業買収で就任時3%にすぎなかった海外売上高比率を3分の1近
くまで拡大した。
 重複した事業を「水回り」など4部門に再編。GEなどから人材を集めた。事業会社LIX
ILの取締役10人のうち、今や9人が外部からだ。
 だが、今年4月に発覚したジョウユウの不正会計により、14年3月期~16年3月期に約660億
円の特別損失を計上した。プロ経営者を集めたからといって、グローバル事業がいつも成功す
るとは限らない。藤森氏は「(中国子会社での不正は)不可抗力」と強調してきたが、11月に
は役員報酬の一部返上を発表。責任は避けられないとの判断に傾いたとみられる。
 後任の瀬戸氏は住友商事で米資材流通大手グレンジャーとの共同出資でモノタロウを立ち上
げ、上場させた。専門店や商社から買うのが当たり前だった工具や補修用品などの間接材をネ
ットで注文できるようにし、町工場にとってなくてはならない存在に育てた。藤森氏は瀬戸氏
について「今後10年を築くのに必要なグローバルとデジタルというキーワードを兼ね備えてい
る」という。ネットで旧来型の物流を変革し、米社との合弁を成功させた手腕が、世界中で多
様な住宅資材を扱うLIXILのグローバル戦略に生きるとみている。
 サントリーホールディングス(HD)の新浪剛史社長など、プロ経営者への注目が日本でも
高まっている。藤森氏も他の国内企業の経営に携わる意欲はあるという。結果がすべてという
周囲の要求にどう応えていけるか。藤森氏と瀬戸氏の今後に注目が集まる。

 瀬戸 欣哉氏(せと・きんや)83年(昭58年)東大経卒、住友商事入社。00年モノタロウ取
締役、01年社長、12年会長。東京都出身。55歳
(2016年6月就任。藤森義明社長は相談役に)

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4 12月の月例経済報告、基調判断据え置き 住宅建設は引き下げ 2015/12/21 日本経済
新聞
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 政府は21日まとめた12月の月例経済報告で、景気は「このところ一部に弱さもみられるが、
緩やかな回復基調が続いている」との判断を2カ月連続で据え置いた。雇用を「改善している
」に引き上げた。住宅建設や公共投資は引き下げた。
 雇用は前月まで「改善傾向にある」だった。10月の完全失業率は3.1%と20年3カ月ぶりの低
水準。有効求人倍率も1.24倍と改善が目立つ。
 住宅は「おおむね横ばい」と、前月までの「総じて持ち直している」から1年8カ月ぶりに
引き下げた。首都圏のマンション販売が減速し、住宅着工戸数も低迷している。くい打ち工事
データの不正問題は「今後影響が出てくる可能性もある」(内閣府)という。
 公共投資は「緩やかな減少」と、前月までの「改善傾向にある」から7カ月ぶりに引き下げ
た。2014年度補正予算に基づく受注が一巡し、出来高も減少傾向にある。
 個人消費は「総じてみれば底堅い動き」、設備投資は「おおむね横ばい」で据え置いた。
 海外は「アジア新興国等において弱さがみられるものの、全体としては緩やかに回復してい
る」との判断を4カ月連続で維持した。

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5 民泊、旅館業法の適用除外に 規制改革会議が意見書 2015/12/21 日本経済新聞
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 政府の規制改革会議(議長・岡素之住友商事相談役)は21日の会合で、一般住宅に有料で旅
行客らを泊まらせる「民泊」サービスを、旅館業法の適用除外とし、届出制など緩やかな監視
にとどめるよう関係省庁に求める意見書をまとめた。貸し手と宿泊者を仲介する事業者には許
可制など厳しめの規制をかけて、トラブル防止や治安対策を講じるよう提言している。
 一方、国土交通省と厚労省は21日、民泊の解禁に向けた有識者会議を開き、内閣官房情報通
信技術(IT)総合戦略室が検討するネット仲介業者向けの法整備などを議論した。今後は検
討課題を短期と長期のものに分けて、対策を議論していくことで一致した。

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6 12月月例報告、住宅建設を下方修正 基調判断は据え置き 2015/12/21 日本経済新聞
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 政府は21日発表した12月の月例経済報告で、景気の基調判断を「このところ一部に弱さもみ
られるが、緩やかな回復基調が続いている」とし、3カ月連続で据え置いた。雇用の判断は上
方修正、一方で個人消費や設備投資の改善テンポは比較的鈍いとして景気の基調判断を維持し
た。先行きについては「雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩や
かな回復に向かうことが期待される」としながらも、米国の利上げや中国経済の減速懸念につ
いて引き続き言及した。住宅建設は10月の新設住宅着工戸数が前年同月比で減少に転じたこと
などを背景に下方修正した。
 基調判断を構成する14項目の判断のうち、上方修正したのは1項目、下方修正したものは2
項目。住宅建設の判断は「おおむね横ばいとなっている」とし、前月の「総じて持ち直してい
る」から1年8カ月ぶりに判断を引き下げた。これまで相続税対策や資産運用需要が強かった
「貸家」の着工が減少した。マンションの着工についても価格上昇が響き、大幅減となってい
る。
 雇用情勢の判断は「改善している」とし、前月の「改善傾向にある」から10カ月ぶりに判断
を引き上げた。10月の完全失業率が前の月と比べて0.3ポイント低下し3.1%になった。失業率
が一段と低下しているほか、有効求人倍率も上昇傾向が続いていることが要因。公共投資は「
緩やかに減少している」とし、「弱い動きとなっている」から7カ月ぶりに下方修正した。前
年と比べ、受注額の減少が続いている

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7 杭工事、全物件で不具合なし 愛知県の過去10年発注分 2015/12/19 日本経済新聞
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 横浜の傾斜マンション問題を受けて愛知県が実施していた県発注工事の杭(くい)工事に関
する調査結果が18日、まとまった。過去10年に施工された住宅や庁舎、橋梁などの工事の杭打
ちについて、旭化成建材以外の業者が実施したものは348件あったが、いずれも現地調査の結果
、傾きなどの不具合はなかった。ただ、3つの物件で、データの流用が認められたという。
 調査対象になった建物のうち、書類上で杭が地盤に到達していたのは275件、保存年限を経過
して県に書類がなく、元請け会社にも書類がなかったためチェックできなかった物件が70件あ
った。
 データの流用があった3件は、豊田市の県営住宅、安城市の県立高校、小牧市の大型貯水槽
(広域調整池)で、いずれも同じ杭打ち業者が手掛けていた。
 なお、県が発注した工事のうち、旭化成建材が杭打ちを手掛けた物件は常滑高校の1件あり
、10月時点での調査では、問題はなかったという。

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8 給湯器だけで年5万円節約 効果絶大の省エネ対策 2015/12/18 日本経済新聞
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 既存住宅の省エネ化を考える際、何から手をつければいいだろうか。省エネに詳しい松尾設
計室の松尾和也氏は、「まずは高効率給湯器に交換すべき」と提案する。その他にも、浴室、
シャワーヘッド、窓まわりなど、今すぐにでも実践できる対策はたくさんある。費用対効果が
非常に大きく、原価回収年数が短く済むお得な項目を中心に解説してもらう。
 2015年11月末、兵庫県宝塚市の地域エネルギー課の依頼を受けて、一般市民向けに「家庭で
できる省エネ」に関する講演をしてきました。宝塚市は関西でも有数の高級住宅街として知ら
れています。日経ホームビルダーの「市区町村別 住宅市場データ2015」によると、宝塚市は人
口22.6万人、9.2万世帯、住宅総数11.4万戸の自治体です。
 典型的な住宅地なので、住宅が使うエネルギーの比率が大きいのが特徴です。全エネルギー
源では39%、電気だけに絞れば60%が家庭で消費されています。全国平均では住宅が消費する
エネルギー比率は約14%であることを考えると、いかに宝塚市の住宅比率が大きいのかがよく
わかります。ということは、住宅部門の省エネ化による効果が非常に大きい自治体であるとも
言えます。
 日本の市街地の土地利用を見ると、住居系と商業系・工業系に用途が大きく分かれています
。これらの地域が混在する自治体もありますが、宝塚市のようにほとんどが住居系で占められ
ている自治体も少なくありません。宝塚市で通用する手法であれば、似たような状況にある他
の自治体でも適用できるはずです。

■電気温水器をエコキュートに
 まず真っ先にやるべきは、高効率給湯器を採用することだと考えます。例えば、同じ電気の
熱源であれば、電気温水器を一般に「エコキュート」と呼ばれる自然冷媒ヒートポンプ給湯機
に交換するなどの手があります。電気温水器のある住宅はガス配管が施工されていない可能性
が高く、エコキュートに交換することで高い費用対効果が見込めます。
 日本の住宅1戸当たりの平均的な一次エネルギー使用量は年間約75GJ(ジュール)です。電熱
ヒーターでお湯を沸かす電気温水器は、それ1台で約60GJもの一次エネルギーを消費します。こ
れをエコキュートに交換すると、約17GJまで減ります。1台交換するだけで年間で43GJもの削減
になります。
 日本には住宅が6063万戸あります(2013年時点)。そのうち250万台もの電気温水器が残って
いると言われているので、約4.1%の比率で使われていると概算できます。宝塚市の住宅総数か
ら計算すると、11.4万×4.1%≒4700戸が電気温水器を使っていると想定できます。そのすべて
をエコキュートに交換した場合、4700×43GJ≒200000GJ=200TJ/年も一次エネルギー使用量を
削減できることになります。

■年間で5万円以上節約
 次に、削減割合をみてみましょう。市内の家庭における年間電力二次エネルギー使用量は483
GWhです。これを一次エネルギーベースでかつ「J」に換算すると、483GWh×3.6×1000×1000×
2.7=4694760GJ≒4695TJとなります。宝塚市で電気温水器を使っている住戸がすべてエコキュ
ートに交換すると、200÷4695≒4.3%もの削減になります。
 さらに、1戸当たりの電気代でみてみましょう。前述したとおり、電気温水器をエコキュート
に交換すると、1台当たり43GJ/年の削減となります。これを二次エネルギーに換算すると、43
GJ=43000MJ=11944kWh(一次エネルギー)÷2.7(換算係数)=4424kWh(二次エネルギー)。
エコキュートの深夜電力単価を13.1円/kWhと仮定すると、1年間の差額は4424×13.1=5万7954
円となります。
 1戸当たり年間5万円ほどの電気代が節約できるので、宝塚市で電気温水器を使っている4700
戸を合計すると年間約2.4億円が浮きます。電気代に占める燃料輸入費の割合は40%程度と考え
られるので、このうち約1億円が燃料輸入費として国外に流出するのを食い止めることにもなり
ます。省エネにもなって大幅に経済的にもなるわけです。
 
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9 2016年の新築マンション供給、4.4%増の4.3万戸 不動産経済予測 2015/12/22 朝日
新聞
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 不動産経済研究所の調査によると、2016年の首都圏における新築分譲マンションの供給戸数
は4.3万戸になる見込みだ。2015年供給は4.12万戸の予想であるため、4.4%程度の増加となる。
建築コストの上昇が一服し、東京都区部の大型案件が市場をけん引する、としている。

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10 「分譲マンションで民泊、規約改正必要」 国交省が見解 2015/12/22 朝日新聞
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 国土交通省はこのほど、標準管理規約を採用している分譲マンションで国家戦略特区法に基
づく民泊(以下、特区民泊)を行う場合、規約の改正が必要との見解を示した。標準規約第12条
で専有部分を「専ら住宅として使用するものとし、他の用途に供してはならない」と規定して
おり、民泊を実質的に禁止としているため。12月22日の定例会見で石井啓一国土交通大臣が明
らかにした。
 特区民泊は来年以降、複数の自治体が実施に踏み切るとみられる。一方、特に分譲マンショ
ンでは、一部の住戸が管理組合に無断で民泊用に貸し出されトラブルとなっている事例が発生
している。国交省の見解は、こうした実態を踏まえたものとみられる。

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11 人口減少時代の土地利用、検討開始 不動産のビッグデータ活用も 国交省 2015/12
/21 朝日新聞
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 国土交通省はこのほど、土地政策を検討する、国土審議会土地政策分科会企画部会を6年ぶり
に開いた。6月に提言をまとめる予定。部会長は中井検裕・東京工業大学大学院社会理工学研究
科教授。
 今年閣議決定された新たな国土形成計画や社会資本整備重点計画の方針を土台に、人口減少
局面で土地需要が変化している現状を踏まえ、土地政策の基本的方向性を打ち出す。その上で
制度の整備や変更を視野に入れつつ個別の論点を議論する。また、土地・不動産関連のビッグ
データの活用も議題とする。

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12 支援機構から「マンションすまい・る債」普及で感謝状 管理協 2015/12/21 朝日
新聞
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 マンション管理業協会は12月21日、住宅金融支援機構が提供する「マンションすまい・る債
」の普及に協力したとして、同機構から感謝状を手渡された。「マンションすまい・る債」の
募集開始時期など、適切な時期に説明会などを行い普及に貢献した。
 なお、2015年度における「マンションすまい・る債」の応募口数は9万4312口(昨年の1・64倍
)で過去最大となった。

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13 地方都市の不動産投資市場拡大へ 環境不普及促進機構がセミナー 2015/12/21 朝
日新聞
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 環境不動産普及促進機構は1月下旬から3回にわたり「地方の不動産投資機会の創出と地方創
生」をテーマにセミナーを開く。各回のテーマと講師は次の通り。
 第1回=1月22日、「地方都市における不動産投資市場の拡大~地方都市に向かう不動産ビジネ
ス」、土岐好隆・三菱UFJモルガン・スタンレー証券投資銀行本部不動産グループマネージング
・ディレクター
 第2回=2月5日、「英国におけるPPPの実際~PPP大国の先進事例に学ぶ」、安原淳・鹿島建設
海外事業本部開発部担当部長
 第3回=2月26日、「地方創生と公共施設マネジメント~公共施設の老朽化をビジネスチャンス
に変える」、福島隆則・三井住友トラスト基礎研究所投資調査第1部上席主任研究員
 時間はいずれも15時~17時。参加費は3万円(3回分)。会場は、東京都港区虎ノ門1の16の4、
アーバン虎ノ門ビル2階(同機構会議室)。問い合わせ先は同機構、電話03(6268)8015。

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14 11月中古マンション売り価格 中部圏は4カ月ぶりに下落 東京カンテイ 2015/12/21
朝日新聞
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 東京カンテイが発表した2015年11月の中古マンション価格(70平方メートル換算、売り希望価
格)によると、首都圏は、全域的な強含みや東京都での事例シェア拡大が影響して、前月比2.4%
上昇の3274万円となった。15カ月連続の上昇。近畿圏(1925万円、同1.6%上昇)は、大幅上昇し
た大阪府が牽引する形で7カ月連続の上昇。一方で中部圏(1556万円、同0.3%下落)は4カ月ぶり
に弱含んだ。

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15 住宅建築コーディ資格、全環協から公式推薦 2015/12/18 朝日新聞
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 住宅建築コーディネーター協会はこのほど、同協会が運営する資格「住宅建築コーディネー
ター」が、全国室内環境改善事業協同組合(全環協)から公式に推薦承認されたと発表した。全
環協に加盟する組合企業や提携団体を中心に、当資格取得を推薦し、地域企業との差別化や事
業の活性化を促していく。

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16 国交省・2015年度補正予算 サ高住の整備加速 2015/12/18 朝日新聞
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 政府は12月18日、2015年度補正予算を閣議決定した。国土交通省としての国費総額は4736億
円。
 住宅関連では「一億総活躍社会」の実現に向けて、三世代同居・近居がしやすい環境づくり
を進めるほか、「介護離職ゼロ」を達成するためサービス付き高齢者住宅の整備に重点的な支
援を実施する。サ高住の供給に際し戸当たり100万円としていた補助限度額を同120万円に引き
上げると共に、「夫婦型」と「既存ストック型」の類型を新設。前者は同135万円、用途変更を
伴う改修が前提となる後者は同150万円を補助限度額とする。

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17 11月・首都圏、新築戸建成約価格 再び上昇 アットホーム 2015/12/18 朝日新聞
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 アットホームの調査によると、11月の首都圏における新築戸建て住宅の平均成約価格は3365
万円(前年同月比1.1%上昇)で、6カ月ぶりの下落となった先月から再び上昇した。今月は東京23
区で5000万円以上の物件の成約が大幅に増加。平均価格は4カ月ぶりの高水準となり、前年同月
比が再び上昇した。東京23区の平均価格は4596万円(同7.7%上昇)。また、首都圏の前月比は2カ
月連続の上昇で、23区も4カ月ぶりに上昇した。なお千葉県は、前年同月比7カ月連続上昇。一
方、埼玉県は同7カ月ぶりに下落に転じた。

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18 11月分譲マンション賃料、首都圏は4カ月ぶりに下落 東京カンテイ調べ 2015/12/17
朝日新聞
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 東京カンテイ(http://www.kantei.ne.jp/)の調査によると、11月の首都圏・分譲マンション
賃料は、前月比2.1%下落の2624円(1平方メートル当たり、以下同)で4カ月ぶりに下落した。千
葉県以外の地域で弱含んだことが要因。都県別に見ると、東京都は3157円(前月比0.8%下落)で6
カ月ぶりの下落。神奈川県も平均築年数がやや進み、1985円(同1.7%下落)と下落。埼玉県は比
較的賃料水準が高いさいたま市や川口市で事例数が減少したため、マイナス2.3%の1557円とな
った。一方で千葉県では、平均築年数が23.3年から22.0年と1年以上若返ったことにより、1575
円(1.3%上昇)と唯一上昇した。

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19 杭打ち、元請け立ち会いや報告ルール化…国交省 2015/12/22 読売新聞
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 杭くい打ちデータ流用問題で、国土交通省は21日、杭打ちに関する適正な施工指針を官報
に告示として出す方針を固めた。
 元請けによる立ち会いや報告のあり方をルール化し、業界各社に徹底するよう促す。近くま
とめられる有識者対策委員会の中間報告を待って、年明けにも策定する。
 同省は、元請けの監督が不十分だったことを重視。元請けに対し、〈1〉試験杭の打ち込み
など節目で立ち会いを求める〈2〉固い地盤(支持層)が特定しにくい難所は杭打ち業者に伝
える――などを盛り込む。
 また、今回の問題では、杭打ちデータが雨にぬれるなどして取得できなかったため、他のデ
ータを流用したケースが目立ったことから、報告についてデータ未取得を前提とした現場マニ
ュアルを業界に作成させる。これにより元請けに報告しやすい環境を整える。記録をバックア
ップできる機材の導入も促す方針。

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20 超高層ビルの耐震性強化を…国交省が制度改正案 2015/12/19 読売新聞
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 国土交通省は18日、マグニチュード8~9級の南海トラフ巨大地震に備え、3大都市圏と
静岡県周辺の揺れやすい地域で、超高層ビルなどの耐震性強化を求める制度改正案を発表した

 2017年度にも、ビルの設計上想定する揺れの大きさを現行の最大1・5~2倍に引き上
げる。揺れの継続時間も「1分以上」から「8分以上」と長くする。
 内閣府が、ゆっくりした揺れが長時間続く「長周期地震動」の予測をまとめたことを受けた
措置。対象は、建築前に個別審査が必要な免震構造ビルと高さ60メートル超の通常のビルで
、新しい想定に基づいた耐震性を満たさなければ、新築を認めない。
 既存のビルには、自主的な耐震診断を促す。

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21 積水ハウス、高断熱ガラス採用 複層式に比べ性能2.5倍 2015/12/22 日経産業新聞
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 積水ハウスは21日、2016年2月から新築の戸建て住宅で一般の複層ガラスの2.5倍の性能を持
つ高断熱のガラスを採用すると発表した。室内の熱を外に逃がさないようにしてエアコンなど
冷暖房機器の負荷を減らす。高断熱ガラスの採用で新築戸建ての省エネルギーを進める。
 ガラスは壁に比べ熱を伝えやすいため、複層ガラスの間に真空層を挟んだ「複層真空ガラス
」を採用する。住宅のリビングなどは大きな窓を採用することが多く、冷暖房に必要なエネル
ギーを減らせるとみている。

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22 首都圏来年予測、マンション発売4.4%増 不動産経済研が発表 2015/12/22 日経産
業新聞
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 不動産経済研究所(東京・新宿)が21日発表した首都圏の新築マンション市場予測によると
、2016年の発売戸数は15年見込みと比べ4.4%増の4万3千戸になる見通しだ。17年4月の消費税
増税を控えて駆け込み需要が出てくると見込まれており、不動産会社が発売を増やしそうだ。
 駆け込み需要の影響が大きく出るのは神奈川県と分析し、15年と比べ16.3%増の1万戸とした
。東京都区部は1万9千戸と横ばい。埼玉県と千葉県ではともに4500戸になるとみる。

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23 LIXIL、断熱の樹脂窓4割安く 複層タイプ追加 2015/12/18 日経産業新聞
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 LIXILは17日、フレームに断熱性能が高い樹脂を利用した樹脂窓で、普及価格帯の「エ
ルスターS」を発表した。ガラスを2枚使う複層ガラスとして国内最高の断熱性能を持つ。フレ
ーム面積を削減し、熱を通しにくいガラスの面積を拡大、断熱性能を上げた。1月に発売したガ
ラス3枚の「エルスターX」と合わせ、年間100億円の販売を目指す。
 北海道で2016年3月、東北以南で5月に発売する。幅64センチ、高さ117センチの滑り出し窓で
、価格は3万6936円。エルスターXに比べ約4割安い。

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24 TOTO、システムバスを刷新 掃除しやすく 2015/12/17 日経産業新聞
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 TOTOは16日、戸建てとマンションのシステムバスルームを刷新し、2016年2月1日から発
売すると発表した。汚れを落としやすくした床や、水あかがつきにくい鏡など、掃除のしやす
さを訴える。利益率が高いリフォーム事業を強化し、収益拡大につなげる。
 戸建て用の中価格帯のシステムバスルーム「サザナ」と、分譲マンション用の「ひろがるW
Gほっカラリ床シリーズ」を刷新した。サザナの最高級クラスは計4つの新機能を採用した。床
には、表面に特殊な処理を施して汚れが簡単に落とせる。鏡は「ダイヤモンド・ライク・カー
ボン」と呼ぶ炭素の膜で加工した。水あかが付きにくいうえ、落としやすい。

2015-12-24 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed 

 

住宅関連新聞記事ダイジェスト No.614  2015/12/10~2015/12/16 

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.614  2015/12/10~2015/12/16 
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―*―*―* MENU *―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―
【日本経済新聞】
1 さいたま市、浦和美園に複合公共施設 図書館や支所
2 杭打ち施工管理の緩和見送り 国交省
3 プランタン銀座、17年1月から名称変更 仏社と契約終了
4 東京都心オフィスビル空室率、7年ぶり水準に低下 11月末
5 11月戸建て受注額、旭化成系16%減 データ改ざん余波

【朝日新聞】
6 立地適正化計画づくりを支援 土地利用評価プログラム 国総研が開発
7 消費者の6割「瑕疵保険・インスペクション必要」 中古住宅購入時
8 合格者は173人 マンションリフォームマネジャー試験
9 2016年の住まいトレンド キーワードは「住民経営マンション」
10 首都圏11月の賃貸成約数 前年比で再び減 半年で増減繰り返し アットホーム調べ
2015/12/15 朝日新聞
11 「大修繕」でフォトコンテスト マンション計画修繕施工協会
12 年初に中間提言発表、民泊ルール化に着手へ 自民党・観光基盤強化の小委員会
13 国交省 不動産鑑定士向け「ラベリング制度」構想 証券化対応でお墨付き
14 子育て支援、高齢者施設付きの市場動向を調査 不動産経済研究所
15 15年度ビル経管士試験 受験者は678人に増加
16 不動産特化のクラウドファンディング、本格運用
17 11月首都圏マンション供給、3カ月ぶり増 平均価格は6000万円台
18 IT重説実験の途中経過、すべて賃貸 3カ月で約50件 国交省
19 11月の不動産業倒産件数、6カ月ぶり増加 東京商工リサーチ
20 不動産競売流通協会、「オークション」実施へ
21 ウッドデザイン賞2015 農水大臣賞は『みんなの材木屋』
22 2016年度・与党税制大綱案 「空き家」抑制の特例創設へ
23 中古マンション成約件数、2カ月連続増 東日本レインズ

【読売新聞】
24 無許可民泊、東京の旅行会社など3社を書類送検
25 ドローンで宅配、来年度にも実証実験…千葉市
26 11月マンション発売、3か月ぶりに前年上回る
27 中古住宅 劇的アフター
28 マンション 「庭付き」か「眺望か」

【日経産業新聞】
29 パナソニック、耐震住宅プラン刷新 平屋は天井最大2.8メートル高く
30 首都圏のマンション、平均価格6000万円超え 11月民間調査、24年5カ月ぶり

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1 さいたま市、浦和美園に複合公共施設 図書館や支所 2015/12/15 日本経済新聞
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 さいたま市は来年1月4日、緑区の浦和美園地区に複合公共施設を開く。埼玉高速鉄道の浦和
美園駅近くで、図書館やコミュニティーセンターのほか、転入出などの手続きができる美園支
所も移転入居する。市は浦和美園地区の都市開発を進めており、利便性を高めて人口増加につ
なげる。
 駅東口にほぼ隣接する敷地面積約5300平方メートルに設ける。地上3階建てで延べ床面積は約
5000平方メートル。総工費は約22億円。建物は完成しており、現在は開設に向け備品搬入を進
めている。

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2 杭打ち施工管理の緩和見送り 国交省 2015/12/15 日本経済新聞
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 杭(くい)打ちデータの改ざん問題を受けて、国土交通省が工事現場で施工状況の管理を担
う技術者の配置要件の緩和を見送ったことが14日、分かった。来年4月の緩和を目指していたが
、データ改ざん問題で施工管理が適切だったかが問題になったため、可否を再検討する。
 建設業法は、元請け業者が一定額以上の工事を下請けに任せる場合、施工状況を管理・監督
する「監理技術者」の配置を義務付けている。建設業界の人材不足などを踏まえ、国交省は9月
、配置を義務付ける工事額を引き上げる改正施行令について意見を公募。10月上旬に公布し来
年4月から施行する方向で検討していた。
 しかし10月にデータ改ざん問題が発覚。施工管理の強化が議論されているため、同省の有識
者委員会が年内にまとめる再発防止策の中間報告を踏まえ、緩和要件について再検討すること
にした。

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3 プランタン銀座、17年1月から名称変更 仏社と契約終了 2015/12/15 日本経済新聞
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 プランタン銀座(東京・中央)は2016年12月31日で、フランスの老舗百貨店「プランタン」
を持つ仏プランタン社との商号・商標契約を終了すると発表した。同日付で「プランタン銀座
」という名前での営業を終え、17年1月から社名、店名を変える。新名称は未定で、16年中ごろ
までに決定する方針だ。
 プランタン銀座は1980年に当時のダイエーが仏社と商号・商標契約を結び、84年に店舗が開
業。20~30代女性向けの衣料品などをそろえ、働く女性を中心に集客してきた。同社の株主は
現在、建物を持つ読売新聞東京本社と三越伊勢丹の2社となっている。
 周辺でマンション開発が進んだことなどを受け、来店客は主婦層や訪日外国人が増えてきた
。プランタン銀座は家具の「ニトリ」を入れるなど幅広い層の集客を目指しており、高級感あ
る店を望む仏社の方針の違いが明らかになってきていた。

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4 東京都心オフィスビル空室率、7年ぶり水準に低下 11月末 2015/12/10 日本経済新

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 オフィスビルの空室が減って需給が一段と引き締まっている。東京都心部では11月末の空室
率が7カ月連続で低下し、7年2カ月ぶりの水準に下がった。平均募集賃料もこの1年間で3.3平方
メートル当たり687円上昇し、大型物件を中心に貸し手優位の状況が強くなっている。企業業績
の回復で大阪市など他の地域でも空室率が低下傾向にある。
 オフィス仲介大手の三鬼商事(東京・中央)が10日まとめた東京都心5区(千代田、中央、港
、新宿、渋谷)の11月末の空室率は4.19%。前月末比0.27ポイント低い。2012年6月の9.43%を
直近のピークに低下傾向だ。7月に需給均衡の目安とされる5%を下回り、この半年間で1ポイン
トほど下がった。特に駅に近いなど立地条件の良いビルの不足感が強い。

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5 11月戸建て受注額、旭化成系16%減 データ改ざん余波 2015/12/10 日本経済新聞
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 大手住宅メーカー7社の11月の戸建て注文住宅の受注状況(金額ベース、速報値)が10日に出
そろった。パナホームなど3社が前年同月比4~9%伸びた半面、旭化成ホームズ(アパート含む
)が同16%減と大幅なマイナスを記録した。
 横浜市の傾斜マンションを手掛けた旭化成建材による杭(くい)打ちデータ改ざん問題の余
波で解約数が増え、広告宣伝を自粛した影響も出たとみられる。

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6 立地適正化計画づくりを支援 土地利用評価プログラム 国総研が開発 2015/12/16
朝日新聞
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 国土技術政策総合研究所(国総研)はこのほど、地方公共団体による立地適正化計画の策定を
支援するツールとして「都市の土地利用と交通利便性を評価するプログラム」を開発した。オ
ープンデータなどを用いて、ある場所が目的の土地利用にどの程度適しているかを評価する。
ソフトウェアを無料で配布している。 

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7 消費者の6割「瑕疵保険・インスペクション必要」 中古住宅購入時 2015/12/16 朝
日新聞
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 全国宅地建物取引業協会連合会などが一般消費者向けに実施した「不動産の日」アンケート
によると、中古住宅の購入時に必要と思われるものとして「瑕疵保険が付されていること」が6
4.2%と最も多いことが分かった。「インスペクション」「履歴情報が残っていること」も、共
に61.6%と高い割合を示した。これに対して「瑕疵保険などなくても、とにかく価格が安いこと
」は11.2%。一般消費者が、中古住宅の購入時に安心・安全を求める傾向がうかがえた。
 この調査は9月23日の「不動産の日」にちなんで実施した。調査期間は2015年9月1日~10月31
日。有効回答件数は1万6778件だった。

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8 合格者は173人 マンションリフォームマネジャー試験 2015/12/16 朝日新聞
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 住宅リフォーム・紛争処理支援センターはこのほど、2015年度のマンションリフォームマネ
ジャー試験の合格結果を発表した。
 受験者は609人、合格者は173人、合格率は28.4%だった。合格者の属性は男性が109人、女性
が64人で、年齢は40歳代が69人と最も多かった。勤務先はリフォーム専業、マンション・ビル
管理会社、住宅会社などとなっている。

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9 2016年の住まいトレンド キーワードは「住民経営マンション」 2015/12/16 朝日新

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 リクルートホールディングスはこのほど、生活分野7領域における2016年のトレンド予測を発
表した。
 住まい領域については、「住民経営マンション」がキーワードになると予想。「当事者意識
をもつ住民による、経営視点のマンション管理が広がってきている。『住民経営度』が新しい
マンションの価値のものさしの1つになる可能性がある」としている。

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10 首都圏11月の賃貸成約数 前年比で再び減 半年で増減繰り返し アットホーム調べ
2015/12/15 朝日新聞
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アットホームの調査によると、11月の首都圏における居住用賃貸物件成約数は1万8092件だった
。前年同月比は0.2%減で、再びマイナスとなった。6月から増減を繰り返している。ただ、埼玉
県では8カ月連続前年比増と好調が続いている。
 マンションは新築、中古とも減少。一方でアパートは新築、中古共に増加した。
 平均成約賃料は、新築マンションは4カ月で連続上昇したのものの、中古は2カ月連続で下落
。アパートは新築が全エリアで下落し、中古も3カ月ぶりに下落した。

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11 「大修繕」でフォトコンテスト マンション計画修繕施工協会 2015/12/15 朝日新

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 マンション計画修繕施工協会(MKS)は12月15日、「第2回マンション大規模修繕工事フォトコ
ンテスト」の応募作品募集を開始した。
 「工事中の街角」など、修繕中のマンションにまつわる7つのテーマに対する写真を募集する
。プロアマ問わず、誰でも応募することが可能。 応募に関する問い合わせは、同協会ホーム
ページ(http://www.mks-as.net/topics_detail22/id=925)か、フォトコンテスト係、電話03(57
77)2521まで。

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12 年初に中間提言発表、民泊ルール化に着手へ 自民党・観光基盤強化の小委員会 201
5/12/15 朝日新聞
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 民泊に関する検討を行っている自民党・観光基盤強化に関する小委員会がこのほど、民泊の
ルール整備に向けた工程を示した。年明けにも中間的な提言を出す。また、鶴保庸介小委員長
は厚生労働省に対し、旅館業法に基づく簡易宿所営業について、要件を緩和する省令改正の施
行を要請したことを明かした。
 まず宿泊施設不足への対応として、地方への誘客など既存の資源の活用を第一に位置づけた
。その上で「民泊への活路を開く」(鶴保小委員長)としている。
 一方で現状の民泊は、治安上の懸念や近隣トラブル、租税の適切な徴収、民泊を仲介する事
業者の責務が不明確であるなど課題が山積み。同委員会では年明けの中間提言を踏まえて、課
題に対処するルール整備に着手する。

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13 国交省 不動産鑑定士向け「ラベリング制度」構想 証券化対応でお墨付き 2015/12
/15 朝日新聞
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 国土交通省は来年度から、証券化不動産の評価に対応できる不動産鑑定士を対象としたラベ
リング制度(仮称)をスタートさせたい考えだ。
不動産投資市場の拡大に向けた取り組みの一環で、鑑定士が証券化の専門知識を有することを
対外的に示す指標を構築する考え。同時に、証券化の評価に精通する鑑定士の育成を目指す。
 年内か年明けを目途に有識者会議を発足させ、制度の骨格づくりに入る。

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14 子育て支援、高齢者施設付きの市場動向を調査 不動産経済研究所 2015/12/15 朝
日新聞
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 不動産経済研究所が首都圏で1995年以降に供給されたマンションを調査したところ、子育て
支援施設・サービス付きのマンションは305物件、高齢者施設・サービス付きのマンションは87
物件に上ることが分かった。
 子育ての305物件のうち、比較的規模の大きい総戸数120戸以上のマンションは180物件(シェ
ア率59%)。高齢者の87物件については、46%が総戸数120戸以上のマンションだった。

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15 15年度ビル経管士試験 受験者は678人に増加 2015/12/14 朝日新聞
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 日本ビルヂング経営センターは12月13日に実施した15年度ビル経営管理士試験の実施報告(速
報)を行った。それによると、受験者は678人で昨年度より10人増加。受験率は88.6%(昨年度90.
9%)だった。
 同試験は、全国6都市(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡)で行われ、合格発表は16年1
月29日(金)の予定だ。

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16 不動産特化のクラウドファンディング、本格運用 2015/12/14 朝日新聞
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 インターネットを通じて不特定多数の人から少額ずつ資金を集める仕組み「クラウドファン
ディング」。創業3年目の不動産会社、ロードスターキャピタル(東京都中央区、岩野達志社長)
はこのほど、不動産特化型クラウドファンディングサービスを本格的にスタートした。不動産
会社がこうした事業を手掛けるのは珍しい。
運営する専門サイト「オーナーズブック」を介して、個人投資家から集めた資金を、不動産事
業者に不動産担保ローン(メザニンローン)として事業者に貸し付けを行う。投資家は1口当たり
1万円という少額から出資できる。

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17 11月首都圏マンション供給、3カ月ぶり増 平均価格は6000万円台 2015/12/14 朝日
新聞
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 不動産経済研究所の調査によると、11月の首都圏における新築分譲マンションの販売戸数は3
496戸で、前年を4.8%上回った。前年を上回るのは3カ月ぶり。秋商戦に入ってなかなか出てこ
なかった「目玉物件」が、ここにきてようやく表れたようだ。100戸以上の大型供給(販売)は10
物件(前年は4物件)に上った。ただ、全体の販売物件数は140物件と近年の秋商戦における180~
190物件に比べると少なく、「市況は低調とは言えないが、回復しているとも言えない」と同研
究所では話している。
 平均販売価格は6328万円で、単月としては91年6月以来の6000万円台となった。港区赤坂で平
均2.6億円の物件が152戸(即日完売)供給されたことなどが影響した。

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18 IT重説実験の途中経過、すべて賃貸 3カ月で約50件 国交省 2015/12/14 朝日新聞
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 国土交通省はこのほど、8月末から実施している「ITを活用した重要事項説明に係る社会実験
」の進ちょく状況をまとめた。11月末時点での実施件数は約50件。すべて賃貸取引だった。201
6年2~3月頃に「IT重説に係る検討会」を開催して検証すると共に、個人間売買取引への導入の
可否についても検討する方向。

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19 11月の不動産業倒産件数、6カ月ぶり増加 東京商工リサーチ 2015/12/11 朝日新聞
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 東京商工リサーチの調べによると、11月の不動産業の倒産件数は26件(前年同月比13.04%増加
)。6カ月ぶりの増加となった。負債総額は36億3300万円(同73.49%増加)で、8カ月ぶりに増加し
た。
 同社は「不透明感が立ち込めるなか、小規模企業を中心とした息切れ倒産の推移が注目され
る」としている。

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20 不動産競売流通協会、「オークション」実施へ 2015/12/11 朝日新聞
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 不動産競売流通協会(青山一広代表理事)は、「不動産オークション」を実施していく方針だ
。2月にも概要を発表する。金融機関などが保有している債務整理物件などを集めて展開してい
く予定。金融機関にとっては売却期間の短縮といったメリットがあり、協会会員がオークショ
ン物件の購入者に対して様々なサポートを行うシステムを構築する方針だ。

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21 ウッドデザイン賞2015 農水大臣賞は『みんなの材木屋』 2015/12/11 朝日新聞
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 今年創設された「ウッドデザイン賞2015(新・木づかい顕彰)」の農林水産大臣賞(最優秀賞)
に、株式会社西粟倉・森の学校(岡山県西粟倉村)の「『みんなの材木屋』発 森と暮らしを創
る六次産業化モデル」が受賞した。
 ウッドデザイン賞は、消費者目線での木の良さや価値を有する製品や取り組み、ビジネスモ
デルなどを募集し、国内外に発信するための顕彰制度。

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22 2016年度・与党税制大綱案 「空き家」抑制の特例創設へ 2015/12/11 朝日新聞
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 自民党と公明党は12月10日、2016年度税制改正大綱案を取りまとめた。12月11日現在、食品
などをめぐる軽減税率の調整が自民・公明党間で続いているが、石井啓一国土交通大臣は「国
土交通省の要望はおおむね盛り込まれた」と説明。住宅・不動産関連では、空き家の抑制を目
的とした特例措置が創設され、「三世代同居」に対応する二世帯リフォームに係る減税措置の
要望も通る見込み。このほか新築に係る固定資産税の減額措置も縮減されることなく延長され
るのをはじめ、重点要望とされていた事項は多くが延長となる見通しだ。

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23 中古マンション成約件数、2カ月連続増 東日本レインズ 2015/12/10 朝日新聞
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 東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は12月10日、2015年11月の首都圏流通動向をまとめ
た。首都圏の中古マンションの成約件数は2971件。前年同月比はプラス5.0%となり、10月に続
いて連続で増加した。中古戸建ての成約件数は1123件で、10月に記録した前年比プラス23.7%の
大幅増に続き、同17.5%増となった。

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24 無許可民泊、東京の旅行会社など3社を書類送検 2015/12/16 読売新聞
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 京都市のマンションが中国人観光客らの宿泊施設(民泊)として無許可で使われていた事件
で、京都府警は16日、旅行会社「新浪旅行」(東京都)や旅館業「煌ファンコーポレーショ
ン」(山形市)、マンション管理会社「長栄」(京都市)の3社と、各社の担当者3人を旅館
業法違反(無許可営業)容疑で書類送検した。
 3人は、新浪旅行の顧問(52)、煌社の役員(48)、長栄の統括エリア長(43)。
 発表では、顧問と役員は7~10月、京都市から旅館業の営業許可を受けずに、同市右京区
のマンション(全44室)36室に延べ353人の中国人を1泊約6500円~8000円で
宿泊させ、統括エリア長は5月、同じマンションの1室に、宿泊料を取って6人を泊めた疑い

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25 ドローンで宅配、来年度にも実証実験…千葉市 2015/12/16 読売新聞
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 15日に開かれた政府の国家戦略特区諮問会議(議長・安倍首相)で、特区「東京圏」の対
象となった千葉市は、小型無人機「ドローン」を使った宅配などの実現に向けて準備を本格化
させる。
 来年度にも実証実験が行われる見通しで、熊谷俊人市長は「安全面にも配慮しながら取り組
みたい」と述べた。東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年までの実用化を目指す。
 同市が実証実験として提案したのは、ドローン活用のほか、マンションの空き部屋を提供す
る「民泊」、無人のロボットタクシーなどを走らせる先進技術の導入など6項目。東京五輪・
パラリンピックの一部競技の実施が決まり、多くの国際会議が開かれてきた美浜区の幕張新都
心を舞台に、訪日外国人に日本の先端技術をPRする狙いがある。
 熊谷市長は「世界から注目される2020年までに様々なことを実現したい」と話し、ビッ
グイベントを意識する。提案のうち、どの実証実験が行われるかは今後開かれる東京圏の「区
域会議」で決定される。
 市政策企画課によると、新都心から10キロ圏内にインターネット通販の「アマゾン」や「
楽天」などの物流倉庫があり、両社など関係企業と協議を進めている。計画では倉庫から荷物
をぶら下げたドローンを飛ばし、商品を高層マンションの部屋のベランダへ直接届ける。高齢
者が自宅から薬剤師とテレビ電話で話し、体が不自由でもドローンで薬を届けてもらえる提案
もした。
 新都心のマンションの住民代表を対象に市が開いた説明会では、「ドローンを飛ばす事前連
絡と事後報告を徹底してほしい」との意見や、「落下の危険性はないのか」との不安の声が上
がったという。市はドローンに詳しい野波健蔵・千葉大特別教授とも連携し、安全性向上にも
取り組む

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26 11月マンション発売、3か月ぶりに前年上回る 2015/12/14 読売新聞
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 不動産経済研究所が14日発表した11月の首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)のマンシ
ョン発売戸数は、前年同月比4・8%増の3496戸で、3か月ぶりに前年実績を上回った。
 1戸当たりの平均価格は6328万円と、バブル後の1991年6月以来、24年5か月ぶ
りに6000万円台に乗った。高級マンションの発売が、平均価格を押し上げた。物件が実際
に売れた割合を示す契約率は82・1%だった。好不調の目安とされる70%を超えたのは8
月以来となった。
 1戸当たりの価格は平均価格2億円を超える東京・赤坂のタワーマンションなどが発売され
たことや、建築費の高騰などが押し上げた。一方で、発売の物件数は140件と前年同月より
35件減った。同研究所は「マンション価格の上昇に加え、杭くいデータの流用問題が影響し
ている可能性がある」と分析している。

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27 中古住宅 劇的アフター 2015/12/10 読売新聞
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 ◇不動産会社取締役 内海芳美さん54(高松市)
 古い民家や団地を、年月を経た温かみはそのままに、内部を住みやすく改修する「リノベー
ション」は、修復するだけのリフォームと異なり、中古住宅に付加価値をつける。「ひだまり
不動産」を設立して10年目。価値を失ったかに見える物件の再生を手がけてきた。
 不動産業を始めるきっかけは、さぬき市の自宅を賃貸に出したことだった。
 「年間に100万円近い家賃収入があるんですよ。不動産投資という言葉も知らなかったけ
ど、『借金なしで家を三つ持ったら、働かないで暮らせる』と考えるようになって」
 自宅だけでなく、マンションやアパートを1棟丸ごと買い上げて運営。44歳の時には「大
家さん」が仕事になった。そして2006年、夫・広美さんの退職を機にひだまり不動産を開
業。特色を出そうと、当時は珍しかったリノベーションを採用することにした。
 まず手がけたのは1966年と74年建築の2階建て民家2戸。デザイナーの発想を生かし
、調理用のステンレス製ボウルの洗面台や、木製そうめん箱を枠にしてアンティーク調にした
洗面用の鏡などを備えると、色あせた民家が、しゃれた雰囲気をまとった。すぐ買い手がつい
た。
 その後もリノベーションで住宅を再生。今は、高松市屋島西町の「RENOWA―YASH
IMA」に取りかかっている。3階建て全15室(3DK)の団地で84年築。昨年10月に
買い上げた際には居住者は3世帯だけ。収益を得る物件とは言えなかった。
 自由に室内をデザインできるよう分譲販売することにした。デザイナーがプランの相談に乗
る。価格は1部屋500万円台、改修費用に約500万円。計1000万円程度で住人が思い
描く家をつくることができる。
 ブログで事業を紹介すると、募集を始める前から問い合わせが相次ぎ、約3か月で12戸に
買い手がついた。来年には、無人に近かった団地に、複数の家族のにぎやかな声が響くことに
なる。
 1階にはコーヒースタンドやパン店、輸入自転車店にネイルショップが入居。共用の庭には
、植栽や小さな畑も設けて、地域の人も訪れやすい憩いの場にする。「責任は大きいけど感謝
されて、もうけられて。こんな楽しい仕事はない」
 今年、川崎市の3階建てマンションを購入、1室を自宅兼事務所にし、首都圏にも拠点を構
えた。
 「高松でのノウハウを生かし、東京で起業したい人の応援をしたい」と意欲は衰えない。(
浅田真理)

 ◆住宅だけでなく、店舗のリノベーションも行っている。美容室、カフェ、ケーキ店……人
気店が多く、雑誌やネットに取り上げられることも。「3人だけの小さな不動産屋。お店が評
判になることが一番のPR」という。古い物件を扱うため、雨漏りの相談などアフターサービ
スは万全、入居店同士が協力したイベントの提案などもして、「貸しっぱなしにしない」が信
条だ。
 こうした歩みを振り返り、「これから“おカネ”を生みだす不動産って?」(ごま書房新社
、178ページ、税抜き1450円)と題した自著を出版した。

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28 マンション 「庭付き」か「眺望か」 2015/12/10 読売新聞
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[トピ]マンション購入、1階か12階かで迷っています
 マンション購入を考えています。子どもは5歳と1歳の2人。目を付けていた築4年の中規
模マンションの1階が空くということで、内覧しました。
 漠然と7、8階がいいと思っていましたが、1階は20平方mほどの庭が使え、景観も悪く
ない。購入を決めようとした矢先、12階にも同じ間取り、向きで空きが出るとのこと。内覧
すると、リビングからの夜景が素晴らしく、家族で一気に心が揺らいでいます。(のん)

[レス]上階だと出無精に/庭は面倒/私なら3、4階
■一階がいいと思います。
 うちにも同じような年齢の子がいますが、おとなしいほうなのに、騒音について苦情を言わ
れました。それで、次の引っ越しの時はもう下に人がいるのは嫌だなぁと。それに、ベビーカ
ーなど荷物も多い。1階の方がささっと帰れていいですよ。小学校にあがって、子どもだけで
12階まで毎日……と考えると、心配です。(きよ)

■1階をおすすめします
 子どもさんの年齢を考えれば、絶対に1階をおすすめします。庭も使えるとあれば、最高。
季節の花や家庭菜園が楽しめます。私の経験上も、上階だとどうしても出無精になってしまう
と思います。あと、子どもは眺めにはあまり興味がありません。上層階の眺めにひかれるよう
になるのは、少なくとも20代では?(レタス)

■ハザードマップは確認なさいました?
 床上浸水常襲地域でなければ、私なら1階。たいていのベランダ、窓の柵はしっかりしてま
すが、それでも落下事故は起きる。子どもが踏み台や椅子を持ってきちゃうからです。(さぼ
りんまま)

■私も同じ悩みでした
 去年、我が家も1階と12階で悩んでました。12階を選びましたが、大満足です! 仕事
、育児をして、ふぅーっと一段落した後の夜景。疲れが飛びます。夏は色々な所から花火があ
がって、楽しいですよー。あと、エレベーターで住民と一緒になった時、上の階だと優越感に
少し浸れます(笑)。(555)

■1階、そんなにいい?
 マンションの7階に住んでおります。「戸建てより高いところに居住」というのが、マンシ
ョンに住む理由の一つになるんじゃないでしょうか? わざわざ1階に住むなら、戸建てを選
んだほうがずっといいと思いますが。(lilico)

■やはり高層階の方が…
 元々7、8階に住みたいと思っていたのなら、12階にされてはいかがでしょう。うだるよ
うな暑さの時期、容赦なく茂る雑草。庭はかなり面倒ですよ。庭があって子どもが喜ぶのは、
幼稚園か小学校低学年ぐらいまで。お子さんが高校生、大学生になるまで住むのであれば、高
層階の方が良いと思います。(ぽんた)

■どちらも買いません
 1階は泥棒が入る時は入りますし、上階からいろんな物が落ちてきます。震災経験者として
申しますが、12階はエレベーターが止まった時、水を持って上がらなくてはいけません。私
なら3、4階の空きが出るまで根気よく待ちます。(デロリアン)

■間取りに問題はありませんか?
 13階建ての8階に住んでいましたが、キッチンが暗いという問題があり、売りました。ト
ピ主さんは1階と12階で悩んでいるようですが、同じ間取りのところが売りに出るなんて、
その間取りに何か問題はありませんか。高い買い物ですので、妥協しないほうがいいですよ。
(セロリ)

■長所より欠点を重視
 住環境は購入決断時が一番良いものです。つまり、景色がいいと思ったら、後に別の建物が
さえぎる。近くにスーパーがあると思ったら閉店。これがあるからここに!と決めてそれが損
なわれた時、すごくがっかりする可能性があります。最大の長所を引いてもまだ納得できる、
総合点の高いほうを選ぶことをすすめます。(posuyumi)
「暮らし」か「売り」か

 住宅コンサルタントの野城郁郎さんの話「マンション購入のポイントは、『暮らしやすさ』
と『売りやすさ』。1階なら子どもの危険性が軽減されるなど、暮らしやすさが得られます。
一方、12階の眺望の良さは、多くの人にとって魅力的で、売りやすさにつながります。長く
住むなら暮らしやすさ、短い期間で住み替えるつもりなら売りやすさを重視してはどうですか
。そう整理して考えると、1階か12階か選択しやすくなるでしょう」

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29 パナソニック、耐震住宅プラン刷新 平屋は天井最大2.8メートル高く 2015/12/15
日経産業新聞
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 パナソニックは独自の耐震住宅工法「テクノストラクチャー」を使った住宅プランを刷新し
た。平屋用のプランは独自の接合金具を使い、天井を最大約2.8メートル高くできる。1棟ごと
に388項目(多雪地帯は440項目)の構造計算を実施し、安全性の高い建物にする。
 都市部で需要の多い3階建て用のプランは、一般的な木造住宅に比べ天井の高さを最大約10セ
ンチ伸ばせる。耐火構造で、防火地域でも3階建ての住宅を建てられる。

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30 首都圏のマンション、平均価格6000万円超え 11月民間調査、24年5カ月ぶり 2015/1
2/15 日経産業新聞
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 不動産経済研究所(東京・新宿)は14日、11月の首都圏の新築マンション市場動向を発表し
た。1戸あたりの平均価格は6328万円と前年同月比21.1%上昇した。6千万円を超えるのは、199
1年6月以来、24年5カ月ぶり。建設費の高止まりで販売価格が上昇傾向にある。都心を中心に高
額物件への需要もまだ強いようだ。
 東京都区部の平均価格は8244万円と前年同月比29.1%上がった。港区と文京区では、平均価
格が1億円を超える物件が売れるなど高額物件に人気が集まっている。埼玉県は5084万円と31.8
%上昇。千葉県も4543万円と13.2%上がった。

2015-12-18 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed 

 

住宅関連新聞記事ダイジェスト No.613  2015/12/3~2015/12/9

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.613  2015/12/3~2015/12/9 
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【日本経済新聞】
1 仙台市の地下鉄東西線が開業 沿線開発で震災復興
2 ジャパンパイル、福島の復興住宅でも流用 杭3本のデータ

【朝日新聞】
3 全国倒産件数、8カ月連続で減少 東京商工リサーチ
4 受験者は1万7021人 2015年管理業務主任者試験 4年連続減
5 データ流用の事実 知っていれば仲介時説明 国交省、流通団体に通知
6 不動産会社のWeb分析プラットフォームを無料提供 ネクスト
7 2015年度の補正予算 三世代同居・近居策を検討 国交省
8 不動産投資市場、更に拡大 JLL、2016年を展望
9 基礎杭問題、国会で審議 「未到達の真偽確認を
10 注文住宅を価格付きプランから検索、比較 リクルートが実証実験を開始
11 民泊サービス、旅館業法「面積基準」のハードル高く 厚労省調査
12 100平方メートルのマンション、近年は供給激減 不動産経済調べ
13 あべのハルカスで元旦特別営業 近鉄不動産
14 不動産投資家向け、管理会社など探しやすく ファーストロジック

【読売新聞】
15 マンション大規模修繕…資材高騰で積立金不足
16 老朽マンション建て替え1件のみ…円滑化法適用
17 あの暮らしもう一度
18 不動産業者、地価下落幅縮小を予測

【日経産業新聞】
19 京都市内の高級マンション、第1期即日完売 三菱地所系

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1 仙台市の地下鉄東西線が開業 沿線開発で震災復興 2015/12/6 日本経済新聞
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 仙台市の地下鉄東西線が6日早朝、開業した。東西線は2007年に建設が始まり、震災による工
事の一時中断を経てようやく開業にこぎ着けた。東日本大震災で被災した仙台市は復興への歩
みを早めるため、新たな鉄道路線に地域の活性化をかける。
 東西線は市の東部の仙台港に近い荒井駅から中心部の仙台駅を抜け、西部の山あいにある八
木山動物公園駅までを走る全長13.9キロメートルの路線だ。全13駅を所要26分で結ぶ。

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2 ジャパンパイル、福島の復興住宅でも流用 杭3本のデータ 2015/12/6 日本経済新

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 福島県は5日までに、郡山市の復興公営住宅の杭(くい)打ち工事で、杭製造・施工大手の
ジャパンパイルによるデータ流用があったと発表した。現地調査では傾きや不具合はなく、安
全性に問題はないとしている。
 県によると、復興公営住宅は鉄筋コンクリート造りの5階建て。杭78本のうち3本で、支持
基盤に到達したことを確認するデータを別の杭の分で流用していた。ジャパンパイルは、記録
器のトラブルでデータが記録されなかったためと説明しているという。
 同住宅には、東京電力福島第1原子力発電所事故で全町避難が続く富岡町の住民39世帯が入
居している。
 ジャパンパイルの杭打ち工事では、愛媛県今治市の県警今治署や茨城県の病院などでデータ
流用が確認されている

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3 全国倒産件数、8カ月連続で減少 東京商工リサーチ 2015/12/8 朝日新聞
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 東京商工リサーチの調べによると、11月の全国企業倒産件数は711件(前年同月比3.39%減少)
で、8カ月連続の減少となった。同社は、「減少率は今年最低にとどまり、今後の推移が注目さ
れる」としている。
 負債総額は1416億5000万円(同22.66%増加)で、2カ月ぶりの増加となった。負債総額10億円以
上の大型倒産は24件(同33.3%増加)。8カ月ぶりに増加した。

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4 受験者は1万7021人 2015年管理業務主任者試験 4年連続減 2015/12/8 朝日新聞
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 マンション管理業協会は、12月6日に実施した「2015年度管理業務主任者試験」の概況を発表
した。全国8試験地17会場で計1万7021人が受験し、受験率は83.8%。受験者数は423人(2.8%減)
減少した(いずれも速報値)。
 管理業務主任者試験の受験者は2011年度まで2万人台を維持していたが、2012年度に2万人を
割り、4年連続減少している。
 合格発表は2016年1月22日。全受験者に対し郵便で合否通知を送付すると共に、同協会ホーム
ページに合格者の受験番号を掲載する。

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5 データ流用の事実 知っていれば仲介時説明 国交省、流通団体に通知 2015/12/8
朝日新聞
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 国土交通省は不動産流通団体などに対し、基礎杭の施工データの流用があったと判明した物
件を仲介する際、その事実を知っていた場合は買主に説明するよう求めている。10月下旬に各
団体向けに通知を出した。
 宅地建物取引業法第47条では宅建業者に対し、取引の相手方の判断に重要な影響を及ぼす事
項を故意に告げない行為を禁じている。国交省は、施工データの流用があった物件については
安全性を確認する必要が生じるため、この事項に該当すると判断。売主からその旨を知らされ
ていれば買主に説明する必要がある、としている。運用の仕方については特段定めていない。
重要事項説明の備考欄に記入するほか、口頭での説明でも可だ。

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6 不動産会社のWeb分析プラットフォームを無料提供 ネクスト 2015/12/7 朝日新聞
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 ネクストはこのほど、不動産会社の自社サイト分析に特化したプラットフォーム「NabiSTAR
 Report(ナビスターレポート)」ベータ版の無料提供を始めた。
 不動産会社の自社サイト上のデータに、ネクストが運営している住宅情報サイト「HOME’S」
のデータを掛け合わせて様々な項目からサイトを分析できる。自社サイトへの訪問ユーザーが
「HOME’S」で検討したエリアデータや価格帯など、多角的な分析レポートが可能となるという

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7 2015年度の補正予算 三世代同居・近居策を検討 国交省 2015/12/7 朝日新聞
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 国土交通省は2015年度補正予算の編成に際し、三世代同居・近居の推進に関する施策を検討
している模様だ。12月4日に開かれた国土交通部会で報告した。
 「一億総活躍社会」の実現に向けて三世代の同居・近居を推進するため、具体策として良質
な木造住宅の整備や、都市再生機構(UR)の賃貸住宅における近居割の拡充を検討している。

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8 不動産投資市場、更に拡大 JLL、2016年を展望 2015/12/7 朝日新聞
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 ジョーンズラングラサール(JLL)はこのほど、2016年の不動産投資市場動向を発表した。
 2016年の売買市場の取引総額は5.5兆~6兆円(2015年比10%増)になると予測。また賃貸市場に
ついても、Aグレードオフィス賃料は2015年比5~10%上昇すると予測した。

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9 基礎杭問題、国会で審議 「未到達の真偽確認を」 2015/12/4 朝日新聞
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 衆議院・参議院の国土交通委員会は12月3日、閉会中審査を行い基礎杭工事問題について審議
した。
 質問に立った民主党の宮崎岳志衆議院議員は、問題の発端となった横浜市の分譲マンション
において、杭が支持地盤に届いているか否かが現時点で不明瞭である点を指摘。「(元請けの)
三井住友建設は6本が未到達、2本が差し込み不十分と発表しているが、(杭を施工した)旭化成
建材側は現場代理人を含むチームの全員が『杭は届いていたと思う』と話している。確認が必
要だ」と述べた。
 これに対して国土交通省側は、現在横浜市がゼネコン側に追加のボーリング調査を指示して
いることを説明した。

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10 注文住宅を価格付きプランから検索、比較 リクルートが実証実験を開始 2015/12/3
朝日新聞
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 リクルート住まいカンパニーはこのほど、注文住宅を価格付きプランから検索・比較できる
サービス「SUUMO注文住宅プランサーチ」(https://plan-search.suumo.jp/)の実証実験を始め
た。対象地域は埼玉県。こうしたポータルサービスは業界初だという。
 希望に合うプランの検索、プランを比較検討できる情報、プランについて直接問い合わせで
きる機能がある。参画企業数は21社で、登録プラン数は約200件。実証実験は16年9月末までを
予定している。

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11 民泊サービス、旅館業法「面積基準」のハードル高く 厚労省調査 2015/12/3 朝日
新聞
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  厚生労働省がまとめた「旅館業法の順守に関する調査結果」によると、民泊を手掛けるに
当たっては旅館業法の「面積基準」のハードルが高いことが分かった。
  「一般住宅などを使用した旅館業の営業許可に当たり、許可できなかった事例の有無」に
ついて、全体の32%の自治体が「ある」と回答。その理由として「旅館業法関係」を挙げた自治
体が43%で最も多く、具体的には「面積基準」が51%で最多だった。
  調査対象は142都道府県市区。対象年度は2013~2014年度。

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12 100平方メートルのマンション、近年は供給激減 不動産経済調べ 2015/12/3 朝日
新聞
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 不動産経済研究所の調査によると、00年以降15年9月までの16年9カ月間に供給された100平方
メートル以上の分譲マンションは、4万8484戸に上ることが分かった。
 年別に見ると、00年に4131戸だったものが、01年には5466戸、02年になると8018戸と増加し
ていたがその後減少基調となり、13年は1311戸、14年は780戸の供給となった。建築費高騰の影
響などから100平方メートル以上の広い住戸は郊外エリアからほぼ消え、都心の高級・高額仕様
の住戸が中心となっている。今後も建築費が下がる見込みは薄いことから、同研究所では「引
き続き低調な供給になることが予想される」としている。

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13 あべのハルカスで元旦特別営業 近鉄不動産 2015/12/3 朝日新聞
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 近鉄不動産は16年1月1日、「あべのハルカス」展望台「ハルカス300」で入場者を限定した元
旦早朝特別営業を行う。営業時間は、日の出時刻前後となる午前6時から。
 特別入場券として、レギュラーコースとプレミアムコースを販売する。レギュラーコースの
観覧場所は、ハルカス300の58階から60階。価格は3000円で、販売枚数は450枚。プレミアムコ
ースの観覧場所はあべのハルカスヘリポート及びハルカス300。価格は4000円で、販売枚数は50
枚となっている。

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14 不動産投資家向け、管理会社など探しやすく ファーストロジック 2015/12/3 朝日
新聞
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 不動産投資サイト「楽待」を運営するファーストロジック(東京都千代田区、坂口直大社長)
はこのほど、物件オーナー向けに提供しているサービス「大家さんの味方」の機能を拡充した

 賃貸管理会社と建築会社を探すための一括見積もりサービスを加えた。

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15 マンション大規模修繕…資材高騰で積立金不足 2015/12/7 読売新聞
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 2020年東京五輪に向けた建設需要の高まりで資材費などが高騰し、分譲マンションの大
規模修繕工事が資金不足に陥る例が出てきた。所有者から修繕積立金を計画通りに集めていて
も、工事費がそれを上回るという。専門家は、緊急性のない一部工事の先延ばしなどを提案す
る。
 東京都内にあるマンション(築10年、約150戸)の管理組合は、2年後に最初の大規模
修繕工事を予定していた。だが今年、管理会社に工事費の概算を出してもらったところ、修繕
積立金では工事費の8割ほどしか賄えないことが分かった。原因は工事費の高騰だ。特に人件
費や、足場などの資材費が上がった。
 管理組合は、今回の工事のうち、屋上や外廊下、外階段の補修は1年前倒しし、一方で足場
が必要な外壁タイルの補修は、逆に3年程度延期を検討している。工事費は今後しばらく上が
り続けるが、五輪建設ラッシュが一段落すれば下がると考えた。
 また、延期しても問題がないか調べるため、建物診断の議案を12月の総会に提出する。管
理組合の関係者は「長期的な計画に基づいて積立金を集めてきたが、工事費が上がっては仕方
がない」と話す。
 東日本大震災以降の復興需要や五輪開催決定に伴って建設費が高騰し、マンションの大規模
修繕工事にも影響を与えている。NPO法人・全国マンション管理組合連合会(東京)の事務
局長、川上湛永やすひささんは「工事費は、震災前より3割程度は増えているのではないか」
と指摘する。
 マンションの管理組合は、10~15年に1度の大規模修繕を盛り込んだ長期修繕計画を立
て、毎月、所有者から積立金を徴収している。積立金の不足は新しい問題ではない。徴収額の
引き上げが必要なのに、所有者間の合意が得られないといったケースだ。国土交通省が08年
度と13年度に行った調査では、いずれも全国のマンションの約2割で積立金が不足していた
。工事費高騰は、きちんと集めていても資金が不足するという、新たな問題を生み出している

 対応策は、金融機関からの資金の借り入れや、所有者からの一時金の徴収が一般的だ。ただ
し一時金は、10万円単位となり、所有者の合意形成が難しい。借り入れも、返済のため修繕
積立金の値上げなどにつながる。
 不動産コンサルティング会社「さくら事務所」(東京)の土屋輝之さんは、工事の延期や、
工事を2回に分けて一部を延期する案も選択肢だとしている。国土交通省の長期修繕計画のガ
イドライン(指針)は、大規模修繕は12年周期を例として挙げているが、柔軟に対応してい
いという。「その際、専門家による建物診断が判断の助けになります」と助言している。

■修繕積立金不足の主な対応策
・積立金がたまるまで、工事そのものの時期を先延ばしにする
・工事を2回に分け、一部を延期する。特に足場が必要な工事は先に延ばす
・工事の一部を次回の改修に回す
・住宅金融支援機構や民間の金融機関から資金を借り入れる
・所有者から一時金を集める
・修繕積立金に上乗せした「特別積立金」を工事までの期間集め、不足分を補う
 (土屋さんなどの話から作成)

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16 老朽マンション建て替え1件のみ…円滑化法適用 2015/12/8 読売新聞
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 1981年の建築基準法改正前に旧耐震基準で建てられた県内のマンションが約7万戸に上
ることが7日、県の推計で分かった。老朽化が進んでいるが、マンション建て替え円滑化法に
基づき建て替えを行ったのは1件にとどまり、住民合意の難しさが浮き彫りとなっている。
 7日の県議会一般質問で県側が明らかにした。国の推計によると、旧耐震基準で建てられた
全国のマンションは約106万戸で、県内のマンション着工数を基に試算したところ、県内分
は約7万戸だった。これらのマンションは老朽化が進み、現在の耐震基準を満たしていない可
能性があるという。
 しかし、マンション建て替え円滑化法の枠組みで建て替えが行われたのは県内で千葉市の1
件だけ。県住宅課によると、老朽マンションでは住民の高齢化が進み、費用負担などが障害と
なって合意形成が難しい。耐震診断に多額の費用がかかり、耐震性不足の認定で資産価値が下
がる可能性もあり、二の足を踏む住民が多いという。
 千葉市のマンションは240戸と大規模だったが、05年に住民が合意し、07年に築約5
0年で建て替え工事が始まった。市によると、老朽化が激しかったことや、住民が住んでいな
い部屋が多く、不動産業者などが所有していたため、合意の取りまとめがしやすかったという

 首都直下地震など大規模災害のリスクが高まっており、県は管理組合向けの講習会や相談会
を年4回ずつ開くなど、対策に乗り出している。浦安市は独自に専門家を管理組合に派遣する
事業を行っている。

◆マンション建て替え円滑化法
 老朽マンションの建て替え促進のため、2002年に施行された。建て替えの合意は住民の
5分の4以上を必要とし、「建て替え組合」が反対住民に売り渡し請求できるようにした。1
4年の改正では、土地も含めてデベロッパーなどに売却できる「マンション敷地売却制度」が
創設された。

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17 あの暮らしもう一度 2015/12/7 読売新聞
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関東・東北豪雨3か月
 茨城、栃木、宮城3県に大きな被害をもたらした関東・東北豪雨から間もなく3か月。鬼怒
川の堤防が決壊した茨城県常総市は、約40平方キロ・メートルにわたり浸水し、主要産業で
ある農業が大打撃を受けた。
 「この景色、あのときのままなんだよ」。同市三坂町の農家、飯田光良さん(59)は、流
されてきた車やコンクリート片、土砂に覆われたままの畑を前にため息をついた。耕作する約
100ヘクタールの田畑の6割が濁流に襲われ、収穫前の米と大豆が流された。市による土砂
やがれきの撤去は間もなく始まり来年3月までの復旧を目指す。しかし、農作物が元通り育つ
保証はなく不安が募る。農機具や施設などの修繕費用は、国と県、市で6割補助の方針が示さ
れているが、それでも負担は大きい。
 被災した家屋の再建も進まない。同市水海道淵頭町の三井静子さん(83)が40年以上暮
らした自宅は、1階の天井近くまで浸水した。仏壇や女学校時代のアルバムなど、大切にして
きた物をほとんど失った。被災後すぐに家の建て直しを決めたが、業者の人手不足で作業が遅
れ、今月2日にようやく解体が始まったばかりだ。現在は、つくば市の県営住宅で自宅の完成
を待つが、「見知らぬ土地で一人は心細い」と不安を訴える。
 常総市内外の避難所は今月8日までに全て閉鎖される。市によると約90人が自宅に戻れず
、旅館やホテルなどの2次避難所に移るという。同市水海道橋本町の阿部武夫さん(75)も
そのひとり。現在、旅館の一室で、男性2人と相部屋での生活を送る。妻の貞子さん(85)
は水害の1か月後に避難所で体調を崩し、介護施設に入った。暮らしていたアパートの修理は
進むが、貞子さんの退所のめどは立っていない。阿部さんは「年内には家に戻って、妻と一緒
にもう一度暮らしたいなあ」とさみしそうにつぶやいた。

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18 不動産業者、地価下落幅縮小を予測 2015/12/4 読売新聞
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◆県鑑定士協会が業況指数で発表
 県不動産鑑定士協会は、県内の不動産業者が住宅地と商業地の地価の現状をどのように認識
して、来春の先行きをどう予測しているか調査し、3日、結果を業況判断指数(DI)で発表
した。県内は路線価の平均下落率が全国最大、公示地価も全国最低など厳しい状況だが、調査
では、地価は今後、改善に向かうと予測する業者もいた。ただ、人口減もあり、取引件数は減
少が見込まれている。
 調査は、県内の不動産の状況を県民に理解してほしいと初めて実施。9、10月に不動産仲
介業者や賃貸業者など600社にアンケートを送り、240社が回答した(回答率40・0%
)。
 その結果、10月の地価は、住宅地がマイナス40・6、商業地が同52・2となり、いず
れもマイナスの回答がプラスの回答を大きく上回った。一方、来年4月の予測では、住宅地は
4・1ポイント改善してマイナス36・5、商業地も6・0ポイント改善して同46・2とな
った。同協会は「不動産業者は、全県的に中心市街地の価格が落ち着き、下落幅が縮小すると
みている」と分析した。
 一方、10月の取引件数は住宅地でマイナス22・4、商業地で同41・9。来年4月はさ
らに悪化するとの予測で、住宅地で6・4ポイント悪化して同28・8、商業地では2・7ポ
イント悪化の同44・6になるとした。
 同協会は、住宅地については、2016年が消費税率が10%に引き上げられる前年に当た
るため、「新築物件の増加など駆け込み需要に期待がかかるが、業者は人口減少による取引低
迷の方が上回るとみているのではないか」と分析。商業地については、消費者が多い秋田市以
外では取引が減少するとみている。

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19 京都市内の高級マンション、第1期即日完売 三菱地所系 2015/12/9 日経産業新聞
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 【京都】三菱地所レジデンスは、京都市内の最高価格7億円超の分譲マンションの第1期販売
が即日完売したと発表した。京都御苑東側の鴨川沿いの国有地跡地に同社が建設する5階建ての
物件。分譲75戸のうち26戸を第1期販売として6日に抽選し、西日本で過去最高価格の7億4900万
円(専有面積287平方メートル)の住戸を含む全戸が売れたという。
 26戸のうち13戸の分譲価格が1億円超。抽選倍率が高かった人気の物件は、3億2900万円(3L
DK)の5倍、3億7900万円(3LDK)の4倍など。7億4900万円の住戸の申し込みは1人だった
。購入者の内訳は東京在住者が3割と多く、京都府内在住者は2割だった。

2015-12-10 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed 

 

住宅関連新聞記事ダイジェスト No.612  2015/11/26~2015/12/2

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.612  2015/11/26~2015/12/2 
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【日本経済新聞】
1 マンション空き部屋に「配送厳禁」シール 詐欺被害防止
2 「フラット35」金利、横ばい 12月1.55%
3 パナソニック、パナホーム系リフォーム社に出資 192億円
4 「住宅買うなら中古より新築」が73% 内閣府調査
5 杭打ちデータ改ざん、新たに4社 業界団体調査
6 地価上昇87地区、前回と同数 主要都市10月時点
7 杭到達、書面で安全性判断可能に 国交省が基準
8 東京のオフィス賃料、4~10月の上昇率世界一に

【朝日新聞】
9 埼玉・ケイアイスター不動産 川越市上福岡で戸建て98棟
10 2015年度宅建士試験 合格ラインは31点 合格率は15.4%
11 都心ビル空室率、0.3ポイント改善 東京ビル協調査
12 地方圏の下落基調、鮮明に 10月中古マンション天気図 東京カンテイ
13 国交省 投資市場の成長戦略策定へ
14 フラット35、12月適用金利は1.55% 前月と変わらず
15 住宅着工、8カ月ぶりに減少 貸家と分譲住宅減が響く 国交省
16 障害者差別解消法の対応指針 国交省が公表 12月から全国で説明会
17 15年度マン管士試験、1.4万人が受験 合格ラインは36点前後か
16 大規模修繕工事の受注、会員シェア36%に MKS
17 10月・首都圏、新築戸建成約価格 6カ月ぶりに下落
18 四半期地価調査、「地方も中心部で底上げ」 国交省調べ 聞
19 「民泊」検討会が始動 厚労省・観光庁共催 来秋までに方針決定へ
20 全国地価動向、下落傾向が継続 日本不動産研究所
21 南関東圏・マンション価格指数、30カ月連続上昇 国交省調べ
22 2016年度税制改正 空き家防止の特例措置、譲渡所得3000万円控除を検討

【読売新聞】
23 強い木造本格普及へ…建築基準作成中
24 マンション維持管理講座
25 高齢住宅、市町村も指導…法改正へ 悪質業者を排除

【日経産業新聞】
26 東急などが仙台空港の運営権取得 341億円投資、LCCを誘致
27 積水化成品、軽く燃えにくい天井材発売 曲面に成形可能
28 ビルオーナー9割が50歳以上、ザイマックス調べ

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1 マンション空き部屋に「配送厳禁」シール 詐欺被害防止 2015/12/1 日本経済新聞
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 賃貸マンションの空き部屋が特殊詐欺の詐取金の送付先に悪用されることが増えているため
、警視庁などは1日までに、「配送厳禁」と記したシールを玄関などに貼り、配送業者に空き部
屋だと知らせる取り組みを始めた。世田谷区と新宿区の不動産業者に1万5千枚を配布し、空き
部屋の玄関や郵便受けに貼ってもらう。他地区にも拡大する。
 シールは縦約7センチ、横約20センチ。赤字で「配送厳禁 特殊詐欺対策中」と書いてある。
 同庁によると、犯行グループは賃貸物件の内覧を装い、空き部屋の鍵の保管場所を把握。そ
の後、空き部屋に侵入し、だまし取った現金を送らせた荷物を配送業者から受け取るという。

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2 「フラット35」金利、横ばい 12月1.55% 2015/12/1 日本経済新聞
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 住宅金融支援機構は1日、長期固定型住宅ローン「フラット35」の12月の適用金利を発表した
。返済期間35年以下(融資率9割以下)は取扱金融機関の最低金利が前月比横ばいの年1.55%。
返済期間20年以下(同)も前月と同じ年1.28%になった。指標になる長期金利が低めに推移し
ていることを映した。

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3 パナソニック、パナホーム系リフォーム社に出資 192億円 2015/11/30 日本経済新

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 パナソニックは30日、グループの住宅リフォーム会社、パナホームリフォーム(大阪府豊中
市)に49%出資すると発表した。パナソニックを引受先とする192億円の第三者割当増資を実施
する。現在はパナホームがパナホームリフォームに100%出資している。増資後の社名は来年4
月から「パナソニックリフォーム」に変更する。
 パナソニックはグループ内のリフォームの設計提案や施工の連携を深める。同社はリフォー
ム事業を住宅ビジネスの中核に据えているが、パナホームと別々にリフォーム事業を展開して
いる。

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4 「住宅買うなら中古より新築」が73% 内閣府調査 2015/11/28 日本経済新聞
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 内閣府は28日、住生活に関する世論調査の結果を発表した。住宅を購入するなら新築か中古
かを尋ねると、「新築がよい」と答えた人が73.0%、「中古がよい」と答えた人が9.9%だった

 「新築がよい」と答えた人に理由を複数回答で尋ねると、「間取りやデザインが自由に選べ
る」が66.5%で最も多く、「すべてが新しくて気持ちいい」が次いで60.9%だった。
 住宅選びで最も重視することを尋ねると、約半数を占める46.5%が「立地の利便性」だと答
えた。「住宅の広さ・間取り」が16.5%、「立地の安全性」が14.6%と続いた。担当者は「相
変わらず新築を選ぶ人が多い。中古を流通させるには相当な施策が必要だ」としている。
 調査は10月1~11日に全国の成人男女3000人を対象に面接方式で実施。有効回収率は57.9%だ
った。

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5 杭打ちデータ改ざん、新たに4社 業界団体調査 2015/11/27 日本経済新聞
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 杭(くい)打ちの業界団体のコンクリートパイル建設技術協会は27日、旭化成建材を除く正
会員40社中、6社で計22件の杭打ちデータの改ざんを確認したと発表した。今回の調査で、すで
に改ざんを明らかにしていたジャパンパイルと三谷セキサンに加え新たに4社で判明した。調査
はまだ途中の段階でさらに増える可能性がある。
 過去5年間に会員各社が手掛けた杭打ち工事のデータを集計した。協会は同日、国土交通省に
調査結果を報告した。360件の改ざんを公表している旭化成建材は別途国交省へ報告しているた
め対象に含まれていない。

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6 地価上昇87地区、前回と同数 主要都市10月時点 2015/11/27 日本経済新聞
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 国土交通省が27日発表した10月1日時点の主要都市の地価動向報告(100地区)によると、3カ
月前に比べ上昇したのは87地区で、前回の7月調査と同数だった。大都市圏で空室率が改善して
オフィス市況が回復している傾向を映した。前回に続き名古屋市の名古屋駅付近の「太閤口」
で「6%以上」の上昇となったことが目立った。
 10月1日時点で全用途の地価動向をみると、上昇以外は、横ばいが13地区、下落はゼロで、そ
れぞれ前回と同じだった。訪日外国人の増加に伴う店舗やホテルの需要が増えていることや、
再開発事業の進捗が各地の地価上昇につながっている。
 商業地では、東京都港区の「虎ノ門」と大阪市の「なんば」が「3~6%」の上昇だった。住
宅地では、東京都千代田区の「番町」が「3~6%」と上昇が目立った。

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7 杭到達、書面で安全性判断可能に 国交省が基準 2015/11/26 日本経済新聞
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 杭(くい)打ち工事のデータ改ざん問題を受け、国土交通省は25日、有識者委員会を開き、
データ改ざんが判明した旭化成建材(東京・千代田)の物件の一部について書面のみで安全性
を確認する判断基準を決めた。杭が固い地盤(支持層)に届いていることが施工記録などで確
認できれば、地盤調査は不要とする。同省は自治体向けに基準を提示する。
 地盤調査を不要とするのは(1)設計段階の地盤調査で支持層が平たんであると確認され、デー
タ改ざんのない杭から支持層の深さが分かる(2)杭施工前に支持層の深さを正確に把握できる詳
細な地盤調査を行った(3)市職員ら第三者が杭打ち工事に立ち会い、データを目視で確認した―
―の3つのケース。

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8 東京のオフィス賃料、4~10月の上昇率世界一に 2015/11/26 日本経済新聞
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 日本不動産研究所は26日、東京都心部の有力オフィスの10月末時点の賃料の伸び率が、世界
一だったと発表した。香港、ニューヨーク、シンガポール、ロンドンなど14都市が対象で、新
築・新規契約を前提に4月末時点と比較した。東京の伸び率は2.3%。企業の業績が好調だった
企業が多く、より良いオフィスへ移転したり面積を拡張したりする需要が強くなった。

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9 埼玉・ケイアイスター不動産 川越市上福岡で戸建て98棟 2015/12/2 朝日新聞
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 ケイアイスター不動産はこのほど、同社では最大規模となる戸建分譲開発「北欧ハウスヴィ
レッジ川越・フレデリクスベア」のオープニングイベントを開催した。
 埼玉県川越市、東武東上線上福岡駅から徒歩20分・バス便10分の場所に立地する。敷地のセ
ンター部分には防災機能も備えた公園広場と集会所を設けたほか、敷地出入り口を2カ所に限定
した上で防犯カメラを取り付けた。
 住宅の間取りプランは3~4LDKで、第1期1次(5棟)の販売価格は2900万円台~3700万円台(敷地
面積100~120平方メートル、延べ床面積101~107平方メートル)。住宅全棟が完成するのは2016
年7月の予定で、来期中をメドに完売する計画を立てている。

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10 2015年度宅建士試験 合格ラインは31点 合格率は15.4% 2015/12/2 朝日新聞
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 不動産適正取引推進機構は12月2日、2015年度の宅地建物取引士資格試験の実施結果概要を発
表した。
 それによると、受験者は2014年度を2897人上回る19万4926人(男性13万7748人、女性5万7178
人)で、合格者は3642人減の3万28人(男性2万471人、女性9557人)。合格率は15.4%(登録講習修
了者は20.2%)だった。
 合否判定は31問以上正解(登録講習修了者は45問中26問以上)を基準とした。
 合格者の平均年齢は35.0歳。最高齢合格者は神奈川の83歳の男性、最年少合格者も神奈川の1
3歳の男性だった。

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11 都心ビル空室率、0.3ポイント改善 東京ビル協調査 2015/12/1 朝日新聞
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 東京ビルヂング協会は12月1日、ビル経営動向調査(10月期)をまとめた。会員を対象に四半期
ごとに実施しているもの。それによると、東京23区の新規賃料水準(坪単価、共益費込み)は、
上限が2万6720円(前回2万7015円)、下限が1万6806円(同1万7104円)でわずかに下落した。東京2
3区の平均空室率は4.2%。前回よりも0.3ポイント改善した。区別では、千代田区と中央区、港
区の改善が目立った。

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12 地方圏の下落基調、鮮明に 10月中古マンション天気図 東京カンテイ 2015/12/1
朝日新聞
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 東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、2015年10月の中古マンション価格天気図(70平方メ
ートル換算、売り希望価格)をまとめた。前月と同様に、三大都市圏の価格は上昇傾向だが、地
方圏は価格が下落し始めている。
 価格の上昇傾向を示す「晴れ」は12から10地域に減少。「雨」は6から5地域に減少。「小雨
」は10地域から9地域に減少、「薄日」は11地域で変化なし、「曇り」は8から12地域に増加し
た。全国で天候が改善した地域は、9から10地域に増加。横ばいが26地域で変化なし。悪化は12
地域から11地域に減少した。依然として悪化地域が改善地域を上回っており、価格は下落基調
となっていることが分かる。

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13 国交省 投資市場の成長戦略策定へ 2015/12/1 朝日新聞
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 国土交通省は、不動産投資市場の成長戦略を策定する方針だ。そのための検討を行う有識者
会議の初会合を、このほど開催した。投資市場の成長を加速させ、昨今の社会情勢への対応を
図る考え。不動産特定共同事業法の改正も視野に入れている。座長は牛島総合法律事務所の田
村幸太郎弁護士。
 年度内に3回会合を開き、中間とりまとめを行う予定。

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14 フラット35、12月適用金利は1.55% 前月と変わらず 2015/12/1 朝日新聞
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 住宅金融支援機構が提供する長期固定型住宅ローン「フラット35」の12月の適用金利(最頻値
、融資率9割以下、借入期間21年以上35年以下)が、前月と同値の1.55%となった。前年同月との
比較だと0.01%の下落となっている。

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15 住宅着工、8カ月ぶりに減少 貸家と分譲住宅減が響く 国交省 2015/11/30 朝日新

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 国土交通省の調べによると、2015年10月の新設住宅着工戸数は7万7153戸だった。前年同月比
は2.5%減。8カ月ぶりに減少したものの、減少要因は貸家と分譲住宅であり、持ち家は増加基調
。そのため国交省は、着工戸数の持ち直し傾向は継続している、との見方を示している。季節
調整年率換算値は86万2000戸。

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16 障害者差別解消法の対応指針 国交省が公表 12月から全国で説明会 2015/11/30
朝日新聞
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 国土交通省はこのほど、同省の所管事業における「障害を理由とする差別の解消の推進に関
する対応指針」を作成した。2016年4月に「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(
障害者差別解消法)」が施行されることを踏まえた対応。
 また国交省は12月から、同法と2014年11月に公布された犯罪収益移転防止法の改正、賃貸住
宅管理業者登録制度の3つをテーマにした、宅建業者向けの説明会を開催する。講師は岡本正治
弁護士と宇仁美咲弁護士、警察庁、国交省の職員。時間は午後1時30分~3時30分。年内に開催
予定の日時と会場は次の通り。
【関東】12月7日・さいたま新都心合同庁舎2号館【九州・沖縄】12月14日・福岡第二合同庁舎
【北海道】12月17日・札幌第1合同庁舎2階講堂【近畿】12月21日・大阪合同庁舎第1別館2階【
北陸】

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17 15年度マン管士試験、1.4万人が受験 合格ラインは36点前後か 2015/11/30 朝日新

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 マンション管理センターが実施している「2015年度マンション管理士試験」が11月29日、全
国8試験地で行われ、1万4094人が受験した(受験率85.6%)。
 住宅新報社講師陣の見解では、今年の試験の合格最低ラインは50問中36問前後(2014年度試験
は36問)になる見込みだ。区分所有法・民法に比較的容易な問題が目立ち、設備に関する問題の
難易度が高かったようだ。
 合格発表は来年1月15日の予定。

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16 大規模修繕工事の受注、会員シェア36%に MKS 2015/11/30 朝日新聞
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 マンション計画修繕施工協会(東京都港区、坂倉徹会長、MKS)はこのほど、会員社のマンショ
ン改修工事の受注動向をまとめた。
 それによると、2013年度の会員社のマンション改修工事(大規模修繕工事)受注高は元請けで1
384億円、下請けを含めると2137億円となった。
 2013年のマンション改修工事市場規模の予測値5916億円(矢野経済研調べ)に対し、元請けで2
3.4%、下請けを含めると36.1%のシェアを占めることになる。

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17 10月・首都圏、新築戸建成約価格 6カ月ぶりに下落 2015/11/27 朝日新聞
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 アットホームの調査によると、10月の首都圏における新築戸建て住宅の平均成約価格は3322
万円(前年同月比1.0%下落)で、6カ月ぶりの下落となった。東京23区が6カ月ぶりに下落したほ
か、低額物件の多い埼玉県・千葉県の成約が大幅に増加したことなどが要因。東京23区の平均
価格は4433万円(同0.7%下落)だった。また、首都圏の前月比は再び上昇となったが、23区では7
月に6年2カ月ぶりの高値をつけた後、3カ月連続で下落している。

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18 四半期地価調査、「地方も中心部で底上げ」 国交省調べ 2015/11/27 朝日新聞
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 国土交通省が四半期ごとに実施している地価動向調査「地価LOOKレポート」(2015年第3四半
期)によると、主要都市・高度利用地100地区における地価動向は、上昇が87地区(前回87)、横
ばいが13地区(前回13)、下落が0地区(前回0)となり、上昇地区が全体の約9割となった。近年は
同様の傾向が続いており、国交省では「地方も含め、中心部での底上げが見て取れる」として
いる。

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19 「民泊」検討会が始動 厚労省・観光庁共催 来秋までに方針決定へ 2015/11/27
朝日新聞
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 「民泊サービス」のあり方に関する検討会の初会合が、厚生労働省と観光庁の共催により開
かれた。座長は浅見泰司・東京大学大学院工学系研究科教授。行政や旅館・ホテル業、不動産
業の関係者などが構成員を務める。
 訪日外国人の急増によりホテル不足が深刻化する中、新しい宿泊形態として民泊が広がって
いる。これに対し、公衆衛生や犯罪の観点での懸念が強く、近隣トラブルも増加傾向。検討会
では安心・安全の確保とのバランスを取りながら、活用が図られるような民泊のルールづくり
を目指す。

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20 全国地価動向、下落傾向が継続 日本不動産研究所 2015/11/26 朝日新聞
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 日本不動産研究所はこのほど、2015年9月末現在の市街地価格指数を発表した。
 それによると、全国の地価動向は全用途平均で前期比(2015年3月末)0.3%の下落となった。地
価下落傾向は継続したが、下落幅は縮小した。
 一方で三大都市圏では、地価上昇傾向が継続。東京圏は全用途平均で同0.5%上昇、大阪圏は
同0.3%上昇、名古屋圏は同0.2%上昇だった。

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21 南関東圏・マンション価格指数、30カ月連続上昇 国交省調べ 2015/11/26 朝日新

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 国土交通省が毎月調査している不動産価格指数によると、8月の南関東圏における住宅総合指
数(2010年平均=100)は前年同月比5.1%上昇の106.8となり、9カ月連続して前年同月を上回った
。住宅地は同5.2%上昇の103.7で9カ月連続上昇、戸建て住宅は同1.2%上昇の97.3で5カ月連続上
昇、マンションは同7.8%上昇の119.5で30カ月連続上昇となった。

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22 2016年度税制改正 空き家防止の特例措置、譲渡所得3000万円控除を検討 2015/11/2
6 朝日新聞
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 2016年度の税制改正に向けた動きが本格化している。
 国土交通省が創設を目指す空き家防止の特例措置は、今夏の要望時点から内容を変更。現時
点では、相続から3年以内に空き家を除却または改修して売却する場合、譲渡所得から3000万円
を特別控除する制度として要望する考えだ。
 また、新規に「三世代同居」に向けた二世帯リフォームに係る減税措置も要望する方向。

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23 強い木造本格普及へ…建築基準作成中 2015/11/30 読売新聞
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新建材、鉄筋コンクリート級
 鉄筋コンクリート並みの強度を持つ木造建築ができる新建材「直交集成板」が注目を集めて
いる。来年度にも一般的な建材として幅広く使用できるようになる見通しで、2020年東京
五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場でも採用が期待されている。木材を多く使
うので地方活性化にもつながり、政府も利用を後押しする。

◆建物の骨格に
 長崎県佐世保市のリゾート施設「ハウステンボス」で、直交集成板を使った国内初のホテル
が建設されている。2階建てで、鹿島建設と住友林業が請け負い、16年3月にオープン予定
だ。ハウステンボスは「工期が短く、その分コストを低減できる。強度も鉄筋コンクリートと
変わりない」(経営企画室)と期待する。
 直交集成板は板材を木目が直角に交差するように何層も重ねて接着した建材だ。木目の美し
さや、湿度や室温を適度に保つ機能が評価されている。木材は木目に沿って伸び縮みする性質
があるが、直交させることで伸縮を抑え、建材として安定させる効果がある。
重ねる枚数を増やすことで強度を高めることができ、木造には不向きとされてきた4階以上
の中層建築物や大型施設の壁や床など、建物の骨格となる「構造材」として使うことができる
のが特徴だ。薬剤を混ぜることなどにより燃えにくくし、耐火性を高めることが可能という。
 日本では現在は強度などに関する建築基準がないため、国土交通相が認めた建築計画に限っ
て利用が認められている。国交省は直交集成板に関する建築基準を作成中で、来年度にも一般
的な建材として幅広く使えるようになる見通しだ。

◆森林利用
 政府は成長戦略に活用したい考えだ。
 日本は国土の約3分の2が山林で、その多くは樹齢50年を超え伐採期を迎えている。年間
約6000万立方メートルの木材が建築などに利用可能とみられるが、実際に使われるのはそ
の3割程度にとどまっている。
 直交集成板は壁や床、天井などの構造材として用いられるため、柱で組み立てる従来の日本
家屋よりも多くの木材を使う。普及すれば、これまで難しいとされていた4階以上の公共施設
や商業施設などでも使われるようになり、木材の需要拡大が期待できる。
 特に、広大な山林を抱える地方自治体では期待が大きい。高知県は全国で新たに年間500
0億円の市場が生まれると試算する。
 日本スポーツ振興センターが9月に発表した新国立競技場の建設基準には「直交集成板等の
集成材、合板等の木材を可能な限り利用する計画とする」との項目が盛り込まれた。木材をふ
んだんに使うことで「日本らしさ」を国内外にアピールする狙いがあり、採用されれば普及を
後押ししそうだ。

◆課題はコスト
 普及には課題もある。現在は生産能力が低く、建材としては割高だ。政府は2014年度で
1万立方メートルだった生産能力を16年度に5万立方メートルに拡大する計画だ。これは、
延べ床面積約270平方メートルの3階建て住宅約420棟分に相当する。
 政府は直交集成板の工場新設に対し補助金を支給し、現在の価格(1立方メートル当たり1
5万円)を将来的に半額程度の7万~8万円に引き下げ、利用促進を図る考えだ。業界団体は
この価格まで下がれば、安価な外国産とも互角に渡り合えるとみている。(栗原守)

海外で活用進む
 直交集成板は1990年代にオーストリアで開発された。欧州や北米では集合住宅や商業施
設の建築材として利用が進んでいる。
 住宅用では、英ロンドンで2009年に完成した9階建て分譲マンションの2~9階部分の
壁、床、天井などに使われたほか、イタリア・ミラノで9階建て公営住宅4棟の建築に使われ
た。
 商業施設では、オーストリアのウィーンで12年、大規模ショッピングセンターの屋根に計
約8000立方メートルの直交集成板が使われたほか、同国のホテルなどでも採用されている

 このほか、木目の外観を生かした戸建て住宅や店舗など低層建築物の建材としても利用され
ている。

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24 マンション維持管理講座 2015/11/27 読売新聞
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12月5日午後2時~4時半、東京都千代田区の主婦会館プラザエフ3階。「マンションリ
フォームのツボ」と題して、室内のリフォーム工事に絡むトラブルや、管理組合の細則に盛り
込むべき内容などについて、マンション管理士が話す。マンション管理全般に関する公開相談
会も行う。無料。
 問い合わせは、同会館(03・3265・8119)へ。

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25 高齢住宅、市町村も指導…法改正へ 悪質業者を排除 2015/11/26 読売新聞
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過剰介護を是正
 政府は、介護が必要な高齢者が多く住む「サービス付き高齢者向け住宅」について、市町村
が設置の許可や立ち入り検査ができるようにする方針を固めた。介護保険の運営主体である市
町村が、地域の実情に合わせて指導することで、立地の偏りの是正や悪質な業者の排除につな
げたい考えだ。政府は来年の通常国会に関連法の改正案を提出する。
 高齢者住まい法に基づき2011年に始まった同住宅は、特別養護老人ホームに入れない高
齢者の受け皿としてニーズが急増し、10月末時点で約18万7000戸ある。単身の高齢者
が増えており、賃貸マンションに近いタイプが人気を集めているという。
 国土交通省の調査では、同住宅から駅やバス停が遠かったり、市町村などが運営する病院・
診療所への交通の便が悪かったりするケースが多かった。同住宅で介護サービスを利用する場
合、入居者は外部の事業者と契約する仕組みで、一部業者が過剰な介護サービスを入居者に押
しつける実態が問題となっている。
 介護サービスを限度額まで使い切ることを入居の条件に挙げ、必要ない身体介護サービスを
申し込むよう迫られた、という相談が国に寄せられている。
 家賃を低く設定して高齢者を誘いながら、過剰な介護サービスを受けるよう、身内の事業者
を使って囲い込んだり、生活保護受給者や低所得者を集めたりする業者もいるという。
 同法は、開業の際、都道府県などに同住宅の登録を義務づけている。都道府県は独自に、部
屋の広さや設備、サービスの水準を、国の基準より強化・緩和できる。ただ、都道府県だけで
実態を把握するには「人員が足りず、困難」と指摘される。国交省は「質の向上のためには市
町村の関与を強めるべきだ」と判断した。
 法改正で、市町村も設置許可や調査など都道府県と同じ業務ができるようになる。市町村の
まちづくりと一体で同住宅を整備しやすくする。地元の要望を反映させたり、悪質な業者を早
めに把握したりする効果も期待される。
 市町村は、過剰介護が疑われる場合、介護保険法に基づき調査できた。高齢者住まい法の改
正で調査対象を同住宅の運営実態に広げられるようになれば、問題をより詳しく把握できるよ
うになる。
 政府は20年に有料老人ホームと合わせた高齢者向け住宅が108万~181万戸必要にな
ると試算するが、12年で54万戸にとどまる。年間7万~16万戸の整備が必要だ。
 安倍首相は「1億総活躍」の主要政策として「介護離職ゼロ」を掲げている。介護の受け皿
となる高齢者向け住宅の質が高まれば、より安心して利用できるようになり、介護離職の減少
につながるとみられる。11月にまとめる緊急対策でも同住宅への支援拡充を盛り込みたい考
えだ。

◆サービス付き高齢者向け住宅 60歳以上の高齢者が入居できる賃貸住宅で、常駐スタッフ
による見守りなどが付く。高齢者住まい法で定められ、民間企業や医療法人などが運営してい
る。部屋は原則25平方メートル以上、段差のない「バリアフリー」で、国が建設費や改修費
を補助している。

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26 東急などが仙台空港の運営権取得 341億円投資、LCCを誘致    2015/12/2 日
経産業新聞
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 東京急行電鉄は1日、国が管理する空港の民営化第1号である仙台空港の運営権売却について
、前田建設工業や豊田通商と設立した特別目的会社(SPC)が国土交通省と実施契約を締結
したと発表した。空港のリニューアルや増床に341億円を投じる。格安航空会社(LCC)を誘
致し、仙台を中心にアジアの航空ネットワークを築く。
 11月に設立した「仙台国際空港」には東急電鉄や東急不動産など東急グループが54%、前田
建設が30%、豊田通商が16%をそれぞれ出資した。2016年2月にビル施設の運営を始め、7月に
滑走路の維持管理や着陸料の収受も始める。期間は基本30年で最長65年。

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27 積水化成品、軽く燃えにくい天井材発売 曲面に成形可能 2015/11/27 日経産業新

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 積水化成品工業は軽量で燃えにくい住宅用の天井材を発売した。難燃剤を練り込んだ発泡樹
脂を芯に使い、現在主流の石こう板と比べて重量を10分の1まで軽くした。発泡樹脂は曲面状に
も成形可能で、平面の天井材で不燃機能を付与するのが難しいドーム型の天井にも使える。防
災を重視した建築物の増加を見込み、国内の建設会社や地方自治体向けに拡販する。
 2016年度に売上高2億円を目指す。天井材は厚さ約4ミリメートルで、1平方メートルあたり70
0グラムと軽い。シート状にした発泡樹脂を金属箔で挟んだ構造で、使用する時は天井に金具で
固定して不燃機能を付与する。

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28 ビルオーナー9割が50歳以上、ザイマックス調べ 2015/11/27 日経産業新聞
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 ザイマックス不動産総合研究所(東京・千代田)は東京都内のビルオーナーの実態調査を初
めて実施し、ビルオーナーの9割が50歳以上であることが明らかになった。高齢化に伴い、今後
は相続対策の問題が顕在化し、ビル事業を円滑に引き渡すことができるかが課題になるとみて
いる。調査対象は東京23区の中小規模のビルで、有効回答数は298人。オーナーの年齢の内訳は
50代が26.5%、60代が33.9%、70歳以上が27.2%だった

2015-12-03 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed 

 

住宅関連新聞記事ダイジェスト No.611  2015/11/19~2015/11/25

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.611  2015/11/19~2015/11/25 
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―*―*―* MENU *―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―
【日本経済新聞】
1 10月の首都圏・中古マンション価格、14カ月連続で上昇
2 中古マンション在庫増 都内10月、2年7カ月ぶり高水準
3 トヨタホーム、賃貸住宅の新製品発売 設計の自由度高く
4  積水ハウス、鴻池組を傘下に 親会社に3割出資
5  ヤマダ、店舗に住設機器のショールーム 相乗効果狙う

【朝日新聞】
6  10月中古マンション売り価格 14カ月連続上昇の首都圏、事例シェア拡大
7  民泊のルール整備 個別論点が明確に 自民党・観光基盤強化の小委
8  「住まいとコミュニティ助成」募集受け付け開始 ハウジング財団
9  「マンション改修施工管理技術者試験」1月24日実施へ
10  マンションストックの3分の1が団地 国交省調べ
11  農地転用の許可権限移譲 市町村の指定基準、固まる
12  主要不動産会社9月中間決算 総合大手など収益最高
13  マンション価格、高騰鮮明に フラット35利用者調査
14  首都圏10月の賃貸成約数 前年比で再び増 アットホーム調べ

【読売新聞】
15  持たざる暮らし「ミニマリスト」
16  老人ホームの損害を補償…損保ジャパンが業界初
17  室内に子どもの「秘密基地」…死角は作らず/安全への配慮も
18  首都圏マンション発売減…価格上昇と杭打ちデータ流用で

【日経産業新聞】
19  旭化成建材、杭工事3052件中360件で改ざん 過去10年間
20  LIXIL、住宅内装用タイルの目地材で8色発売
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1 10月の首都圏・中古マンション価格、14カ月連続で上昇 2015/11/24 日本経済新聞
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 不動産調査会社の東京カンテイ(東京・品川)が24日発表した10月の首都圏中古マンション
の売却希望価格(70平方メートル換算)は、前月比で14カ月連続で上昇し3197万円となった。
上昇率は1.2%だ。前年同月比では12.3%高い。中でも都心部の伸びが顕著で、東京23区では49
78万円と前年同月比で17%高い。
 都心部で値上がりが続いているため、売り主が強気な価格を設定するようになっている。価
格は上昇しているが「新築と比べると割安感がある状況に変化はない」(住友不動産販売)た
めだ。

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2 中古マンション在庫増 都内10月、2年7カ月ぶり高水準 2015/11/24 日本経済新聞
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 不動産調査会社の東京カンテイ(東京・品川)は、10月の中古マンション在庫数、価格を発
表した。東京23区の中古マンション在庫数は1万827戸。前年同月比で33.6%、前月比で9.8%増
え、2013年3月以来2年7カ月ぶりの高水準だ。値上がりが続き消費者の手が届きにくくなってい
る。10月にあきらかになったマンション傾斜問題が購入意欲を冷やしたとの見方もある。
 10月の首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の中古マンション価格(70平方メート
ル換算)は3197万円と14カ月連続で値上がりした。前年同月比で12.3%、前月比で1.2%高い。

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3 トヨタホーム、賃貸住宅の新製品発売 設計の自由度高く 2015/11/20 日本経済新聞
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トヨタホームは賃貸住宅の新製品「エスパシオ・アーバンメゾン」を28日に発売すると発表
した。建築現場で鉄骨軸を組み立てる方式で、トヨタホームが主流とする工場でユニットを組
み立てる方法と比べ設計の自由度が高いのが特徴。都市近郊に向けて売り出す。15年度で約250
戸としていた賃貸住宅の販売目標戸数を、新製品の投入により100戸上積みする。
 狭い土地や形が複雑な土地でも有効活用できる。価格は1LDK(床面積57平方メートル)の
参考タイプで1坪当たり79万円(税別)に設定した。

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4  積水ハウス、鴻池組を傘下に 親会社に3割出資  2015/11/20 日本経済新聞
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 積水ハウスは19日、中堅ゼネコンの鴻池組を子会社に持つ鳳ホールディングス(大阪市)と
資本提携すると発表した。2016年1月に鳳HDの株式の3割を取得して持ち分法適用会社にする
。鴻池組はオフィスビルや文化施設の施工に実績を持つ。これまで外注していた大型マンショ
ンなどの工事を鴻池組に発注し、都市開発などをグループで一貫して手掛けられる体制にする

 三井住友銀行が持つ鳳HDの優先株の一部を取得後に普通株に転換し、鳳HDの33.3%の株
式を来年1月27日付で取得する。これとは別に同日付で鳳HDの優先株も引き受ける方針で、一
連の取得額は数十億円とみられる。19年をめどに普通株に転換するかどうかを決める。普通株
に転換した場合は積水ハウスの出資比率は最大で約45%になる見込み。

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5  ヤマダ、店舗に住設機器のショールーム 相乗効果狙う  2015/11/20 日本経済新聞
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 ヤマダ電機は20日、グループの住設機器メーカー、ハウステック(東京・板橋)のショール
ームを家電量販店内に設けると発表した。21日に開設する「LABI1高崎」(群馬県高崎市)
をはじめ、年内に関東や九州など12店に展開する。キッチンなどの住設機器と家電製品を合わ
せて展示し、集客など相乗効果を狙う。リフォームなどの需要を取り込む考えだ。
 LABI1高崎では店舗1階の入り口近くにショールームを設ける。商品を並べるのではなく
生活空間を丸ごと提案する展示にし、システムバスの床の断熱性能などを体感できるコーナー
も用意する。

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6  不動協 「大都市と住生活」提言・概要版 目指すべき姿示す  2015/11/24 朝日新聞
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 不動産協会はこのほど、「大都市及び住生活のあり方に関する政策提言(概要)」をまとめた

 「人口減少と少子化・高齢化の進展、生産年齢人口減少」、産業構造の転換と大都市のさら
なる都市化など「対応すべき社会・経済の動向」を列挙した上で、「目指すべき大都市の姿と
住生活のあり方についての基本認識」を示し、「目指すべき姿、基本方針、提言」を整理した

 「目指すべき姿」の一つとして挙げたのは「国際競争力のある大都市を創造する」こと。基
本方針として「都市再生プロジェクトをスピーディーに実現」、「世界で最もビジネスをしや
すい場としての都市を整備」、「官民の適切な役割分担に基づき民が取り組む都市整備を推進
」――などを盛り込んだ。
今後、協議を進めながら詳細を詰めていく。

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6  10月中古マンション売り価格 14カ月連続上昇の首都圏、事例シェア拡大  2015/11/24
 朝日新聞
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 東京カンテイはこのほど、2015年10月の中古マンション価格(70平方メートル換算、売り希望
価格)を発表した。首都圏の価格は、東京都での事例シェア拡大や千葉県以外での強含みが影響
して、前月比1.2%上昇の3197万円となった。14カ月連続の上昇。近畿圏(1895万円、同1.6%上昇
)は主要エリアが押し上げる形で6カ月連続で上昇、中部圏(1561万円、同1.1%上昇)は愛知県が
前月比1.0%上昇の1652万円と、共に再び上昇傾向を示し始めている。価格水準も直近1年間にお
ける最高値を更新した。

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7  民泊のルール整備 個別論点が明確に 自民党・観光基盤強化の小委  2015/11/24 朝
日新聞
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 自民党の観光立国調査会・観光基盤強化に関する小委員会はこのほど、民泊を巡る現状と課
題について6回目の会合を開いた。実態把握が進み、論点が明確化してきた。次期通常国会への
、新法または旅館業法の改正法案の提出を目指す。
 会合では、旅館業法への抵触など違法な事例を取り締まりつつ、ルールを定めて健全な民泊
産業の育成を図る方針を再確認。その上で、旅館業法の営業種別の中でも要件を満たしやすい
「簡易宿所営業」の取得の促進など個別の論点について議論した。
 同委員会は年明けまでに提言をまとめる予定。また、今週末に厚生労働省や観光庁など関係
省庁が、民泊に関する有識者会議を発足させる。そこでの議論とも連携を図りつつ、検討を深
める。

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8  「住まいとコミュニティ助成」募集受け付け開始 ハウジング財団  2015/11/24 朝日
新聞
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 長谷工コーポレーションが支援している一般財団法人「ハウジングアンドコミュニティ財団
」(高見澤邦郎理事長=首都大学東京名誉教授)は11月24日から、2016年度の「住まいとコミュニ
ティづくり活動助成」の受け付けを開始した。募集期間は2016年1月20日まで。
 同財団では、全国の市民団体の自発的な住まいづくりや街づくり、地域づくり活動を支援し
ている。1993年から活動を開始しており、これまでの助成件数は331件に上る。1件当たりの助
成金額は1100万~200万円。詳しくは同財団助成係、電話03(6809)1408まで

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9  「マンション改修施工管理技術者試験」1月24日実施へ  2015/11/24 朝日新聞
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 マンション計画修繕施工協会(MKS)はこのほど、2015年度「マンション改修施工管理技術者試
験」の概要を発表した。
 試験日は2016年1月24日で、受験申し込み受付は12月22日まで。受験申込書は同協会ホームペ
ージからダウンロードすることができる。受験料は1人1万2960円。合格発表は2016年3月1日。

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10  マンションストックの3分の1が団地 国交省調べ  2015/11/20 朝日新聞
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 国土交通省の調査によると、2013年末時点で全国の団地は4970団地、195万戸あり、総マンシ
ョンストック約600万戸(13年時点)の約3分の1が団地となることが分かった。
 なお団地のうち、8割弱の3871団地が三大都市圏に立地している。

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11  農地転用の許可権限移譲 市町村の指定基準、固まる  2015/11/20 朝日新聞
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 「農地転用許可権限に係る指定市町村の指定基準等に関する検討会」の3回目がこのほど開か
れ、指定市町村の指定基準のとりまとめ案が了承された。
 6月に公布された第5次地方分権一括法に基づく改正農地法により、2016年4月から、農地転用
の許可権限が指定市町村に移譲される。その市町村の指定基準を定めるため、同検討会で審議
してきた。
 今回了承された指定基準の柱は「優良農地を確保する目標を定めること」、「農地転用許可
等を基準に従って適正に運用すると認められること」、「農地転用許可制度等に係る事務処理
体制が整っていると認められること」の3つ。

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12  主要不動産会社9月中間決算 総合大手など収益最高  2015/11/19 朝日新聞
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 主要不動産会社の2016年3月期第2四半期(中間)連結決算が出そろった。消費税引き上げ後の
反動減が表れた前期から一転、大幅な増収増益が目立った。三井不動産、三菱地所、住友不動
産、東急不動産ホールディングス、野村不動産ホールディングスの総合大手5社は、いずれも大
幅な増収増益で最高水準。
 好決算の背景には、「東京を中心に賃貸市場における空室率の改善が進み、賃料の底打ち・
上昇傾向が強まっている」、「分譲マンション市況が好調だった」、「リートなど投資家の動
きが活発である」ことなどが挙げられる。ただ、今後は中国経済の減速や、10月に表面化した
横浜市の「分譲マンション傾き問題」がマンション市場に影響を与えることになるのか、とい
った不透明要因も残されている。

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13  マンション価格、高騰鮮明に フラット35利用者調査  2015/11/19 朝日新聞
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 住宅金融支援機構が行ったフラット35利用者調査によると、マンションの平均購入価格が大
幅に上昇していることが分かった。
 15年度上半期における全国のマンション平均購入価格は、14年度上半期の3782万円を11.9%上
回る4231万円となった。特に東京都の価格が高騰しており、14年度上半期の4722万円から15年
度上半期は5535万円に上がった。
 同調査は、金融機関からのフラット35の買取申請について、15年4月から9月までの間に承認
したものを対象とした。新築マンションは4124件だった。

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14  首都圏10月の賃貸成約数 前年比で再び増 アットホーム調べ  2015/11/19 朝日新

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 アットホームの調査によると、10月の首都圏における居住用賃貸物件成約数は1万9689件だっ
た。前年同月比4.0%増となり、再び増加した。6月以降、1カ月ごとに増加と減少を繰り返して
いる。
 平均成約賃料は、新築マンションが3カ月連続上昇した一方で、中古は下落。アパートは新築
が全エリアで下落し、中古は変動なしだった。

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15  持たざる暮らし「ミニマリスト」  2015/11/25 読売新聞
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スマホが家電に 物頼らず自己表現
 持ち物を最小限に減らして生活する人を指す「ミニマリスト」という言葉が注目されている
。今年の新語・流行語大賞の候補にもなった。物に頼らなくても自分を表現できる手段が広が
ったことに加え、スマートフォンやシェア(共有)サービスの普及が、「持たざる暮らし」を
後押ししているようだ。
 大阪市の男性会社員(30)が一人暮らしをするワンルームマンションは、引っ越し前のよ
うにガランとしていた。7畳ほどのフローリングにはソファ兼寝具として使うマットレスがあ
るだけで、家具もテレビもない。男性が運営するブログのタイトル「物を持たないミニマリス
ト」そのままだ。
 男性も、学生時代は多くの物に囲まれて暮らしていた。だが、就職活動中、大手企業への就
職に失敗し苦しむ友人の姿に違和感を持ち、「ブランドや物に頼らずとも楽しい人生を送れる
はず」と物を減らし始めた。
 持ち物によって人から良く見られようとしていた自分の考えを捨てたら、部屋にあった服や
本、絵やオブジェが自然と減っていった。ベッドも「掃除が面倒」と処分。今では、本はデジ
タル化したものを読み、服は年間を通して10着ほどを着回す。調理用具は鍋一つだ。「掃除
や物の管理に煩わされず、好きなことに時間が使える。ブログを通じて同じ考えの人とも知り
合えた」と満足げに話す。
 必要最小限の持ち物で生活する「ミニマリスト」は、この2、3年で少しずつ知られてきた
。ブログサイト「にほんブログ村」は昨年6月、ミニマリストのカテゴリーを新設。同サイト
では現在、関連するブログが700以上あるという。
 ミニマリスト生活を実践し、その経緯を著書「ぼくたちに、もうモノは必要ない。」にまと
めた佐々木典士ふみおさん(36)によると、元々は政治や芸術の分野で使われる「最小限主
義者」という意味の言葉。2010年、「ザ・ミニマリスツ」と名乗る米国の男性2人組が持
ち物を減らす試みをホームページで発信し始め、それが日本にも広がった。
 受け入れられた背景には、15年ほど前からの片づけブームがある。この間、「断捨離」な
ど物を減らすことを主眼にする様々な片づけ法が提案されてきた。
 さらに、佐々木さんは「物を持たずに済む技術やサービスがここ数年で急速に増えたことで
、物減らしを実践しやすくなった」と話す。
 スマホ1台で、カメラや時計、テレビ、音楽プレーヤーなど多くの機能を代替する。たまに
しか使わないものはレンタルやシェアサービスで対応できる。
 家族全員でミニマリスト生活を実行するのは、神奈川県相模原市の主婦(38)。以前から
シンプルな生活を心がけていたが、昨秋、ミニマリストのブログを読んで驚き、物減らしが進
んだ。「友人に『かわいい』と思われたくて部屋に小物を飾っていたが、処分したら掃除も楽
で、心が軽くなった」
 主婦の姿を見て、夫や子どもも物を減らし始めた。小学4年の長女の部屋は隅に学習机があ
るだけ。服も欲しがらず、同じデザインのジーンズ2本を毎日交互にはいているという。
 ただ、ミニマリストの中には物減らしに執着し、必要な物まで捨ててしまう人もいる。冒頭
の男性も、一時は冷蔵庫や洗濯機を手放したが、後に買い直した。生活が不便になっては本末
転倒だ。
 著書「物欲なき世界」を今月刊行した編集者の菅付雅信さんは、ミニマリストの広がりにつ
いて「物を所有すること自体の意味を、消費者が問い直し始めた」とみる。「かつては所有す
る服や車、住居などが、自分を表現する手段だった。だが、今はソーシャル・ネットワーキン
グ・サービス(SNS)で、誰もが自分の考えを発信できる。外見や持ち物で見えを張る必要
がなくなった」と分析する。(森谷直子)

捨てることで自分の価値
 「『捨てる!』技術」著者で消費行動研究家の辰巳渚さんの話
 来年1月に「ミニマリストという生き方(仮題)」という著書を刊行するため取材している
。ミニマリストを名乗る人々は、20~30代の若い世代が多い。これまでの片づけ法は、日
常の中で片づけができなくて困っている「生活者」のためのものだったが、ミニマリストは生
活感がなく、自分探しや自己啓発のために物を減らしている印象がある。豊かな時代に生まれ
、物に不自由することはない代わりに、自分自身の納得いく生き方を見つけにくい世代だから
、物を捨て去ることで、自分の存在価値を見つけようとしているのではないか。

片づけブームにキーワード
 片づけブームでは数々のキーワードが生まれている。ヨガの行法から来た「断捨離」は20
10年の新語・流行語大賞にノミネートされた。近藤麻理恵さんの著書は「ときめき」を基準
にした物減らしが注目された。最近は、親の家の片づけを意味する「オヤカタ」が話題に上る

「見え捨てる」大切さ実感
 ◎取材を終えて 多くのミニマリストに話を聞いたが、ある主婦は、たまにしか使わない手
芸やお菓子作りの道具を手放したという。「『いいお母さん』と思われたかったんですね」。
そこで思い浮かべたのは、我が家の食器棚に眠る茶わん蒸し用の器だ。「丁寧な和食を作る母
親」になるはずが、現実は手抜き料理の日々。あれを手放したら楽になれそうだ。「見えを捨
てる」ミニマリストの境地へ踏み出したくなった。

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16  老人ホームの損害を補償…損保ジャパンが業界初  2015/11/24 読売新聞
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入居者家賃滞納に備え
 損害保険ジャパン日本興亜は、有料老人ホームの事業者向けに、入居者が家賃や介護サービ
ス費などを滞納した際の損害を補償する業界初の保険を、12月1日から発売する。有料老人
ホームの安定経営を支えて、入居者にしわ寄せがいかないようにする。
 補償の対象は管理費や食費、光熱費などの入居費用で、入居者が3か月以上滞納し回収の見
込みがない場合などに保険金が支払われる。総戸数が50で、1人当たり100万円を補償す
る場合、事業者が負担する年間保険料は約15万円になる。
 入居者の破産や、連帯保証人がいても高齢で死亡するなどして、費用を回収できないケース
が増えている。事前に入居者らの支払い能力を把握するのは難しく、事業者の経営を圧迫する
要因になっているという。
 また、入居時の契約では、多くの場合に身元引受人を求められる。しかし、高齢化が急速に
進んでいるために選定できないケースもある。このため、司法書士を紹介するサービスも提供
する予定だ。初年度は650件の契約を目指す。

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17  室内に子どもの「秘密基地」…死角は作らず/安全への配慮も  2015/11/20 読売新

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 子ども部屋はなくても、子ども専用の小さなスペースを設けたい。そんな親たちがDIY(
日曜大工)、リフォームなどで「秘密基地」風の室内空間を作っている。子どもが遊びに夢中
になれる場所ができると、家の中の片づけも楽になるようだ。
 宇宙の絵の壁紙が貼られ、お気に入りのおもちゃや本が飾り棚にずらりと並ぶ。1畳分ほど
の秘密基地のような空間は、仙台市の塾講師、阿部よしみさん(33)が今春、長男の丈夫じ
ょうぶ君(7)のために押し入れを改造して作った。丈夫君は「一番好きな場所」と笑顔を見
せる。
 阿部さん宅は木造2階の一戸建て。丈夫君の小学校入学を機に個室を与えようとしたが使え
る部屋がなく、押し入れの活用を思い立った。
 ふすまははずし、押し入れの上段を利用。安全性に配慮し、上下を隔てる板を3倍の厚さが
あるものに交換し、就寝中の落下防止用に手すりも設けた。のり付きの壁紙を貼り、使ってい
ないベビーベッドの柵を間仕切りに再利用した。完成まで約2週間、費用は5000円程度だ
った。
 「子どもの意見を取り入れ、一緒に木材を切るなどして作ったので、小さな空間でも愛着が
あるよう。子ども専用の空間ができて、ほかの部屋も以前より散らからなくなった」と、阿部
さんは満足げだ。
 リフォーム時に、子ども専用スペースを設ける人もいる。東京都町田市の会社員男性(44
)は昨年、ロハススタジオ・ハウスクエア横浜店に依頼し、木造2階建て住宅の1階にあるリ
ビングと和室を一体化するリフォームを行った。20畳ほどになった部屋の一角に、8歳と3
歳の子どもたちが遊べる、広さ約3平方メートル、高さ約80センチのロフト風のコーナーを
設けた。男性は「子どもの遊び場として定着した。子どもの居場所との境界が明確になって親
子とも快適です」と喜ぶ。
 置くだけで秘密基地のような空間を作れるのは、「SuMiKa(スミカ)」(東京)が企
画、販売する「1・5畳のこども小屋」。幅約2メートル、奥行き約1メートル、高さ約1・
8メートルの合板製の箱の内部に、ベッドと棚、机が備わる。隠れ家のような雰囲気だが、側
面2か所と天井に開口部があって子どもの様子は見える。
 「リビングでの使用や、個室を兄弟で分け合うケースを想定した」と同社。東京都と神奈川
、千葉、埼玉の3県では、送料や設置費用などを含めて69万9000円(税抜き)。他の地
域は要相談という。
 秘密基地風の子どもスペースを設ける場合について、DIYアドバイザーの末永京さんは「
親からの死角は作らず、子どもに隠れているという意識を持たせてあげるように工夫して」と
助言する。8歳から2歳まで1男2女がいる末永さんの自宅では、透けたカーテンでリビング
と子どもスペースとを区切っている。
 安全面への配慮も大切だ。「遊ぶのは子ども。既存のスペースをいかしたり、家具を作った
りする際は、部材の強度や形状などをよく確認して、けがの防止に努めてほしい」と話してい
る。

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18  首都圏マンション発売減…価格上昇と杭打ちデータ流用で  2015/11/19 読売新聞
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 不動産経済研究所が17日発表した10月の首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)のマンシ
ョン発売戸数は前年同月比6.5%減の2921戸で、2か月連続で前年実績を下回った。
 マンションの価格上昇に加え、杭くい打ちデータ流用問題が影響したとみられ、10月中に
予定していた大型物件の発売が先送りされる例が目立った。
 建設コストの上昇を反映し、1戸当たりの平均価格は17.6%増の5364万円。都区部
では28.8%増の6877万円となった。
 物件が実際に売れた割合を示す契約率は68.8%と、好不調の目安とされる70%を2か
月連続で下回った。

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19  旭化成建材、杭工事3052件中360件で改ざん 過去10年間  2015/11/25 日経産業新聞
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 旭化成は24日、子会社の旭化成建材(東京・千代田)が過去10年間に実施した杭(くい)工
事3052件のうち、360件でデータ改ざんが見つかったと発表した。改ざんに関わった社員は61人
。該当する物件は今後、元請けの建設会社などと協力して安全性を調べる。
 調べ終わったのはデータをなくした物件を除く2864件。改ざんに関わったのは、工事の間だ
け下請け業者から旭化成建材に出向していた社員がほとんど。1人で1~2件改ざんするケースが
7割を占め、中には数十件のケースもあった。

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20  LIXIL、住宅内装用タイルの目地材で8色発売  2015/11/24 日経産業新聞
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 LIXILは住宅の内装用タイルの継ぎ目に使う目地材で、パステルカラーなど8色をそろえ
た「インテリアカラー目地」を12月1日に発売する。樹脂系目地材の発色の良さを生かし、ガラ
スモザイクなどとの組み合わせを提案する。目地材2キロなどが入った1セットで税別4500円か
ら。
 内装用のタイル目地は、白やベージュなどが主流だった。インテリアカラー目地はパステル
色4つに加え、灰色がかった赤や青などをそろえ、タイルを使った内装の提案に活用する。

2015-11-27 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed 

 

住宅関連新聞記事ダイジェスト No.610  2015/11/13~2015/11/18

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.610  2015/11/13~2015/11/18 
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【日本経済新聞】
1 杭打ち 業界全体調査へ データ改ざんで国交省が方針

【朝日新聞】
2 東京・ひばりが丘団地で複数物件が協力し合い街づくり 開発事業者、UR、住民が一体で
3 10月分譲マンション賃料、首都圏は直近1年での最高値に 東京カンテイ調べ
4 法人・不動産投資サービスに新事業ブランドを導入 三菱地所リアル
5 東京、2019年大量供給が影響 オフィス市場動向研賃料予測
6 森トラスト、ホテル特化型リート2016年度上場へ
7 丸の内で3棟一体建て替え 三菱地所・東京商工会議所・東京会館
8 森ビル前会長・故森稔氏、都市環境進歩への功績で表彰
9 首都圏マンション発売戸数、2カ月連続減少 価格上昇続く 不動産経済調べ
10 データ流用の建築物、安全性確認の方法議論 国民の不安払しょくへ 基礎ぐい対策委
11 「かし保険案内宣言店」「リフォーム事業者認定制度」の運用開始 流通促進協議会
12 12月に記念講演会を開催 都宅協
13 アメリカで「アパホテル」展開、5年で100ホテルへ アパグループ
14 共立女子大生ら 東京・蒲田で空き家活用を発信 クラウドファンディングで募集

【読売新聞】
15 3世代同居、税優遇を検討
16 長年使用で事故も…「特定保守製品」点検登録を
17 特養・保育所1人当たり面積最小…資材や人件費の高騰受け

【日経産業新聞】
18 東急コミュニティー、高圧一括受電マンションで電気料金割引
19 首都圏10月、マンション契約率70%割れ
20 集合住宅へのエネファーム導入実験、3割省エネ 大阪ガス
21 東急住宅リース、高齢者への賃貸入居サービス 保証会社加入で
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1 杭打ち 業界全体調査へ データ改ざんで国交省が方針 2015/11/17 日本経済新聞
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 杭(くい)打ちデータの改ざんが相次いで発覚したことを受け、国土交通省は16日、杭打ち
業界全体の実態を調査する方針を固めた。旭化成建材(東京・千代田)とジャパンパイル(東
京・中央)でデータ流用が見つかり、2社以外にもないか調べる必要があると判断した。調査方
法などは今後詰める。
 同日に開いた再発防止策を検討する有識者委員会で、委員長の深尾精一首都大学東京名誉教
授が「業界全体の実態とデータ流用の要因を把握し、再発防止策を検討するためには現状把握
を進めることが妥当だ」と国交省に提言した。

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2 東京・ひばりが丘団地で複数物件が協力し合い街づくり 開発事業者、UR、住民が一体で
2015/11/18 朝日新聞
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 開発事業者とUR都市機構、住民による三位一体の街づくりがこのほど、東京都西東京市・東
久留米市の「ひばりが丘団地」で本格的に始動した。それぞれが参加する組織「一般社団法人
まちにわ ひばりが丘」が、約34ヘクタールのひばりが丘団地におけるエリアマネジメントを
手掛ける。複数のマンション管理組合や自治会が協力し合い、エリアの街並み形成や環境維持
を図るのは日本で初めての取り組みと見られる。

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3 10月分譲マンション賃料、首都圏は直近1年での最高値に 東京カンテイ調べ 2015/11
/18 朝日新聞
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 東京カンテイ(http://www.kantei.ne.jp/)の調査によると、10月の首都圏・分譲マンション
賃料は、東京都の事例シェアが引き続き拡大した影響で前月比1.3%上昇の2681円(1平方メート
ル当たり、以下同)となった。5月に記録した直近1年間での最高値(2656円)を上回った。都県別
で見ると、東京都は3184円(前月比0.1%上昇)で5カ月連続の上昇だが小幅に留まった。埼玉県は
平均築年数が進んだものの、比較的賃料水準が高いさいたま市や川口市で事例数が増えたため
、プラス0.9%の1594円。神奈川県は2020円(同0.2%下落)、千葉県は1555円(1.8%下落)で、共に
下落した。

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4 法人・不動産投資サービスに新事業ブランドを導入 三菱地所リアル 2015/11/18 朝
日新聞
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 三菱地所リアルエステートサービスはこのほど、新たな事業ブランド「Value Bridge(バリュ
ーブリッジ)」を導入した。法人と個人投資家向けの不動産サービスにについては、今後すべて
「Value Bridge」の下で展開する。
 スローガンには「Solution for Success」を掲げる。顧客に寄り添ったコンサルティングな
どを通じて、顧客の未来への架け橋を築いていく、との意味があるという。

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5 東京、2019年大量供給が影響 オフィス市場動向研賃料予測 2015/11/18 朝日新聞
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 日本不動産研究所と三鬼商事で構成するオフィス市場動向研究会はこのほど、東京・大阪・
名古屋の2015~2025年の短期・中期・長期のオフィス賃料予測をまとめた。
 当面は堅調に推移するが、東京市場は新規供給が急増する2019年に空室率が4.8%へ上昇し、
賃料も小幅ながら下落する見通し。大量供給が影響を与えそうだ。

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6 森トラスト、ホテル特化型リート2016年度上場へ 2015/11/18 朝日新聞
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 森トラストは11月18日、ホテル特化型リート設立に向けて取り組みを進めると発表した。森
トラスト・ホテルズ&リゾーツと共同で、資産運用会社を設立した。2016年度の上場を目指す。

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7 丸の内で3棟一体建て替え 三菱地所・東京商工会議所・東京会館 2015/11/17 朝日
新聞
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 三菱地所と東京商工会議所、東京会館はこのほど、東京都千代田区丸の内で「(仮称)丸の内3
-2計画」を着工した。富士ビル、東京商工会議所ビル、東京会館ビルの3棟一体建て替え事業。
約9900平方メートルの敷地面積を生かし、MICE(国際会議)が誘致できる大会議場やバンケット
施設などを有する大型ビルとなる。完成は2018年10月の予定。

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8 森ビル前会長・故森稔氏、都市環境進歩への功績で表彰 2015/11/17 朝日新聞
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 森ビルはこのほど、同社前会長の故森稔氏が、高層ビル・都市居住協議会(本部シカゴ)から
「リン・S・ビードル賞」を受賞したと発表した。同賞は、生涯にわたり高層ビルや都市環境の
進歩に功績を残した個人に贈られるもので、日本人の受賞は今回が初めてという。

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9 首都圏マンション発売戸数、2カ月連続減少 価格上昇続く 不動産経済調べ 2015/11
/17 朝日新聞
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不動産経済研究所の調査によると、10月に首都圏で発売された新築分譲マンションは2921戸
で、前年比6.5%減少した。前年比減は2カ月連続。販売価格の上昇と横浜の傾斜マンション問題
が影響しているようだ。
 平均販売価格は5364万円で、前年比17.6%上昇。5カ月連続して前年を上回っており、2ケタ上
昇は2カ月連続。

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10 データ流用の建築物、安全性確認の方法議論 国民の不安払しょくへ 基礎ぐい対策委
2015/11/17 朝日新聞
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 国土交通省はこのほど、基礎ぐい工事問題に関する対策委員会の第2回を開いた。
 会合では、杭の未到達に起因する建物の安全性と、施工データの流用の問題を分けた上で検
討する方針を改めて確認。それぞれ実態把握を進めながら、二つの問題の関係を整理していく
方向を固めた。この点に関しては、委員から「データの流用があった物件がそのまま『安全で
はない』と認識され、国民の不安をますますかき立てているように思う」との指摘があった。
なお、データ流用が判明した建築物のうち、安全性が損なわれていると結論が出たケースは現
時点でないという。同委員会ではデータ流用のあった建築物の安全性の確認方法について、引
き続き議論を深める方針だ。

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11 「かし保険案内宣言店」「リフォーム事業者認定制度」の運用開始 流通促進協議会
2015/11/17 朝日新聞
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 首都圏既存住宅流通促進協議会(首都圏連携)など4団体はこのほど、「かし保険案内宣言店」
と「リフォーム事業者認定制度」の運用を開始した。
 「かし保険案内宣言店」は、宅建業者で既存住宅アドバイザーが在籍していることといった
要件を満たした事業者が、瑕疵保険の事前現況検査を活用し、既存住宅現況検査技術者と連携
。瑕疵保険の付帯を行う店舗として、物件情報と共にPRマークなどの掲示を可能とする。「リ
フォーム事業者認定制度」は、建築事業者を対象に建設業の許可の取得や瑕疵保険検査会社へ
の登録といった条件を満たした事業者を認定する。
 同制度などの運用を開始するのは首都圏連携のほか、北海道既存住宅流通促進協議会、東北
地区中古住宅流通促進協議会、沖縄特化型既存住宅流通活性化プロジェクト。

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12 12月に記念講演会を開催 都宅協 2015/11/16 朝日新聞
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 東京都宅地建物取引業協会(瀬川信義会長)は12月2日、創立50周年を記念した記念講演会を東
京国際記念フォーラムで開催する。ジャーナリストの櫻井よしこ氏、西武信用金庫理事長の落
合寛司氏による講演などが行われる。宅建協会会員のほか、一般消費者も招待する。開催時間
は午後1時から3時30分。専用ホームページ(http://www.tokyo-takken-50th.com/)からの事前申
し込みが必要。

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13 アメリカで「アパホテル」展開、5年で100ホテルへ アパグループ 2015/11/16 朝
日新聞
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 アパグループはこのほど、アメリカ国内において「アパホテル」ブランドを展開し、5年で10
0ホテルを目指すと発表した。
 11月13日、アメリカ国内第1号ホテルとして「APA HOTEL WOODBRIDGE」をニーアーク空港から
車で20分の立地にオープン。第2号ホテルは、ニューヨークで検討している。

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14 共立女子大生ら 東京・蒲田で空き家活用を発信 クラウドファンディングで募集 2
015/11/16 朝日新聞
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共立女子大学家政学部建築・デザイン学科の高橋ゼミ生らは、東京・蒲田で手掛けている空
き家再生プロジェクト「蒲田再生プロジェクト~空き家を活用して地域を活性化させたい~」
について、サービス展開のために必要となる資金を「クラウドファンディング」による手法で
募集中だ。
(https://motion-gallery.net/projects/kwu-tett-tkhs)
 築64年の空き家を再生。今年度に入ってから、再生を手掛けた不動産会社と共にイベントを
企画するなどして「空き家活用」を展開してきた。空き家所有者との賃貸借契約はその不動産
会社が結んでいるが、その契約が来年2月で終了する。それ以降も空き家活用の様々な手法を学
びたいとの思いから、引き続き運営していくための資金を集めるためにクラウドファンディン
グを利用した。ゼミ生の藤岡茉利絵さんは「空き家は社会問題化していますが、その活用方法
について少しでも長く発信できればと思います」と話し、また、同じく岩渕文世さんは「空き
家の活用には、様々な可能性があると感じています」としている。

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15 3世代同居、税優遇を検討 2015/11/18 読売新聞
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政府・与党…家の改修費を控除
 政府・与党は17日、相続後に空き家を改修して売却したり、3世代同居するためにリフォ
ームしたりする場合、2016年度から所得税などの負担を軽くする措置を設ける検討を始め
た。空き家の有効活用や子育てしやすい環境づくりを図る。16年度与党税制改正大綱に盛り
込む見通しだ。
 空き家対策としては、親などから相続した空き家を3年以内に解体したり、耐震性を高める
リフォームをしたりした後、土地や建物を売却した場合、譲渡所得から3000万円を特別控
除することで詰める。
 総務省の調査では、毎年平均約6・4万戸の空き家が増えている。空き家の発生原因は「相
続時」が56・4%と最大で、親から引き継いだ実家を持て余すケースが多い。このため、特
別控除の制度を設け、売買しやすい住宅や敷地に変えることで、古い空き家を減らす効果が期
待される。
 また、3世代同居の促進では、ローンを組んで、台所や風呂、トイレ、玄関を少なくとも1
か所増設することなどを条件に、5年間で最大62万5000円を所得税額から控除する方針
だ。工事の限度額もリフォームにかかる平均的な費用の試算結果から250万円とする見通し
だ。

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16 長年使用で事故も…「特定保守製品」点検登録を 2015/11/17 読売新聞
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屋内式ガス風呂釜や石油給湯機など
 石油風呂釜など長年使っていると事故が発生しやすい「特定保守製品」について、独立行政
法人・製品評価技術基盤機構が消費者に、国の制度に基づいて点検を受けるよう呼びかけてい
る。部品の劣化などによる事故が多発している。
 特定保守製品は、2009年に始まった国の「長期使用製品安全点検制度」で定められてい
る。屋内式ガス風呂釜、屋内式ガス瞬間湯沸かし器、石油給湯機、石油風呂釜、FF式石油温
風暖房機など9製品が対象。製造・輸入事業者に、所有者が連絡先などを登録すると、点検が
必要な時期に通知が届き、有償で点検、修理が受けられる。しかし今年3月末時点の登録率は
平均37・2%にとどまっている。
 同機構によると、10年以上使用した特定保守製品の事故は、昨年度までの5年間に540
件発生。異常燃焼などによる火災が327件あった。製品別では石油風呂釜が158件と最多
で、屋内式ガス風呂釜138件、石油給湯機111件と続く。死亡事故は5件。部品の経年劣
化のほか、異常燃焼でエラー表示が出ているのに使い続けたことが原因の事例もあった。
 同機構は、「事業者による点検が受けられるよう、所有者情報の登録をしてほしい。また、
製品に腐食や変形、異音や異臭など異常を感じた時は、すぐに使用中止を」と話している。

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17 特養・保育所1人当たり面積最小…資材や人件費の高騰受け 2015/11/16 読売新聞
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 2014年度に建設された特別養護老人ホーム(特養)と保育所の定員1人当たり延べ床面
積の全国平均が、調査を開始した08年度以降で最小になったことが、独立行政法人「福祉医
療機構」の調べで分かった。資材や人件費の高騰で、延べ床面積を小さくして建設費を節約し
たためとみられる。
 同機構から、建設費用の貸し付けを受けた全国の特養1836施設、保育所2203施設に
ついて分析した。
 居室や保育室だけでなく玄関や廊下などを含む延べ床面積について、定員1人当たりの広さ
を計算すると、特養が45・7平方メートルで、前年度比で10・7%小さくなっていた。保
育所は、8・6平方メートルで、同7・5%の縮小だった。
 延べ床面積1平方メートル当たりの建設費は、特養では25万9000円、保育所は29万
8000円で、ともに過去最高だった。また、定員1人当たりの建設費も、面積が小さくなっ
たにもかかわらず、過去最高だった。定員1人当たりの建設費は、特養が前年度より36万9
000円上がって1198万4000円、保育所は9万5000円上昇し、262万8000
円だった。
 同機構によると、11年度以降、東日本大震災の復興事業による資材の価格上昇で、建設費
も膨張。人手不足で人件費も増える傾向にあり、首都圏と東北地方での建設費の高騰が目立つ
という。

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18 東急コミュニティー、高圧一括受電マンションで電気料金割引 2015/11/18付 日経
産業新聞
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 マンション管理会社の東急コミュニティーは17日、同社がマンションの高圧一括受電サービ
スを提供するマンションの入居者に、電気料金を毎月300円割り引くサービスを12月に始めると
発表した。イッツ・コミュニケーションズ(イッツコム、東京・世田谷)のケーブルテレビや
インターネット接続サービスを契約したマンション入居者が今回のサービスの対象となる。
 高圧一括受電サービスはマンションで各住戸が電力会社と個別に低圧契約を結ぶ代わりに、
サービス事業者を通じてマンション全体で高圧契約を結ぶ仕組みだ。入居者は毎月の電気料金
を減らすことができる。

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19 首都圏10月、マンション契約率70%割れ 2015/11/18 日経産業新聞
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 不動産経済研究所(東京・新宿)は17日、首都圏で10月に新たに発売されたマンションにつ
いて、実際に売れた割合を示す契約率が68.8%だったと発表した。8月まで8カ月連続で70%を
超えていたが、その後2カ月連続で70%を切った。
 不動産業界では、70%を切ると需要が弱いと受け止められる。建築費の上昇を受けて販売価
格が上がり、消費者が購入を手控えている。

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20 集合住宅へのエネファーム導入実験、3割省エネ 大阪ガス 2015/11/16 日経産業新

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 大阪ガスはマンションなど集合住宅への家庭用燃料電池「エネファーム」の導入実験で、最
大31%の省エネ効果を確認した。エネファームは都市ガスを利用して電気とお湯を作る機器。
住戸間で電気の共有を進め、発電効率を高めて無駄を少なくした。二酸化炭素は51%減らせた
という。集めたデータを基に、ガス機器の有効な活用法を探り営業活動に生かす。
 大阪市天王寺区にある実験集合住宅「NEXT21」でデータを集めた。電気が余れば、足り
ない家庭へ融通した。蓄電池を組み合わせると、発電用のガス代はかかるものの、マンション
全体では購入電力を91%減らせることも確認した。

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21 東急住宅リース、高齢者への賃貸入居サービス 保証会社加入で 2015/11/16 日経
産業新聞
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 賃貸マンションの管理を手掛ける東急住宅リース(東京・新宿)は、65歳以上の高齢者が保
証会社に加入することを条件に、賃貸物件に入居できるサービス「YUYUパートナーズ保証
」を始めた。高齢者が保証会社に加入する際に家賃の1カ月分を支払ってもらう。
 一般的に高齢者が借りた部屋で死亡事故が起こった場合、その後の一定期間は新規の入居者
が見つからないことが多く、オーナーは高齢者の入居を敬遠する動きがあった。新サービスで
はこうした事態が起きた場合、新たな入居者が見つかるまでの間、オーナーに対し1カ月の家賃
の8割分を最長12カ月にわたって保証する。

2015-11-24 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed 

 

住宅関連新聞記事ダイジェスト No.609  2015/11/5~2015/11/12

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住宅関連新聞記事ダイジェスト No.609  2015/11/5~2015/11/12 
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【日本経済新聞】
1 10月の戸建て受注額、4社が前年超え 旭化成系は3%増
2 小規模戸建て0.7%下落 首都圏、10月の新築
3 店舗賃料、大阪は20%上昇 7~9月
4 東京・杉並区、道路上の私物撤去可能に 全国初の条例制定へ

【朝日新聞】
5 違法民泊の検挙事例 覚せい剤被疑者が偽名で宿泊 自民党・観光基盤強化に関する小委
員会
6 10月の不動産業倒産件数、4カ月連続で減少 東京商工リサーチ
7 東京圏の物流施設賃料、0・3%上昇 JLL
8 貯水槽管理のランク制度 参加しやすい形に見直し 全国給水衛生検査協
9 都心ビルの成約賃料 2期連続の大幅増 三幸・ニッセイ基礎研調べ
10 住取機構、インスペクションサービスを開始
11 全国倒産件数、7カ月連続で減少 東京商工リサーチ
12 タワーマンションの節税対策 国税庁、チェック強化へ
13 中古マンション成約件数、再び増加に 東日本レインズ
14 10月の景気指数 3カ月ぶりに改善 帝国データ
15 東京23区の大規模ビル 2019年は大量供給に 森ビルが市場予測
16 中古住宅購入者向け「緊急駆けつけサービス」をスタート アットホーム
17 田畑価格、米価下げ響く 賃借料が大正期以来最大の下落 不動研調査
18 創立30周年記念シンポ開催 マン管センター
19 認知症の改善事例も サンケイビルが研究発表
20 民泊、無許可営業の逮捕事例も 厚労省が報告 自民党・観光基盤強化に関する小委員

【読売新聞】
21 実家の処分に実践的助言
22 空き家の庭木、トラブル防止…造園業者が対策協会設立
23 「散らかし屋さんが片づけたくなる部屋のつくり方」

【日経産業新聞】
24 LIXIL住研とホンダ、次世代住宅を公開 燃料電池車から給電
25 ヤフーとソニー不動産、中古マンションの個人売買サイトを開設

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1 10月の戸建て受注額、4社が前年超え 旭化成系は3%増 2015/11/11 日本経済新聞
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 大手住宅メーカーの10月の戸建て注文住宅の受注状況(金額ベース、速報値)が11日出そろ
った。7社のうち、パナホームなど4社が前年同月比3~20%増だった。旭化成ホームズ(アパー
ト含む)は3%増だったが、旭化成建材による杭(くい)打ちデータ改ざん問題により一部で解
約が出ており、先行きは不透明だ。
 前年同月は消費増税の反動減の影響で受注が低調だったため、増減率はプラスとなる住宅メ
ーカーが多い。パナホームは20%増、大和ハウス工業は6%増、住友林業が4%増だった。積水
ハウスは同水準だった。一方でミサワホームは5%減、三井ホームは10%減と苦戦した。
 旭化成ホームズは10月の受注ではデータ改ざん問題の影響が限定的だった。受注額が前年を
上回るのは5カ月ぶりで10月としては過去最高。同社は戸建て住宅単体の数字を公表していない
が、前年を上回っているという。

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2 小規模戸建て0.7%下落 首都圏、10月の新築 2015/11/10 日本経済新聞
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 不動産調査会社の東京カンテイ(東京・品川)は10日、10月に実施した小規模住宅の価格調
査の結果を発表した。首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)の小規模新築戸建て(土
地面積50平方メートル以上100平方メートル未満)は前月比0.7%下がり1戸あたり3824万円だっ
た。下落は2カ月ぶりだ。
 30~40代の会社員などがマイホームを購入する場合、3000万~4000万円程度の小規模住宅は
比較的、手の届きやすい物件だ。価格が若干、前月を下回ったことについて東京カンテイでは
「住宅の実需の鈍さが、まず小規模戸建てに現れている」とみている。中部圏も下落し、近畿
圏は上昇した。

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3 店舗賃料、大阪は20%上昇 7~9月 2015/11/9 日本経済新聞
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 店舗賃料が値上がりしている。不動産サービス大手のCBRE(東京・千代田)は9日、7~9
月の賃料を発表した。大阪中心部は前期比で4万円(20%)上がり3.3平方メートル24万円とな
った。東京・銀座は08年の調査開始以来の最高値だった前期と変わらず、3.3平方メートル40万
円だった。
 訪日外国人の消費が東京以外の都市でも大きく伸び、高級服飾ブランドやスポーツブランド
を中心に出店意欲が高い。京都や奈良を訪れた観光客が大阪で買い物を楽しむケースが多いこ
とも需要増につながった。需要が名古屋にあふれ出し「名古屋中心部の賃料も近く上昇する可
能性がある」(CBRE)という。

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4 東京・杉並区、道路上の私物撤去可能に 全国初の条例制定へ 2015/11/5 日本経済
新聞
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 東京都杉並区は自宅の敷地の一部を提供して広げた道路に、住民が置いた花壇などの私物を
区が撤去できる条例を作る。個人の財産権を侵害するとの指摘もあったが、区の有識者審議会
が5日、「制限は可能」との答申をまとめた。区は2015年度中の条例制定を目指す。道路拡幅の
ため財産権の一部を制限する条例は全国初になるという。
 対象は消防車などが通りにくい幅4メートル未満の「狭あい道路」を拡幅した道。区内の住宅
地に多く、建て替えや増改築の際に、所有者の協力を得て建物や塀を後退させ道路を広げてい
る。ただ、区は土地を買い取らず私有地のままのため、自転車や花壇などを置く例が少なくな
い。

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5 違法民泊の検挙事例 覚せい剤被疑者が偽名で宿泊 自民党・観光基盤強化に関する小委
員会 2015/11/12 朝日新聞
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 自民党の観光立国調査会・観光基盤強化に関する小委員会は11月12日、民泊を巡る現状と課
題について、5回目となる会合を開いた。
 警察庁と国税庁、厚生労働省、観光庁からヒアリングを実施。警察庁は旅館業法違反(無許可
営業)の検挙事例を報告した。それによると今年6月、大阪市西成区に所在する2棟のアパートの
空室を利用した事件を大阪府警察が検挙。不動産会社の実質経営者と役員を逮捕し、アパート
の管理人など3人を書類送致した。宿泊者名簿への記載は苗字のみで、覚せい剤取締法違反被疑
者が偽名で宿泊していたという。

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6 10月の不動産業倒産件数、4カ月連続で減少 東京商工リサーチ 2015/11/12 朝日新

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 東京商工リサーチの調べによると、10月の不動産業の倒産件数は17件(前年同月比46.87%減少
)で、4カ月連続の減少となった。10月としては、過去20年で2011年の25件以来の最少件数とな
った。
 負債総額は42億9400万円(同32.67%減少)で、7カ月連続の減少となった。

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7 東京圏の物流施設賃料、0・3%上昇 JLL 2015/11/12 朝日新聞
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 JLLは11月12日、東京圏の物流施設市場動向(2015年第3四半期)をまとめた。月額賃料(坪単価
)は4197円で前期比0.3%上昇した。空室率は同1.1ポイント低下の2.8%。

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8 貯水槽管理のランク制度 参加しやすい形に見直し 全国給水衛生検査協 2015/11/12
 朝日新聞
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 全国給水衛生検査協会(奥村明雄会長)はこのほど、2015年度第1回ランキング表示制度運営委
員会を開き、事業計画を決めた。
 同協会は、マンションや老人福祉施設などの貯水槽水道の管理状況について、任意の格付け
を行っている。昨年度に参加したのが51施設と前年実績を下回ったことに踏まえて、制度の見
直しをするため同委員会を開いた。施設や検査機関がより参加しやすい形に改めて取り組む方
針。

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9 都心ビルの成約賃料 2期連続の大幅増 三幸・ニッセイ基礎研調べ 2015/11/11 朝
日新聞
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 三幸エステートとニッセイ基礎研究所はこのほど、成約賃料に基づくオフィスマーケット指
標「オフィスレント・インデックス」(2015年第3四半期)をまとめた。東京都心のAクラスビル
の賃料(坪単価)は3万5652円(前期比2260円増)で、2期連続の大幅上昇となった。賃料が3万5000
円を上回るのは、リーマンショック後初めてという。

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10 住取機構、インスペクションサービスを開始 2015/11/11 朝日新聞
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 一般社団法人住宅不動産取引支援機構(赤井厚雄代表理事)は11月11日、「住宅あんしんイン
スペクションサービス」を開始した。建物検査やシロアリ検査の各事業者などと連携し、中古
住宅取引時にインスペクション(建物検査)を行う。
 建物検査と共に、検査結果を活用して既存住宅瑕疵保証保険や建物・設備保証の付保までを
ワンストップで受け付ける。検査料金は戸建て標準パック(建物検査・シロアリ検査・設備検査
)が11万5000円(税別)、マンション標準パック(設備検査・専有部分給排水管検査)が4万5000円(
同)。連携する検査事業者は、ジャパンホームシールド、日本リビング保証、日本長期住宅メン
テナンス有限責任事業組合。

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11 全国倒産件数、7カ月連続で減少 東京商工リサーチ 2015/11/10 朝日新聞
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 東京商工リサーチの調べによると、10月の全国倒産件数は742件(前年同月比7.25%減少)で、7
カ月連続の減少となった。10月としては1990年以来25年ぶりに800件を下回った。
 負債総額は1062億4100万円(同14.39%減少)で、2カ月ぶりの減少となった。1989年6月以来、2
6年4カ月ぶりに負債50億円以上の大型倒産の発生がなかった。

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12 タワーマンションの節税対策 国税庁、チェック強化へ 2015/11/10 朝日新聞
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 タワーマンション購入による節税対策に対して、国税庁が課税のチェックを厳しくする方針
をこのほど表明した。このほど開かれた政府税制調査会での委員からの意見を踏まえた対応。
 国税庁は、2011年からの3年間に売買された事例についてサンプル調査を実施。それによると
、市場価格(時価)と評価額とのかい離率の平均値は3.04倍に上った。財産評価に関する取り扱
いを定めた「財産評価基本通達」の6項には、通達に基づく評価が著しく不適当と認められる場
合、個別に評価できる旨が書かれている。国税庁はタワーマンションの相続税評価についても
、「適正な課税の観点から6項の運用を行う」としている。

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13 中古マンション成約件数、再び増加に 東日本レインズ 2015/11/10 朝日新聞
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 東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は11月10日、2015年10月の首都圏流通動向をまとめ
た。首都圏の中古マンションの成約件数は2877件で、前年同月比はプラス8.4%。9月の減少から
再び増加に転じた。中古戸建ての成約件数は1066件で、9月の減少から前年比プラス23.7%と大
幅な増加となった。

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14 10月の景気指数 3カ月ぶりに改善 帝国データ 2015/11/9 朝日新聞
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 帝国データバンクの調査によると、2015年10月の景気指数は44.8ポイントとなり、前月比0.2
ポイント増で3カ月ぶりに改善した。
 住宅着工戸数の増加傾向が、内装工事など関連業種へと波及してきた。不動産業の指数は48.
7で前月と変わらなかった。

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15 東京23区の大規模ビル 2019年は大量供給に 森ビルが市場予測 2015/11/9 朝日新

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 森ビルはこのほど、東京23区の大規模オフィスビル市場動向調査結果をまとめた。
 今後5年間(2015~2019年)の年平均供給量は119万平方メートルで、過去平均の103万平方メー
トルを上回る見込みであることが分かった。特に2019年の供給量は183万平方メートルに上り、
直近の大量供給だった2012年(175万平方メートル)と同水準の供給が見込まれている。

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16 中古住宅購入者向け「緊急駆けつけサービス」をスタート アットホーム 2015/11/9
 朝日新聞
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 アットホームは11月9日、中古住宅購入者向け「緊急駆けつけサービス」をスタートさせた。
不動産会社を対象に、中古住宅の早期成約をサポートするのが狙い。
 名称は「アットホーム・オーナーズ・デスク」。水回りやガスなどの急な不具合や、鍵の紛
失といった住まいのトラブルに関する相談の受け付けや、緊急駆けつけサービスを24時間365日
対応で行う。ほかに設備の保証・修理なども行い、買主が安心して中古住宅を購入できるよう
サポートする。中古住宅売買取引の早期成約につなげる。
 今回のサービスは、中古住宅瑕疵保証サービス提供のパートナーである住宅あんしん保証と
の提携の一環で行われる。

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17 田畑価格、米価下げ響く 賃借料が大正期以来最大の下落 不動研調査 2015/11/6 
朝日新聞
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 日本不動産研究所はこのほど、2015年3月末現在で調査した全国の田畑価格と賃借料の結果を
公表した。
 2年連続で米価が大幅下落したことなどが要因となり、田畑の下落傾向が拡大。田の賃借料は
大きく下げた。全国平均の普通品等10アール当たりの価格は、田が76万2323円(前年比4.2%下落
)、畑が45万820円(同2.4%下落)。下落幅は前年と比べそれぞれ拡大した。田は23年連続、畑は2
4年連続の下落。
 10アール当たりの賃借料は、田が9565円(前年比8.3%下落)、畑が5297円(同3.4%下落)とそれ
ぞれ下落した。下落幅は前年と比べてそれぞれ大幅に拡大。田の賃借料は、大正10(1921)年の
調査開始以来最大の下落となった。

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18 創立30周年記念シンポ開催 マン管センター 2015/11/5 朝日新聞
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 マンション管理センターは11月4日、東京都文京区のすまい・るホールで同センター創立30周
年記念シンポジウムを開催した。約240人が参加した。
 大月敏雄東京大学教授と鎌野邦樹早稲田大学教授が基調講演し、マンション管理や関連法の
改正の歴史などを振り返った。
 第2部では、「これからのマンションとその管理を考える」をテーマにしたパネルディスカッ
ションを実施した。

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19 認知症の改善事例も サンケイビルが研究発表 2015/11/5 朝日新聞
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 サンケイビルのグループ会社で介護事業を手掛けるサンケイビルウェルケア(金井岳弘社長)
はこのほど、都内で事例研究発表会を行った。
 同社は出来る限り普通の生活を取り戻す「自立支援介護」を理念に掲げている。初の有料老
人ホームを開設してから約3年が経ち、歩行能力や認知症の改善といった成果が表れ始めたとい
う。発表会では、現在運営している4カ所のホームの担当者が、それぞれ改善に至った経緯を報
告した。

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20 民泊、無許可営業の逮捕事例も 厚労省が報告 自民党・観光基盤強化に関する小委員
会 2015/11/5 朝日新聞
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 民泊の適正化に向けて議論している、自民党の観光立国調査会・観光基盤強化に関する小委
員会が11月5日に開かれた。この日の会合で初めて、厚生労働省から直近1年間における旅館業
法の無許可営業者に対する指導事例が報告された。
 内容は逮捕事例(東京都)や営業停止事例(東京都、石川県)など計6件。逮捕事例は「民泊のイ
ンターネットサイトを通じて宿泊者を募集し、無許可で自宅の一部で宿泊サービスを提供。旅
館業法の基準も満たしていなかったため繰り返し指導したが、従わなかった。住民からの通報
を受けて警察が対応し、保健所に照会した上で、旅館業法違反の容疑で逮捕」に至ったという
。 
 民泊をめぐっては、旅館業法をはじめ現行法との整合性が取れていないケースが大半とみら
れている。同委員会では、貸主の多くがそれを認識していないことを問題視。現状の違法行為
を取り締まった上で、民泊を合法的に展開できるルール整備に着手する方針だ。

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21 実家の処分に実践的助言 2015/11/12 読売新聞
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 マネー誌の編集長などを務めたのち、相続や金融関係のジャーナリストとして独立。空き家
をテーマに取材した際に「少子高齢化や地方の疲弊など、様々な問題が見えてきた」という。
以来、地方を回るたびにコツコツと事例を探し、成果を本書にまとめた。
 親が病死したり施設に入ったりして、親の家を子どもが処分する際には、「貸せない、売れ
ないで苦労することが多い」そうだ。では、すぐに処分できない場合はどう対処すればいいの
か。電気の契約を継続するならアンペアを下げて電気料を削り、あいさつ回りをしてご近所と
のトラブルを防ぐなど、役立つアドバイスを豊富に盛り込んだ。「実家の扱いというと、つい
情緒的になりがちだが、実践的なノウハウを伝えることにこだわった」
 総務省によると日本の住宅の13・5%(2013年現在)は空き家となっている。テレビ
やラジオで空き家の実情を解説すると、視聴者からたくさんの質問が寄せられる。「『金目の
ものだけ相続して親の家は放棄したい』という声が意外に多い。だが、制度上いいとこ取りは
できない」と訴える。
 滞りなく親の家をたたむための秘訣ひけつは、「親がどうしたいと思っているのか日頃から
会話を通じて確認し、物事を進めることに尽きる」という。

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22 空き家の庭木、トラブル防止…造園業者が対策協会設立 2015/11/10 読売新聞
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 空き家の庭木の剪定せんていや雑草取りなどの依頼に応じるため、先月、造園業者10人が
集まり、任意団体「全国造園業・空き家問題対策協会」が発足した。
 近年、空き家が増え、庭木が隣家にはみ出したり、毛虫などの害虫が大量に発生したりして
、近隣とトラブルになるケースがある。空き家の相続人には、庭の世話をだれに頼めばいいか
わからないという問題があり、造園業者で集まり、窓口を作ることにした。
 協会で依頼を受け、会員の造園業者が庭木の枝切りや伐採、害虫駆除のための消毒をする。
雑草が生え放題になっていると、火災やゴミの不法投棄の恐れが出てくるため、雑草取りも行
う。
 「今後は空き家問題で悩む行政とも連携していきたい。近隣住民から庭木の問題で相談を受
ければ、自治体に伝える」と同協会監事の道場明彦さん。
 当面は会員のいる地域(埼玉、神奈川、静岡、愛知、北海道)で依頼を受ける。今後は各地
の造園業者の参加を募り、活動を広げていく。
 個別に依頼するより1割程度割り引くという。松以外は1本(高さ2メートル)で枝きり2
700円程度から、伐採3600円程度から。木の処分料は数千円程度。
 造園工事業者らで作る一般社団法人、日本造園建設業協会(東京)によると、空き家問題に
特化した造園業者の取り組みは例がないという。
 「全国造園業・空き家問題対策協会」への問い合わせは、ホームページ内の問い合わせフォ
ームか、代表窓口の中島造園(埼玉県、0480・65・6070)へ。

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23 「散らかし屋さんが片づけたくなる部屋のつくり方」 2015/11/7 読売新聞
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 (金内朋子著、ワニブックス、1300円税抜き)
 4人の子どもと夫と3LDKのマンションで暮らす主婦が、片づけのコツを伝授する。和室
の押し入れをクローゼットにしたり、子どもが片づけやすいようにおもちゃをバケツに収納し
たり。著者の実践例をカラー写真で詳しく紹介しており、参考になる。

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24 LIXIL住研とホンダ、次世代住宅を公開 燃料電池車から給電 2015/11/12 日
経産業新聞
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LIXIL傘下で「アイフルホーム」など住宅のフランチャイズチェーンを手掛けるLIX
IL住宅研究所(東京・江東)とホンダは11日、次世代住宅のモデルルームを公開した。ホン
ダの燃料電池自動車などから住宅に給電できる。エネルギー面を中心に住宅と自動車の関係を
検証する。
 東京都葛飾区に「次世代レジリエンスホーム『家+X』 Powered by Hond
a」と名付けたモデルルームを建設し、公開した。

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25 ヤフーとソニー不動産、中古マンションの個人売買サイトを開設 2015/11/6 日経産
業新聞
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 ヤフーは5日、ソニー不動産(東京・中央)と共同で、個人間で中古マンションを売買できる
サービス「おうちダイレクト」を始めると発表した。マンション所有者が購入検討者を探せる
サイトを開設。所有者は、両社が算出する参考価格をもとに売価を決められる。不動産仲介会
社を介することなく、自由にマンションを売り出せる。
 5日にサイトを立ち上げ、16日に購入検討者へのサービスを始める。

2015-11-14 | Posted in 住宅関連新聞記事Comments Closed 

 

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